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『敵反応3、全てガレー級!
光学観測によると、先頭の一隻は前方に海流砲5・左右に海流砲6づつを装備していると思われます。
後続の二隻は視界不良により光学観測不能!』
[無線の内容に溜息を吐き、腰に刺していた誘導棒を振って機体に乗り込んでいたサシャ達に襲撃を知らせる。
最も、それを見逃したとしても自然と理解することになったろうが…]
「操舵!戦闘機動、燃費無視でぶん回して!
ハッチは急いで閉じて、エレベーター降ろせ!
ビーム砲座、天候回復までは光学観測の補助に専念!
曲射砲はクラスター弾、カウント30!撃沈は狙わず照準妨害を重視で!」
[甲板へのエレベーターへの誘導は手の空いているクルーに任せ、
各部署に指示を飛ばしながら己の持ち場へと走った。]
[主砲砲座に着くと、確かに先頭の一隻以外は霧に紛れて影にしか見えなくて。
むしろ、先頭の一隻にしても霧の中で明らかに形の違う部位を砲と認識できているに過ぎない。]
『クラスター弾、装填完了!散布カウント、発射後30!
1530に発射する!操舵、衝撃吸収用意!』
『操舵、1530吸収了解!
カウント外すなよ!跳ね上がるぞっ!』
[あくまで陸戦艇である為ホバー移動をしているこの艦は、
当然ながら水上では艦を固定する手段を持たない
それ故に、実弾砲の発射は発射の瞬間に出力を上げて反動を相殺すると言う力技になる。]
「此方主砲、1600に先頭のガレー級に叩き込む!
操舵、衝撃吸収頼んだっ!」
『1600主砲了解っ!後で手当て弾んでくださいよっ!?』
「当然っ!アイツら沈めたら、特別報酬だよっ!」
[軽口を叩きあいながら、此方に照準を合わせようとしたらしきガレー級に榴弾の雨が降り注ぐ。
クラスター弾の都合上、一発一発はちいさく損害を与えられないがその動きを止めるには十分で…]
・・・1600、獲ったっ!
[船体を大きく揺らしての砲撃は、先頭のガレー級の船体の9(10x1)割を削り取った。]
[放たれた砲弾は、見事に正面下部の竜骨に突き刺さり爆炎を撒き散らす。
轟沈まではいかなかったが、少なくとも戦闘継続は不可能だろう。]
「直撃弾、大破1!敵航行不能!
次弾装填、2分!観測班、後ろの二隻はどうなった!?」
『此方観測班、完全に捕捉された模様!
二隻とも、突撃してきてます!』
『此方曲射砲、次弾装填後1分!
照準も考えると、再発射は不可能!』
…二人ともっ!
2隻突っ込んでくる!可能な限り応戦はするけど、迎撃頼んだ!
[回線を開いての通信は、広域通信でのもので。
周囲に居る機体ならば、無線が開いていれば拾えるだろう。]
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プチ装備解説:作業用ローバー
荷の積み下ろしに使われる、ぶっちゃけて『着るフォークリフト』的な物。
…馬力と安定性はあるけど運動性は歩くのと大して変わらない…
と言うか走ったほうが速いレベルだったりする。
『此方機銃座…衝突、回避されました。
あの丸いロボが、押し退けちゃったみたいです…』
[通信から流れてくる声は、震えている。
無理もない。損傷しているとはいえ、
数倍どころでは無いサイズの船を横から押して進路を変えるなんて真似をやって見せたのだから。
そう。無理もない。]
「…野郎ども!アタシ達も負けてらんないよっ!
根性見せろぉっ!」
『『『了解っ!』』』
[あの小型の機体にも、あれだけの事が出来たのだ。
大型艦に乗っている自分達に、何もできないはずがない。
そんな思いを抱かずに、どうして戦場に立てようか。]
「機銃座!海流砲を潰せ!
船体は貫けなくても、あそこは機構上損傷すれば使えなくなる!」
『了解!』
「ビーム砲座、光学観測及び観測情報共有!
撃てないなら撃てないなりに、他の機体の支援を!」
『了解!通信班、回線繋げっ!』
「操舵、船体の安定を!ぐらついてたら観測に支障が出る!」
『頑張っては見ますがね…車長はどうするんです?』
「ローバー使って弾薬運びよ!
貨物室、機銃用の徹甲弾揃えといてっ!」
『了解!ついでにローバーも起動準備しておきます!』
[士気を高めたクルー一同は、今この時を乗り切るべく動き出した。**]
『ガレー級、全て沈黙を確認!
新たな敵反応なし、交戦終了と判断します。』
[索敵班からの放送に、艦内の空気がやっと緩みだす。
歓声を上げる者も居れば席に崩れ落ちる者も居たりと、
艦内は大分騒がしくなっていて…]
…サシャちゃんは、まだ未帰還か…
あの状況からして大破って事は無いはずだし、
各部チェック後収容に向かうかなぁ…
[甲板にエレベーターまでの誘導人員を上がらせ、
自分はローバーを戻してブリッジへと帰還する。
…ガレー級三隻相手に大きな損傷無しならば、
十分すぎる戦果と言っても良いだろう。]
…機銃座組にも特別ボーナス出さないとね。
[そんな事を思いながら、ひとまず通信の為にブリッジへと戻った]
レーダー範囲抜けちゃったから何処に行ったかは分からないけど、
光学観測班の報告聞いた感じだと少なくとも撃墜は無いかな。
一緒に飛んで行ったガレーの船体は戦闘能力無いみたいだし。
[通信>>204にそう返しながら、渡されていた連絡先>>80に回線を繋いでみる。
所属先なら機体の現在地を把握しているのではないかと言うダメ元だった。]
・・・ガレーも、一応呉まで曳航すれば報酬は出るんだけど…
どうしても大きさと手間の面で放棄されやすいんだよね。
そもそも曳航できる余裕が無い事も多いし。
[木材に似た構成素材は加工しにくく再利用にも向かないし、
その辺りも放棄される理由の一部なのかもしれない。]
[そんな事をしたりしていると、あちらからも通信してきた>>235ようで…]
はい、こちらアリーセ。…そう言えるって事は、そっちも無事みたいね。
こっちも、損傷したりした機体は無いし弾薬費も残骸回収で何とか賄えそうよ。
…というか、結構快挙じゃない?ガレー級3隻相手に損耗皆無とか。
[冗談めかして言って見るけど、実際割とすごい事ではなかろうか。
普通だったら大破とまではいかなくとも、中破小破ぐらいは覚悟している戦力なのだし。]
…えーと。
見えてる・・・それに乗ってるって事でいいの?
[双眼鏡から見えた物>>229は、どう言っていいか分からなくて。
結局名詞が決められず、微妙な質問になってしまった**]
はい、いらっしゃい。
[入ってきた青年>>290は見た感じ、年齢的には自分と同じぐらいだろうか。
少なくとも、ある程度は経験があるんだろうなとなんとなく考えて。
最も、交渉内容はあまり変わらないのだけど…]
…また、かなり緩い条件出してくるねぇ…
ふっかけられても知らないよ?
[言いながら軽く電卓を叩き、
呉までの貨物運賃に0.8をかけた程度の額を出す。
サシャの依頼のことも有るし、
そもそもただの「陸までの移動」なのか目的地が有るのかもまだ聞いていない以上はひとまず様子見のつもりで。]
…別口の依頼で呉に向かってる最中だから、
其処で降りるならこのくらいになるよ?
ただし、どっか目的地が有るとしたら額は場所次第だけど。
ふむ。
…まぁ、確かに、通常サイズの機体じゃ飛んでたら燃料切れが怖いか。
[水中戦向きの機体には見えないし、
下手に自力で戻って沈むよりはちゃんとした足場を確保したほうが安心はできるだろう。
目的地未定なら、呉の基地についてからその後の行動を考えてもらえばいいかと割り切って。]
じゃあ、一旦呉についてから降りるか残るか判断って事で。
多分、すぐには決まらないだろうしね。
[そこまでは一応本気だったものの、
割引にかなり驚いている様子>>300に一気に気が抜ける。
飛行可能な人型機を戦力として雇うとか、
普通に雇ったらいくらすると思ってるのか。]
…損どころか、むしろ十分黒字だから。
だから安心して行き先でも考えといて。
[たぶん、その声は大分脱力していたと思う。]
こちらこそ、よろしくお願いするわ。
多分、呉に着いたら一旦整備も必要になるだろうし。
[足回りにはだいぶ無理をさせてしまったし、
一度陸の上で念入りに整備しておきたい。
その時は依頼しようと心に決めて…]
あ。そうだ。
ガレー級相手にしてた時加勢してくれた騎士みたいな機体、
一時的にウチの艦で護衛の補助してくれるらしいんで。
[さりげなく通信終わり際に付け加え、
工廠艦の少し前方を進んでいく。
…その道中、内火艇の収容とフロートを付け終えたガレー級の残骸の牽引を始めたのは余談である。]
[…昼時の食堂は、何処も混む物で。
ゆっくりと食べるなら前もってテイクアウトするか、
昼を遅らせるか別の物で済ますかになる。]
…このクラッカー、あんまり味しないなぁ。
いや、長期保存用だし贅沢は言わないけどさ。
ジャム付けて食べるの推奨するならジャム同梱して欲しいよ…
[こうして期限の危ない保存食を食べている車長のように。
最も、くじで負けた他の何名かのクルーも同じように味気ないクラッカーを食べているのだろうけど…]
…縁起でも無いニュース多いねぇ。
[クラウズの壊滅だのなんだのと、
景気の良いニュースはとんと聞かない。
クラッカーが余計不味くなるのを感じながら端末を見ていると、
新着メールがなにやら一件>>345…]
[メールを開封し、目を通した瞬間無言でクラッカーを握り砕く。
ああ、後で掃除機をかけなくては。
いや、此処はあの無神経男に何と帰してやるべきかを…]
「…車長、いくら不味いからって握り砕くのはどうかと。」
[…クルーのジト目に一気に精神が冷却されていくのが分かる。
ああ、もしかして食べたくないからってクラッカー握り砕いた駄目な子扱いされていたりするのかコレ。
でも正直にメールの事を言ってもそれはそれでネタにされそうな…]
…ちょっとストレスたまるニュースが有っただけ。
[…クルーの生ぬるい眼差しが、結構心に痛かった。]
―呉基地、港―
[…呉への到着を艦内放送で伝え、接岸して蟻の死骸と回収してきたガレー級の残骸の引き渡しを行う。
此方も交戦報告はしたが、むしろ現場の空気の方に気を惹かれていて…]
…援護砲撃もできなくはないですが、ウチの艦の装備だとどうしても周囲諸共吹っ飛ばす形になりますよ?
機銃座じゃ射程が短いからこのサイズでの突入になりますし、
曲射砲での面制圧かビーム砲での薙ぎ払いに…っと、すいません。依頼人です。
[引き渡しをしていた兵士との会話を中断し、
流石に肉声では届きそうにないのでトランシーバーを出す。
いや、届かなくはないだろうけれど流石に大声は出しずらい。]
『…一応こっちも手続き中に協力要請はされたけど、
ウチの艦の装備だと蟲相手の戦闘じゃ援護が難しいんだよね。
…接敵前の一当てには向いてるけど、接敵した後じゃ確実に味方ごと吹っ飛ばすと言う。』
[主砲ははっきり言って論外だし、
ビーム砲や曲射砲も乱戦にそんな物を撃ち込めばどうなるかはお察しで。
補給拠点にはなるがそれ以上の援護はどうにも難しい。]
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