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3人目、風花の宿屋の女主人 レジーナ がやってきました。
風花の宿屋の女主人 レジーナは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 一方その頃 ―
……いけない。
準備中に転寝しちゃってたみたいだね。
[談話室のソファの上で、中年――というには失礼な程度に若く見えるのだが――の女が瞼を開いた。]
[つい数日前に姓が変わったばかりの、宿屋の“元・看板娘”レジーナ・リーチャム。
今は夫が出掛けている為、支配人代理として朝の準備に追われているところだったが、疲労からかうっかり眠ってしまっていたらしい。]
[上半身を起こし、窓へ視線を移す。]
外は雪かい。
……オズは無事に麓の街へ着いてるかね。
[窓越しの雪景色は、通常の銀嵐よりも穏やかなものに見えた。
この程度の雪ならば、留守中の夫を心配する必要はないだろうが……。]
ったく、趣味を楽しむのは良いけど。
大黒柱が、あんまり長い間宿を空けんじゃないよ。
[ぼやきつつ、ソファから足を下ろして立ち上がると――]
……んなっ!?
[足元で、白藍の小さな獣がすやすやと眠っている姿が視界に入った。]
犬……?
いや、これは……狼の仔?
一体どうやって入ってきたっていうのかね……。
[宿屋はまだ、営業時間前。
玄関の扉が開けっ放しにでもなっていない限り、獣がここへ入ってくるわけはないのだが。]
ま、いいか。
そこら辺走り回って迷惑かけるとかでなきゃ、歓迎だよ。
こんな天気でも、お客さんは来るかもしれないからね。
大人しくしてるんだよ。
[まさか、こんな小さな存在が、御伽噺に出てくる“人狼”というやつでもないだろう。
熟睡しており起きる気配のない獣を尻目に、鍵を開けようと玄関へ向かうと――]
[まるまる、もこもこ]
[大きな羊が、玄関を塞ぐようにして腰を落ち着け眠っていた。]
ト、トムの所の羊かい……?
いや、微妙に違うような……
うーん、羊の違いはあたしにはよくわかんないね。
[とにかくこのままでは営業を妨害されてしまう。
可哀想だが羊を起こそうと近づき]
……めりー??
この子の名前かね……。
[羊の首から、“夢の番人 めりーさん”と書かれた札が下げられている事に気付く。]
夢の番人ってのは……
どういう事なんだろうね。
[書かれた文字に首を傾ぐも、今は羊を玄関から退ける事が先決だ。
揺さぶっても起きる気配はなく、仕方なしにとりあえずカウンターの傍まで押す事にした。]
[従業員に手伝って貰おうにも、銀嵐が近い今は殆どが長期休暇中だ。
まあ、客足も鈍くなる時期なので、あまり問題ではないのだが。]
……ふぅ。
こんなでっかい置物見たら、お客さんはびっくりしちゃうかもしれないけど、これ以上は無理さね。
腰が痛くなっちゃったよ、全く……。
[やっとの思いで羊をカウンターの横、厨房への扉の傍へ運び終えた。
腰をとんとんと叩く動きは、ブラック珈琲好きな近所の悪ガキに見られていたら、間違いなくおばさん臭い動きだとからかわれていただろう。
一人の時でよかった。]
[玄関扉を開錠し、カウンターに入る。]
[二人の四足歩行のお客さんが居る以外、内装は普段の宿屋と変わらない姿をしているので、レジーナは気付かない。]
[宿屋の外観が、お菓子の家と化している事に**]
― カウンター ―
はいはーい、いますよー……
……って、あれ?
誰の声だい……?
[>>29階上からのレジーナを呼ぶ声に応える。
けれど声の主は誰だろうか。
従業員でも宿泊客でもない、けれどどこかで聴いたような気もする。]
[首を傾いでいると、玄関の扉が開いた。
レジーナの記憶の中にはない青年だ>>36]
ああ、そうだよ。
レジーナだけど……
[自分を知っている風だったので、どこかで遭っただろうかと訪ねようとしたとき――]
……はい?
ヨアヒム!?
[自分の知る少年の名が、目の前の青年から飛び出して目を丸くした。]
ヨアヒム……の、親戚とかじゃなくて??
[まじまじと青年を見つめる。
確かに、自分の知るヨアヒムの特徴を持ってはいるのだが――外見年齢が決定的に噛み合わない。]
ま、まあいいや。
とにかくあんたはヨアヒムっていうんだね?
泊まりに来たんだったら宿帳に……
[記帳を促そうとしたところで、ヨアヒムを名乗る青年から飛び出た名は>>38]
あんた、ヤコブと知り合いなのかい?
あたしの幼馴染の息子のヨアヒムも、ヤコブと仲良しでね……って……
[絶句するしかなかった。]
[どういうことだろうか。
ヨアヒムがヤコブと呼んだ青年もまた、自分の知るヤコブの特徴を持っているけれど、記憶の中のヤコブと年齢が異なる。]
……あたしがおかしいのかねぇ。
[あの二人は、もしかしたら自分の知るヨアヒムとヤコブと同一人物なのだろうか。
最近の子供は成長が早いと言うし。
考えたら負けな気しかしなかった**]
そうだよ、あたしの知ってるヨアヒムの母親はエルナで、愛称は……
……その呼び名まで知ってるのかい。
[もう、細かいこと――いや細かくはないのだが――を考えるのはよそうか。
目の前の人物の言動は、完全にヨアヒムのそれだ。]
そっか……。
あんたもヤコブの事を大事にしてるんだね。
[>>50その言葉が聞けたなら、もう充分じゃないか。
このヨアヒムは自分の知るヨアヒムで、ヤコブも自分の知るヤコブなのだ。]
はいはい。
好きな部屋に泊まりなよ。
今食べるもの用意してくるから、食堂の方で待ってておくれよ。
先客が寝てるけど、起こさないようにしてやっとくれ。
[恥ずかしそうに空腹を訴える姿に、思わず笑みを零す。
仔狼の眠る談話室へ促しつつ、カウンターの扉から厨房へ入ると――]
[不審者も自分の事を知っているらしい>>55]
[という事はこの不審者も自分が知る人物だろうか。]
オットー?
……いや、どこか違うような……。
[一見するとパン屋の息子のようだけれど、よくよく見れば全く違うようにも思える。]
まあいいや。
[ちっとも良くはないのだが、ヨアヒム達の事もある以上考えても仕方がない気がして、疑問は横に置いておくことにした。]
ちょっと腹空かせてる子がいるんでね。
台所使わせてもらうよ。
サンドウィッチでも作ってやろうかね。
[不審者が怪しげなパン>>48を作っている事も知らず、不審者の横で軽食の準備**]
/*
運天リーザ→知らん子
銀嵐ヨアヒム→しってる
運天ジムゾン→わからん
銀嵐ヤコブ→しってる
樹海ヨアヒム→あれ?ヨアヒムがもう一人?
樹海ペーター→悪ガキに似てる
運天オットー→パン屋の息子に似てる?
樹海カタリナ→外見だけあの子に似てるような
多分こんな感じの認識
そりゃウチの旦那の宿だからね。
けど、悪いことに使ってんじゃなけりゃ邪魔するのも悪いだろ?
見たところ普通に調理してたみたいだし。
[不審者は見たところパンを作っているようだ>>58
まさか惚れ薬だか媚●だかわからないようなものが入っているとは夢にも思わない。]
あんた、まるで職人みたいな手つきだねぇ。
[素直に感心しつつ、準備を進める**]
― 厨房 ―
ヴァリーかい?
特にないよ、いいから適当に寛いでておくれ。
[>>81幼馴染の自分を呼ぶ声が聞こえ、まだ準備中だった為声のみ返した。
レジーナの声がまだ若い事に、ヴァルターは気づいただろうか。]
しかしさっきのヤコブといい、従業員が休んでるからって気を使いすぎなんだよ。
いくらあたしが四十路近いからって、心配するなんて10年早いね、まったく。
[10年後のヤコブは宿屋の従業員である>>85事も知らず、心外そうに愚痴を漏らした。]
[表情は怒っていなかったけれど**]
― 厨房 ―
……あら、こんな天気でもお客さんは来るんだねえ。
[玄関から人の気配を感じ、そちらへ意識を向ける。
ちょうど玉子サンドとハム&野菜サンド、フルーツサンド、それから紅茶の準備もできた頃だが、とりあえずは対応が先だと、それらを置いたまま一旦厨房を出た。]
― カウンター ―
いらっしゃいませー。
悪天候の中、お疲れ様でした。
ご宿泊でしたらこちらの宿帳に……、……
[客人は、見覚えのない聖職者風の男と女の子だろう。]
[だが、その近くに居た赤毛の女性と幼馴染の姿は……]
[やはり自分の知る彼らと年齢が違っていた。]
……っと。
記名をお願いしますね。
[けれど自分は既に二人、そういう人物と会っている。
今更気にしても仕方ないとばかりに、普段通りを装う事にした。]
おや、ゲルト……だよね。
あんた、何時の間に上で寝てたんだい。
ま、いいけどさ。
[>>152階上から降りてきたと思われる少年へ顔を向ける。
はて、自分の知るゲルトはもう少し大人びていたと思ったのだが。]
あ、ああ、助かるよ。
[ちょうど茶の用意をしようと考えていたところで、ヤコブが厨房へ入っていった>>157]
[天候の割には予想外の人の入りだ。
前言撤回、今は従業員もいないし、手伝いは素直に有難い。]
はい、ジムゾンさんとリーザちゃんですね。
2階のこの部屋と3階のこの部屋をご用意できますよ。
隣り合っている部屋をご希望でしたら、こことこことここが……
[>>162記帳を終えたジムゾンに、宿屋の間取り図を広げ、今空いている部屋を指していく。
希望を聞けたなら、部屋の鍵を手渡した。]
なんだいそりゃ……。
ここを自分の家とでも間違えたってのかい?
[>>164ゲルトの答えになっていない答えに、肩を竦めながら苦笑する。]
無許可で泊まったからには、相応の働きをして貰わないと困るんだけどねぇ?
部屋の掃除とか、食事の配膳とか……ね。
へえ……ジムゾンさんの村にも、ゲルトさんって人がいるんですねえ。
20歳か……そこのゲルトも20歳なんだけど……おかしいね。
どう見ても15〜6歳くらいにしか……
[これまで逢った知り合いは、自分の記憶の中の彼らより10歳ほど外見年齢が加算されていた。
ということは、若返っている子も居てもおかしくはないのか?]
いやいやいや、おかしいだろ。
[記憶の中の村人達と、ここにいる彼らの年齢が合わない時点でおかしい。
セルフツッコミを入れるも、それはやっぱり考えたら負けな気がした。]
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