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― 運動場 ―
[祭りで賑わう騎竜師養成学校の運動場の片隅。
白緑色の塊の上に、人が一人寝そべっていた]
……なんだいカルモ、おやつの催促かい?
[もそりと動く白緑色と、向けられる青緑色の瞳を見上げ、ローランドは小さく笑みを浮かべる。
就任3年目、自身を臨時教員と嘯く騎竜師学科の教官は、昔と変わらぬ母校の賑やかさに目を細めた]
もうおやつを欲しがる歳でもないだろうに。
……あいたた、突くなよ。分かった分かった。
買って来れば良いんだろう?
[歳など関係ない、とでも言うように騎竜は頭を反り返らせて、ローランドの頭をごつごつと突く。
器用な動きをする相棒に苦笑して、ローランドは騎竜の背を降りた]
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と、言うわけで。
土曜日まで切羽詰まってるけど参加したいので入りました、龍猫です。
飛天虹路も参加したかったけど、出来る状態じゃなかったんだよね…。
あとあの村に参加するためのキャラストックがオネェしかいなくてどうにもならなかった(
(尚、参加する場合は教官で参加予定だった模様)
まぁ今回の自分のパートナー精霊師をオネェにするんだけどな(
20年旅した仲間。
というところで今日のところは寝るんだ。お休み。
― 中庭・特設ステージ前 ―
[旅路では背に負っていた双剣は相棒たる騎竜に預けたまま。
身軽な姿で催し物が集まる中庭を行く]
やぁ、賑やかだねぇ。
[出店を求めてやってきたが、まず目に入った、と言うよりは耳に届いたのが歌声と大きな声援>>24>>25だった。
ステージ上では生徒が慣れた様子で歌い、踊っている。
その相棒だろう竜もまた、一緒に歌うように鳴いていた]
「ほぉんと、元気よねぇ。若いって羨ましいわ」
おや、君も来たのかいメル。
[横から届いた聞きなれた声に、ローランドは視線をそちらへと向ける。
放浪の旅を共にしたもう一人の相棒、今はこの学校の精霊師学科で教鞭をとる精霊師。
おおよそ女性らしい服装とメイクをしているが、その身体に凹凸は無い。
が、見てくれだけは整っているため、大概の人は女性として認識する、そんな存在だ]
「ミスコンとミスターコンの受付が始まったって言うから来たのよぉ」
君、どっちも参加出来ないだろうに。
「参加者を見に来たのよ。
いい加減過去の話引きずるの止めてくれない?」
ははは、それはすまない。
諦めていないのかと思ってね。
[可笑しげに笑うローランドの横で、メルと呼ばれた精霊師は低く威嚇するように呻いた。
3年前の初任時にメルがやらかした笑い話である]
あの時は狼狽える生徒がとても可哀想だったよ。
「…大人げなかったとは思ってるわよ。
でも参加出来るならしたかったしぃ」
そんなに注目されたいなら教官陣の人気投票でもするかい?
「別にそういうわけじゃないけど……それも面白そうねぇ」
まぁ僕は遠慮させてもらうけれどね。
「なぁにぃ? 自信ないのぉ?」
慕われてないと分かったら寂しいじゃないか。
[だったら分からない方が良い、とローランドは笑う。
どう思われていても気にしない性質であるため、どちらかと言えば軽口に近い]
「……ねぇ、また旅に出る心算?」
その心算だけど?
[不意の問いかけにローランドは首を傾ぐ]
旅は飽きちゃったかい?
「そういうわけじゃないけど……私達もいい歳じゃない?
今の暮らしも悪くないし、そろそろ定住しても良いんじゃないかしら、って」
そうだねぇ……。
でも、僕はあちこち旅をしている方が性に合ってるかな。
「……そ。
まぁ、そうね、貴方ならそうかも」
[なんて話をしていると2人の間にロマンスを期待されることがあるのだが。
あるのは同性としての友情だけで全く何もないのがこの2人なのであった]
さて、僕は出店の方に行くよ。
カルモにおやつを強請られているんだ。
「あら、早く行かないと拗ねちゃうわね。
じゃあまた後で」
[しばしメルとステージを眺めてから、ローランドは目的を思い出して彼と別れる。
ステージの前は相変わらず盛況だ。
人の間を縫うようにして出店のある方へ**]
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ぶっ込みたいことぶっ込むだけぶっ込んで寝るって言うね(
明日と明後日は多分しんでるんだ…。
いや、明後日は場合によっては頑張れる、かも。
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ちなみにメルはメルヒオルイメージだったりする。
どっかで使う機会があれば良いんだけどなぁ。
[そんなにオネェしたいのか] [はい]
― 中庭・鈴カステラの屋台 ―
やぁ、鈴カステラ貰えるかい?
竜用のもあったっけ?
[鈴カステラを作っている出店に寄り、自分用にまず一袋買う。
騎竜用を作っているかは店によって違うため、確認しながらの買い物となった]
いやいや、そんなには要らないよ。
僕もカルモも、食べ過ぎは良くないからね。
[たくさん買ってー、と強請る生徒達に、若くはないから、なんて言っておどけて笑って。
楽しみながら屋台を動き回る生徒を微笑ましく見た]
祭りが終わればまた訓練だからね。
今のうちに楽しんでおいて。
[手加減しないよ、という言葉を含めるように、にっこりと笑った**]
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受け持ったグループを最初から最後まで担当するパターンと、パートごとに受け持つパターンがありそうだが……まぁそこら辺は可変もあるだろうかな、と勝手に思っている(
担当変えはあるんだろうしね。
僕が得意なのは戦闘訓練と養育な気はする……。
うちの子、虹竜とは別の意味で成長が遅かっただろうからね(精霊の加護不足で)。
[ローランドが主に担当するのは、騎竜がある程度成長してから始める訓練のパートだ。
これはローランド自身が長らく放浪していたという経験に起因する。
基礎鍛錬や講義もやろうと思えば出来るのだろうが……やはり騎竜と共に行う訓練の方が得意だった。
時折、騎竜の養育に関してヘルプに入ることもある。
これは自身の騎竜の成長が遅く、養育に苦労した経験があるためだ。
卵から孵す時から大変だったのだが、それはまた今度話すとしよう]
― 中庭・鈴カステラの屋台 ―
[さて、ローランドが訪れた鈴カステラ屋は自身が担当する生徒がいる屋台だった。
元気な声>>91がいくつも返って来る]
やぁミヒャエル、君はいつも礼儀正しいね。
[姿勢正しく一礼してくるミヒャエルの姿は、他の生徒に比べればやや堅苦しくも見るが礼儀正しく心地よいもの。
王国騎竜師団という高みを目指す意思がそこに見え隠れしているように見えた]
おや、色とりどりだね。
四色の方を貰おうかな。
竜用も同じので。
[ローランドに売り込みを始める他の生徒達にミヒャエルは狼狽えたようだが、商魂逞しい商人に比べれば可愛いものだ。
カラフルな四色カステラセットを購入し、代金を支払う]
美味しそうだね、これならカルモも喜ぶ。
[名を出した当の相棒は、未だに運動場の片隅に佇んでいた。
今頃じゃれついてくる若い竜達の相手でもしているのだろう]
[訓練についてを口にした時に返って来た様々な反応>>93を見て小さく笑う]
うん、良い返事だ。
それぞれに合ったメニューを考えておくから、お楽しみに。
[生徒を思っての言葉だったが、きっと悲鳴も上がるのだろう*]
― 中庭・鈴カステラの屋台 ―
そう言えば去年は二色だったっけね。
試行錯誤したんだろうから、きっと美味しいだろうね。
[普通の袋と竜のスタンプが押された袋を一つずつ。
受け取って左腕に二袋を抱え込んだ]
カルモにも感想を聞いておくよ。
[ミヒャエルの言葉>>105に、笑ってそう答えた]
[訓練メニューの話に返るそれぞれの声。
その中に、僅かに気負う声>106が混ざった。
そう言えば、ミヒャエルとその相棒たる竜との間には、どこかぎこちないものがあったか、と思い出す。
彼の兄と比較している、と言うことまでは気付けないが、そこに潜む焦りは感じ取れた]
…何事も地道に。
一つ一つ自分に合ったやり方を探して進めていくのが良いよ。
[焦るな、と言っても簡単には切り替えられないだろう。
だからその言葉は言わずに、別の言葉に変換して言葉を紡ぐ]
[二人で乗り越えるんだ、と言うように*]
― 運動場・カルモside ―
[尻尾や翼を器用に動かして、カルモはじゃれついてくる若い竜をあやしていた。
時折、若竜の相棒が回収しに来て、また別の若竜がやってくる。
そんなループが続いている。
そこに立派に育った騎竜と共にクリフが空から滑り降りてきた>>107]
『クア』
[おやつ、と返す鳴き声だったが、同種たる彼の騎竜にしか分からないもの。
ノアから通訳が入るならクリフにも伝わるだろうが、何やらノアは落ち着かなさそうだ。
ピコピコと、カルモの尻尾の先がノアに向かって動く。
立派に成長したとはいえ、カルモにとって学校にいる騎竜はまだまだ若い部類だった。
クリフからの視線>>118には、また『クア』と鳴く。
諾の声を上げたのは、ノアを置いていく様子から、預けられたと察知したため*]
― 中庭・鈴カステラの屋台 ―
[何だかんだで生徒達は自分を慕ってくれているらしい。
何となく雰囲気>>122で伝わってくるそれに、ローランドは心のどこかで嬉しく思っていた。
精霊師の相棒に見られていたら、後で揶揄われるだろうな、なんて思う。
味について力説する言葉には、「分かった分かった」なんて言って笑った]
[ミヒャエルへと向けた言葉は彼にきちんと届いた>>123>>124ようだ。
表情を見遣れば、先程とは変わり、すっきりしたような面持ちをしている]
うん、いい顔になった。
じゃあ僕はそろそろ戻るよ。
カルモが首を長くして待っているだろうからね。
[これなら大丈夫かな、と心の裡で呟いて、ローランドは調達した鈴カステラを手に屋台から離れていった*]
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