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人形使い ゾフィヤ の役職希望が 人狼 に自動決定されました。
――夜更け
[今日の舞台も上手くいった。今日から演じる劇は両親や大切な物を奪われた少女が、奪った相手に最初は都合のいいものを与えるふりをして近づき全てを奪う。
最初、少女は復讐を躊躇っていたが徐々にそれを楽しむ自分に気づいてしまい……最終的には復讐など関係なく誰かから奪うようになるという悲しい物語だ。ゾフィヤが演じたのはその、主役]
『私はありのままの自分になるの』
[暗い夜をゾフィヤは、演劇の台詞を諳んじる。また今度も役を完璧に演じられるように。能力があるといえど、それは頭の中にしっかりとしたイメージがなくてはいけない。その為だ]
『憎いあいつらに、ありのままの姿を見せるのよ……』
[呟くように、唄うように。流石に幼いころから努力しているだけあって素人レベルではないその詩は、誰かを引き寄せるかもしれない]
――>>25のしばらく後/フレデリカ宅の玄関前
――見つけた。
[時は少しさかのぼり、唄いながら町を歩いていたゾフィヤは一人の能力者を発見した――それがエレオでなかった安堵感からか、逆に殺す事を躊躇う気持ちは全く沸いてこなかった。復讐鬼の役に入り込んでいたせいもあるだろう。
前フィオンやエレオノーラを襲った時がそうであるように、ゾフィヤは相手を見つけたら即殺す、といった事に向いた能力者ではない。一旦家まで跡をつけ、その後しばらく準備をする。
今、ゾフィヤの後方には家からは見えないようにゾフィヤが操ったただの人間が控えている。ちゃんと意識を保ち続けていればそれなりの時間操る事は出来た。
表面上は一人を装い、無理やり鍵を開けてしまうのではなく、素直にインターホンを押す。恐らく全員が寝たわけではなさそうだが……?]
>>29
[インターホン越しに来た返事。内心にやりとして、話しかける。既に役は作りこみ、舞台の準備は万全だ]
あの……私、今日そちらに泊まっているアイリさんの友達のゾフィヤと言います。こんな夜分遅くにすみません。ですがどうしても、こちらの家の方にお伝えしたい事があって……
[十年以上何かを演じてきたが故の、心から心配するような声。あまり警戒されたくはない]
もしよろしければ、私の話を聞いていただけませんか?
もう時間も遅いので、なんでしたらこのままでも構いませんから……
[あらかじめそう譲歩しておく。玄関にでも出て来てもらえればよし。このままインターホン越しだとしても、手はあった]
>>32
ありがとうございます。ちょっとおかしなことを言うようで申し訳ありませんが……
[ほっ、と安堵の息をついてみせる。とりあえず相手が話を聞いてくれる体勢は整った。
機械ごしに誰かを操るのは不確定な要素が多くてやりづらいのだが無理やり鍵をこじ開けるよりはマシだ。インターホンを通して、能力を行使する]
『今から少しだけ、私の言うことを聞いていただきたいのです』
[そう宣言した瞬間。フレデリカの体が勝手に動き出そうとするだろう。玄関の方に歩き、鍵を開けるように。
ゾフィヤの能力では遠くにいる何処かの誰か、のような何の情報もない人間を操る事は出来ないが……家の中、それもほぼ一階にいるであろうとわかる相手で直接話も出来ているとなれば行使の範囲内に収める事は可能だった。
――ただし。完全には位置が把握できず、また機械ごしである以上強制力は落ちる。
本当にただの人間ならなぜ自分の体が動いているかもわからず戸惑うだけの状態を好きに出来るが、それについて心当たりがあったり、非常に強い精神力を持っていれば抗う事は可能だろう]
>>35>>36>>37
(……能力者が起きてる?)
[インターホン越しで聞こえづらいが、何かの叫び声。その内容は恐らく警告だった]
(だけど、操りさえできれば何でもいいわ)
[何とか操る事には成功したようだ。程なくして鍵の開く音がする。素早くドアを開け、待機させていた操っている人達を家の中に押し入らせる。
――そこで、ゾフィヤは不覚にもフレデリカを操るのは止めた。理由は、彼女の友達を直接殺させることを心のそこで拒否したからだろうか。
フレデリカの方には目もくれず、アイリを見て冷たく酷薄な微笑を湛えて言う]
初めまして、大事に匿われるお姫様。
――その運命を悔いて、死んで頂戴?
[操られる人々の手には、それぞれが持っていても不自然でない程度の鈍器。それを振り上げ、能力者の少女に振り下ろさせようとするだろうか]
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