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司書 セルウィン の役職希望が 霊能者 に自動決定されました。
ー回想ー
[遅めのランチを皆と楽しんでいると、聞きなれないサイレンが鳴り響く。
休憩終了にはまだ少し早いし、そもそも休憩終了のチャイムはこんな音ではない。
サイレンに続いた声は機械的に、事務的に告げる。
"第二閲覧室でバグが発生した"と。
周りの皆の表情が戸惑いや驚きに満ちたものに変わる。]
バグなんてー・・・都市伝説みたいなものじゃなかったのか・・・?
とにかく、閲覧室に戻らないと。
[食べかけのたまごサンドを一口で押し込んでコーヒーで流し込む。
今迄バグが発生したなんてことは聞いたことがなかった。バグって見た目でわかるものなのだろうか。それに処置って何をすればいいのだろうか。
ぐるぐると色んなことが頭を駆け巡るがうまくまとまらない。
ぼくは席をたつと第二閲覧室に急いだ。]
ー回想終ー
ー第二閲覧室ー
[迷わず走っていくテオドールに続いて、第二閲覧室へ入る。少し走っただけなのに息が上がる。
閲覧室では既に何かが起こっているようで、一角に人集りが出来ている。ぼくもそこにかけより、人集りの中心に目を遣る。]
アデル・・・なのか・・・?
[先程ぼくに回覧板を手渡した彼がそこにはいた。ただ先程と決定的に違うのは、彼は恐らく死んでいるだろうということ。それと、見知らぬ女性が彼と同じように倒れていることだった。あまりにも非現実的な光景で、悲しみよりも疑問が口をついてでた。]
これがバグのせい、なのか?そもそもこのアデルと一緒に倒れている女性は誰なんだ?
[誰に聞こえるでもなくぼくは小さく呟き、自分自身を落ち着かせる為に大きく息をついた。
少し落ち着いて周りをみると、ゾフィヤとアプサラスがお互いを落ち着かせるように肩を寄せていた。]
ゾフィヤ、アプサラス大丈夫・・・?
[ぼくは2人にそっと声をかける。
なにをどうすればいいのか、まだわからないけれど。
目の前の大切な同僚を放っておくこともできなかった。**]
[アプサラスはぼくの言葉に気丈にも声を紡いでくれる。それに少し安堵するが、この異常な事態にぼくも冷静になりきれない。
アプサラスの言葉にぼくは首を横に振った。]
ぼくにも―・・・わからない。
だけどきっと・・・館内放送はこのこと、だと思う。
[ぼくがアプサラスに小声で返事をする脇で、テオドールが非常事態マニュアルについて淡々と述べる。
けれど、到底納得できない。]
容疑者を星の夢に送る・・・だって?
確実にバグだとわかっているならともかく・・・容疑者ってことはそれは―・・・!
[ぼくらしくもなく、テオドールにむかって声を荒げ、途中で言葉を詰まらせてしまう。容疑者ということは、無実かもしれない仲間を消滅させるということだ。
しかし震えるアプサラスやゾフィヤの前で最後まで言葉を続けることができなかった。
普段冗談で星の夢へ放り込む―なんて軽口を叩いていたことを後悔する。星の夢は、そこに入ったなにもかもを消滅させてしまう。いまになってそれを妙に実感してしまったのだ。]
[バグのことも気にかかるが、とにかくアデルと・・・この女性をこのままにはしておけない。
部屋に運ぼう、というオズワルドの肩に手を置き、言った。]
オズワルド、ぼくも2人を運ぶのを手伝うよ。
ただし、運ぶのは部屋じゃなくて星の夢へ・・・。
ちゃんと弔ってあげよう?きちんとお別れをしよう?
[廃棄、ではなく弔いを。でなきゃ、前に進めない・・・・。自らにも言い聞かせるようにオズワルドに囁く。
オズワルドが納得してくれればともに星の夢へと向かうだろう。**]
―回想
[右腕をぎゅっとつかまれる感覚でふと我にかえる。視線を落とすとゾフィヤがぼくに寄り添って諭してくれる。
そう、テオドールに言っても仕方のないこと。わかっていても、このやり場のない思いを吐き出してしまった。
弱いな、ぼくは。ゾフィヤに自嘲気味に少し微笑み言った。]
ありがとう。
[ぼくの腕に触れる彼女の手も少し震えていた。ぼくは彼女の手を腕から離し、やさしく握りなおす。少しでも彼女が落ち着くように。いつもの軽口を言い合うときとは違う気持ちがそこにはあった。**]
―回想・終
ー回想・星の夢にて
[アデルとアイリを、そっと星の夢へと送る。
ぼくは対人関係に聡い方ではないが、それでもアデルとエレオノーレが特別な感情を得ていたであろうことは知っていた。
エレオノーレの気持ちを思うと、星の夢へ、と言ったぼくの言葉はきっととても残酷に響いたことだろう。
アデルの身体を中に入れる前に、ぼくは腰に下げていた鋏で彼の髪を一房切り取り紙に包んだ。]
おやすみ、ふたりとも。せめて良い夢を・・・。
[ぼくは2人に別れを告げて第二閲覧室へと踵を返した。]
ー回想・星の夢にて 終
ー回想・第二閲覧室
[第二閲覧室へ戻ると、なにやら議論が行われているようだった。
論点はバグのスキャン能力を持つものに名乗り出てもらうか、というところか。なんとなく議論の流れを把握して正直に自分の考えを述べる。]
本当にスキャンできる人がいるなら名乗り出てもいいかなとは思う。
ただ、いつ名乗り出るのかより、誰をスキャンしてもらうのか、を決めることの方が重要かと思っている。
正直、まだ本当にバグがこの中にいるのかすら信じがたいけれど。
[オクタヴィアスの懸念も理解出来たが、あのあやしげな本によると他にも能力を持ったものがいるようだったし、リスクだけを考えていたら何もできない気がした。]
ー回想・終
[ウェルシュ、ゾフィヤの口から信じがたい言葉が聞こえる。死者の声を聞く?全く意味がわからない。しかもあの本によれば1人しかいないはず。]
ぼくには、ウェルシュやゾフィヤの言うような能力があるとは正直信じがたいし、少なくとも自分にはないと言えるよ。
とりあえず、ウェルシュやゾフィヤみたいな能力がある人は名乗り出てほしいと思う。
あと、今すぐ彼らをスキャンするのには反対かな・・・。
[とりあえず思いついたことを口にしておく。もう少し落ち着いたら詳しく語るだろう。**]
[ICレコーダーや周りの会話に耳を傾けつつ、必死に考えをまとめる。]
ぼくはスキャン能力の有無については宣言したつもりはなかったのだけれど。まあ、スキャン能力も霊となんとかって能力ももっていないから結果に変わりはないけれど。
[念のため改めて宣言しておくことにした。]
カークとソマリがスキャン能力を持っているのかい?
でもこれもー・・・本の言う通りなら本物は1人のはず。
同じ第二閲覧室の仲間を疑いたくはないけれど、偽者はバグかバグの仲間ってことなのか?
[アナウンス前と見た目などに変化のない仲間たちに戸惑いを覚えた。**]
[アプサラスの言葉に落ち着いて考えをまとめる。アプサラスの手が触れそうになった気がしたが、その手はぼくの背中を撫でた。]
うん、大丈夫だよ。
[廃棄、謹慎、物騒な言葉が並ぶ中でアプサラスの言葉がやさしく響いた気がした。]
誰をスキャンしてもらうか、だったよね。正直ドロシー、マリエッタ、エレオノーレあたりはスキャンしたくない対象かなと思ってる。
気になってるのはオクタヴィアス。
えーとICレコーダーの20:24あたりだったかな。能力者の代わりに矢面に立とうとした、っていうのがちょっとよくわからない。だって結局矢面にたつ、たたない、は能力者本人次第じゃない。たちたくないなら出てこなければいいだけじゃない?それに意見をひっぱったのは全員の反応をみるため?っていうのも少し疑問。
意見が出そうにないのはわかってたんじゃないかと思うんだけれど。
あと目だって気になったのがアプサラスとテオドールかな・・・。
アプサラスは一番最初にスキャン能力はないと発言したよね。
結果的に能力者が隠れにくくなってしまうきっかけになってしまう行為になってしまったかと思う・・・から少し迂闊な気もしてる。
けど彼女がもしバグ発生者ならば目立ちすぎかなぁとも思っている。
[やさしく背中を撫でてくれた彼女を疑いたくない、という言葉は飲み込んだ。]
テオドールの発言は、ぼくには少し難しくて理解できないこともあるんだけれど、スキャン対象者の選び方がよくわからない。エレオノーレもドロシーも意見を多く出しているのだから発言で判断する、のがテオドール自身のスキャン基準と照らし合わせても矛盾がないと思うのだけれど。もう少しこのへん詳しくききたい。
遅くなっててごめんね。
とりあえず希望は先にだしておいたほうがよさそうだから、ぼくの第一希望はオクタヴィアス。第二希望はテオドール。
[再びICレコーダーに耳を傾ける。]
ソマリはテオドールを希望していたんじゃないかな。
エレオノーレ1票、オクタヴィウス3票、セルウィン3票、テオドール3票かと思う。
第二希望を加味するならぼくかテオドールになると思う、聞き逃しがなければだけど。
[マリエッタの言葉を受けて]
ぼく自身はそこはあまり気にしていない。
スキャンされてない状態だと今後あの本の通りにバグが能力者を襲ってスキャンができない状態に陥ったときに、判断に困りそうだから希望したって部分も大きいからさ。
あぁ、じゃあ今日はぼくがスキャンされるのかな。
[マリエッタに向き直り]
そんなに過剰に気にするほどのことかな?
むしろ後々票を訂正しない方が怪しいとか言われかねないような気もするんだけれど。
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