情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
3人目、元首 カナン が参加しました。
元首 カナンは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
― ゼファー軍野営地 ―
[戦いを前にした活気が天幕の向こうから聞こえてくる。
具足で走り回る音。荷を運ぶ車輪の軋み。訓練を監督する隊長の怒鳴り声。剣と盾を打ち合わせる重い音。]
明日には出立できるか。
[テーブルの地図には進軍予定ルートが記されている。
今のところ、進軍に不安は無い。]
ならば、今夜は宴だな。
前祝だ。樽を開けよう。
[緊張感などとは無縁の顔で、ぐいと唇を上げて笑った**]
― ゼファー軍野営地 ―
[各所に遣った伝令が戻るより先に、コエが届く。
その内容に、唇は相似の弧を形作った。]
ああそうする。
おまえのことだ。
最初から織り込み済みだったんだろう?
[同じように返したコエは、実際の声よりも落ち着いて響く。]
[他人に届かぬコエの中では、若干本性が漏れる。
それを知るのは今のところ、彼くらいだろう。
お互い様だがな、とコエの先の顔を思う。*]
[プラメージ王国の軍を追い返したのは、つい先日のことだ。
先方の将は半島を取り戻した気になっていたようだが、認識が間違いだと身をもって思い知ったことだろう。
カーマルグは肥えた土地だ。
この地で産する作物があれば、ゼファーは豊かになる。
豊かになれば、…。]
[思考を打ち切って天幕を出た。
行き会う兵たちの敬礼に笑顔で応じる。]
明日には出るぞ。
次に酒が飲めるのは、向こうの陣地跡でだ。
三日かそこらは飲めないのは覚悟しておけよ。
[自信に満ちた言葉と態度。戦場で見せる豪胆さ。
それが若い連中の心を掴み、元首に押し上げた源泉だ。
多少の放言も愛嬌のうちだろう。
三日で王国の軍を追い払う、などというのは。]
[野営地の広場へ向かう途中、訓練に励む部隊の横を通りかかる。
その横に目立つ髪色を見かけて声を掛けた。]
珍しく精が出ているな、フェリクス。
明日は雨になるか?
[年上のこの男には、バルタを通じて縁がある。
バルタが稽古をつけてもらっているところへ、混ぜろと突撃していったのが最初だ。確か。
なにしろあの頃は、腕の立つ相手には誰彼構わず挑んでいたのだった。*]
なるほどな。
それなら確かに、さっさと済ませたほうがいい。
今日は3樽までしか開けさせないつもりだからな。
遅くなると飲みそびれるかもな。
[相手の口調が軽かろうと重かろうと基本的に態度は変わらないのだが、それでも気安さが滲むのはそれなりに気心知れた相手だからだろう。]
明日雨になったら、フェリクス雨と記録に付けておこう。
風読みの見立てじゃ、残念ながら晴れだがな。
[冗句に冗句で返し、邪魔したとばかりに手を挙げる。
彼の兵の見事な動きに、一度目を細めた。**]
自分用設定メモ
・祖父は勇士として知られている。(バルタの祖父の友人?)
・父は身体が弱かったが手先は器用で、金細工をいくつか残している。
・父は敵前逃亡(要理由)の罪で共同体から村八分に。まもなく死亡。
・母は貧困の中で病を得て死亡。
・孤児となった4歳ごろに共同体に入るが、年上の子らから臆病者の息子といじめられる。
・この頃の呼び名はカナン・オルファヌス(孤児)
・7歳ごろ、祖父の友人から父の金細工を渡され、細工の精緻さに驚く。
・「どうしてこれほど見事なものを作り出す父が、戦いができなかったという理由だけで全否定されねばならないのか。」
・この国を変えなければならないと、元首を志す。
・豊かになれば生活に余裕が出て細工物の需要も出る。父のような人間の価値も見直されるだろう。
/*
長すぎると怒られるかと思ったが、そうでもなかった。
まだ微妙にエンジン掛かってないな。気合を入れねば。
カレルが入ったらミヒャエルも投入…と思ったがゼファー側は全員入ったし、さっさと放り込んでもいいか。
暇な日中に…と思ったけれど明日は日中暇じゃなかった。
― ゼファー軍・宴の夜 ―
大いに飲んで、戦神をもてなそう。
歌え。騒げ。
明日召されるとも、我らには豊穣の地が約束されている。
[元首の挨拶という形の煽り文句と共に、酒樽が運びこまれる。
杯に酒を満たして捧げ持つ従兵は、「バルタ将軍自らお毒見をされました」とわざわざ付け加えた。]
なるほど? お毒見、か。
[にやにやと笑いながら杯を受け取り、呷る。
元首の座を争った二人の"不仲"は皆が知るところだ。にやにや笑いを見たものたちが何を思ったかは想像に難くない。]
戦勝の前祝だ。
先の戦いで目覚ましい働きをしたものに褒美を出そう。
まずはクレスス。一番槍の栄誉を称えて銀貨一袋を───
[ひととおりの褒章を与えた後、懲罰を受けたものたちを一人ずつ呼び出す。]
ヤニス。おまえは初陣だったな。
最初は気圧されるのは仕方ない。
次は背を向けるな。気迫で押し返せ。いいな。
ディミトリス。肘の具合はどうだ?
利き腕がやられて弱気になるのは分かるが、踏ん張れ。
おまえの握る盾は誰より心強いんだからな。
[それぞれに一言を掛けて、隊への復帰を許す。
共に戦う4000人。全ての顔と名前を憶えているのみならず、家族構成や趣味まで把握していた。]
[褒賞と恩赦を与えられて、兵たちは沸き立つ。
無論、好敵手ことバルタ・ザール将軍が与えた懲罰を、これ見よがしに赦すような行いに反発を覚えるものもいるだろう。
水と油だの、炎と氷だの、人々は好きに噂する。
どちらのやり方がいいのかと、日々あちらこちらで議論、議論だ。
全員から支持を得るなど到底不可能なこと。
だが対立構造が見えれば、人はどちらかに味方したくなる。
つまりは、そういうことだ。]
[明日には進軍開始となれば、兵に深酒させるわけにもいかない。
出す酒の量を調節しつつ、兵の緊張がほぐれるのを見計らう。
なにしろ次に戦うのは王国軍だ。
海賊などよりは骨もあるだろう。
緊張も恐怖心も、酒で流すのが流儀だ。*]
/*
はやく過去回想しなきゃ!
フェルにいにに、たのもーう!ってしなきゃ。
バルタと「俺が先だ!」「俺のが先だ!」ってやらなきゃ。
いいからまとめてかかってこいって言われて、わーってやらなきゃ…!
― ゼファー軍野営地・朝 ―
[昨夜の酒の影響は微塵も感じさせず、兵たちが出発の準備を進めている。若干名、朝からずぶ濡れのものもいるが、見逃しておこう。
そんな活気に満ちた場所から天幕1枚隔てた薄明かりの中に、将たちを集めていた。]
我々が為すのはひとつ。
真っ直ぐに進軍し、王国軍の主力を叩き潰す。
相手の兵数が2倍でも3倍でも、我らが勝つ。
王国が援軍を送る気になる前に、無駄だと分からせるのが肝要だ。
[方針を告げる言葉は自信に満ちて強い。
千人隊長の一人、クレメンス将軍が頷く。]
だが我々の精強さは彼らも思い知っただろう。
敵将が馬鹿でなければ、策を講じてくるはずだ。
我々もそれに対応せねばならないが、
なにか意見はあるだろうか。
[王国軍の司令官が交代したようだというのは聞いている。
講和の使者も来ていないから、あちらもやる気だろう。
向こうが正面決戦を避ける可能性も考えて、意見を募る。*]
― 少年の頃 ―
[今は元首であるこの男が孤児となり、共同生活に放り込まれたのは4歳の頃だ。肉体的に劣る者に対して年長の少年たちは容赦なく、日々が生死の境界だった。
だが元々体格に恵まれていた上、年上の相手にも屈せずに向かっていった気の強い少年は、同世代の少年が共同生活に加わるころには、既に頭一つ抜きん出ていた。]
俺のほうが強いし先輩だ。
俺の言うことを聞け。
[それが、新入りの中で一番目立っていた奴への第一声だった。
バルタという名も、傑物ぞろいの家系であることも、後で知った。]
[結局、反発し競い合う仲となり、なにかにつけ競争していた。
バルタがフェリクスに稽古をつけてもらっていると聞けば、わざわざ後から押しかけた。]
お前は昨日やったんだからいいだろ!
今日は俺が稽古をつけてもらう!
[などと張り合うこともしばしば。
結果的に、一緒にいた時間は他の誰よりも長かった。*]
それで、農民が混ざっているだと?
[自分たちの感覚で言えば、奴隷に武器を持たせているに等しい。
士気も望めないだろうと思ったが、思い込みで判断するのは危険だろう、と考え直す。]
どんな策に出てくるかは知らないが、そこが王国軍の弱点にはなり得るな。
[考えつつ、フェリクスへと視線を移す。]
先鋒はフェリクスに任せたいが、どうだろうか。
あなたの隊が、一番柔軟に対応できる。
目端の利く兵も多いだろう。
[命令ではなく、まずは提案の形を取って諮った。*]
/*
誰か拠点に残しておいた方がいい、かい?
ってなってる。
(暇する人がいなくなるという意味で)
NPC将軍とかミヒャエル君とか残しておいてもいいんだけれど…
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新