情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
(なぜだろうか、今我輩妙な服を着ているような気がしなくもない)
[きっと気のせいだろう、しばらく時がたてば元に戻るはずだしと気を取り直しつつ]
すまぬ、お嬢さん。
我輩の不注意であった。
手を貸そう。
『待て!存分に注意せよ!目線を合わせれば石になるかもしれんぞ!
そう、それはこの国より遥か西に存在する国の話で……』
[どこの3姉妹の話だと男は鎧の言葉に心の中でツッコみつつ、できるだけにこやかな笑みを浮かべながら手を差し出してみる。
少々図体の大きさと、慣れぬ笑顔で少し怯えさせてしまうかもしれぬとちょっとだけ懸念しつつ]
なんの。
ならば、これからはドアを開ける時はノックをしなければいかんな。
[少々涙目に見える女子高生>>167が手を取ってくれたのを確認すれば>>168、軽く立ち上がるのを補佐するように持ち上げる。
あまり力を籠めるといけないだろうから、そこは軽く添える様に。
なぜだろうか。目の前の女子高生がメイドさんのようにも見えるが、あれだ、きっとオーラによる幻覚か何かだ。我輩は詳しいんだ。自分の娘に近しい年頃の女性だ。紳士的に扱うのは当然だろうと男は考えていた。
ちなみに、彼女の言い分を特に疑うつもりはない。きっとドアが閉まったような音がしたのは、きっと風か何かだろうと男は結論付ける]
ふむ、我輩に答えられる事なら何でも答えようではないか。
[どうやら質問があるらしい女子高生>>169。いったいどんな質問かと、顎に手を当てて聞く体勢。
そして聞けば、観光か工事の関係者かという二択であった。何かを踏むような仕草をしていたが、そこには何もなかったので気のせいだろう。
今日は気のせいが多い気がすると男は思いつつ]
(観光……とは違うな。我輩、異人館を見に来たわけではないし)
[ならば、補修工事の者と言われればそれもまた否である。試練の内容によっては少々過激な事になるかもしれないが。
何という事でしょう。といったビフォーでアフターな出来事が起こるかもしれない。起こらないかもしれない。我輩匠じゃないし。
とはいえ、その二つのどれでもないと言うのならやはり否定しておくべきだろうと男は判断し]
ああ、我輩実はここに試r……ん?
[試練を受けに来たと話そうとすると、何か背中に衝撃が走った気がする。ちらと後ろの方を見ればドンがこちらの背中に体当たりをしていた。
西洋鎧とは言え、どうやら男と重量差があったらしく、一度の体当たりで弾かれたように倒れたが。
それを確認すると、また何事も無かったかのように]
うむ、我輩は魔j……ん?
[魔女になるために来たと話そうとすれば、もう一度男の背中に衝撃が走る。
また後ろの方で倒れ込むような音がしたので、視線だけ後ろに向けるとやはり鎧が倒れていた]
『貴様!貴様!いきなりそう言う事を人に話そうとするやつがいるか!
いたな!貴様が!だが喋るな!それは秘匿すべき事柄である!』
[今度はすぐさま立ち上がったドンが文句を言うようにまくしてれば、なるほどそういうモノかと合点がいき]
我輩、この館に少々用があるのである!
[嘘は言っていない。だが、勘のいい者なら何を言おうとしたか気付くだろうし、勘の悪い者でも気づかれてしまうかもしれない。
例え気付かれたとしても男の方はまったく気にしないのだけれども]**
―― いつかの昔 ――
[男は負けた。ただの負けならばいい。再起という道もある。
だがそれは、男がよりどころとしていたものを奪う負けであった。
大怪我をした。
リハビリをしても、元の格闘家としての道は閉ざされるであろう、そんな大怪我。
自分にとって一番自信のあった基盤の崩壊。
医者に今の状態を告げられた男は大変落胆した。
妻は、男を支えようとしてくれたのであろう。
男はその時のショックで記憶がおぼろげになってしまっているけれども。
だが、ショックによる落胆はやがて自暴自棄となり、妻や娘に向かって酷い言葉を投げつけたかもしれない。
気付けば、男の妻は娘と共に男の元からいなくなっていた。
それに気付いた男はさらに衝撃を受けて、まともに思考が回る頃には時既に遅し。
守りたかったモノは手の中から零れ落ちてしまっていた]*
― 二つのボタンが見ていたもの ―
[実によくあることだ。
よくあることでいて、深刻なことだ。
詩奈の母は、夫の前で口にこそ出さなかったけれど、疲労とストレスを溜め込んでいた。
思うようにいかない初めての育児。
格闘家の夫への栄養面のサポート。
実家へ助けを求めようにも、大家族の末っ子である彼女の両親は、既に介護を要する年齢だった。
それでも夫を支えようとしていたところへ投げられた心無い言葉>>213は、彼女を突き動かすに充分だったのだろう。
その翌朝には、彼女は最低限の手荷物と娘と共に、男の元から姿を消した*]
なに?マジカルじゃなくってフィジカルだって?
細かい事は気にしないのが筋肉流
―― 書斎にて>>222>>223>>224 ――
[男の返答に何か興味惹かれる事でもあったのだろうか。目の前の女子高生から凝視されているような気がする>>222。
まさか、一応隠そうと言い直した事もズバリ当てられているとは露知らず。
本人的にはうまく隠し通せたと思って、笑みを浮かべている。
凝視されているなら前傾姿勢のモストマスキュラーのポーズでも取ってみようかとも思ったが、それは自分が考え事をする時の為にとっておこうと保留。
なぜだか、色々と相手も考え事をしていたらしく左右に首を振っている>>223のを見つつ]
ふむ、お嬢さんも此処に用が……?
ある意味奇遇であるな。
[この異人館に用。まさか自分と同じようがあるとは知らず、思わず。
この書斎にいたという事はここで調べ物でもしていたのだろうかと男は予想。
なぜか男の後ろのドンは何かを察したようにため息をつくように うなだれたが。
そして目の前の彼女は地下室に興味がありそう>>224で]
ああ、あの地下室だな。
言うなれば……ロマンであるな!
『そう、隠されていたという事は、そこに隠匿されるべき何かがあったという事!
宝か!魔物か!はたまたその両方か!さらにその先へと続く物が隠されているかもしれん!
それ即ち、この異人館には隠された謎がまだ残っているのである!』
[うんうんと男が頷けば、続くように鎧が仰々しい物言いを。
もっともツアー客と一緒に見学した時はそれらしい謎は全く見つける事はできなかったが。
せいぜい、「あ、ここトレーニングルームにするとちょうどいいかも」とか筋肉的思考である。
くるりとステップをする彼女を見遣りつつ]
ふむ……。それならば引き留めてしまったようですまなかった。
なに、気にするほどの事ではないのである。
[頭を下げられれば、男も慌てて下げ返す。
そのまま彼女が書斎に出ていくのなら引き留めずに男は見送る所存]*
―― いつかの昔>>213からしばらく ――
[男がある程度立ち直ってから、這う這うの体で妻と娘を探し回った。だが、見つからず。
妻の親族からも居場所や消息を教えてもらう事は出来ず、時間ばかりが過ぎていった]
(我輩があんな事を言わなければ……)
[後悔先に立たず。覆水盆に返らず。過去は戻らない。戻ることは許されない。
妻と娘を失って初めて、自分を支えてくれた存在の大事さを男は思い知った。より深くより致命的に。
故に、そこからの人生を歩むためには新たな支えが必要で。
それが自分の生業としていた格闘技だった。
医師の指導のもとリハビリを行い、なるべく以前の身体能力に戻る様にと訓練を。
お陰で長年のリハビリにより、人並み運動能力と以前の肉体までは取り戻すことができた。
だがそこまでである。
以前の格闘家としてはかなり腕が落ちているし、動きもまだ鈍い。
格闘家として返り咲くには、致命的にまだ足りなかった]
[妻と娘の消息も依然と知れず。
未だ箕土路の姓を名乗っているのも未練がましいと言えよう。
それだけ、まだ彼女たちの存在が大きいのだ。
仮の支えとしての格闘技も中途半端。支えであった家族はもういない。
八方ふさがりの所に男が出会ったのが鎧のドンであった]
『貴様!貴様!貴様から欲するものの匂いを感じるのである!
さあ、我と契約せよ!さすれば貴様の望みにより近づくことができるであろう!』
[最初は男は自分がおかしくなったのだと思ったが、話を聞いていくうちにこの話が本物だと思うようになる。さらには]
『貴様の妻と娘など我は知らぬ!だが、この世には
貴様の妻や娘がそんな存在に狙われるやもしれんな!』
[ディアボロスの話をされれば、ドンの話に1も2もなく飛びついた。
人を時に脅かすと言う存在、ディアボロス。それからもし妻と娘を守れるのであれば。
自分の妻と娘がそれに狙われているかどうかは分からない。何処にいるかは分からない。
だがそれでも、結果として守ったことになれば――過去の贖罪にはなるだろうかと。
やがて、男の左薬指には質素な指輪とシャンパンゴールドの指輪の二つがつけられることになる]*
―― 書斎から ――
[書斎で永恋という少女を見送った後、書斎を少し調べて自分の書斎から出る。
さてどこに行こうかと迷った結果、向かった先は2(28x1)]
[と、出ようと思ったのだが誰かが入ってくるのだろうか。
書斎に誰か入ってくるなら腰をひねるようなサイドトライセップスのポーズで出迎える準備を]*
[器用にポージングしながら会釈>>262を返しつつ。
他に入ってきた青年はいきなり扉を閉めたようだ>>264。
どうやら筋肉が眩しかったのだろうか。確かにそうは見れない筋肉だとは思うがと男は頷き。
再び入ってきた様子の青年>>270に]
うむ、こんにちはである。
[挨拶をしっかり返し、にっこり笑顔を返してみる。
え?異様な雰囲気が出る?いやまさかそんな。
妙に突拍子もない言葉が出てきた気もするが、男は気にした様子もなく]
なに、我輩観光ではなく他の用事でここにきたのだよ。
そして筋肉は……副業である!
『そう!本業はこれから魔女になるのである!』
[そしてサイドトライセップスからの、フロントダブルバイセップスへとポージングの変更。
それにしても筋肉で有名はこの異人館、まさか名のある筋肉が集まってくるのだろうかと期待してしまう男であった。
え?相手は言葉を間違えた?そんなわけないじゃないか大げさだなぁ]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新