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[リエヴルの言葉を聞き、演技の可能性も考えてみたが反応が迂遠すぎる。
通信長に疑惑をつけ、司令部に混乱を与えるにしても、
この申告そのものが嘘の場合、逆に自分が疑われる。
で、あるなら通信指揮室の件は本当だな。
信用してよさそうだ。]
ああ、噂は聞いている。
その大元の人間を探す必要がありそうだな…。
しかし通信指揮室から直接艦内に連絡、か。
総員退艦命令は艦長か、不在時に限定して次席指揮官
の私しか出せないよう規定されているのだが。
その件に関しては後で調べる。
大尉はこの場を維持してくれ。
退艦を指示されたのなら、
留まる理由として私の名前を出してくれてかまわない。
私は短艇の回収をしてこよう。
そのまま監視を続けてくれ、よろしく頼む。
うん、私としてもここと直接連絡を取れるのは助かる。
使い方は覚え書きを見ればだいたいわかった。
本国に無事戻れたら採用されるよう後押ししよう。
本当に退艦させる気なら必ず迎えの輸送艦か何かが来るはずだ。
それらの艦船を敵の連絡より早く発見出来れば知らせて欲しい。
それにどのみち、この艦に搭載されている短艇の航続距離じゃ
陸地までたどり着けないし、そもそも1/3も乗れないからな…。
それでは行ってくる、後は頼む。
[そうリエヴルに伝えると甲板へと向かった]
[甲板に上がるか、司令塔に戻るか少し悩んでいた。
職責で言えば司令塔に戻って全体指揮を執るべきなのは間違いない。
ただ、この状況で不自然に発見された短艇には何かがあるような気がしてならない。
そういうものを捜索するのに適した人材が誰か、という回答を持ち合わせてなかった。]
[迷ったが司令塔に行くことにした。
司令塔で臨時の分隊ないし小隊を編成して、
短艇の回収を行わせるのがおそらく最善だろう。
それに…甲板に向けて人が押し寄せているようだ。
下手に人の流れに巻き込まれると動けなくなるかもしれない]
― 司令室 ―
今戻った。
状況報告を頼む、あと艦長はまだ姿が見えないのか?
[周囲に問うも未だ行方不明という回答が得られなかった]
わかった、このまま私が指揮をとろう。
それと艦の航跡に電探にて微弱な反応を感知したらしい。
沿岸用の漁船くらいの大きさのものだ。
これを回収したい、誰か動けるものは…
[司令塔にいる人を見渡した]
[司令塔に集まった全員に向かって、自分の言葉に注目するよう呼びかけた]
現状とこれからについて説明する。
質問などは全て最後にして、まずは話を最後まで聞け。
状況が進む中、現段階でも艦長の姿が見えない。
なので一時的に戦闘時行方不明として扱い、
軍規に基づき私がこの艦の指揮を行う。
それに伴い、副長代理をリヒャルト・レーデ中佐、
次席指揮官にカサンドラ・ゾンダーリング中佐、
それと機関長の死亡が先ほど報告があったので、
彼の職責は一時的にローレル少佐が引き継げ。
通信長への連絡は私が後で行っておく。
次に今後の方針だが、この艦を自沈させるつもりはないが、
自沈させる事が可能なように準備は行う。
自沈しない決断はいつでも出来るが、
自沈させる決断を行う場合は相応の準備が必要だ。
それ故の処置と思ってもらいたい。
破損箇所の修復については、
自沈させるための準備が済み次第、ローレル少佐指揮の下、
機関部の復旧作業を行うことを許可する。
次に短艇を使って脱出を計ろうとする一団についてだが、
これに関しては無秩序に周囲に広がらない限り放置する。
対処するには人手も時間も足らん。
ただし、一隻だけ次に述べる任務に必要なので確保する。
[オズワルトやコンラート、アレクシスと入って来たので、
オズワルトから軽食を受け取ると、
増えた人間にかくかくしかじかと説明した]
それと艦尾後方に微弱ながら電探に反応を示すモノがあった。
これの調査を行うのに短艇を一つ確保せよ。
その指揮は砲術長に一任する、人員は
エーレンブルグ大尉、エーデルシュタイン少尉、
あとそこの…主計課の…フィッシャー少尉だったか?
この3人を連れて行け。
拳銃の所持を許可するので砲術科の備品から提供してくれ。
使用については最新の注意を払うこと。
特に艦内で使用する場合、跳弾で被害が拡大する事もある。
私はこれから通信指揮室に赴き、通信長と話をしてくる。
不在時の緊急事態については副長代理が判断せよ。
それとバルサミーナ少佐、ファベル特務少尉は艦底にて作業中に、
流言飛語により混乱をもたらす相手を発見した場合、
対象を拘束、空き部屋に一時的に監禁してくれ。
不安になった人間はここに来るか甲板に上がっている。
艦底で行動する人間は復旧作業を行う者か、敵の工作員の可能性が高い。
この件に関しては砲術長の指揮する班も同様の対処を行ってかまわない。
ただし、殺すなよ?生きている相手に価値があるのだから。
以上、質問等なければ解散、私は次の目的地へ行く。
なるほど…確かに自衛のために銃器は必要になるな。
先に通信指揮室に寄ってから人手を確保して、電測室へ向かう。
退艦者の中から信用出来るものを…というのは私の現状だと難しいな。
艦内に残っている者の対処でしばらく手がふさがる。
そちらは別の人間に任せられるか検討してみよう。
そういえば通信長に会う用事があるのだが、
今は通信指揮所に行けば会えるのだろうか。
それともそこに居たりするのかな?
もし出会ったのならその場に待機してもらってくれ。
私のほうから会いに行く、と伝えて欲しい。
[各自が動き始めて退出するのを見届けてから、
司令塔に設置されてある武器庫からC96(自動拳銃)を3つ、
Kar98k(短銃身のライフル)を2つ取り出す。
中にはもう少し残ってはいるが、今は必要ない。
予備弾薬を2箱ほど持ち、小型の背嚢に入れて背負った。
そしてリヒャルトの前に拳銃と予備弾倉を一つづつ、それと武器庫の鍵を置く]
君にもわたしておこう。
使わずにすめばそれに越したことはないんだがな。
それでは行ってくる。
[そういうと電測室へとむかった]
― 司令塔→電測室 ―
[背嚢とライフル、それとサンドイッチの入ったバスケットという謎の装備をかかえたまま、
艦内を移動していく。
さすがにライフルは目立つのですれ違う人に問われるが、
「錯乱している兵が居るという連絡を受けたので護身のため」とごまかしておいた。
もっとも、あまり人と出会う事もなかったのだが。
そして電測室へと入っていった。]
クレマンソー大尉、待たせたな。
それと通信長はいるか?
― 電測室→第二応急指揮所 ―
[艦内の指揮機能は本来艦長がいる戦闘艦橋に集中される。
現在不在のため、副長の持ち場である司令塔(兼第一応急指揮所)に集中させている。
そのため、第二応急指揮所は使用されておらず不在であった。
(司令塔よりさらに下部・より装甲強度の高い所にある、司令塔が機能不全時に使う場所)
ここの鍵は艦長のマスターキー、応急総指揮官である自分しか持っていない。
鍵をあけ、通信機能に電源を入れた]
ここは緊急時にしか使わず、艦内の通信機能とは独自の回線が引いてある。
ここから本国へ届けば…やはりダメか。
内部の機械的故障だけじゃなく、周囲には電波妨害も行われているな。
これで状況は確定したな…敵性勢力が周囲に存在している。
電探に引っかかってないという事は相応に距離を開けて展開している。
総数としてはさほど多くはないか。
問題はこの件が敵国の工作か、自国内の争いか、だが…まあいい。
この状況であればより多くの兵士を生き残らせる事を最優先だ。
艦はまた作ればいい。
[確認するとリエヴルに無線に関しては電波妨害のため、通信復旧が困難である事を伝えた]
― 第二応急指揮室→司令塔 ―
[必要な事を終え、司令塔へ戻ってきた。
不在時に航海長から司令塔に連絡があり、
リヒャルトが甲板での指揮統率を依頼した、という報告があった。
現在航行不能なので妥当な判断である。]
― 第二応急指揮室→司令塔 ―
[必要な事を終え、司令塔へ戻ってきた。
不在時に航海長から司令塔に連絡があり、
自分のデスクの上に、
「航海長から連絡があり、甲板での指揮統率を依頼した」
という報告があった。
誰が行ったのか不明だが、現在航行不能なので妥当な判断である。]
[しかし…仮にも戦艦一隻に対する命令から操作できるとは。
相当大がかりな計画に巻き込まれたとみるべきか。
現状の問題点は…航行が不能になっている事。
ゆえに退艦命令に一定の説得力が生じてしまったこと。
この流れを止めるには、早期に航行可能にするか、
わかりやすい援軍が必要になる。
いっそ救援に来るという艦を、それが味方であっても強奪して撤退、艦は自沈させてしまうか…?
決行した場合、私1人の首では住まないことになってしまうが。]
― 司令塔 ―
[司令塔に詰めていた人員も、作業があらかた終了して、
甲板に移動を開始している。
司令塔に残っているのはジャンだけだった]
ここで報告を待つのが私の仕事、だろうな。
いっそ艦長が敵側に寝返った、のほうが構図としてはわかりやすい。
だがそれだと行方不明にならずに、
自らの手で退艦命令を出すだろう。
艦長自身の命令であれば、私の立場でも覆せないからな。
それがなされていない以上、もうすでに…だろうな。
砲術長が探しにいったものに手がかりがあるといいんだが。
― 司令塔 ―
[ふと、一つの伝声管から声が聞こえた。
確かあれは甲板に出る出口に設置されていた伝声管からだ。]
こちら司令塔、副長だ。航海長、何かあったか?
うん…うん…大型の輸送船を双眼鏡で発見した?
よし、わかった、そちらの船への移乗準備をしてくれ。
[同室者に向き直る]
輸送船が近くに来ているらしい。
甲板では移乗準備を始めさせたところだ。
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