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[浮かぶ書き文字>>96はしっかり見える……が、それに動じる魔ではなく。
すいと上げた扇の影、象る笑みは酷く楽し気なもの]
月夜の桜は良きものぞ?
……まあ、そなたは陽の下、水の上にて揺らぐもの。
月の懐深さを知るは叶うまいがな。
[さらり、返した後、紺青の瞳は聖蓮から逸れる]
いずれにしても。
そなた、もう少し堪え性をつけてはどうだ?
逐一気を乱していては、楽しむ所ではあるまいに。
[闇桜の魔は、己に意識を向けぬ者には興味を示さぬ。
わかっているのに逐一返してくる様は、見ていて面白くはあるのだが。*]
[仮に文句を言われたとしても、全開の笑顔が伝わりそうな調子で流した──というのはさておき。
一先ず、現状を理解したらしき相手の問いに、一呼吸分間を置いて]
……『王華』の座を競うもの──『四君子』同士は、互いに刃を交わせぬという決まりがある。
そのために、共に戦うための異界の魂を呼び寄せねばならなくてな。
[ここまでは、真面目な声音で紡ぎ、それから]
まあ、言ってしまえば。
代理戦争に手を貸してくれ、という事になるのだがな。
[一転、軽い口調で身も蓋もない物言いをした。*]
― 異界門 ―
[己よりも遥かに『若い』花神が否定を紡がぬ事の意味。
かつての選にて垣間見たものから薄ら、察しはつけどもそこを指摘する事はなく]
そうか。
まあ、じじいの戯言と思って流すがいいさ。
[視線逸らした事で変わる声音に、扇の陰で笑み浮かべつつ、さらりと返す]
ああ。
では、また後にな。
[響く蓮鈴の音>>104に僅かに目を細めつつ、向ける言葉は短いもの。*]
[『四君子』。
競うと言うからには複数居るのだろう。
刃を交えないと言う言葉を聞いた時点で嫌な予感はした]
っっ、簡単に言わないでよ!
いくらスポーツをやってるって言っても、私は戦う術なんて持ってないわ!?
[はきと告げられた代理戦争と言う単語。
この闇桜と言う者は、ナネッテを戦いの場に放り込む心算らしい。
不可能としか言えない状況に声を張り上げるも、その声色は震えていた*]
……勿論、それは承知しておるよ。
[戦う術などない、という主張に返ったのは、至極あっさりとした言葉]
俺とて、何の力も持たせずに戦えなどと言う気はない。
……そのための支度は、確り整える故、そこは案ずるな。
[滲む不安を感じてか、声音は僅か、穏やかなものを帯びる]
まあ、なんだ。
先にも言うたが、仔細は直に見えた時に、だな。
……迎えに赴く故、しばし待て。
桜花を辿れば、俺の所に届くであろうから、そちらから来ても構わんぞ?
[声繋ぐ桜花は、互いの存在の標ともなる。
姿知らずとも、その力を辿れば見つけ出すのは容易い事……との説明は、見事に省いた。*]
― 異界門 ―
……さて。
[花神が立ち去った後。
魔は妙に上機嫌の態で手にした扇を閉じた]
俺もそろそろ、行くとするか。
[言葉と共に、ゆらり、手を振る。
応じて舞うのは桜の花弁。
その幾許かはひらり、はらりと何処かへ飛んでゆく。
向かう先は、己が呼び寄せし異界の『蕾』の許。>>103]
此度の『蕾』……今までのものとは大分、異なる様子。
さて、如何様に咲いてくれるやら。
[などと言いつつ、蒼の狩衣の裾を翻して歩き出す。
咲き乱れる桜花から零れた花弁が、慕うようにその後に従い舞った。**]
[震える声に帰るのは穏やかな声色。
ただし、その内容は安堵出来るものでは無かった]
何が何でも参加させる心算ね…。
……会ったら張り倒してやるんだから、覚悟しなさい。
[拒否権が無いならばそのくらいはさせろと言わんばかりに言い、ナネッテは短く息を吐いた。
まだ納得したわけではない。
けれど、拒否するだけでは何も進まないと言うのは感じ取っていた]
私から探し出したら、大人しく殴られてくれるかしら?
[迎えにいくと言いながら、そちらから来ても構わないと言う言葉に、ナネッテは至極良い笑顔、な気配を乗せて問う*]
聡いな。
[何がなんでも、という言葉に返るのは短い肯定。
続いた張り倒す、という物言いと、笑みの気配帯びた問いかけ。
応えが紡がれるまで、数拍、間が空いた]
……ほう、これは。
実に、面白い事を言う。
[『四君子』として『王華の選』に加わるようになって幾星霜。
呼び込みし『蕾』には様々なものがいた。
が、恐らく、張り倒すだの殴るだの、と言って来たものはなく]
……ふふ……そうだな。
考えておこう。
[返す声音は、変わらず楽し気なもの。
けれど、それが先ほどまでとは違い──妙に、弾んだような響きを帯びているのは隠しようもなく。*]
― 異界門 ―
[緩く進む歩みが不意に、止まる。
口元に浮かぶ笑みは、先ほどよりも深く、楽し気なもの]
……此度の選。
これまでよりは、楽しめそうだな。
久方ぶりに、最後まで見るも悪くないか……?
[幾度となく選に挑み。
けれど、途中放棄や巧妙に手を抜いた上での敗北を重ねてきた魔神。
当人は、『飽きた』『不調だった』と嘯くものの、その真の理由は文字通りの闇の中に秘め語る事はない、が。
旧知たるもの──雷華を印となす一華には、いつか、零した事もあったか]
……容易く手折れてしまう枝は、花も儚きもの。
そのような『
故に、飽きる。
[魔が己が在り方の理由に触れしは、そのただ一度だけ。
それを雷華が如何様に捉えたか、それは魔には知り得ぬが]
……む?
[己を捜し歩く『蕾』の気配>>117を再び追うか、とした矢先、ふと異なる気配を感じ取る]
この気……雷華、か?
[ある意味では対極なれど、他の二華のように反するものは感じぬ気配に引かれ、歩みを向けて]
……なにをしているのやら。
[歩み逸らした先に見えた姿。>>110
何より先に、呆れた突っ込みが落ちたのは已む無しか]
……いや。
相変わらず……というべきか、ここは?
[それもそれで、認識としてはどうなのか、という話だが。**]
[聡いと返る言葉に小さく鼻を鳴らす。
今回に限り、理解が早いと言われても喜べやしない。
不満げな雰囲気を漂わせた後、宣に対する反応に間が空いていることに気付くと、不思議そうな気配を乗せたのだが]
………何楽しそうにしてんのよ。
むっかつく!
[これまでと違う響きを乗せた声を聞き、苛立ちを隠さずに吐き捨てる。
絶対に殴る、と心に誓ったのは言うまでもない]
……そなたもな。
[挨拶を向けられ>>143、返すのは笑み]
木々にも慕われる所も、変わらぬようで何よりだ。
[真顔で言われた事にはさらりと返す。
上の枝、との言に僅かに上がった紺青は、そこに己が眷属の姿を捉えて僅かに細められた]
なれば、俺を呼んでいたのはこの手弱女か。
……まあ、乙女に手荒な真似をせぬは流石よの、雷華。
[冗談めかして返した後。
従華は、と問う言葉>>144に肩を竦めた]
さすがに、俺も未だ見えぬ『蕾』に飽いたなどとは言わぬよ。
今から、迎えに行く所だ。
[そう、告げる様子は晴々と楽し気なもの。
かつて、想いの花弁を落とした時とは真逆の態。
漏れた言葉に微かに苦いものが過るは刹那。
続いた宣>>144に、魔は浮かべた笑みを更に深めた]
……ほう、それは。
益々、此度の選が楽しみになったな。
[迷いも淀みもなく、言い切られる言の葉。
魔が雷華を好ましい、と思うのはこんな所。
己と真逆の在り方を持つ、と思うが故の羨望の念は、表に出した事はないのだが]
まあ、俺も此度は本気を出すのも悪くない、と思うている。
……互いに、楽しめるならば行幸よな。
[そう、さらりと紡いだ所に近づく気配。
現れた者の姿>>147に紺青は細められ]
……ふむ。
どうやら、俺は邪魔者のようだな。
逢瀬を阻む無粋は本意ではない……俺は、俺の『蕾』を迎えるとしよう。
[さらりと告げて、ふわり、蒼の袖を翻す]
また、後にな。
[そう、告げて。
数歩、歩いた所で──ぴたり、動きが止まった。*]
[歩み止めしは、近づく気配を感じたが故。
こちらへ向け、迷う事無く駆け来る姿>>150は初めて目の当たりにするものだが。
それが、己の求めし者であると知るのは容易き事。
身に帯びし、己が桜花の存在は言うに及ばず、何より──]
……ふむ、有言実行か。
[上がる覚悟、の一言>>151が、何よりの証]
しかし、俺は考えておく、とは言ったが……。
[にこやかに笑みつつ、駆けてくるのを待ち受ける。
避けようとする素振りすら見せぬままその場に佇み、そして]
……是、とは。
言うてはおらぬぞ?
[頬へ向け、繰り出された拳は紙一重。
僅かに首巡らせた魔の頬を僅かに掠めるも、空を打つ。
敢えてぎりぎりまで引きつける事で距離を寄せた魔は、躊躇う事無く左の腕を回し、その内に『蕾』を捕えんとする。
左の耳の桜花の飾りが揺れ、甘い香りが周囲に散った。*]
うむ、それは道理。
……しかし、俺としても殴られたくはないのでな。
それを是とはできなんだ。
[さらり、と返す声音は笑みを帯びる。
離れようとする>>175のを押し止める事はないが、抱える腕は揺らぐ事はなく]
まあ、そう暴れるな。
ここでは話を詰める事もできぬし……何より、その装いは、俺としても色々と困る。
……いや、見ていて構わぬ、というなら、話は別だが。
[何が困るんだとか、色々と突っ込み所の在る事を何でもない事のように言いながら、右の手に生み出すのは薄紅の扇]
故に、俺の領域へと移動するが、構わぬな?
[問いの形は取っていても、選択の余地がないのは言うまでもないのだが。*]
[吐き捨てる様子>>185に、やはり、魔が浮かべているのは楽し気な笑み。
捕えし『蕾』の一挙一動、その全てが魔にとっては目新しき事──と気づけるのは、旧知たる雷華くらいのものか]
……?
困らぬものか?
[訝るような突っ込み>>186に、瞬き一つ。
古き時代の思考を持つ魔にとって、女子が肌を晒すは異常な事と捉えられるもの。
過去に呼び込みし『蕾』たちの気質もあり、それが当然、と思っていたのだが。
そんな惚けた反応は刹那、問い返しに紺青はまた瞬いて]
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