情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
― 渡り廊下 ―
まてぇーい!
[なかなか逃げ足早く捕まらない付喪神達。
ロスリンは捕まえようと手を伸ばしながら追いかけていく
握っているタワシの付喪神は諦めたのか手足を引っ込めていた]
捕まえるのって、こんなに、たいへんっ、 うわぁ!?
[壊してはいけないと言われているため、拳を揮うわけにもいかない。
場合によってはそうすることもあるが、この小さな付喪神達にやったら壊れるのは必定。
故に捕まえるのを念頭に置いていたのだが、彼らが逃げ込んだ先が何かに気付くと、驚いた声を上げて急停止した]
だっ、だれっ!?
[わたわたとするロスリン。
各務さんのことは話には聞いていても、目にするのは初めてであるためにそうとは気付けない。
その後ろに追いかけていた付喪神他多数が居ることに気付けば、うわわわわ、とまた慌てた]
― 渡り廊下 ―
[付喪神が集まってくる様、楽しげな笑み>>60を見て、流石に人ではないだろうとロスリンは推測する。
相手の名を知るためにはこちらも名乗る必要があるらしい]
ろっ、ロスリン=チュアンだっ。
[見上げてくる相手を見下ろしながら、ひとまず自分の名を告げた。
尚、容姿もさることながら、女性にしては高い身長や少ない凹凸も性別を誤認させる原因となっていたりする]
― 渡り廊下 ―
ぐぬ。
[名を聞きたいなら先に名乗りなさい、と緩い口調で窘められ>>62、ロスリンは唇をきゅ、と結んだ。
そう教えられて来たとは言え、この遭遇でそれが直ぐに出来るかと言われれば甚だ疑問だ。
相手の口調もあり、どこか納得行かないような表情を見せる]
[が、それも相手の名乗りで直ぐに驚きの色へと変化した]
へっ、各務さんー!?
[話に聞いていた相手が目の前に居ると知り、声も驚くものに。
散々苦汁を舐めさせられたことを聞いているため、引き気味の態度になったのは已む無し]
各務さんのことならおj…じゃない、陸軍統括や隊長達からも聞いてるよ。
いっつもいっつもやらかしてくれるって。
[陸軍統括との縁者であることは言い直した言葉からも知れよう。
各務さんの言葉>>63に答えながら、ロスリンはこくこくと首を縦に振った]
― 渡り廊下 ―
相応のことされてるからだと思うけど…?
[またらくがきを、と言う各務さん>>73に思わずじと目。
かたかた動いた筆にも同じようにじと目が向いた]
どーしたい、って。
当然、悪戯しまくる前に回収するよ。
そっちは遊びたいだけでも、こっちにしてみれば迷惑なだけだもん。
[さも当然、と言った態で各務さんの問い>>74に答える。
同意するようにかたかた動く百鬼夜行には再びじと目]
式典があるんだから、あんまり大っぴらに動かれちゃ困るんだよ。
今は各国の要人だって来てるんだから。
[その人達に迷惑をかけられない、と。
言いはするが、既に被害が出ている>>68などロスリンは知る由もなかった]
― 渡り廊下 ―
[妖側の言い分なぞそれこそ、知っちゃこっちゃねぇぇぇぇ!なのだが。
その辺りはお互い様な上に更にさらっと付け加えられたことに意識を取られ、その突っ込みは終ぞ出ることはなかった]
はぁ!?
お客様が関わってるってどーゆーことさ!?
[てっきりまた勝手に起きてきたのだと思っていたのだが、各務さんが言う>>78にはそうではないらしい。
各務さんが嘘を言っている可能性もあったが、何となく、それは無いように感じた。
この短い間の会話にも、嘘を言ってはぐらかそうとする気配が無かったためだろう]
― 渡り廊下 ―
ユウレン由来の物とは違う力…?
えーと…。
[元々叔父と同じ物理型。
各務さんの言葉>>84をどうにか噛み砕いて理解しようとするが、どうしても時間がかかる。
そのため、誰かが無理をしていたら起きる、と言う各務さんの行動基点を聞いていながら注視し損ねた]
妖とかそう言うのじゃない、別の何か?
そう言うのを持つ人って誰か来てたっけ…。
[考えても要人については誰が来ている、くらいの情報しかなく、どんな力を持つかまでは知らない。
とりあえず、何か別の原因がある、と言うのは理解出来た]
───てーか、
だからって各務さんまで外でて闊歩しなくて良いのに!
[もう一つの突っ込みどころは見逃すことなく突っ込んだ]
― 渡り廊下 ―
[考え込んでいたために各務さんが纏う雰囲気>>89には気付けず終い。
突っ込めばさっきと変わらぬあっけらかんとした態度を取られるものだから、更に気付く余地は無かった]
楽しくなーい!
事態収拾させんの誰だと思ってんだ!
[実地で動くのは自分達にしても、目覚めた付喪神達を鎮めるのは力を持つ者達。
つまり主に宰相が動くことになるわけで。
それはそれでロスリン達にしてみればこわいことこの上なかった。
あの人、静かにキレるから余計に]
あっ、逃げんな!!
[各務さんの後ろに居たぷち百鬼夜行達が散らばるのを見て、ロスリンは再び声を上げる]
各務さんも動き回らないで大人しくする!!
[びしぃ、と指差したその手にはタワシ。
各務さんが居るお陰で再び手足が出てジタバタしていた]
― 渡り廊下 ―
怒らせてんのは誰だっての!
[飄々とした各務さんの態度>>93にロスリンは、むきぃ!とする。
ここを流せない辺りはまだまだ若いといったところだろう]
あーもー、叔父さんらが愚痴るのも分かる気がする!
[頭にきているせいで呼び方も普段のものに。
手にも力が籠もったものだから、タワシは逃げられずにジタバタするだけだった]
ふーんだ。
逃げても捕まえてやるもんね。
各務さんも覚悟しろ!
[言って各務さんを捕まえようと手を伸ばす。
勿論、タワシを掴んでいない方の手]
― 渡り廊下 ―
[伸ばした腕は空しく空を切る>>96]
このっ 、
[先程からの態度もあって逃げられるのが悔しくて、欄干の上へと立った各務さんに思わず足が出た。
叔父仕込みの蹴りが欄干の上目掛けて宙を滑るも、それすらも躱され、各務さんはロスリンの背後へと着地する]
相応の覚悟、って。
[何のこと、と問う前に各務さんは駆け出していて。>>97
捕まえるにはもはや遠い彼方]
[場数も踏んでいない新米の兵には覚悟やら何やらはまだ現実味の薄いもの。
交流などに関してもまだまだ経験が浅すぎた]
絶対捕まえてやるんだからっ。
[さて、何年先になるやら]
― 渡り廊下 ―
[各務さんを相手にするのは色々めんどくさい。
叔父達が言っていたことは本当だったと実感する]
妖って皆ああなのかなっ。
[怒り冷めやらぬままに呟いて、進路は各務さんとは逆の方へ。
悔しいが、今の自分では各務さんに手も足も出ない。
捕まえられないのなら、次に向ける矛先は決まっている]
あいつらどこ逃げたかな。
[各務さんとは別方向へと逃げたぷち百鬼夜行へと狙いを定め、廊下を進んで行った]
― 王宮内廊下 ―
こらぁー! 筆共ー!!
神妙にお縄につけぇー!!
[壁に落書きをしている墨付き筆の一団を発見し、指差して一喝する。
各務さんが言った通り、小物である彼らはぴゃっと飛び上がったが、理由は声を荒げたからだけではなかった]
《男女》
《鬼の血族》
《嫁の貰い手ねーぞタコ》
[壁には何やら聞いたことのあるフレーズが並んでいる]
[笑顔で言い放つのが余計に怖かったらしい。
筆の一団は這う這うの体で逃げ出した。
鬼ごっこ第二ラウンド開始**]
― 王宮内廊下 ―
せぇえい!
[逃げる筆の一団を追いかけるロスリン。
タワシを手にしていた手を後ろへと引き上げた]
― 王宮内廊下 ―
[アンダースローで床スレスレを飛ぶように投げたタワシは途中で失速、床をバウンドして筆の一団から軌道を逸らした]
外したぁっ!?
[それたタワシは廊下の壁を跳ね返り、天井まで飛んで。
意志でもあるんじゃないかと言うように天井を跳ねてロスリンの頭に落ちてきた]
いだぁ!!
[タワシが当たった箇所を両手で押さえてしゃがみ込む。
その間に筆の一団はすたこらさっさと逃げて行った]
― 王宮内廊下 ―
くっそー……また探し直しかっ。
[頭に落ちてきたタワシを拾い上げ、空いた手で何度か頭を撫でてから立ち上がる。
覚悟がないと捕まらない、と頭を過ぎったが、ふるふると首を横に振って霧散させた]
そんなもの無くても、捕まえられるっ。
[現に捕まえたタワシが一つ。
そうしてロスリンは再び付喪神を探すべく移動し始めた**]
― 王宮内廊下 ―
ちぇえぇいっ!!
[騒がしい原因その19は相も変わらず付喪神を見つけては鬼ごっこ中。
タワシも武器にしてみるが、付喪神が憑いているせいか精度は低い模様。
今は古下駄がカタカタ目の前を逃走中だった]
― 王宮内廊下 ―
《すかーん!!》
《───どごっ》
[スライディングにより蹴り飛ばされた古下駄は勢い良く壁に激突。
目を回して床の上に転がった]
ぃよっし。
[それを見てロスリンは満足げに笑う。
右手にタワシ、左手に古下駄一足を持って付喪神回収場所へと向かった]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新