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守ってあげないと駄目な弱い薔薇が、ひとりで大丈夫なのか心配だったんだ。
また会えると思っていちど手を離したら、もう、つなげないからもしれないから。
わたしが『王子さま』なら、きっとそう思う。
[指先が彷徨い、コッペリアの眠る鞄のふちをそっとなぞる]
でも、そうだね。心配だけど――薔薇も頑張って待ったかなあ。
わたしも、みんながしあわせなほうがいい。そうでないと、『ぼく』が星を見たときに悲しい。
『ただいま』に『おかえり』を返す、想像すると嬉しくなる。
その星には『ぼく』に描いてもらった羊がいるのかも。賑やかで、楽しい。
[想像すれば、いつもの笑顔を、ちゃんと出来た。
この本を大事にしているという彼にも、その物語に込めた想いがあるのだと思う。
それが優しい記憶であるかは、その口調から、もしかしたら違うのではないかと思うのだけれど――それでも]
逢えたと思えば別れも素敵なものになる、本当にそうだね。
そんな風に考えたことがなかった。その考え方も、素敵だと思うよ。
― 宿の食堂 ―
[横合いからかけられた声に顔を上げれば>>271、一人の男性の姿。
先程目が合ったような気もしたひとだ、もしかしたら、彼女の勘違いだったかもしれないが。
こちらを見ていたような気もする。まあ、職務質問常習犯の彼女なので>>138、胡散臭がられても不思議はないし、人気のそう多くない食堂で交わす会話が微かに届いていたのかもしれない。
いや、そう大きな声ではなかったはずで、聞こえていたならきっと耳がいい。>>266
なんとはなしに、不思議な感じのひとだな、と思ったものだ。
どこが不思議なのかはよく分からないけれど――優しそうな面差しの、普通の青年に見えるのに]
わたしは大歓迎。
ええと――名前、聞いていいかな? 君もいいなら、是非一緒に。
[この『君』は、いま昼食を共にしている、本を読む男に]
わたしはゾフィヤ、ゾフィでいいよ。
[もし昼食を共にすることがあるなら、もしかしたら、彼にこちらに来てもらうより、自分たちが食事を持って移動した方が早いかもしれない。分量的に。
彼の目の前のテーブルに乗ったたっぷりのメニューは、持ち運ぶには少々大変そうだ]
/*
明日休日でもう一日プロとか。
楽しすぎて喉枯れを起こす予感しかしない。
わたしも妖怪アメクイーに進化のとき?(※おやつは2個まで)
/*
>>274
あ、席を立って声をかけてくれた感じだったらすみません、描写間違えた!
>>279>>281 細
[他のものを読んでも忘れる気がするという、その気持ちは分かる気がした。
粗筋を記憶している物語は、商売柄、他にもあるが、はじめて読んだときの胸を掴まれるような感覚まで蘇るような本は、それほど多くない]
あ、うん、でも人によっては『ぼく』の立場とか、かも? だし…
[王子を待っているであろう一輪の薔薇が、はじめて見たときにあまりにも――重なって。
そんな風につい、心の中で言い訳をして]
そうだね、あんな思い切った帰り方をしたんだ。きっと、信じた。
だったら報われなきゃ嘘だ。
読んだり、見てくれた人が、笑ってくれる物語がいい。そういうの……夢、だな。
[微笑みを浮かべる彼の表情は、彼女の目にはどこかぎこちなくも見え。>>281
信じていると語った言葉は優しいものであったし、礼を言ってはくれたけれど、どこか――傷つけてしまったようにも思えて。
思わずふと、手を伸ばしかけ、声がかけられたのはそのときだったろうか>>271。
我に返り、手は手元のコップへと。その所作は、不自然ではなかったはずだ。……あまり]
>>288
フランツ、よろしく。
[にこりと笑えば、彼はこちらのテーブルの二人を見比べ、彼女へも目を留める。
ああ、つい観察してしまった。不躾なことを。職業柄、動くものはなんでも気になって目で追ってしまう癖があるのだけれど。
続けて、頭を触るような仕草]
みみ?
[耳、と聞こえたような。気のせいかな。耳が生えているべき場所ではない気がするのだけれど…]
燃費は、どうだろうなあ、たまにどうしようもなくお腹がすいたら、たくさん食べたりもする。
ただ、残念なことに、わたしがごはんを食べると、ごはんがわたしのお財布を食べる。これは由々しき問題なんだ。
わたしの財務大臣たる財布君(ぎみ)の要請により、エコな方向にわたしの消化器官は進化したのかもしれない。
いま、そっちに行くね。
[皿とコップを持って、テーブルを移った]
[>>281『夢物語』と言った彼の言葉が耳に残っている。
――どうして、眠るときに見る夢と、叶えたいと願うそれは……こんなにも。
幾度となく考え、答えの出ない問いかけが、いま再び過る。>>207
二人も、夢を追う人なのだろうか。
宿にいる人はよその土地の者ではないかという単純な推量だ。
例えばオズの夢は、先ほどまで語り合っていたひとつの物語、あるいはそれに託された何かの想いに関わるものだろうか。
好奇心で踏み込むには躊躇われ、けれど、いつかその一端でも知り得ることがあるなら、話をしたいと思った。
わたしは。
望むのは奇跡。願うのは行動。でもそれは、この村で乞うものじゃない。
そして夢見ることは――いちばんささやかで、むずかしい、けれどもとても単純なもの。そう、笑ってくれる、物語。
席を移動しながらの軽口が面白かったので、素直に笑ってしまった。>>306
そのあとは、少し遅めの昼食をとりながら、彼らとの会話を楽しんだろう。やがて一段落ついたころ、またね、と挨拶。
荷物と食器を手に席を立ち、部屋へと戻った]
**
/*
というか、離脱→回想にしないで、そのまま席に座ってた方がよかった感じ…かな?
RP村4回目くらいだけど、タイミング図るのむずかしいですすみませんすみません……
(募)くうきをよむちから
オズさんもフランツさんもキャラが素敵すぎる。
そして星の王子様は、本当に好き…!
― 回想 昼過ぎ・宿の食堂 ―
[みみ?という呟きが届いたかどうか>>297、フランツはこちらに笑みをよこす。
まあ、手持無沙汰な手が頭や髪に触れることなんて、自分にもよくあることだ。意味なんてないだろうと納得する。
冗談がてら懐事情を告げれば、テーブルに置かれたのはチョコレート。好物だ]
いいのか? ありがとう、好きなんだ!
お返しできるものが何もなくて済まないな。
[『食べられないもらい物』という言葉には、苦手なのかな、と思いつつ]
実はね、昨日も山道でチョコレート味のおやつ、貰ったんだ。>>28
ああ、もしかして君もここに来る途中誰かに行き会って、貰ったとか? 登山の友だものね。
[行きずりの誰かにもらったものであるなら、食べられないものを貰う可能性もあるだろうと、事情を知らない彼女はそんな勘違いをする]
白い犬と一緒にいた。この村に来てるはずだと思う。
彼ら、仲が良さそうで、話せて楽しかったなあ。毛並み撫でさせれてくれた……もふもふ可愛かった。
あ、決して貰ったおやつが美味しかったから懐柔されたというわけではないよ!
……うわ、このチョコ美味しい。どうしよう、わたしが今まさに、懐柔されようとしている。
[包み紙をといて、一口でぱくり。口内に広がる甘さととろける感触に、しあわせそうな顔をする。昼食のミルクとよく合った]*
/*
餌付けは全力でされていくスタイル(
設定組み直して一応確定……。ユーリエさんの描写とか組織の話から、裏社会っぽいものを出してもよさそうだ。
・ジャケ・ドロみたいな表の世界で有名になった人形師じゃなくて、表に出ない人形作りの家系の病弱な一人娘がコッペリアの原型(生前の名前決めねば) 特殊役職の意味での人形使い。タークとかバネ足ジャックとかと村終了後に裏で絡めてみたい。
・現代においては、移植の人工臓器とか生体の臓器の移植分野において、禁止領域まで踏み込んだ研究を進めている(この辺調べるの間に合わないかもしれぬ…
・コッペリアに移植する臓器の保持者として売られてきたのがゾフィア。人形操りの突出した才能があったことと、コッペリアと友達になってしまったこと、同時期に人工臓器の移植技術が進んだことにより、スペアとして飼われていた。
・彼女の死に目に遭えなかったこと、『身代わりになれなかったこと』が心残り。コッペリア(人形)の髪と骨は彼女の遺体。
・願うことは奇跡、今からでも命を取り換えたい。望むことは行動、誰かの身代わりになりたい(訳:被襲撃でいいから緑窓下さい)。そして夢は、笑顔を見たい。
・次第にコッペリアと歳が離れていくことを実感したくないため、無意識のうちに食事量に制限をかけている。成長が遅く、見た目は十代後半くらい。
設定的にフランツさんとどこかで絡めそうなんだ……今日は開示間に合うかどうかなので、墓下かエピで、もし出来れば。
笑顔が見たい、は、コッペリアのはずなのだけれど、今となっては少し顔がぼやけて、『大切なだれか』を無意識のうちに欲している……というふわっと設定もあります。
誰かと親しくなれたら、そういう展開も嬉しいなあ。
[
――まどろみのなかに、ゆめをみた。
例えば。
アルレッキーノは道化。コロンビーナは召使。そんな風にして、決まった仮面が決まった役割を見せるコンメディア・デッラルテでさえ、役者の生身を離れて抽象性を得た舞台は多様な拡がりを見せる。
顔の一部を覆うもの――少しだけ、人形に近付く、仮面劇ですら。
ならば人形は、どうだろう。
人形――ひとかた。ひとを、かたどるもの……あらわすもの。その小さな体に詰め込まれた寓意は、ある一面において、人の役者をはるかに凌ぐ。
彼らは演じる、どのような役であっても。あるいは、一つの役を演じることに特化した形もある。
あのころのわたしはどうだった?
きっと、ぜんぶだった。彼女にとって、わたしは、ぜんぶだった。
彼女の見られないものは、すべて、わたしが見てきて、演じた。]
[海が見える。
山が見える。
雪が見える。
谷が見える。
山際を、稜線をきらめかせ、沈む夕日を見る。吹きすさぶ雪を見る。街を見る。小川を見る。海に出ていく川の広がりを見る。遠くを行く船を見る。雲を見る。人を見る。
全部、全部、持って帰るから、待っててね。
部屋の扉を開ける。
四角い子供部屋の真ん中に、一輪の薔薇が咲いている。
ああ、大丈夫だった。待っていてくれてありがとう。
たのしいこと、たくさんあったよ。いま見せるから。]
さあ、人形劇のはじまりだ!
[ わたしは、声を張り上げる。
その一方で、心の中で、ごめんね――と、わたしがささやく。
もしも――そう、あのころは、ずっとそう考えていたんだ。もしも、この薔薇が意地を張らずに、最初の予定通りわたしをばらばらにして、使ってくれていたなら、もしかしたらもう少しだけ――彼女は元気でいられたんじゃ、ないのかな。
また、旅に出る。帰ってくる。
扉を開ける。
薔薇は、散っていた。
咲き終えた薔薇は、もうどこにもいなくて。ただ、花びらだけが残されて。
その花びらが押し花になって、いまも――
この鞄の中に、残っているのだ。
夢のおわりに、コッペリアが、振り向いた。]
――集会所の裏――
[情報を集めるなら、人が集まるところがいいだろう。
休憩を終え、村の中をもう一回り。掲示板で情報を確認し、集会所に行ってみようと決めた。
建物に入る前に周りをひとまわりしてみたのは、これといった理由があるわけでもない。ただ、足を動かすのをものを見るのが好きなだけ]
あ、カラス、やほー!
昨日の君もいるのかな? って、うお! 随分たくさんいるな、君たち!
最近のカラスって賢いよね、この間横断歩道わたってるの見て、思わず二度見したよ。飛べよ、と思わず叫んだ。
[集会所の裏のケヤキの巨木。>>221
居心地がいいのか、数羽のカラスが集っている。]
/*
絡まずにはいられなかった(まがお >ケヤキ
うぐぐ、ディーターにも全力でお話しにいきたい…! あとで話せるよね。
カラス……かぁ。
あ、洒落じゃないですよー、そういう顔をしなくてもいいよコッペリア。知ってる。うん。いまちょっと、自分で言っててへこんだから。
[どうしようもない独り言。
カラスが多い町は、そう珍しいものではない。
梢からこちらを見下ろす、硝子のようにがらんとした黒の目は、不気味さを感じさせるものかもしれないが、つい『観察』が先に立つ彼女にとっては、それほど忌避するものではなく、構わず木の下にぺたりと座った]
……変な夢、見た。
[理由は分かっている。
星の王子さま、待っている薔薇。
昼食を共にしたオズとの会話は、深く心に残った。俺が『薔薇』なら――そう語ったその目の奥の、深い光とともに。]
おどれ、おどれ、コッペリア。
空を見たいと君は言った。
切り取られた空じゃない本物の空を、もっと高いところ、星に近いところから。
……連れてってあげようか、また今度。それなら、わたしにもできるから。
[人形の動かし方を覚えた頃の夢だった。
『彼女』はいつも、笑ってくれた。その笑顔を見るのが、ほんとうに、ほんとうに、大好きだった。
星の赤い薔薇。楽しんでくれるひとの笑顔。
そんな取りとめもない追想に、ふと、昨日山道で出会った彼らの顔が――夕陽のように鮮やかな髪が、雪のような白の毛並みが、浮かぶ]
あんなふうに……
[『楽しませてくれて、ありがとう』>>331、ディーはそう言った。
驚いた。彼女の芸は、人を驚かせたり関心を買うことはあっても、楽しんでくれるひとはそれほど多くない。子供に泣かれることも日常茶飯事。
投げかけてくれたその言葉は、彼女の『夢』に近いところにあったから、そのことにも――驚く。]
『子どもの頃一度見たきりの人形劇を思い出せるなんて、その人形使いと人形はとても幸せだね。
そんなお客さんに会えて』
[そう言葉を返した。]
――集会所の裏――
[続けて、そのときの人形劇の様子を尋ねる。同業者として、とても興味があった。
――『数少ない楽しい思い出』>>331。
その言葉を聞いたとき――いや、傷のあるすがたを、そしてタグを見た最初のときから、きっと、困難な道行きのひとだったのだろうと思っていた。>>22>>24
半月型の、分割されたタグを『一人のひとが二枚持っている』というその時点で、自身のものではない可能性が浮かぶ。タグが分かれるとき、片方はひとの手に渡り、片方は亡骸に残されると聞いた。
人形劇のことを問えば、そのときの様子を話してくれた。>>336
どこまで詳しく話してくれたにせよ>>333>>334、話を聞く彼女には、語られる光景が鮮やかに目に浮かぶような気がした。
きっと、その記憶は、ほんとうに良いものだったのだろう。
記憶の日の彼は、繋いでいた手の温もりを、心からたいせつにしていたのだろうと。]
――カァ
[梢のカラスが一声。かぁ、と、濁りの薄い鳴きまねを返す。
演し物として人形を使うとき、彼女は『他の全て』を演じる。鳥を演じるときもあれば、動物を演じるときもある。そのときは、鳴き声の後ろに、ことばを込める。
いまは、『分かってる、そろそろ行くよ』――そんなところ。
腰を上げ、鞄を手に集会場の中へ。誰か、人はいるだろうか。*]
――集会所――
>>375
[中に入り、辺りを見回せば、ちょうど入口に歩いてくる赤茶色の髪の女性を見かけた。思慮深げな目、見た目から職業の推測はつかないが、少なくとも何かの仕事をしているのだろうと、そう思わせる雰囲気の持ち主に見えた。
掲示板の知らせを読んだわけでもなく、偶然ここに来たのだが>>#44、もし他にもここに集まってきた人がいたならば、辺りを見回し、顔ぶれを確認しただろう]
こんばんは。はじめまして。
[鞄は床に下ろさず、手に提げたまま。もう片方の手をひらひらと振って、挨拶の声をかける]
――集会所――
>>375
[中に入り、辺りを見回せば、ちょうど入口に歩いてくる赤茶色の髪の女性を見かけた。思慮深げな目、見た目から職業の推測はつかないが、少なくとも何かの仕事をしているのだろうと、そう思わせる雰囲気の持ち主に見えた。
掲示板の知らせを読んだわけでもなく、偶然ここに来たのだが>>#44、もし他にもここに集まってきた人がいたならば、辺りを見回し、顔ぶれを確認しただろう。
『こんばんは。はじめまして。』
鞄は床に下ろさず、手に提げたまま。もう片方の手をひらひらと振って、挨拶の声をかけ――ようとしたところで。
彼女は踵を返し、集会所の奥へと急ぎ足で戻っていった]
………ん。
[何かがはじまる、そのような予感はあった。後を追うように、ゆっくりと歩みを進める]
――黎明ノ間――
[大広間の掲示を確認し>>#46、小部屋へ。
箱の中の16個の端末はどれも同じ外観に見える。その一つをひょいと手に取ると、しげしげと眺めた]
……使い方が分からぬ。
うぃ・ふぃ? なにこれ、第一の試練これか?
[裏を見れば、数字とアルファベッド交じりの、何らかの文字。なんだこれは。呪文か。ああ、PWはパスワードね、それくらいは分かる。
何せ彼女、このご時世、携帯の類とは全く縁がない。
そういう存在があるというのは当然知っているし、皆が持っているものだという知識はあるけれど、持ったところで連絡を取る相手もいないし。]
×××××……
[真っ黒な画面(最初の画面すら出せていない)に向けて、箱の裏のパスワードを呼びかけてみる。当然反応はなかった。困った]
あー。
[もし周りに人がいたならば、助けを求めて声をかけただろう]
>>397 情
ありがとう、頼む!
[横合いからかけられた救いの声に、端末を箱ごと差し出した。先ほどの女性だ]
>>399 情
[彼女の指が端末の上を手早く滑れば、画面が点滅し、何かの操作が行われたようだ。
何をしているのかは謎だが、『外部との接触はできない』ということだけは分かった]
恥ずかしながら、全く分からない。
ええと、情報が送られてくるのを見るために使うっていうことか。
だったら、最低限、ここを押せばいい、みたいなのってあるかな?
……なんだか、みんなたいへんそうなときに済まないが。
[『たいへん』なのは周りの雰囲気だ。このような間抜けなことになっているのは自分くらいのものだろう。
そして、この女性も随分と落ち着いては見えた]
>>399 情
[彼女の指が端末の上を手早く滑れば、画面が点滅し、何かの操作が行われたようだ。
何をしているのかは謎だが、『外部との接触はできない』ということだけは分かった]
恥ずかしながら、全く分からない。
ええと、情報が送られてくるのを見るために使うっていうことか。だったら、最低限、ここを押せばいい、みたいなのってあるかな?
……なんだかたいへんそうなときに済まないが。
[『たいへん』なのは周りの雰囲気だ。このような間抜けなことを喋っているのは自分くらいのものかもしれない。
そして、この女性も随分と落ち着いては見えた]
>>416
ありがとう、助かった。
いや、機械に全く触れないわけじゃないから、充電のやり方は多分分かるけれど、この手の電話っぽいものを全然使わなくて。
[抑えられたキーを記憶する。このくらいなら自分でも出来そうだ。充電操作くらいなら問題なく分かる]
――わたし、覚悟して来たというほどでもないな。強いて言うなら、夢の中の覚悟だ。
それに、きっと、望むものが深い程、必死にもなるはずだと思う。
今ここでちゃんと覚悟を決められている人は、強いのだろう。あなたは、強そうに見えるな…
[内心は、奇妙に薙いでいた。
夢を叶えるという噂がいよいよ具体的な姿を晒しはじめて、それでも自分の夢は、やはり叶えようもない内容なのではないかと、そう感じていたから。
現実味のなさ、現実味――どちらだろう。
ただ、少なくとも、この場に集った人たちの眼差しは誰しもが真剣だ。
目をつむり、開く。
さあ、舞台の始まりだ、コッペリア。オリンピア。
良かろう、例え『夢』は成し得がたく、敵は幾万ありとても、我は行かん。
我が姫『ドルシネア』、貴女に捧げよう、『 』を。
我は最早アロンソ・キハーナに非ず、我が名は――
ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ!
有名な舞台の曲を思い起こす――そう、『ラ・マンチャの男』。そして、言葉をいくつか引いたのは、『見果てぬ夢』
そうだ。二度ともう会えなかったとしても、せめてもう一度――!]
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