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[二人乗りであった馬から下りて別の馬に乗り換え、ナイフを引き抜く。]
布はあるか
[上着を脱ぎながら渡された白布を腕と肩にきつく巻きつけて軍服を羽織おり、再び馬上に戻れば、突撃する部隊の後へ詰める。]
──公国側、本隊後方──
[常は軍の先に立ち切り込むが常の役回りだ、今の状態でそれをするのは帰り道のない特攻と相違ない。よって、全軍が突撃して、ぶつかりあう様は後方で見る事になった。
──指揮官同士の衝突が起きた中央部。
兵の間に、動揺が走ったように陣形が乱れ、
公国軍も、帝国軍も、双方が後退していく。
───。うちとった……か?
[声が零れたのは、カサンドラに持たされた通信機から呼びかける声が聞こえたせいだった。けれど、それならば、公国軍は前進をしてもいいはずだった。]
公国軍大尉 ベリアンは、隻眼の軍人 ノトカー を投票先に選びました。
[ざわつきと動揺が広がり、兵同士があまりにざわついていすぎる。]
──本隊、どうした!
[近くの兵を捕まえて問いただせば、
「殿下が…」震えた声が戻ったか。]
──公国側橋付近──
[相打ちになり、重なり崩れられた。との報告に、
瞑目した時間は難妙か。]
ッ …なら、尚の事下がるな、
敵が下がるなら前へ出ろ!
殿下をこちらへとお連れしろ!
[打ち取ったり、と喧伝されては困るのだ。
混乱をとどめるように命を下す。]
共に倒れている敵将は戦果だ、
一緒に連れてこい
[共にあるのは──リエヴルだろう。その身体もまとめて、と、そう指示を出した。ずるずると後退後退しかかっていた陣形の足が止まる。]
伝令、竜騎兵隊のところまで向かえるか、
渡河可能ポイントを伝える
しっかり聞いとけ
[口頭で渡河可能ポイントを伝え]
……殿下が、敵将リエヴルと相打ちになられた。
指揮権を一時ゲオルグ大佐へ委譲、
騎兵隊と本隊は場に留まり陣形を維持、
橋より出てくる帝国兵を迎えうつ
[橋への突入はせず、橋の向こうに遠く士官学校の跡地を見通せる場所に今ひとときその場に本隊を*とどめておく*。]
──公国側橋前戦線、中央──
>>125
[吠え声と共に向かい来る軍服姿が
いままさに折り重なり崩れる将の身体を
運ばんとしていた兵の喉を裂く。
残りの一兵が剣を向けるも、既に手にある
トルステンの身柄とソマリを見比べたのち、
馬に走りより、その場から去る。]
──公国側橋前、公国軍──
[敵将リエヴルの回収はならず、折り重なるようであった遺体は双方の陣へと引き戻された。
互いに小休止となった陣の後方、]
──…殿下
[馬の背に乗せられ戻った身体に、瞑目する。]
[死後であれば、止める者もいまい。戦果としてでも並べてやろうかと思えど、それも叶わず]
──この場はゲオルグ大佐に任せ、遺体をお連れする
それと……フォルテア隊、ウーツ隊にも、
殿下が将を討ち取り、亡くなったと通達を頼む。
それと……
どのみち指揮系統の確認をしなきゃならん
一度、拠点に戻れと伝えてくれ
[ディークが戻るを待って、指揮系統の見直しがいるだろう。]
本隊はこのまま、暫くここで維持だ
あれ以上どさどさと前に出てこられても困るからな
重装甲歩兵縦を前に並べて盾を構えさせておく
装甲さえきちんとしときゃ、
ありきたりな魔法弾ではやられない。
[特殊な弾であれば別かもわからないが、魔法弾の威力は
火薬のそれよりも基本的には低い。
維持には装甲を固めてしまうのが一番だった。]
弓兵隊を、下げて後方も警戒させておいてくれ
拠点を占拠してる帝国軍相手とは
小休止ってとこだが、囮部隊の方へ向かわせた帝国の部隊が
こちらに、戻る可能性がある。
馬鹿正直にこっちの目の前を通って
公国側の橋から戻ろうとするようなら、
──射かけてやれ。
拠点内にまで追いかける必要はないが、
こっちに向かってくるなら応戦しろ
──公国側橋前──
>>254
[弓隊が帰還する帝国兵の頭上から矢を射かけるも
走り抜ける馬は矢の雨を素早く通り抜けていく。
>>115 伝令が入ったのは、そのときの事か。]
な有能なのばっかりで嫌になるな。
[フォルテア隊からの通達が入ったはその後の事か。馬上に身を引き上げて、トルステンを乗せた馬に公国旗をかける。]
お連れしてします。
このままというわけにも行きませんから。
[ゲオルグにその場を任せる事を伝え、いくらかの小隊を連れ、公国側拠点へと馬を走らせた。]
──公国、前進拠点──
[馬上にトルステンの身体とその剣をを乗せ、公国旗をかけた馬が小隊といくらかの負傷兵たちを連れて拠点へと向かったは、ディークが竜騎兵隊を連れて戻るよりも前の事になる。]
…… 戻った
[出迎えの警備兵が血塗れの姿に
ぎょ、っと目を向くに構わず馬上から降り]
敵将を打ち果たし、
トルステン中将が御帰還なされた。
[白布に国旗が刺繍された布で覆った身体を、馬上から下ろして出迎えの兵に預けられる*。]
──公国、前進拠点帰還後、入り口近く──
[トールの身体を渡し、怯えられる視線に、ああ。とそこで気がついて、血に汚れた軍服を脱ぐ。後ろ背に納めた曲刀は手入れをしていないままだ。]
(錆びるな)
[手入れをせねばならないだろう、と。
思いながらどこか、手をつける気になれない。]
[手当てを。と救護兵が赤く染まるシャツのみになった姿に歩み来る。]
いい、自分で……
[やる。と言いかけた台詞が、どこか叱るような眼差しに封じられた。]
……
["何でも自分ひとりでやろうとする"。と、咎められたような──"壁をつくるな"。と言ったのは誰だったか。どうしようもなくて、苦笑が漏れた。]
[疲れてはいる。右肩の傷も、左腕の刺し傷も、放置が出来ないのも、わかってはいた。]
わかった。ひとり借りる。
[土産に、と受け取ってきたナイフを片手にしたままだ。
自分の血を吸ったそれを脱いだ軍服の袖で拭った。]
──フォルテア大尉が戻ったら、
教えてくれ。
[言わなければ──ならないことがある。処置をしに向かいながらそう言葉を伝えた。]
──公国前進拠点──
…レト。
[そう──普段は人前では呼ばぬかつての名で声をかけるのはフォルテア隊の期間が済んだ後のこと。召集がかかるよりは前。]
[かつての士官学校の友人を、そうからかって呼ぶことは幾度かあった。レナトよりもレトの方が呼びなれているのもあったが、アリーセとの婚約を聞いたときにも、からかい混じりに普段はどう呼んでるんだ。と絡んだことがある。]
───────。
[ただ、今回ばかりは、名を呼んだくせに、何をどういうべきかもわからないような間があって]
[乾いた音が響く後かに、ようやく思い切れたか、]
……カレルを、殺してきた。
[謝罪の言葉等はなく、告げる言葉は短い。
紫眼が赤い瞳を見下ろし]
…
[悪い。と、いいそうになる言葉を噛み殺す。
謝罪に意味があるとも思えない。
ただ、]
100戦に届こうかって、頃だったろ。
お前らの勝負に、
決着。
つけさせて、やれなくしちまったな
[割れた何かから、言葉が砂のように零れ落ちる。痛むよりも、ただ──乾いて、散らされていく*ようだ*。]
──公国前進拠点──
[何かの後押しをするように、ぱん。と叩きつけられる拳。それを受け止めて、どうした。と問われた言葉に返せずにいた答えは漸く口から伝えることができた。]
>>449
…
[けれど、ぱく、と開いて閉じる口を見てレナトの手が緩やかに下がるのを見て、口端が苦く持ち上がった。]
っ
[どん。と伸びた手が喉へと掴みかかる。それに微かに息を詰める]
>>452
…… そうだ。あいつだ。
[カレルだ、とそう認めながら、手を外そうとはせず、ぐい。と、レトの力をそこに留めるように掴みかかる手首を褐色の手が掴む。]
…間違いない。
[冗談だ。と、口は動かない。手を退ける事もない。胸倉を掴み上げる手の揮えに、軽口を乗せて紫色の瞳が緋色を見て、]
たいして変わっても、みえなかったからな。
あいつ、こんなとこにいやがる癖に、
剣筋まで真っ当なまんまっつうか
ほんと、
[平和ボケしたような──尊い理想を、相変わらず見てるみたいな、そんな瞳の光を持ったままの、]
……昔のままだったぞ
[殺すことを求めるよりも、止めるための。無為には殺さぬ意思が、どこかに残ってみえるような姿だったと、思いながら緩んでいくレトの手の力に合わせて、掴んでいた手の力が抜けていく。]
>>454
……記念すべき111戦目まであとA回か。
[過去形にならない回数に、そう添えて
ゆるく振られる首に、わしゃりと癖のある髪を乱雑に後ろへとなですかした。]
[勝ちを上げた熱狂は遠い。褒められればそちらの方が、腹立たしいと思ってしまうような気がした。理性的じゃない、と自分に苦笑する。]
… そうか。
[実感が無い。と言うレトにそんな声を投げて、ただ]
…────。
[生き残るべきなのは、殺すしかできない自分より、あいつだった筈だとどこかで思ってもいたせいか。生きてて良かった。と素直なその言葉に言葉の先が続かずに、苦い笑みになった。]
>>456
……お前に一発、殴られる前に
死ねるかと思ってな。
[苦笑の隙間から──そんな無事の理由を零し、]
……馬ぁ鹿。あんま、俺を理由にすんな。
[拳を受けた手で、レトの肩を軽く小突いた。]
俺が死んでも、剣が一本折れたのと大差ない。
消耗品みたいなもんだと思っとけ。
それも、…随分血を吸っちまってる剣だからな。
[少しの間、拳は肩に残され離れる。旧友を斬った手へと視線を落とす。]
進む理由が足りねえってなら、
せめて帰らんとならん理由は浮かべとけよ。
絶賛、身軽な独身生活を桜花してる俺と違って、
お前はきっちりアリーセに捕まってんだろ。
後ろの女と子どもを守るってのは
十分過ぎるくらい格好いい理由だろーが。
[お前まで死ぬなよ。と、そんな言葉を軽口に閉じ込めて、口端を微かに歪める*。]
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