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と……とにかく、だな!
あんたが俺を認めようが認めまいが、納得しようがしまいが、これが俺から離れようとしねぇ以上は、進むしかねぇんだよ!
[ほろり、零してしまった内心を押し隠すようにまた早口で捲し立てる。
なんか余計な事言ったー、とか、そういう照れ隠しなのは、ほとんど通じてはいないだろうが]
どーにも気が済まないってんなら、俺からこれ、引き剥がしてみやがれ!
[自分以外が振るう事を是とせぬ剣は、その頃はまだ錆びついていた。
鞘に収まったままのそれが低く唸るのも構わずぶつけた言葉は、さて、どう響いたやら。*]
― 魔王城最深部 ―
[意識を魔王に向けつつ、けれど、向けられる視線>>42は感じていた]
…………。
[漆黒の魔獣。
その鋭い爪に裂かれた回数は一度や二度では済まない。
未だ剣目覚めぬ頃には、未熟さも相まってフランのおかげでどうにか難を逃れ。>>96
その後に相対した時も、カヤに救われなければどうなっていたかわからない。
純粋に、強い、と。
余計な飾りなく認められる存在]
……だからって、下がる後ろはねーんだよな。
それに……。
[ふと思い返すのは、いつかの出来事]
― 回想・対峙の後 ―
[それは、剣の光が少しずつ目覚め始めた頃。
黒の魔獣と相対し。
ほんの僅かな慢心が呼びこんだ隙、それを突いた一閃がは鮮やかな朱を散らして]
ちっ……。
まだ、だ……!
[辛うじて急所は外れていたが、流れる血が手を滑らせる。
立っているのも精いっぱい、という状況で、けれど、後ろに下がる事は選べなかった。
理由は単純な──それこそ、男の意地とかそう言ったものだったから]
って、おまっ……!
なに、前、出てんだよっ!
[自分と魔獣の間に割って入ろうとする姿に、とっさに口を突いたのはこんな一言。>>83
けれどその言葉は跳ね除けられ、実際の所、動くには血を失しすぎている、というのは自分でもわかっていて。
情けなさに歯噛みしながら、対決の行方を見守った]
っきしょ……。
[下手に動けば、返って邪魔になる。
それが何を導くかぐらいは、理解できていたけれど。
言葉にできない悔しさが積み上がったのは已む無しか]
……ぁー……えー、と。
[一先ずの危機が去り、一息ついて。
癒しの力が向けられると、どうにもこうにも決まり悪くて言葉にならない呻きが落ちた]
……悪い……無理させた。
[あの魔獣を相手取るのがどれほどの事かは身に染みているから、最初に口にを突いたのは短い謝罪。
それから、少し間を空けて]
― 魔王城最深部 ―
[ふる、と首を軽く振って、意識を目の前に向ける。
相対すれば常に接戦、醜態を晒した回数も少なくはない。
それ故に]
……負けられねぇ。
[黒の魔獣に抱く思いは、単純明快。
『勇者』としての務めを阻む障害という以上に。
個として負けたくない、という思いがそこにあった。**]
― 回想・勇者と王子 ―
[出会い方、それそのものは決して悪くはなかったと思う。
魔族に悩まされていた村にそれぞれが偶然に立ち寄り、人々を救うために共闘した。
その時の動きや態度から、悪い奴じゃない、と直感的に感じ取っていた。
ただ、自分が聖魔剣の継承者であると知られた後のやり取りは鋭い棘になっていて]
……どーいうやり方しよーと、そんなん俺の勝手だろー。
[向けられる問い>>89にも、返す言葉は素っ気なく。
単独行を続ける真意──組織の中にいたら取りこぼしてしまうものを拾いたい、という思いを口にする事はなかった]
てかほんっと、逐一うるっせぇな!?
[道化師との遭遇の後に向けられた指摘。>>90
自覚はあった。ありすぎた。
あり過ぎたから、ふつっと何かが吹っ切れた]
そんな事、言われなくたってわかってんだよ!
でもな。
あんたに、一体、何がわかるってんだ!?
俺が……どんな思いで、ここまで……!
[一度言い出したら止められなかった。
感覚の赴くまま、抱えていたものを叩き付け、そして]
……上、等っ!
だいったい、気に入らなかったんだよ、上から目線で言いたい放題言ってくれやがって!
[売った喧嘩が買われたからには、遠慮はない。
覗き見されている>>102事など気づく余裕もなく、突きつけた剣を放り出して─その瞬間、物凄く不機嫌そうな唸りが上がったのは余談─の殴り合い。
溜め込んでいたものを吐き出すかのようなそれの果て、互いに掴み合った所でぶつけられた言葉。>>91 >>92
蒼がひとつ、瞬いた]
……っんだよ、それ。
[国一番の英雄、が、誰をさすのかくらいはわかっている。
わかるが故に、いきなり言われたそれに戸惑った。
剣が錆びついたままなのは、手にした者の内に迷いの霧が残るが故。
それを超えて輝きを放つには、まだ色々が足りていない]
て、こら!
変なとこで気ぃ失うんじゃ……!
[最後まで言い切る前に意識を落としたアルフレッドに突っ込みを入れる、ものの。
こちらも限界到来間近、相次いで意識を落とすのは避けられず]
― 魔王城最深部 ―
[魔王と対する間は、後ろを振り返る事はしない。
改めて振り返らずとも、思う所は同じ、とわかっているから]
…………。
[こちらの宣に返されたのは、短い言葉。>>69
そのたった一言で、空気が、変わる]
……は。
[魔王の背後に立ち上るもの。
はきと形を見る事はできないが、それが放つ圧は感じ取れる]
さすがは魔王……ってか?
覇気も魔力も桁違い、ってとこらしいけどっ!
[言いつつ、手にした剣を上げて、横に薙ぐ。煌めきが弾け、銀色の光が散った。
剣を鍛えし存在──古き時代の聖霊と伝えられしものの祝福の光が、護るように勇者と仲間たちの周囲を舞う]
[黒の跳躍>>137と、銀煌の舞はどちらが先か。
身構えるこちらを飛び越し、神樹の巫女へと向かう黒。
迷いは数瞬。
蒼は上を──玉座に座す魔王を見やる]
そっち、任せた!
[真っ向勝負で相対したい思いはある、が。
己が成すべきが何かを思えば、振り返る事はしない──できない。
何より、己が先達とも言うべき巫女への信は、表にはあまり出ないが厚い。
だから、勇者が選ぶのは、玉座へ向けて、駆け出す事。*]
/*
引っ張り過ぎても共闘に至るまでのあれこれが追っつかなくなるので、そろそろぶち当たって労働する秩序さんを降臨させねば。
― 魔王城最深部 ―
[手にした剣、その輝きが思わせるものには気づく事無く。>>143
光さながら、真っ向駆けた先に見えたのは、笑み。>>146]
おうよ……見せてやろうじゃ、ねぇかっ!
[応ずるように叫ぶのと、魔力の拳が振り下ろされる>>147のはどちらが先か]
……っち!
[不安定な足場でそれを避けるのは難しい。
ならばどうするか。
答えは、明瞭]
この程度、で。
[呼吸整え、剣に力を込める]
俺たちの意志、託された願い!
潰せると思うんじゃねぇっ!
[宣と共に振り上げた剣と、振り下ろされた剣がぶつかり合う。
力が弾け、銀色の光が舞い散る中、僅かに膝が沈んだ、けれど]
……っせぇぃ!
[気合と共に、剣を振り切り、拳を跳ね除け。
屈んだ身体を伸ばす勢いに任せ、一気に残りの距離を詰めるべく、跳んだ。*]
/*
うん。
うん。
やっぱりこういう、直進系あほの子はたのしい。
とてもたのしい。
てか、やり易い……!
動き全然悩まねぇ……!
― 魔王城最深部 ―
[高く、高く跳ぶ。
叶うなら、相手の上を取れるくらいに。
そんな事を思いながら、踏み切った、が]
……ちっ!
[すぐ近くに、先ほど跳ねのけたものと同じ気配を感じる。>>154
さすがにこれは、と思うのと、何か、異質な力を感じるのとは、どちらが早かったか]
な、なん、だっ!?
[魔王の叫びが聞こえる。>>155
思わず上げた疑問に答える声はなかったろうが、このままではまずい、と。
思った直後に、金色の何かが落ちて来て]
…………っ!?
[手にした剣が警告するようにりぃぃぃぃん、と澄んだ音を立てる]
聖魔剣が、警告して……って、ちょ、わっ!
[上げかけた声を遮るように、衝撃が走る。
未だ中空にある身では凌ぐのも難しく、そのまま吹き飛ばされ]
……ってぇ……。
[どうにか受け身はとれたが、落下地点は階段の途中。
下まで転がり落ちずに済んだが、かなり痛い]
……けほっ……っんぱい、すんな!
[名を呼ぶ声>>157に、土埃に咳き込みながら怒鳴り返して。
歌うように鳴る剣を握り締めつつ、視界が晴れるのを待った。**]
/*
縦槍wwwww
確かに、縦だなwwwww
そしてなんだ、よいによが見えるじゃないかwww
よーし、桟敷から全力で見物してやるぞー♪
― 魔王城最深部 ―
[駆けだすのと同時に感じた力>>194に、微か、口の端を上げる。
影に溶け込み己が身を支える力は、魔王の一撃の放つ圧を退け、それに対するだけの加護を与えてくれていた]
おうよ!
俺の、みんなの……そして、俺たちに
それが、この剣の力だぜ!
[魔王>>204に返すのみ合わせるように、光が零れる。
想いを蓄え力と変える。
それは、当代との共鳴の果てに新たに剣が得た力。
透き通る刀身は、その純粋をさを映すもの──とか、そんな説明をする余裕はまあ、なかったわけだが。]
(にしてもまあ、よくここまでシンクロあがったよなぁ)
[同時に、ふとこんな事を考えたりもするのだが。
その先に続く思考は、あらゆる意味で、途中でぶった切られた]
……ったく……なんだってんだ、よ!
[唐突に響いた声>>163に、零れたのは悪態。
合わせるように、聖魔剣が高く、鳴く]
浄化とか無への回帰とか……好き勝手言ってんじゃねぇっての!
[憤りを込めて吐き捨てつつ、見上げるのは、上。
穿たれた穴の先、散っていく黄金の槍にぎり、と歯噛みした所に聞こえたのは、魔王の宣言。>>208]
ああ……あんなのほっといたら、決着どころじゃねぇからな。
一時休戦、問題ねぇよ。
[歌い続ける剣を一先ず収めてこう返し。歩みを向けるのは、仲間たちの方]
どうするもなんも。
……アレ、ほっとくわけにゃいかねぇだろ。
[アルフレッドから向けられた問い>>220に、返すのは端的な答え。
もっとも、それ以外のものなど最初から考えられないのだが]
あと、潰し合い期待するとかさすがにそれ、勇者としてどーよ。
[冗談めかした口調でそんな事を言って、それから、聖魔剣を見る]
こいつも、いけ、ってさっきからうるせぇし、な。
……どーやって、か。
ま、俺だけなら、こいつの力でどーにか。
[聖魔剣の力を解放すれば、一時的に『天翼』と呼ばれる力──翼を得る事ができる。
この辺り、先祖の血も関連しているらしいが、取りあえず短時間なら飛ぶ事はできなくはない]
風の精霊が支えてくれれば、何とか持つんじゃねぇかな、あそこまで。
[言いながら、見上げるのは遥か高みの目的地。*]
[仲間たちの方へと向かった時点で、魔王たちの方へ視線を向ける事はなかった。
あちらはあちらの流儀で動くんだろう、というのがあったし、何より仲間たちの無事をちゃんと確かめたかったから。
だから、浮かんだ笑み>>232に気づく事はないまま、これからどうするかの相談を始めて]
[カヤが放った癒しの力のお陰で調子は整っている。
今の状態なら、結構高くいけるかな……なんて思っていた所に出された提案。>>234]
あー……全部乗せの発想はなかった。
[惚けた声を上げていた所に向けられた、問いかけ。>>242]
やってやれねぇ事はないと思う。
多分、だけど。
『天翼』は、俺に向けて力を向けて発動するから……そいつに力向ければ。
シンクロの方は、問題ないだろーしな。
[先に受けた援護の術を思えば、こちらとあちらの波長がズレる事はないだろう、と。
その部分だけは、確信に近いものがあった。*]
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