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大丈夫かな……中の人の事情を知ってるから…。
何事もなければいいけれど。
どうか無理しないで。
2ndミッションをどうするかわからないから、こちらからこれ以上進められないなぁ…
[完全に寝息が聞こえてくれば、携帯を取り出し動画を再生する。
昼間に子猫が全裸で戯れていた動画だ。
華奢なくせにしっかりとした身体つきの骨格。
嗚呼、堪らなく悦い。]
―――…ン、 は………ふ
[そんな美味しい胴がをオカズに、放出できなかった欲を吐き出そう。
こんないいお宝でヌけるなんて己は天国に居るみたいだ。
そんな衝動にかられながらも、後処理を終えればまた何事もなかったかのように朝まで火の番をしていた。*]
[>>28 結局朝までゲオルグに火の番を押し付けてしまった……。
なのに、どうして彼はこれほど元気なのだろうか。
不思議に思いながらも、交代できなかったことを詫びて彼の分も荷物を持って宿舎に向かう]
24時間……?
鬼ごっこですか。
[二人連れ立って歩きながら聞くその内容に、自然と眉根が寄る。>>29
にっこりと笑う彼はことさらシンプルに言っているが、地の利がない自分には不利だろう。
昨日歩いて覚えたエリアは、宿舎に向かって歩くことでどんどんと遠ざかっている。
しかも数時間ならともかく24時間は夜も含んでいて結構長い―――。]
難しいな…………
[小さくぽつりと漏らすその言葉は、匙を投げているからではなく、どうすれば勝てるかを考えているから]
わかりました。
今回のミッションは持ち込んだ装備はフル活用していいんでしょうか?
[彼から逃げ回ることに気を取られていて、他の害獣に襲われた、ではたまったものではない。
彼が言うところの罰ゲームは気になったが、それを受けるつもりはさらさらなかった*]
― 宿舎 ―
[部屋に荷物を置いて、真っ先に装備を確認する。宿舎の設備がどういったものか余裕する確認すらない。
使い慣れた武器を確認し、軽い食糧や水分の補給も済ます。
今回は逃げているため、ほとんど飲まず食わず寝ずの三重苦になりそうだ]
何カウントの後に追いかけてくるんですか?
[足で逃げ切るか、隠れてやり過ごすか―――…
色々な状況を想定しながら、彼を振り返る。
逃げ切る自信はそれなりにあった。
単なる直線距離なら鍛えられたアスリートに劣るかもしれないが、頭を使った障害物競争…それは“あの人”のお墨付きだから]
じゃあ、行きます―――。
[駆け出しながら、そういえば、と、あることに気づく。
どうして自分が彼を追いかける、という課題ではなかったのだろう。
どうして自分が勝てたらご褒美、というものではなかったのだろう。
そこに彼の性質が覗き見えそうで、思わずぞっとして首を振った。
雑念を振り払うようにスピードを上げて、足場が悪い平地から隠れやすい森林内に方向を変えて]
ゲオルグさんが暗視スコープか、サーモグラフィカメラでも持ってたら、一発負けだよな…。
[それなら他の訓練生の中に紛れた方がいいのかも、と思いつつ、誰かとすれ違うかもな、と走り続けていた*]
隠れんぼや追いかけっこ……
こういう時は逃げる役の方が好きだ。
追い詰められて、ぞくぞくしながらも必死で逃げて。
自分は最後まで諦めないで抵抗するタイプだ。
大人になってからは、こういう遊びをしたことなかったから気付かなかった。
この感覚はエクスタシーに似ている――……*
なぁに、本番は夜からさ。
[そんな誰にも聞こえぬ独り言を呟きながら走り出す。
何せ俺の頭の中はもう―――子猫でいっぱいだ。**]
[10分のハンデ。>>38
教官であるのサーチ能力がいかなるものか知らないから、決して甘く見たりはしない。
世の中には動物並の嗅覚や、視力を持つ人間だっているのだから。
瑣末な痕跡を頼りに追いかけられる可能性だってある。
自分は―――そういう人の存在を知っている。それに…]
自信があるから、こんなミッションにしたんだろうな…。
[人並み外れた体力に精神力。それと、洞察力の高さは一日一緒に過ごしていて、わかっている。
きっと夜目も利くのだろう。
一晩徹夜してもびくともしない強靭な体と、些細な自分の変化を見抜いた鋭い目に………暗闇の中で、自分の“落し物”を拾い上げて渡してきた目の良さ。そんなことから簡単に推察できる。
きっと彼は夜戦のプロだ]
今のうちに距離を稼いで……。
集中が切れないように、体力温存もしておかないと。
[夜に隠れられそうな場所をいくつか見つけておく。
見つかった場合の逃走経路を確保しながら、見つからないように周囲に気配を配るのを忘れない。
定石の裏をかいて、みつかりやすい開けた場所を走ったり、足跡が残る湿地帯をわざと走ったり。
そうしたのは、同様の訓練をしているだろう他の訓練兵に紛れるためだ*]
[すぐ後ろを、彼の息遣いが聞こえてきているようで、どきどきそわそわする。
夢の内容をいきなり思い出して、顔をパン!と強く叩いた]
―――集中しろよ。
[体が緊張状態になっているのがわかる。
正常な生理現象だが、人は「逃走」状態か「闘争」状態になった時に……興奮する]
まんますぎだろ。
[立場は逃げている方だけれど、精神的には「闘争」の方だ。
自分は、勝ちたいんだ。
だから、こうなっているんだ、と自分をなだめるように言い聞かせる*]
あぁ…早くあの身体に触りたい。
すべすべしてる手触りのいい白い肌。
あの甘い声。
あの感度……全部が俺好みだ。
[うつらと夢見心地にそんな事を呟いて、ゆっくりと瞼を閉じた。**]
[水場に入り込んで、自分の気配を消す。川に入ってそのまましばらく水辺を下流になるまで走って。
彼はどこまで自分の足取りが掴めるだろうか。
ひとところに落ち着くような愚は犯さない。
レーションを口に放り込みながら、動き続ける。
疲れたら軽く休み、時折うとうとしながらも。]
そろそろ、日が陰ってきたか―――。
[ゲオルグは何をしているのだろうか。
夜になればこれから逃げる方が有利な時間になる。
しかし、一向に安心できないで、彼の不敵な笑みを思い出していた*]
恐らくそう遠くへ入ってないだろう。
川辺りをくだっているか、下手に夜は森林内は危険だ。
[そう考えれば向かうは川岸。
あの全裸だった子猫を思い出せば口許を緩めてしまう。
嗚呼、あの身体に触りたい。
イかせたい。
―――抱きたい。
その為ならなんだってする。
どうせこのミッションの本番は、明日の内容なんだ。
今日は――あくまで布石。
その為に今日やる事は。]
さて、抱かせてくれるのかね。
[きっといやがるだろう。
でも子猫ちゃん知ってるかい?
嫌がられた方が、萌えるんだよ。*]
― 夜 ―
[都会的な光がない、美しい夕暮れに目を奪われているような余裕はなかった。
日が暮れる前に、周辺の地理をできるだけ頭に叩き込みいざという時の逃走経路もいくつも用意している。
川から草原、草原から森林の中に入り木立に紛れ。
木の上に逃げれば獣からは身を守れるが、それではイザ見つかった時に逃げ切れない]
夜目が利く相手なら……スタングレネード使ってもいいかな…。
[手製の削ったマグネシウムをゴムホースに突っ込んだだけで作った閃光弾もどきを握り締める。
これを使えば相手が目を痛めるかもしれない、という危惧はある。
しかし、自分の持てる力を使い、全力で課題に取り組んでいるほうが彼は喜んでくれる気がして。
もし彼が来たら、これで時間を稼いで逃げ切ろう。
彼にとって自分はあまり出来のいい訓練兵ではないかもしれない。
少しでも彼に認めてもらいたい。そして、彼が所属する空挺部隊の一員に迎え入れてほしい。
そう思いながら、緊張の一瞬を少しずつ、少しずつ、感覚を研ぎ澄ませながら過ごしていた*]
[走って逃げ出したくなるような、緊張の中。
森の中の静寂は、うるさいようで静か]
―――……。
[そういえば……。
自分をイかせるだけイかせていなくなったあの人も、今は誰かを相手に追いかけたり、追いかけられたりしているのだろうか。
いったい誰だったのだろう―――]
………っ
[あの時のことを思い出すと、感情が乱れて空気が淀む。
ぐっと腹の下に力を込めて、忘れようと試みた*]
[静寂響く夜。
息を潜める子猫を探し始める。
然し頭の中で考えるのは真面目な子猫ではなく、
甘く焦がれた声を出していた子猫。
裸体で無邪気にはしゃいでいた姿を記念に収めただけでも収穫があったと言えよう。
そして―――。]
―――見つけた。
[森の中に息を潜める子猫を見逃しはしなかった。
何を考えているのだろうか、嗚呼もしかして己の事を考えてくれているのだろうか。
そっと近づいて、その腕をグっと掴み引き寄せようか。]
な?俺から逃げるのは不可能なんだよ、カレルくん。
[そう引き寄せた身体を抱きしめて、耳元に甘く低い吐息を吐き出す。
あの時を思い出させるために、首筋につぅっと舌を這わせた。]
―――ねぇカレルくん。
君さ、こういうの興奮する方だろ……?
[あの時と同じように、身体が震えているのはきっと怖さではない。
そう思いながら腕の中から離さず、
擽るように耳許で囁いた。*]
――――っ!???
[闇の中、唐突に誰かに腕を取られた。
木立の葉ずれの音に紛れていたとはいえ、まるっきり気配を感じなかった。
いや、それ以前に人間の視覚的にわかりにくい場所に身を潜めていたはずだ。
一体どうやってここがわかったというのだろうか。
そして……首に触れるこの感触、間違いない]
嘘……だろ…………。
[信じられない、という意図で上げる声は二つの意味で。
自信を持って身を潜めていた自分を見つけたこと。
自分を半ば陵辱するかのようにしてきた相手がゲオルグだったということ。
そして、彼が落とした言葉に、抵抗するように首を振る]
そんなことない…!!
[咄嗟に閃光弾をだそうとしてしまったのは、何を守るためだっただろうか*]
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