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[人の血を摂らぬと言ったことに気分を害した様子はなかった。
真祖の血は劇薬にも等しい。
通常の何百分の一の量の血で活動し、常に渇きとは別の衝動に苛まれ続けることは、あえて説明する必要を感じていなかった。
同じ方法がとれないか、と聞かれても、解らないとしか答えられないのだが。]
……憧れの俳優。
[クレステッドの顔を脳裏に浮かべる。
まあ見目は悪くないな、などと検討違いのことを思いつつ。
身近すぎてよくわからないのだが、案外と敬われてるのかな、などと思う。]
不躾な質問に答えて下さりありがとうございました。
……ところで、試験、と聞いて伺いました。
あまり長々お邪魔してもご迷惑でしょう、終了であれば、おいとま致しますが……
[琥珀を見上げて、小さく首をかしげた。]
− 試験の数日前 −
[眠りに引きずられる意識に、子守唄のような優しい音が響む。]
師匠… へへ、
[枕を抱え込んで爪をたてる。]
[自分を強情だと評するファミルに、うん、と頷いた。]
芯があるのは、 大事だ。
友人?
もはや兄弟だろ、 オレら。
[何ものにも変えることができない絆があると、教える。*]
[子猫のような様子の声に、自然口許が緩む。]
……レトが幸せそうで、私も嬉しい。
[ひとであった時と同じように、祝福を紡ぐ。
兄弟、という言葉には、教会に教えられてきた人類皆兄弟、隣人を愛せよというもの以上の絆を感じて、密やかにシーツを握った]
……ありがとう。
闘うよ、私も……私の向き合うべきものと
[レトのそれとは異なるものであれど。
兄弟と言ってくれるひとがいるならば、独りでは無いのだと胸に刻む。
その日の眠りは、とても穏やかだった*]
[トールのクレステッド評には、密かに自分の知るクレステッドには勿体ないように思ったが、確かにその存在感は比肩するものは無いのだろう。
語るトールに言葉少なに相づちを返しながら、とても真っ直ぐで好感の持てるマスターであることを再認識した。]
アレク?……アレクシス?
[実は殆どの人の名を知らないのだ。だが、彼の口振りからして彼の養い子のことだろう。]
ええ、此方こそ、よろしくおねがいします。
[クレステッド宛の書簡を受けとれば、これで終わりらしい。
試験らしいことは無かったように思ったが、どこを見られているか解らない故に、静に一礼してその場を辞した*]
ー 私室:来客が帰った頃 ー
[トールから渡された書簡をクレステッドへと差し出し、バスケットを片付けた。]
……ただいま。
…………俳優に、満月ね……
[銀の真祖をまじまじとみやり、それからおもむろに近づいた。]
……よくわかんないな
[その肩口に、闇の薫りを求めて鼻を寄せた。**]
― 私室:来客が帰った頃 ―
初めてのお使い。ご苦労。トールはどうであった?
[差し出されたトールからの書簡を受け取り目を通しながら聞く。
丁寧ながらも文字から人柄がにじみ出るようなのは若さゆえだろうと小さく笑みが浮かぶ]
俳優?満月…わからぬことをいう
[書簡を闇にしまい赤子のように甘えるファミルをあやすようにそっと抱きしめた]
[優しく抱き締める腕に、身を委ねる。]
不本意だが、……落ち着く。
[この一週間で、大分馴染んでしまったのかもしれない。]
ねえ。長く生きるってどんな感じ……?
[途方もない時間を過ごしてきたであろうことを思う。]
不本意は余計だ。そなたが甘えたい盛りなのは理解している。
[一つ仕事を終えたところで、赤子のように扱うのは変えず、労うように背をあやすようになでて、続く質問には考えるそぶりもみせず答える]
知らん。
人が吸血鬼となって長く生きるようになったことでの変容はみてきたが、我にとって、今の生はごく当たり前の時間だ。
[生まれたときから吸血鬼としていきる真祖には、長い時であろうとも、それが当たり前の長さゆえ個人としての感想を問われてかえせる言葉を持っていなかった]
[返る言葉に、目を細める。
おもむろに手をとり、手指の形を確認するように触れ。]
あなたはこんなに人の形をしているのに、
ヒトではない何かなんだな。
[その内面を覗き見る度に、思う。
自分を捕らえたのがこれ程までにヒトではないのなら、何なのかと。]
……寂しいと思ったこと、ない?
[無いのだろうな、と半ば予測しながら口にする。
多分、この真祖には、永遠ともいえる自分の存在する時間を行き過ぎるヒトの儚い生は、自分以外の何か、それだけのものなのかもしれない。
孤独というよりは、孤高、なのか。]
嗚呼、トールは、
とても良い"ヒト"みたいだった。
クレステッドとは大違いだ、吸血鬼にも色々なタイプがいるんだな。
[くすりと、小さく笑った。]
/*
夜にまた悪化しなければいけるだろう!
と見切りつつ!
あとステファンが楽しくてすごくめがはなせない。絡むとっかかりは見つけられないので遠巻きなわけですが!
ー 私室 ー
[部屋へ戻ってくれば、来訪者は送り出された後。
片付けやらトールからの書簡を渡すやらして、一息ついた後。]
……湯をつかってくる。
[そうして、お風呂へ。
贅沢にも誂えてある大きな鏡に、吸血鬼でも鏡に映るんだな、などと思いながら首筋の吸血痕跡を見る。
血親のつけたものと、養親のつけたものが、ふたつ。
密やかに息をつく。
痕跡を指でたどった後、体を清め、湯からあがった。]
だから!!私は男だと言っただろうが!!
[Iラインの白を貴重とした胸元にリボンの流れる素敵なドレスを有無を言わさずばっちり着付けられてしまった姿で、クレステッドに詰め寄るのだった。**]
[手を取り形を確かめるように触れるファミルへと触れさせたいように触れるのを許しながら怪訝そうにファミルを見遣る]
当たり前であろう。
[ヒトではないことも。寂しくもないことも―――]
いや…一度だけあったな。
[その感情を理解できなかったころだ。後になってみて思う、それぐらいのこと]
いい人であったか。馴染み深く親しみやすいこと、それがあやつの魅力なのかもしれぬが、そのままでは少々マスターとしては問題があるが、これからだな。
[従え敬われてこそ一流。慕われては二流だ。だからこそチャイルドを引き取るのにちょうどよいと目をつけられたのかもしれないという評をファミルの言葉より改めて加えた]
あなたにとっては、ね
どうしてヒトの形になったのかな…
[当たり前だという相手に、仄かに苦笑する。
人として生活していた時には、吸血鬼や魔法が実在するとは思っていなかった。
そして、彼のような存在も。
確かめるように触れて絡めていた指を離せば、ゆるりと手は降りるか。]
……一度だけ?
どんな事だったの?
[意外な答えに、目を丸くして尋ねた。]
問題、かな。
在り様はそれぞれで良いと、私は思う。
私は好きだな、彼の人柄。
[集団の上に立つものとして、ナメられたりしたら問題だと言いたいのだろう推測しつつ。
生まれつきの王者の言に柔らかに唇を撓らせた。]
ファミルよ。答えは今、ファミルが口にした通りだ。
[ヒトでない何かでありながら、わざわざヒトという形をとった理由。
喜怒哀楽を最も表にだし、好奇心旺盛で強欲、適度に傲慢で怠惰なものたちと同じ姿でいる理由]
我が今ここにこうして在る。それがおそらく一度だけ寂しさを抱いた理由、なのだろう。
[こういう時...は強がりはしない。あったことを容認し受け入れ言葉として零す]
そなたのようにただ好ましく思うものにとっては良い。ただ別方向からみればよくないこともある。やつの環境上は改善したほうがいい面ではあるだろう
[ファミルの推測通り。後継者としての使命を果たすならば猶更。というもの]
次はそなたの番だ。そうだな、吸血鬼になる前はどう過ごしていたか聞かせておくれ。
[順番を決めていたわけではないが一つの問いに答えたから次はそちらが、と問いを投げかけた]
[口にした通り、という謎かけのような言葉に首をひねる。]
―――解らない、って事?
嗚呼そうか、そもそも生き物だって自らの意志で今の形状になったわけじゃないし…
[なんとなく納得して頷いた。]
ここに在ることが、どうして寂しいの…?
[其方は測りかねて、問いを重ねた。]
結構世話焼きだよね。
[トールについて言う言葉には、思わず笑ってしまった。]
……吸血鬼になる前?
[少し考える。]
司祭になるための学校に通っていたよ。
―――そうすれば、神が何をお考えか、少しは解るかもしれないと思った。
ここにこうして在ることで…昔の我は寂しかったのだろう。
そう、感じれるようになった。ということだ。
[思い返しながらであるため、主観が強く、それゆえ客観が消え伝わりづらい言葉を吐き連ね]
我が気にかけたものがつまらぬところでこけてるなど許されぬことだからな。
[世話焼きという言葉も唯我独尊な態度は変わらず、笑うファミルの頬に手を伸ばしそっと撫でながら答えた]
そうか……司祭になるためか。そのせいで趣味がなかったのか。さぞかし禁欲的でつまらぬ生活をしていたのであろうな。
[神の声。などというのは聞こえないだろう。信じてもいない...はそこを深く掘り下げることはせず]
では、これよりは、なろうと思うものを決めていかねばならないな。
[同情はしない。ただ亡くした未来より別の未来に目を向けるようにいった]
[真坂ドレスの形状が気に入らないのだと思われているなどとは露程も思わない。
更に、真坂真祖手ずから朝なべして縫ったなどと思うはずもない。
上等な生地に繊細に仕立てられた飾りといい、多趣味多芸にも程がないか真祖。]
そりゃあなたは気にならないかもしれないけどね!?
そ、それは、あなたがあんなことするからだろう!!?
[メイド服で飛び出して思いっきりディークに突っ込んで抱きとめられたのを思い出して色白の頬が羞恥に染まる。]
〜〜〜…ッ!
ああもう!!
[不機嫌になった様子に、命令が覆らないことを知る。
勝手に着替えようにも、クレステッドと自分ではサイズが違いすぎたし、諦めるよりなかった。
不貞腐れてぼふ、っとベッドに倒れ込むと、柔らかな枕に顔を埋めた。]
[寂しいという感情を知るに至った彼が、昔今程豊かな感情を持っていなかったであろうことを知る。]
……なんでわざわざ組織なんかに属しているのかと思ってたけど。
そっか―――
[その感情を知ることが彼にとって良かったのか、思う所はあれど。
頬を撫でる手に目を細めながら、クレステッドの顔を見つめた。]
…学ぶことは確かに沢山あったけど…
それは嫌なことじゃなかった。
私は親を知らないから……ああ、教会の孤児院でね、育った。
…趣味、は…規則に沿って生活する以外の余計なことをする時間もお金も、無かったからね。
進学させてもらえるのはありがたいことではあったんだ。
[それがどういう大人の事情であれ。]
なろうとおもうもの・・・
[少し考えて睫毛を揺らす。]
少なくとも、もう二度と、ヒトを殺さないで生きていたい、な…
[たった一度の殺人は、今でもその手に感触を遺す。
戦場に立つ戦士のように強くあれば、これほどに苛まれることもなかったのだろう。
当時若干8歳に過ぎなかった少年は、敬虔な信徒で、酷く繊細だった。]
…何が正しいものかっ…
[拗ねたように口にするが、反抗が無駄なことももう悟っている。
だが真坂さらなるドレスの改良デザインをクレステッドが考えているとは思わず、着々とドレスが増えることになるなど今は知るべくもなかった。]
……なに。
[馬乗りになり身体を反転させられて、見上げる形になる。
憮然とした表情で、その銀と蒼の揺らめく瞳を見返した。]
同情はするなよ。我が道は世にいう正義ではなく、だから後悔もない。
[そのような感情が浮かべたら許さぬ。出会った時と同じ冷酷な色が双眸に宿らせながら頬をから顎のラインを指でなぞりおろした]
そうか。我にはそれ以外に道はないためその道を歩いていたと聞こえたな。
本が好きであり学ぶことが好きであることは本当であろうがな。
[書庫でみせた瞳の輝きまで敷かれた選択だとは思っていない]
二度とか…そうか…
[一度目があったから、人の血を欲さぬはそれが理由なのだろう。
鳥獣の血まで飲まぬというのは少々げさなくはあっても、渇き飢えてまでそれを愚直に進む養子であることを再確認するのであった]
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