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3人目、鋼鎧の騎竜師 ハンス が参加しました。
鋼鎧の騎竜師 ハンスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[ハンス・ドーレスは、山の奥深い村の農家の生まれだった。
幼い頃から家の手伝いに追われ、自分はこのまま土に塗れて生きていくのだと、子供ながらにぼんやりと思っていた]
[あの日。
野良仕事の休憩中、木陰に座ってぼんやりと見上げた空に、横切っていく大きな影を見た。
あれは何か、と訊ねた声には、珍しく熱が籠っていたように思う]
[それに答えたのは隣に座っていた父だった。
あれは竜だ。
この辺りの土地を護る護り手が、あの背に乗っているんだよ――]
[――それから幾歳月]
……――んっだぁ、今のは。
[突然の嵐に回避することも叶わず巻き込まれたはずだが、気が付けば周囲は随分と静かになっていた。
幸い、自身の騎竜と離れ離れになる事態は避けられたようだ。
鋼色の鱗を持つ竜の首筋を軽く撫でた後、辺りに視線を巡らせ]
つーか、みんな、無事かぁ?
[状況を確認しつつ、共に飛び立った者たちの安否を確認するように声を掛けた**]
― 数年前 ―
[騎竜師になりたい。
一世一代の勇気を振り絞って両親へそう告げると、意外にも彼らからは、やれるだけやってみろと二つ返事の許可が下りた]
『お前が自分から何かをやりてぇなんて言い出したのは、その時が初めてだったからな』
[後に父が、そのように述懐していたか]
[騎竜師の修行の場となる学校の話は、行商人らを介して山奥の村までも届いていた。
村を拠点とする護り手がいれば心強いという村民たちからの後押しもあり、まずは駄目元でも養成学校の試験を受けてみてはと、旅立つことになったのである]
[その後どうにか最初の関門を突破し、晴れて養成学校の生徒となった。
才ある者は誰でも受け入れる学校ではあるというが、家系からして竜と縁が深い者も多いようだ。
中には卵や仔竜を連れて入学してくる者もいる。
そんな中で、ハンスは本当に一から、手探りの学習だった]
――ま、やるって決めたことだしな。
[いずれ出会うであろう相棒に思いを馳せながら、ハンスの修行が始まるのであった*]
― 神代の遺跡 ―
[一通りの安否確認が済んだ後。
その場に居た見知らぬ青年>>3へと視線を向ける。
傍らに竜が控える辺り、彼も騎竜師なのだろうか]
ああ……?
なんだお前、ここの人間か?
[恐らくは自分たちと違い、初めからこの空間にいたのであろう青年へそう問い掛けて。
どうやってここへ来たかと問われれば、経緯を思い出すようにしながら口に出す]
いや、正直訳わからんとしか言いようがねぇが。
騎竜師の卒業試験を受けるために空飛んでたら、嵐に巻き込まれちまってさ。
気付いたらここにいたんだ。
[一瞬前まで空中にいたはずが、不時着した感触もなく洞窟のような場所に辿り着いている。
こちらとしては混乱するばかりであった*]
― 神代の遺跡 ―
関係者……。
[相手からの反応>>15はどう吞み込んだものか、と思いつつも、それ以上の追及はしないまま頷いた。
そこに告げられた状況の分析>>4と、彼の願い>>5]
よくわかんねぇけど、普通の状況でねぇことはわかった。
[卒業試験を続けようにも、ここから戻れないとなっては土台無理なことだ。
困ったような顔をしている青年へ、真っ直ぐに視線を向けて]
騎竜師っつっても駆け出しだし、どこまでできるかはわからねぇけどな。
やるしかねぇってこったろ。
[奥に眠るもの、謎の空間に『呼び込む』ほどの強い力――となると、荷が勝ちすぎる相手である予感はひしひしとした。
けれどこうなった以上、受け入れる以外に方法もないのだろう]
帰れねぇっつーのが、一番困るしな……。
[そんな呟きを漏らしつつ、他の面々の反応を見るように視線を巡らす。
鋼色の竜が成り行きを待つというように、ぐる、と低く喉を鳴らした*]
/*
現実生物と繋げていいのか、「〜っぽいの」って言い方もかえって興醒めするかと言い方に迷ったのですが、ぶっちゃけリュストの外見イメージは「翼の生えたトリケラトプス」です。
― 神代の遺跡 ―
[答えを返した自分に、青年は一瞬、年齢不相応とも見える眼差しを見せた>>21。
それに違和感は覚えたものの、そもそも出会いからして普通でない青年が見た目通りの存在でないことは、なんとなく察せられたことで]
おう。
ひとまず、お前の言う通りにしたらいいんかな。
……つーか、まず、何て呼べばいい?
[見た目から言っても恐らく年上の相手を、お前呼ばわりもないものだと思い、今更ながら訊ねる。
相手の返答を受けつつ]
俺はハンスだ。ハンス・ドーレス。
んで、こっちのごついやつはリュスト。
[名乗りの後、鋼色の三角竜の首を叩きつつ、そちらの名も告げる。
相手の白銀竜の方を見れば、どことなく申し訳なさそうな顔をしているようにも見えた*]
― 神代の遺跡 ―
おう。シェンも無事だったか。
[ロー・シェンの声>>22が聞こえれば、そちらへ視線を向けた。
彼も青年と白銀竜に気付いたか、警戒するような眼差しを見せている。
そういう反応の違いに、内心頼もしさのようなものを感じつつ]
[世界の在り方云々は、大きすぎて実感の湧かないことだったから、先の青年とのやり取りでも自分からは触れなかったことだ。
だから彼がそれを口に出したことに、少し興味深そうな顔をしつつ会話を見守っていた*]
― 神代の遺跡 ―
……ああ?
[名前を訊いたつもりの問いに、微妙な間の後返された答え>>27。
何か座学の、しかも歴史の時間>>28に聞いたような大仰な名前に、流石に怪訝な声が出る。
言い回しからしても、なんだか即興で考えた名前のようにも思えたが]
まあ……わかった。
オクタヴィアス、な。
[もはや何事も受け入れるよりない、と。
そんな感情を滲ませつつ小さく頷いた]
[そしてそんな彼が兄弟と呼んだのは。
眩いほどの白銀の鱗持つ、優美な竜>>29]
……兄弟、か。
ああ、ヴァイスも。
しばらくの間よろしく、な。
[これまで学校生活の中で様々な竜を見てきたが、それらと比べても一際目を惹く姿の竜だ。
しかし表情豊かな様子には少しばかり緊張も和らいで、目を細めながら白銀竜へ声を向けた*]
― 神代の遺跡 ―
そうか。
こうなった以上、どうにか切り抜けるしかないな。
[協力を決めた様子のシェン>>33に頷いてみせる。
入学の時期で言えば自分の方が早いが、卒業が近付くにつれ訓練で顔を合わせることも増えた、そのような相手だ。
先輩と言っても大きな顔を出来るわけではないが、何かあった時に後輩の前に立つ、くらいの気持ちはある]
[青年へ向けてのぼやきには、同意を示すように肩を竦めてみせた*]
― 神代の遺跡 ―
[どこかいたたまれなさそうなオクタヴィアス>>34に視線を送りつつ]
そうか。
……ここに来るまでも、結構飛んだしな。
まずはしっかりと休ませてもらおうか。
[鋼竜を労わるように撫でた後その背から降り、水場へと促すように歩き始める。
やがて鋼竜が水を飲む豪快な音が響き始めた**]
……ふむ。
[状況確認と並行して、騎竜に水を飲ませ自らも休息する。
木苺よりは干し肉などを食べたい気分だったが、先のことがわからない以上食糧も節約していくべきか。
近くの低木から2、3個積んで口に含んでみる]
ま、悪くねぇか。
ほれ、リュストも食ってみるか?
[好む味かはわからないが、ひとまず鼻先に近づけてみたりはするのだった*]
― 数年前・養成学校にて ―
[入学前から竜との結びつきがある者たちと自分との違いは、自分が相棒を"選べる"ということだ。
無論、適性や相性、先達に認められることなど、こちらも"選ばれる"側ではあるのだけれど。
少なくとも、接触する対象を選ぶ権利はこちら側にあった]
[だから時期がくれば必然、どのような竜に乗りたいかという話にもなってくるわけで]
――そうだなぁ……
[級友との話の流れで、ハンスはぼんやりと自身の考えを口に出す]
とにかく速く飛ぶのが強みっちゅー竜もいるが、俺にはそういうのは向かねぇだろうな。
ここに来るまでは、ずっと地面ばっか見て生きてきたようなもんだからさ。
[竜に乗る以上飛行状態での騎乗能力は必須ではあるが、とはいえより強みを生かせる者が、そういった竜に乗るべきだろう。
ならば自分が目指すべきものとは]
別の強さ……速くねぇ分、頑丈だ、とかか?
んで、みんなの前でどっしり構えていられる、みてぇな。
[顎に手をやりつつ口にする。
未熟な憧れめいた話ではあるけれど、その辺りは単独入学組は似たり寄ったりだったので突っ込まれることはなく。
ただ、眉を顰めながら級友の誰かが言った。
危ないんじゃないのかと]
ん――……。
[竜がどれだけ頑丈でも、上に乗るのはただの人間だ。
騎竜師に安全な道などないとはいえ、あえてそれを選ぶ必要はないのではないか。
級友が言いたいのは、そのようなことらしかった]
でも、俺は俺に出来るやり方で、やるしかねぇからな。
人が危ねぇってんならその分俺が鍛えるしかねぇし、竜が危ねぇってんなら俺が強くなって補ってくしかねぇ。
そうやって、一番いい形に近付いていくしかねぇんじゃねぇの。
[これが本当に正解なのかはわからない。
騎竜師の先輩や教官に聞かれれば性根を正されるような内容かもしれないけれど。
ともかくハンスが鋼鱗の竜と出会う最初のきっかけは、そのようなものだった**]
― 神代の遺跡 ―
[グレートヒェン>>61とカレル>>75の方からも、無事を示す声が聞こえてきた。
青年の要請には、二人とも協力の意志を示している。
カレルは皆の意見に任せたようにも見えたが、竜の意志に沿うというのもまた大事な判断基準だろう]
[それにしても]
先輩……なぁ。
[学校の在籍年数から自分をそうやって呼ぶ者>>72もいるが、そう威張れるような立場ではないと思っている自分からすると、つい苦笑が浮かぶものだ。
竜との付き合いで言えば、周囲の者たちの方が余程先輩と言えるだろう。
とはいえ、そう呼ばれるからにはしゃんとしようという気持ちも、なくはない]
今んとこ、みんな落ち着いてるみたいでよかったよ。
勿論、竜たちもな。
[警戒の度合いはそれぞれにあるとはいえ、少なくとも混乱や反発は起きていない。
そのことにひっそりと安堵しながら、今は休憩の時間に当てるのだった*]
[水を満足いくまで呑んだ鋼竜が、顔を上げて息をついた頃合いで、横から声がかかる>>83]
おう。
[騎竜の首を軽く叩いて邪魔のないようにしつつ、エルナトが水を飲む様子を見るともなく見た。
シェンは木苺を確認しつつ口にしているようだ]
心構えか。
確かに、始めから実戦のつもりで準備して、ここまで来てたわけだからな。
相手が変わるだけ、っつー見方も出来るか。
[その相手が問題だとも言えようが。
ともかく、シェンの言には納得したように頷いた]
――それこそ学校の外に出たなら、想定外なんて幾らでも起こり得るわけだしなぁ。
[それでも、別空間に飛ばされるのは例外中の例外だろうか。
何とも言えない顔をしているこちらを、リュストは硬くなりすぎるなというように鼻先で小突いてきた*]
[革袋から水を掛けられているエルナトは気持ち良さそうだ。
それを眺めつつ、不幸中の幸いと言われれば>>89苦笑するしかない]
そうだな。
本気で無茶してまで参加することは、あちらさんも望んでねぇだろうし。
[退き際を見極めるのが大事となる場面もあるだろう。
竜と共にある身なら尚更。
とはいえ、全員が退くことを選べばどうにもならない状況であることも確かだ]
全員が、無事に帰ること。
――まずはそれ、だろうなぁ。
[思えば試験担当の教官も、そのようなことを言っていたかもしれない。
全員に合格を目指して欲しいのは当然だ。
しかし実際に妖魔と戦う上で、予期せぬ事態はどうしたって発生する。
そんな時はまず全員が無事に生き残ることを目指せ、我々もその時はそれを最優先にする――と*]
― 神代の遺跡 ―
[休息の時間を与えられてから幾許か経った頃。
オクタヴィアス>>95に声を掛けられて、鋼竜ともどもそちらへ視線を向ける。
引き締まった気配に、こちらも自然居住まいを正した]
[そうして告げられたこの場の真実>>96には、流石に驚嘆する]
あ……?
そんなとこに入り込んじまったってのか?
[説明が続いているから声量は控え目だったが、正直血の気の引く事態だった。
突然神話の中にでも放り込まれてしまったようだ]
……はあ。
原因のとこまで辿り着くまでも、平穏とはいかねぇってわけか。
[そこまで語った上で、無理強いはしないという意志を青年は告げる>>98。
傍らの白銀竜は、何か言いたげではあるけれど]
あ、いや、そんな頭は下げんでも――。
[騎士然とした一礼という向けられたことのない仕草に思わずどぎまぎする。
それがなかったとしても、こちらの思いは決まっていた]
壮大な話とかされても、正直よくわかんねぇけど。
――力貸すっつーのは、俺でも出来るからな。
[騎竜師らしい在り方というのは、一旦置いておく。
それでも自分に出来ることはするという心算で、オクタヴィアスに答えた*]
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