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3人目、凱風の騎士 クレステッド が参加しました。
凱風の騎士 クレステッドは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
− 聖地へ続く街道 −
[巡礼を運ぶ乗り合い馬車の傍らを、芦毛の軍馬に騎乗した若い男が並走する。
鎧の胸に刻印されているのは、隣国アラゴニアの国章。
だが、今は軍務中ではないことを示して兜はつけていない。
男の名はクレステッド・エンバー。
休暇をとって、聖地に巡礼に向う騎士であった。]
もう間もなくだ。
[乗り合い馬車に愛馬を近づけて、クレステッドは栗色の髪の女性に微笑む。
彼の妻ジェスタであった。
その傍らに座る7歳の息子トビアスの顔には白い包帯が巻き付けてあった。
原因不明の目の痛みを訴える息子の快癒を祈願すべく、一家は聖地へ向っているところである。**]
− 聖地 宿屋 −
[家族の乗る馬車を護衛しながら聖地に到着し、宿に荷をおろす。
宿の向いには雰囲気のよさそうな食堂もあった。『グリュック』という店だ。
と、前方で何やら騒々しい声が上がった。]
様子を見てこよう。
おまえたちは部屋で休んでいなさい。
[長距離の移動で疲れているだろう妻子を労りつつ、再び馬上の人となる。**]
[騒ぎの起きている方へと馬を進めると、ふてぶてしい名乗りが聞こえた。>>2]
…っ、ベルガマスコ!
[癪ではあるが、確かに知った名だった。]
[そして、その毒牙を向けられているのは美しくも気丈な姫君だった。]
なんと気高い振る舞い。
[聖女のような姫の危機に、クレステッドは逡巡の余地もなく馬を乗り込ませた。]
[ベルガマスコが振り上げた杖を、鞘に収めたままの剣で受ける。]
レディ、危急の際なれば、馬上より挨拶失礼つかまつります。
アラゴニア国、凱風騎士団 クレステッド・エンバー、義により推参!
[突然の邪魔立てにベルガマスコは杖を振り回し、クレステッドはそのことごとくを鞘で受け流した。
のみならず、ベルガマスコに呪文を唱える時間を与えないように間合いを詰めて小競り合いを強いる。
踏鞴を踏んで茹でダコのように顔を赤くしたベルガマスコは、さすがに白兵戦の不利を察したようだ。
「このままで済むと思うなよ!」
ベルガマスコは通行人を盾に逃走の構えを見せる。*]
[聖殿の方から駆けつけて来た一隊は守護騎士たちだった。>>57
軍勢を置かない聖地において、彼らの任務もまた戦争ではない。
それが眩くもある。
ともあれ、彼らが来たからには姫の身はさらに安泰だろう。
民を守る毅然とした指揮は信頼がおけるものだった。
先陣を切ってきた赤毛の隊長の礼に応え、敬意の礼を捧げる。
請われれば官姓名と宿泊先を伝えた。]
妖術師の捨て台詞は気になるが、宿に妻子を残してきている。
一度、戻らせてもらいたい。
ベルガマスコが何か仕掛けてくるようなら力は出し惜しまぬつもりだ。
いつでも連絡を。
[礼儀正しい守護騎士隊長のカスパル・ウェルテクスに姫を託し、その忠告に頷く。
宿へ戻り、妻子と水入らずの時間をもったのも束の間、外の通りは先程とは異なる喧噪に包まれ始めた。
宿に出入りする者たちの口からも、湖の魔物や避難の情報がもたらされる。
妻のジェスタは落ち着いた様子で、「わたくしたちは大丈夫ですから、人としての義を果たしていらして」とそっと微笑んでくれる。
ローズマリー姫とはまた別種の強い優しさをそなえた女性だった。]
ウェルテクス殿が姫の側にと申し出てくださっている。
聖殿へ移って、姫を支えてやってくれるか。
[「わかりました。この部屋は避難者の方のために空けましょう」とジェスタは言って、目に包帯を巻いたトビアスの手を引く。
かくして、一家は神殿へ赴き、カスパルに身を預けることになった。]
[カスパルがスミ湖へ向うと聞き、自分は偵察がてら防御壁を一周してくると伝えた。]
妖術師の居場所の手がかりでもつかめればいいが…
[そうでなくとも、戦場を知っておくのは戦の基本だ。
機動性の活かせる場所、伏兵のありそうな場所。
凛とした姿を馬上において、民たちを安心させるべく、だく足で馬を進める。*]
[カスパルの気配りに礼を言って街に出る。
髪をゆわえた少女(?)が駆け寄ってきて声をかけてきた。>>85
馬から下りて話を聞く。]
なるほど、情報をありがとう。
君は──親御さんと一緒ではないのか?
[必要なら送り届けようと訊ねた。]
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