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― 霧の平原 ―
[右下へと流した薙刀の切先を左上へと振り上げる。
刃より放たれるは同じ形をした風の刃。
駆ける先に妖魔の影は無かったのだが]
[続く呪により風刃は分裂、四方の霧を切り裂きながらその奥に在る妖魔を捉えた。
霧の奥から二種の悲鳴が上がる]
[霧の中にあってよく通る声>>60。
水気を伝って届くそれが誰によるものなのかは直ぐ知れる。
この場に在って水行たるはただ一人]
腕は確か、周囲への気配りも申し分ない。
流石は玄武の眷属だね。
[気にかかるといえば、かの武神と同じ質を持つことか。
玄武からの話は朱雀を通じて聞き及んでいる。
今のところ問題無いと知れば、気を配るのみにし、意識は再び周囲へと]
今は、ね。
けれど、在り方はきっと変わらないだろうから。
[君と同じく、とまでは口にしないが、朱雀の言葉>>63にそう言って笑み返す]
[薙刀は刀等に比べ間合いが長い。
霧に紛れる妖魔はその間合いを測り損ねたようで、跳躍と共に繰り出された刃により、二足の獣は胴を真っ二つに裂かれた]
手応えはあるから順当に減ってはいるのだろうけれど…。
[霧により散じられているのか、気配が多いようにも感じる。
実際どのくらい妖魔が潜んでいるのかが全く測れなかった]
[それぞれがそれぞれの力を発揮し、妖魔を滅し行く。
しかしやはり霧の存在が目と感覚を狂わせるのは否めないようだ]
……他も居る以上、大きなものは使えないしねぇ。
[この場に在るのが朱雀と己だけならば、竜巻を起こして広範囲に妖魔を巻き込むのだが。
それが出来ぬとあっては一つ一つ捉えていくより他はない]
[薙刀の中心を握り、両手でくるりと回転させる。
巻き起こる風は回転の中心へと集まり、風の弾を一つ作り為した]
[薙刀を突き出すことで押し出された風弾はゆるりとした動きで霧を掻き分け進む。
緩やかな動きに妖魔も最初こそ走らせた警戒を緩めていて。
ゆらり、霧の中で影が動いたところを見計らい、蒼龍は口を開いた]
[漂っていた風弾が急激に圧縮し───破裂。
周囲の霧を瞬間的に吹き飛ばすと同時、傍に居た妖魔を巻き込み彼方へと吹き飛ばしていた]
霧を晴らす、か……。
いくら払っても消えないのだから、どこかから供給されていると考えるのが妥当かな。
その原因を取り除くのが一番なのだけれど…。
…一時的に霧が晴れるかどうか、やるだけやってみるかい?
[朱雀>>80に、大掛かりな風を起こすと、暗に言う。
それをやれば己は風の維持に集中することになり、攻勢には出られなくなるのは承知の上]
承知した。
なれば後は皆に任せるよ。
[朱雀の言葉>>100に諾を返し、蒼龍は頷く。
握る薙刀の石突を地面へ向け、タン、と突き刺すよに地を叩いた]
/*
あっ、数字に【】付け忘れてるorz
その作業をする心算が自分のログを書いてて忘れたなど…。
ついでにもう1手やってたら→96*半凶*
[握る薙刀が淡く光る。
薙刀は武器でありながら媒体。
気を込めれば増幅し、天へと向けた刃に風が巻き起こる]
[巻き起こる風は速度を増し、範囲を増し。
霧を跳ね除けんと渦巻いた。
けれど、それだけでは霧は他から再び立ち込めるだけで視界は開けない。
故に蒼龍はもう一つ、霧を除く手段を講じた]
[渦巻く風に無数の種子が現れる。
種子が芽吹くには水が必要。
水生木の理を利用した二段構えの消霧の陣。
風は霧を巻き込み種子へと水を与え、種子は芽吹き花を咲かせる。
咲いた花は種子を作り、零れ落ちた種子は風に乗り再び花咲く]
[霧が晴れた先に見えた姿。
朱雀の陣へと囚われた姿は蒼龍の目にも入った]
妖魔の数が把握出来なくなるわけだね。
[目にしていた影は蜃気楼によるものだったこともあったはず。
それでは攻撃が当たるはずもなく、気配が察せ無いわけでもあった]
私も霧払いの維持をする。
討伐は頼んだよ。
[朱雀の宣>>121に続け、蒼龍もまたそう宣する。
新たな霧は生み出されずとも、既に立ち込めている霧が完全に消えたわけではない。
消えた先から流入する霧を、消霧の陣を維持することでその後の視界維持を継続した**]
[剣に陰気を集め妖魔を引き寄せる姿>>128。
人が持つにしては強い陰気、そしてその使い方は彼の武神を想起させる]
判断は悪くないけれど…無茶をする。
[蒼龍が気にかけるのは”一人”で行っている部分。
剣を振り抜いても妖魔には傷がつくだけ、それが更に妖魔を呼び寄せてはいるが、逃げ回るにも限度があろう]
他者への援助は複数で当たる場合の利点ではあるけれど。
援助してもらうことも利点の一つだよ。
[その言葉が届くかは知らねど紡いで。
バルタザールの行動>>133を目にしてから他へと意識を向けた]
マリエッタ、遠隔の術は放てるかい?
近付かなければいけないのなら、周囲の霧に紛れると良い。
今なら妖魔はレトが引き受けてくれる。
[防壁を張っているマリエッタ>>117にかける声は柔らかに。
無理に木気の中へ飛び込めとは言わない。
最短距離を駆けるだけが方法ではないのだ]
[そして視線はカサンドラ>>130へ。
先程叫び声は聞こえていた。
既に陣の準備に入っていたため駆けつけることは出来なかったが]
カサンドラ、動けるかい?
消耗が激しいなら気を分けよう。
[蒼龍が維持する風──木気の中に身を置くだけでもそれは恐らく叶おう。
自ら水気を取り込み力とするならそれに任せた。
また、蜃に当たる際に気を重ね比和を為すかは当人次第だ**]
[蒼龍の言葉を聞いて地に手をつくマリエッタ>>141。
地下を伝い放たれる術に蒼龍は笑みを向けた。
霧を散じさせる空間は木行に寄っているが、地下はそうではない。
また、蜃の周囲は未だ水行が濃く、食い止めるにはマリエッタの土行が適していた]
お見事。
[作り出された土の拘束に感嘆の声が零れる]
/*
そう言えば集計時、今回秘話が無いことに気付いて「あれ、どうやって伝えんべ」になっていたと言う。
直ぐにメモで全部出しちまえ、になったけどねw
あぁ、そちらは頼むよ。
[クリフの声>>144に頷いて、駆け行く姿を見送る。
その先に感じる、金気と水気が重なる気配>>139。
上がる声>>140に対しても蒼龍は笑みを深めた]
[見栄を張らず紡がれる言葉>>149。
はしゃぎすぎたとの言葉には小さく笑みを浮かべる]
慣れぬ状況であれば致し方ない。
けれど、今後は気をつけなければならないよ。
いつも分け与えられるわけでは無いからね。
[咎めの言葉は紡がぬが、忠告は口にして。
ペース配分には気をつけるよう示唆した。
そうして木気を得て駆け出すカサンドラ>>150を、陣を維持しながら見送った]
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