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ユウレン王国陸軍新兵 ロスリンは、薔薇園芸家 ローゼンハイム を能力(占う)の対象に選びました。
― 王宮内廊下 ―
[てっててー、と駆け行く廊下の先、角から急に何かが飛び出してくる]
ほあぁ!?
[急ブレーキをかけたが、足に何かがぶつかる感覚があった。
ただし硬質なものではなく、撫で滑り行くような柔らかなもの]
なんだっ……てぇ、あーーーーーー!!
てめっ、墨ってなかなか落ちないんだぞ!?
[足を掠めたのは廊下の先から逃げ出してきた墨付き筆の内の一本>>0:156。
真新しい軍服に真一文字の黒々とした線が走っていた]
こんのっ、
[腹いせに蹴り飛ばそうとした矢先、聞こえた声>>0:157に意識を取られ、ロスリンの動きが止まる。
その間に、好機とばかりに筆はすたこらと逃げて行った]
あっ、しまった!!
後で覚えとけっ。
[逃げられてしまっては仕方が無い。
筆は後回しにして、声のした方>>0:161へと向かった]
あっ、ヴェルさん。
さっき声聞こえたけど大丈───
うわーーーーー!!
ヴェルさんの美顔に墨が!!
あいつらだな、ゆっるさねぇ!!
[見つけたヴェルザンディの有様を見て、筆共の所業に怒りを爆発させる]
早く取らないと。
えーっと……
[ふとタワシを見る。
いやいや、と流石に却下した。
タワシと古下駄を片手で持ち、一応身につけていたハンカチをヴェルザンディに差し出した]
なんかさー、また各務さんが起きたのかと思ったら、別のが原因で起こされたんだって。
でも起こされたからってまたこんなんしなくても良いのにね。
ヴェルさんなんか知ってる?
[水場へ行く、と言うならついて行きながら、あれこれと話しかけた**]
― 王宮内廊下 ―
ハンカチよりヴェルさんの方が大事です!
[一度は断られた>>25ハンカチを、熱弁を加えて再度差し出す。
その勢いが功を奏したか、今度は受け取ってもらうことが出来た]
へ?
あぁそうなんだ、奴らにやられちゃって。
ヴェルさんが謝ることじゃないよ。
私もその前に逃がしてるんだ、あいつら。
叩き折ってやらないと気がすまない…。
[筆の持ち主も分かっているものだから、叩き折ると言う言葉には真剣さが篭る]
[原因についての問いかけに返るのは否定>>27。
それには、そっかー、と声を返して]
うん、各務さんが発端ではないんだって。
何だっけな……えーと。
あ、そうだ。
他所からのお客様が関わってる、って言ってた。
[各務さんとの会話を思い出しながら分かっていることをヴェルザンディにも伝える]
…お客様が来たから起きた、ってことだねぇ…。
[何とも言えない表情になった]
― 王宮内水場 ―
[水場に着くとヴェルザンディの顔の墨を落とすのを優先して。
それが終わってからロスリンの軍服の墨を落とすこととなる]
……着たままでも落とせる?
[流石に人が来るかもしれない場所で下の軍服は脱げやしない]
― 王宮内水場 ―
うん、どのお客様なのかまでは分かんなかったけど。
[水場への到着前にヴェルザンディ>>42へと返した声は少しだけ困った色を宿していた]
[ヴェルザンディに促されて足を向ける。
その折に問うたことに返った言葉>>43を聞いて、ロスリンはホッと息を漏らした]
冷たいぐらいは大丈夫っ。
そのくらいは我慢出来────
[それでも声を上げたのは最初だけ。
作業が進めば冷たいのも慣れてきて、ヴェルザンディの動きを眺める余裕も出てくる]
へー、こうやって取るんだぁ。
[女子力の低い子はこんなことでも感心していた]
[やがて墨の色は落ちて行き、以前と同じ、とまでは行かないまでも目立たなくなっていく]
わぁ、ヴェルさんありがとう!
[墨がついていた部分を引っ張って眺めて、ロスリンは目を輝かせた。
自分で対処していたら、ごしごしと擦ってしまい悪化させていたに違いない。
あそこでヴェルザンディに会えたのは本当に僥倖だった]
あ、私はこいつらを片付けてから探しに行こうと思うんだ。
手が塞がってると捕まえ難いから。
[タワシと古下駄を掲げて見せて、別行動を取る旨を伝える。
足で対処も可能だが、手を使えるようにしておいた方が当然不便が無い]
そんじゃ手分けして探すって事で!
[そう言ってヴェルザンディとはその場で別れた]
― 王宮内廊下 ―
ほいっ、付喪神回収してきたっ。
[もはや動かなくなったタワシと古下駄を道具倉庫へと投げ入れて、ロスリンはすぐさま次へと動き出す。
道具倉庫に留まれば、整理整頓の手伝いで捕まってしまうことを知っているからだ]
筆もそうだけど、他はどうなってるかなぁ。
[各務さんと会った時も結構な数が集まり散らばって行った。
他にも回収している者達が居るとは言え、進捗はどんなものなのか。
道具倉庫で確かめれば良かったと思うも、時既に遅し]
ま、出たとこ勝負か。
[結局見つけたら捕まえる、と言うことで方針は落ち着いたのだった**]
― 王宮内廊下 ―
[目の前を、カッシャカッシャと瀬戸物達が行進していく]
『うぉのれぇぇぇ、
あやつが枯渇するまで吸いよるせいで力が完全に戻っておらぬ!』
…………
[喋るくらいには年月を経ているらしい。
けれどその大きさは通常の半分くらいのサイズだった]
瀬戸大将、聞いてたよりちっちぇーなー。
『黙れぃ! 元はと言えばあやつが……御主誰だ?』
[大皿などは単体でその後ろをついて行くだけ。
今の瀬戸大将の身体はお猪口やら小皿などの小物だけで形成されていた。
苛立っていた瀬戸大将だが、声をかけてきた者が見知らぬ者と気付き、カシャ、と音を立てながら首を傾げる]
今年から軍に入ったんだわ。
ってなわけで捕まれ。
『はぁ!?』
[一方的に見知っている瀬戸大将に笑顔で宣言。
がびんっ、としている瀬戸大将に対して無遠慮に手を伸ばす]
― 王宮内廊下 ―
[がしっ] [べりっ]
『おおおおお! 某の頭!!』
はいはい、すぐ終わるから。
『やっ、やめええええええ!!』
[抵抗空しく全てバラバラに剥ぎ取られる瀬戸大将]
あ、ちょっと。
要らない紙持って来てー。
[近くを通った女官に頼み、瀬戸物を包めそうな紙を手に入れて。
適当ではあるが1枚ずつ瀬戸物を紙で包んでしまった。
そうして重ねてしまえばもう結合することは出来まい]
いやぁ、捕まえやすい奴で良かった。
[哀れ瀬戸大将。
2年半前に力を全て吸われたせいで、ようやく力を取り戻してもすぐに倉庫行きと相成った]
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折角なので皆勤賞させとくw
前回、形保て無くなるまで妖力吸っちゃったんで、ミニサイズってことにしたww
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