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[宿や店に顔を出している少年の姿をよく見かけるから。
今日もきっとそうなのだろと当たりをつけて、籠に入ったチーズとミルクを宿に届けるつもりなのかと聞いて、]
私も宿屋に用事があるんですよ。村唯一の道が雪に閉鎖されてしまってそれを皆に伝えたいんです。一緒に行きましょう。
[そう言って、ペーターと一緒に宿屋に向おうとした。
到着した頃には、ペーターは全身雪まみれになってしまっていた。くすくす笑いながら、宿先で服についた雪を払うのを手伝っただろう。]
― 宿屋 ―
[ペーターが風邪を引いてしまう前に宿屋の中へ入った。
屋内は暖かくてほっと胸を撫で下ろす。]
誰かいますか?シモン、居るのでしょう?
山を降りる道が雪で塞がってしまったのを報せに参りました。
[宿にいるだろうシモンの名前を呼ぶ。]
いまは、"まだ"緊急事態と慌てる程ではないですが、
念のために宿屋に人を集めた方が良いですかね。
そうだ、教会にも戻ってフリーデルさんやニコラスさんにもこの事を伝えなくては……。
[これから先の事を考えてぼやく。
宿屋に泊まっていたヨアヒムの姿を見かければ小さく会釈をしただろう。**]
[シモンの他にもヨアヒムが泊まっているらしい。部屋の奥に青年の姿を見つけて遠目に挨拶だけした>>62。
宿屋を立ち去る間際、ペーターをちらりと横目で伺った。ペーターの頭を…が撫でた時、ぼんやりしていた様子だったのが気に掛かっていた。くしゃみをしていたので風邪を引いたのだろう。それにしては、何だか様子が変だったけれども。
此処にはヨアヒムが居る。それにシモンが、とペーターからシモンへとちらりと視線を移した。シモンが面倒見が良いことは良く知っている。実際に…は何度も世話になってきた。シモンも居るし大丈夫だろうと、シモンが視線に気が付く前に自分から逸らしてしまう。
助けて欲しいと声に出さなくとも無意識の内に甘えてしまっていた。…にその自覚はない。踵を返して雪の中へと。]
― →教会 ―
[教会の中へ入ろうと扉にそっと触れて。
分厚い扉に手を添えたまま、後ろのニコラスを振り返った。]
…ニコラスさんは村で流れている噂をご存知ですか。
[既にフリーデルがニコラスに話していたとは知らずに…は話しを続ける。]
人間のふりをして人を襲う恐ろしい化け物がいるだとか。
村の中に入り込んでいたら私達逃げられませんね?
[冗談めいて言ってはみるものの、全く笑えない冗句だった。人狼の存在を信じる人間はそういない筈だ。…だって人狼が村に紛れているとは思っていない。
だけども、孤立した村に人狼が出たという噂。
既視感を覚える。
ニコラスもまた予感めいたものを感じているだなんて思ってもいない。心中を吐露する事は無いけれども、ただの噂話だと笑って欲しくて期待した目で見た。]
[拭い切れない不安が心に影を落とす。
ニコラスの返事がどうであれ、振り切る様に扉を押して教会の中に入った。
不安?それも良く分からない。予感めいたそれが本当だったとしても自分は困るのだろうか。困る?それとも悩む?悲しむ?
ただの思い過ごしだと言い聞かせる。それに、ほら。
だって、耳をすましても、
こんなにも静かだ。**]
[かつて、他の誰かを守る為にそうした自分を責められた気がしたんだった。]
分からない、です。
[薄ら開いた唇から本音が漏れる。
とても、か細い声だった。ニコラスの耳には届かなかったかもしれない。]
いえ、そうですね、大切な人を守る為ならば……。罪のない村の皆さんにまで被害が及ぶのならば、疑わしい者は罰する必要が出て来るのかもしれません。……、異端者は許されない存在ですから。
[再度、慌てて言い直す。一介の神父として当然の意見だっただろう。
村の平穏の為に罪のない人間を犠牲にする可能性までには触れない。人狼が現れたと決まった訳ではないのだから。それに人狼が現れたら自分はどうしたいのか答えが見つからなかった。
ニコラスの謝罪には首を横に振って、重苦しい空気を誤摩化す様に「身体、冷えちゃいましたね。早く中に入って暖まりましょう?」そんな他愛無い会話を口にしながらニコラスと共に教会の中へと入っていった。**]
[教会へと戻れば、フリーデルが出迎えてくれた>>50。
ただいま、と笑い返す。けれど笑みに元気がなかったらしく、表情が優れないことを指摘される。気まず気に道が封鎖されてしまった事を伝えたんだった。ふたりの間に流れる微妙な空気の原因はそれではなかったのだが。
広間の暖炉が赤々と燃えている。ニコラスが薪を運んで来てくれたのだろう。]
ええ、道は封鎖されてしまいました。
そう、教会の方は問題ありませんでしたか。一応、宿屋に集まった方が良いかとシモンと話して来たのですが。
[心配性のフリーデルが問題がないと言う。その必要はないのかもしれない。
窓から外の様子を伺った。裏庭も雪に覆われてしまったに違いない。折角の相談も無駄になってしまったと残念そうに言う。]
裏庭も雪だらけでしょうね。これでは何か植える事も難しそうです。
春まで待たないといけないのでしょうね。
― 回想/教会 ―
[少し、楽しみです。その言葉に嘘はないようでフリーデルの口元には淡い微笑み>>152。
まだ花を植えると決めた訳ではないのだが水を差すのも忍びなかった。]
そうですね、春になったら植えましょうか…。
[まず思い浮かんだのは、リゼットが言っていた金色の花。だが、肝心の種類が分からなければ植える事も出来ない。
そういえばフリーデル自身の意見を聞きそびれていた事を思い出した。]
今度、ヤコブさんのところへ種を貰いに行こうと思うんです。
良ければ、一緒に来て下さいませんか?
[その際、フリーデルはどの花を植えたいのか訊ねよう。
ついでに昔の裏庭はどんな様子だったのか話しを聞いてみようか。]
― 回想/→宿屋 ―
[それから、ニコラスとフリーデルと共に宿屋へ移動した。
シモンが出迎えてくれた>>164。接客モードに真面目腐って深々とお辞儀をする。]
お世話になります、シモン。
……ええと、まあ。
[顔を上げるとシモンが着用したひよこエプロンが目に入る。視線を上げれば、赤く染まった頬。ついエプロン姿のまま出てしまったのだろう。こちらまで照れくさくなってしまって、何と声を掛ければ分からず言葉が詰まった。
だが、フリーデルの「可愛い」という言葉に軽く吹き出してしまう。慌てて口元を抑えるが、シモンがそれに狼狽する姿がそれのまた可笑しいったらなくて、先程までの重たい空気にも関わらずつい頬が緩んでしまう。]
ふふっ、フリーデルさんの言う通りです。とっても可愛いですよ?
愛用しているということはシモンも気に入ってるんですね。似合ってますよ。
[口元が笑っているのは隠し切れていない。フリーデルの後に続きシモンを横切って談話室へと向った。]
[そっけない答え>>243にくすり。短い返答だったが、今ではそうではない事は伺えた。
…も似たようなものだ。ペーターが抱えている絵本の表紙によく似たものを読んだ事があった。その絵本に描かれた人狼を見て不思議と恐怖よりも憧れを覚えたんだったか。
多くの子供が物語の狼や悪人に恐怖や憧れを抱くものだ。だが、命が危険に晒されれば話しは別だ。人は恐怖の対象を必死に排除にかかる、それだけだ。]
でも、そういう時期もあったんでしょう。
まだまだ彼等は子供ですから。ね。
[でも、リゼットやペーターは違う。
絵本でも読んで怖がっているだけだ、と。人狼に怯えている子供達に聞こえない程の声で言う。]
[思い出した、という事はリーザは記憶からその花の名を引っ張って来たという事だ。
何処からコルザの名を見つけ出したのだろう。]
思い出の花なのですか?
[控えめな声でそう訊ねる。]
[思い出した、という事はリゼットは記憶からその花の名を引っ張って来たという事だ。
何処からコルザの名を見つけ出したのだろう。]
思い出の花なのですか?
[控えめな声でそう訊ねる。]
/*
占:ニコラス(確定)
霊:エルナ
C狂:オットー
狼:ヨアヒム、?
うーん、狼は誰だろう。
ヨアは間違いないと思うのだけどな。狩人は分からない。ニコは占い師か狩人だとは思っていた。
リーザではないぽい。
そうですか。…思い出せて良かったですね。
[どうにか声を掛ける事がそれしか出来なくて、
暫く間を置いてから。]
春になったら、植えてみますか?
きっと夏頃にはたくさんの菜の花を見る事が出来ますよ。
[それだけ提案してみせた。]
[パチパチと炎が爆ぜる音だけが響く中、暖炉の側に置かれた椅子に座る…とリゼット。
雪に閉じ込められて不安がっているのか、談話室の空気は緊張していたが。顔と顔を突き合わせて昔の思い出をしのぶふたりの間には淋しくも、それでいて穏やかで満たされているような空気を感じた。
耳を澄ませても、薪が割れる音や幾人かの人々の会話が聞こえてくるだけ。
とても、静かだった。**]
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