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[話はやがて、体調のことへ。
軽い眩暈と誤魔化した言葉に、予想外に強い反応が返ってきた。>>358
珍しいこともないだろうと挙げた症状だったから、聊か過剰にも見える反応が返ってきたものだから、少し驚いた。
彼女自身にもある症状とは知らず――もしかしたら、眩暈と関わる病気で随分具合悪いことになった誰かでも知っているのかなと、一瞬、見当違いなことを考える。
けれど――…
息を飲むように、何かの思考に沈み込むように、暫しの間閉じられた瞳に、>>366
どうしてか言葉をかけることが出来ずに、口を噤む。]
(――… まァ、うん、
そのうち分かることだし、な)
[医療データも、経歴も、権限があるものであれば誰でも見られる。>>366>>385
例えば上官、医者。
経歴には、7年前に難民として宇宙連邦軍所属の軍医オーソン・アストリーの養子となり、その後軍学校に在席、卒業後に軍に所属――といった記載が並んでいるはずだ。
法的な問題も偽装もない。
けれど、種々のデータを突き合わせてみるならば、この船への乗船に際しては、どこか不自然な介入の痕跡を感じ取ることがあるかもしれない。
実際、自身は知らずにいるものの、養父の意図と介入がある。
無論、平時であっても問題だ。
けれどもし、“何か”が起こった際に、そのことが周囲に知られたならば。
さらには、過去に海賊と繋がりがあったことも明らかになるようなことがあれば、
それらがどのように判断されるべきものであるかは――無論、彼自身は思い及ばずにいる。
医療データの方は、船での長期任務に配属される人員としては、“まだ”ボーダーラインぎりぎりの状態のはず。
けれど、そこに添えられている“もう一つの”情報も、ことによっては――…]
[言われたことが一瞬分からなかったように、首をかしげて。
その意味を、紙にインクが少しずつ染み入るように少しずつ理解して。
少しだけ困ったように、けれども、控えめに微笑んだ。
予想すらしていなかった褒められ方をして、嬉しさが自然に口元に現れる子供のように。]
[けれどその表情は、次の話題に、すっと真顔に戻る。]
戦場で――…>>386
ああ。
ガートルードさんも、
ああいう場所に行くことも、あるんだよな。
[彼女“も”と言いながら――彼自身の経歴には、戦場に赴いたという記載はない。
すべて、あの船に積み込まれる以前のことだ。
彼女の記憶にあるものも知らず、察することは出来ずとも。
その物言いの奥に、どこか、此方の心臓がざわめくような何かが感じられる気がして、複雑な顔で首をかしげる。
生き場所を求めるのも、分からなくもない。
“個人的な我儘”も、分からなくもない――… >>385]
ん、だーいじょうぶですよ。
倒れるったって、そのまま昼寝するようなものだしね。
ええ、親父にも無理しすぎるなって言われてるから。
けど、いざって時に体を張るのもお互いさまなら、
心配になるのも、無理してほしくないのも、
たぶんお互い様だ。
[大丈夫そうに振舞ってはいるものの、やはりどこか疲れを感じさせた目の下の微かな隈だとか、
先程からの、時折もの思うような様子だとか。
そのようなことが、どうしても心にかかる。
(もう誰もいない、と彼女自身が感じていることは分からなくても)
あんたに何かあったら、なんか心配なんだよと――…
先程からどうにもざわつく自身の心臓を訝し気に思いながらも、そう続けようとして、
ふと、言葉を止めた。]
ん、だーいじょうぶですよ。
倒れるったって、そのまま昼寝するようなものだしね。
ええ、親父にも無理しすぎるなって言われてるから。
けど、いざって時に体を張るのもお互いさまなら、
心配になるのも、無理してほしくないのも、
たぶんお互い様だ。
[大丈夫そうに振舞ってはいるものの、やはりどこか疲れを感じさせた目の下の微かな隈だとか、
先程からの、時折もの思うような様子だとか。
そのようなことが、どうしても心にかかる。
(もう誰もいない、と彼女が感じていることは分からなくとも>>387)
あんたに何かあったら、なんか心配なんだよと――…
先程からどうにもざわつく自身の心臓を訝し気に思いながらも、そう続けようとして、
ふと、言葉を止めた。]
[“もし今度があるようなら、出来れば倒れる前に”>>387
――倒れたところを見られたことは、あっただろうか。
この船に乗ってから、誰にも見られてはいないはずだけれど。
今の口振りでは、まるでそのときのことを知られていたように見えて。
聞き間違いか、受け取り間違いかと首を捻るよりも早く、翠緑がすっと、先程よりも大きく、近くに見えた]
“ ”
[ ――幾度となく思い出されれていたあの船の記憶が呼び水となるように、
小さな漣が、沖合の海を運んできて、
ざあ、と。
鮮やかにつながるその記憶に、目を見開く。]
え……
[耳にした言葉を理解しきれずに、>>388
ただ、髪に触れる感触が、あたたかさが、いまとむかしの時の隔たりを、一息につなぎ、溶かすようで。
息を止める。
吐息の象る言葉のかたちが、一音一音、胸に滑り落ちてゆくのを聞く。]
……。
[ふわふわと、宙を歩くような足取りで、どれくらの間、どこをどう歩いたものか。
曲がり角を不用意にふらりと曲がり、向こうから来た人影がぱっと視界に広がった]
あ、うわ。
[普通なら間に合わないタイミングだが――もしかしたら、向こうが避けようとしてくれた可能性もあるが、ぱっと横に身を寄せる。
無意識のうちに、先程から気になっていた医務室の方角に歩いていたものだから、
もしかしたらそちらの方角から来たのかもしれないし、別の場所だったかもしれないけれど。
現れた人影は、見覚えがあるものだった。>>381
先程ガートルードと会ったあたりだったか、こちらに挨拶をしてくれた女性。>>140
“ナネッテ”という名前は知らないが、見たことがある顔で、そのときは大きく手を挙げて答えたものだった。
(なお、同僚からちょくちょく噂話を聞かされていたこともある)]
すみません! ぼんやりしてた!
[勢いよく頭を下げれば、狐のしっぽのような後ろ髪が、頭の後ろ側からぴょこんと飛び出して、だらんと前に垂れた。]*
―― 医務室傍の通路 ――
[ぶつかる寸前に身をかわしたところで、相手の表情が目に入る。>>462
どうやら驚かせてしまったようだと察し、勢いよく頭を下げた。
その髪の色が誰かを思い出させるものであったということも、
その“誰か”もまた、自分にとってもとても懐かしいだれかであったということも、>>198>>199
あの海賊船との縁も――…
時を経て袖が触れた、ひどく不思議なめぐりあわせを知る由もなく、
離れると同時に、それはふっとほどける。
ぶつかりそうになった衝撃で、目の前のひとと話をするだけの集中力は戻ってきた。
――まだ、どこか夢うつつのような心地ではあったけれど。
顔を上げたときにほんの少し、彼女の目じりが微笑みの形に弧を描いていたのは見えた。]
スノウとラヴィ?
おう、あいつらすげえモフモフで、
散歩――じゃないや、巡回中に見かけてモフるのが
楽しみで日課です!
こう、あったかくて柔らかくてほっとする。
―― 医務室傍の通路 ――
[ぶつかる寸前に身をかわしたところで、相手の表情が目に入る。>>462
どうやら驚かせてしまったようだと察し、勢いよく頭を下げた。
その髪の色が誰かを思い出させるものであったということも、
その“誰か”もまた、自分にとってもとても懐かしいだれかであったということも、>>198>>199
あの海賊船との縁も――…
時を経て袖が触れた、ひどく不思議なめぐりあわせを知る由もなく、
離れると同時に、それはふっとほどける。
ぶつかりそうになった衝撃で、目の前のひとと話をするだけの集中力は戻ってきた。
――まだ、どこか夢うつつのような心地ではあったけれど。
顔を上げたときにほんの少し、彼女の目じりが微笑みの形に弧を描いていたのは見えた。]
スノウとラヴィ?
おう、あいつらすげえモフモフで、
散歩――じゃないや、巡回中に見かけてモフるのが
楽しみで日課です!
こう、あったかくて柔らかくてほっとする。
[ミーティングの発言を聞かれていたことは分からずとも、どこで見られていてもおかしくないくらいには二匹を捕まえているので、悪びれなくにこにこと笑う。
彼女と二匹の付き合いの長さは知らないけれど、ベテランのスタッフだという話は先輩に聞かされたことがあった。>>177
――なお、しっぽの件であるが、似たようなことをその先輩に言われたことがある。
お前もふをもふりたいって煩いけど、手前の背中にくっついてるぞ、と。
そう言われたときは思わず振り向いてくるくる回って、自分の尻尾を追いかける柴犬状態になっていたものである。
なお、彼女の噂を聞いたのもその先輩からで、美人でクールでなんとか話しかけてみたいのだけれど隙がない、とかぼやいていたものである。
けれど、理由は分からずとも先程の微笑みの名残が見えて、スノウとラヴィの名前なんて聞いたものであるし、
そもそも人に対して物怖じするということがない性質だから、にこにこと通常営業だ。]
あ、主任さんって操縦士さんでしたよね、たしか。
いまって“ミゼーア= スロダン・ィ・テ”だっけ?>>#1
こっからアースガルドって、まだ遠いんですかねえ。
こういう航海って、大体予定通りにつくんでしょうか。
[遠足のしおりを読みなさいレベルの質問である。
――途中の旅を楽しみながらも、目的地までの“時間”が気になったのは、
先程のガートルードとの会話で否応なく“残り時間”が意識に上ってきたから。
もしかしたら無意識の底で何かを告げる第六感のようなものが、働いていたかもしれないけれど。
その後彼女といくらか話をして別れて、その背中に手を振った時まで、
彼女の表情のその底にあるものも、>>477
起こりつつある異変も、当然のごとく何一つ、その気配すら察することはなかった。]*
―― 回想 ――
[彼女がどこの誰であったかは、知らなくて。
この船にやってきたときの経緯を、聞いていたわけでもなくて。>>202
ゲオルグといつもの勝負をして、戦利品のイチゴを携えて逃げていた時のこと。
匿ってと言う自分に頷いて、クローゼットの扉をあけてくれた少女。
此方も大層な勢いで駆けこんできたはずだが、彼女の表情も、ひどく真剣なものだった。
ただ、そのときはもう、その表情よりもふらついている足取りに気を取られていて、
導かれるままにクローゼットに身を隠し、遠ざかっていく駆け足の音を聞きながら、
だいじょうぶなのだろうかと、そのことばかりで頭がいっぱいで。
どうしたらいいか分からなかったものだから、懸命に考えて迷った末に、その背をそっと掌で支えようとした。>>362]
[足音が遠ざかりクローゼットから出て事情を説明して。
彼女がほんのすこし、和らいだような表情を見せてくれたときには、
此方の方が、ひどくほっとして。
浮かべた笑顔はきっと、顔の形を変えるだけのものではない、今の自分と近いものだったろう。
“殺されかけなくてよかった”
その言葉を、そのときはするりと受け止めて頷いた。
無論ゲオルグとの追いかけっこのことではない。
人が容易く殺されるような状況に置かれるということが非日常なのだと、まだ知らなかったから、
彼女がその言葉を口にした違和感に、そのときはまだ気づくことが出来なかったのだ。]
『山分け…』
[一瞬、ことわろうとした。
さっきそれを差し出そうとしたのは、具合の悪そうだった様子を見て、他になにも出来ることが思いつかなかったから。
けれど――うん、
先程の、微笑みにも似た表情だとか、いまこうして差し出し返してくれる、その顔を見ていると。
自然と頷いて、]
『うん!』
[にいっと笑顔を浮かべて、その提案に頷いた。
フォークで切り分けて、出来るだけ頑張って半分にしたイチゴは、きっと攻防の際に少しくらいフォークの跡がついていて、クリームも零れ落ちて、すっかり綺麗な様子とはいかなかっただろうけれど、
口に運んだその半分の戦利品の、瑞々しさと甘さが、ふっと、思い浮かぶ。]
[――心の中で、どのように思っていただろう。
名前を付けるのは難しい。
父親、母親、姉、兄、弟、妹――… 家族、
そういったものを、意味としてしか知らなくて、例えとすることはよく分からなくて。
けれど、ひとつだけ分かることは。
“笑ってほしいな”、と、そう思ってた。
よく寝込んでしまう様子だとか、>>78
慣れない武器を、(扱いに慣れている自分の眼から見れば)危なっかしくて見て居られない様子で振り回そうとしたりだとか、
一つ一つの行動にびっくりしたり――自分も色々な場所に潜り込んだり上ったりと素っ頓狂なことをしていたから、きっとびっくりさせたりもしていただろうけれど――…
海賊たちの中にあって、次第に微笑みが見えたときなどは、見ていて嬉しかった。
船の中で起こった面白いこと、誰かに仕掛けた悪戯、船長に聞かせてもらった昔話、
見つけた本を、その頃にはいくらか読めるようになっていたから、その中身の話などもしたのだけれど、
きっと自分よりは、彼女の方がはるかにそういった知識はあったはずだから、自分の語る内容など、もしかしたらもう知っていたかもしれない。>>362]
[倒れたときのことは、記憶が錯綜している。
暗闇に引きずり込まれるように薄らいでいく意識の片隅に、その顔が見えたような気がした。
最後に見えたその泣き顔と、名を呼ぶ声が、
記憶の底から、強く、聞こえて。
――… ごめんね
抗いようのない苦しさの底で、黒い淵に引きずり込まれながら、
泣かせてしまってごめん、と、そう強く思った。
目が覚めたときは、もうあの船にはいなくて、真っ白な天井が見えて。
――それから…]
―― 現在 ――
[目をあければ、白く綺麗な天井が見えた。
ぽつり、口の形だけの小さなささやきは、警備システムに拾われることを警戒してのものではなくて、
ただ、声が出なかったから。]
“エレン”>>77>>439
[まさかこのような形で、このような場所で。
あれからどうしていたのか、戦場のことを知るように語る様子、交わした言葉、表情――…
何からどう考えたらいいものか、まったく整理はつかないけれど、ただ]
……良かった。
[白い思考の底からふっと溢れたのは、喜び。
良かった、病気で死んでしまったりしていなくて。
危険な目には遭ったかもしれないけれど、生きていて。
あの頃よりも、元気そうで。
うん、と頷き、歩き出す。
考えることはたくさんあって、考えることは苦手で、けれど、踏み出す足取りは軽かった。
行く先にあるのは、医務室。
考えてみれば非番の時間を知らないから、ちょっと覗いて聞いてみよう。]
―― 医務室 ――
[見たところ患者や訪問者の姿はいないようだ。>>548
だから、休憩と言えるという言葉に頷いて、ぱっと顔をほころばせる。>>545
ここに来たのは、検査室と間違えて訪問したときの一度くらいだけれど、どうやら顔を覚えていてくれたよう。]
久しぶりだな!
あ、覚えててくれたんだ嬉しいなあ。
ちゃんと名前言ってなかったっけ、警備のディークだ。
勤務と休憩が入り乱れてる、かあ。
そっか、急な仕事が入ることもあるんだろなあ、大変だ…
[勤務時間がはっきりしている自分とは、勤務形態も違うのだろう。
ちなみに自分の勤務形態は、オンの時もオフでオフのときもオフだ。]
おう、それじゃ行ってみるか!
あ、そういや甘いもの好きなひとには、
なんかものすげえパフェもあるとかって噂も聞いた!>>344>>547
[裏メニューは悪魔の料理とは知らない。
ゴリラでパフェな物体も多分悪魔的な何かだ。
いずれにしても、悪魔の罠にほいほいと飛び込んでゆく犠牲者がここに二人。
乗り気な様子にぱっと顔をほころばせる。>>553]
俺、第二エリアの担当だからさ。
店の話とか、お客さんと色々することがあって。
たまーに、ペットドロイドと歩いてる人とかもいて、
散歩してると和むよぉ。
じゃあ、もし今でいいなら、いこうか?
[以前ペットを助けて親しくなった客である。
なお、後で聞いたところペットドロイドだったらしい。>>336
高いところでピンチになる機能がついているとは、最近のペットロボットおそるべし。
彼が何かすることや支度があるならば待つし、出られるようなら、一緒に出掛けよう。]*
/*
←周りがシリアスに向けてカウントダウンを始める中、背負うものなき素村の動き丸出し。
たのしいすみません。
センセイ可愛いです。
/*
皆さんほんっとに設定とか色々素敵で1d開始以降も楽しみです。
墓場の方もどうなるのか気になって。
改めましてよろしくおねがいします(ひそかにぺこりとしながら待つ…)
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