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握る力がなくなれば、
柄が滑り落ちますからね。
[処理の通達に、シロウの件は心裡に留めるのみとする。妥当な処理だと思えた。何かひとつ、抱えるものがなければ、刃は脆い。]
此方も、予定の作戦行動に戻ります。
ディーク大佐。…あとで打ち合わせにあがるかと
[ディークの表情に浮かぶ笑みに、少しばかり視線を置いて、部屋に向かうとおき、予定の行動に戻るを*告げる*。]
──出撃前執務室──
[>>26 打ち合わせを告げてより向かったのは、そう時間がたっての事ではない。]
──策と、士気の確認に。
[部屋で顔をみるなりの一言を投げて、
持ってきていた瓶を投げる。]
──俺は、もとより貴方と違い交戦派に属す身です。
剣を取る理由も個人の欲望にすぎない。
古い血の、怨讐です。
いっそ、取ってこいと言われた首を、
無事にあちらへと送ることができて、
意気揚々なぐらいですが、
…貴方はそういうわけにもいかないでしょうから。
[過日>>2:455、微かな紅茶の香を漂わせて居た部屋は、今はやや乾いた部屋の木材の匂いがあるのみだ。]
… 秘蔵の奴なので。大事に飲んでいただけますか。
[一応。と、告げて投げ渡す瓶の中身は酒だ。以前報告に訪れたときには、眠気を誘わぬようにチョコレイトだったそれは、意識を濁す物に変わって*いる*。]
──作戦行動:士官学校跡地橋付近──
[日が登る頃に、公国前線基地より、先陣を切る騎兵部隊が四角く隊列を組みシュヴァルベ中央へと向かう。その後続に竜騎兵連隊とラウツェニング准将率いる部隊が続いていた>>2:429。
一団となる姿は、橋近くへと来る部隊の姿は、
帝国軍の橋の警備兵からも視認ができたはずだった。
公国が中央中島へと進軍して来たことは、
すぐに帝国にも知れただろう。]
[帝国の動きはどうであったか。各々槍を持たされた騎馬隊は。
拠点よりの動き無くば、>>2:464>>2:608 罠のかけられた橋に工兵の姿を見つけることはできず、中央の島へと進入を*試みる*。]
― 出撃前執務室 ―
>>65
いえ。背が伸びて傷が増えて
腕が太くなりました。
[変わらない。と言われ結果180にはぎりぎりで届かなかった背で言う。]
[今更だ。と言葉が紡がれる。確かに、国が、人が戦を求める理由はさまざまだ。それは個人の感情であったり誰かの為であったり、家の為であったり──利の為であったりする。]
>>67
…──帰りつく場所を得るまで、ですかね
[いつまで。との問いにそう応じる。]
…最も、公国を滅ぼす意義は俺にはありませんし、
飼い主の領が肥えたら泥沼に足をつきいれるより前に、
さっさと引き上げたいのが本音です。
[ただ、滅びるまでか。との問いにはゆるり首を横に振った。全てを灰にした唯中から立ちあがれるなら、最初から契約の必要も無い。]
─────。
[自らを律しようとするように言葉は続く。>>68 だから、大丈夫だ。と言葉が落ちる。言い聞かせるように聞こえる台詞に口はさしはさまずに、共に沈黙を選ぶ。]
…外務大臣も、動きやすくなるはずですからね。
[シロウの行為が明るみに出れば、戦争を始めた理由の一角が崩れることになるからだ。公王家を敬い仕えんとする実直な軍人たちの一派は、意気を落とすだろう。今、このとき起きているように。]
……
[耐えるような、呑み込むような間は、覚えがある。以前に、この面倒見の良いルームメイトの手が血に汚れたときに──今日と同じにふらりと部屋を訪ねたときに。]
[恨むのは筋違いとしれど、どことなく恨めしい気が沸いて、顔を伏せて僅かに苦く笑った。この、面倒見のいいお節介焼きで友人の多い年上の元ルームメイトの剣は、純粋に己を高めるためのものこそ似あうと思っていた。]
では、油は、いくつかお借りします。
燻すなら乾いた草とあわせて持ち込んでもいいかもしれません
飼い葉なら、刈り取らずとも兵站から持ち込めますから
[切り替わり、話しだされる作戦内容に頷いて応じる。渡河の危険性についても、はい。と応じ、]
>>75
俺は、貴方が頑丈だと、思っていませんから。
貴方の耐久力は樹木の在り様に見えている
[温かみをもちしなり圧に耐え水を吸えば回復もしようが、
鉄のように動じぬのとは違う。]
突然でなければ驚きませんから、問題ありませんよ。
どうせ、場所は選ぶでしょう。
[>>76 礼の言葉にしらとして応じて、一礼をして退出*する*。]
――学校跡地付近、公国側橋前――
[進軍は前方に橋を望む辺りまで騎兵部隊を先頭に進軍を為すも、橋に辿り着くまでの間に濡れた材木が居並ぶが見えた>>81。]
随分ちゃっちゃとつくったな?
[重装歩兵部隊も後ろに控えるらしきに、既に陣地と為している様子を見て取り、後方を振りかえる。]
伝令!跡地に帝国兵潜伏あり!
投石機の配備が見える、足を止めるなよ!
[拠点移動箇所の推測が正解だったことは、全軍にすぐに知れよう。]
[生木のバリケードの奥に歩兵隊が控える中に態々突入してやる義理もない。]
ったく、閉じこもってんなら
出てきていただこうか
[毒づき腰に携えた油の袋とと火矢をバリケードの向こうへ向けて撃ち放つ。当たらずとも燃え広がりさえすればいい。帝国兵がその場に留まっているならば、燻し出したところを撃破すればいい。]
竜騎兵隊隊長殿の炯眼に感謝してありがたく使え!
[ぱ、ぱ、ぱ。と火矢が続けてバリケードの反対側を狙い撃ち放たれる。落ちた先から煙が立ち始める。]
――学校跡地付近、公国側橋前――
[橋手前に陣取ったバリケードの向こう側から騎兵隊の姿が現れる>>192。機動力の高い軽甲騎兵たちが陣を組み貫くような形で公国の隊列を裂かんと突撃をして来やる。]
───!
[向かい来る一団の中に、>>192金色の髪に従えられたブラオクヴェレ隊の姿もある。]
中央、来るぞ!押し固めろ!
[陣形の鏃の先が、騎兵隊中央に潜りこむ。騎馬隊同士の衝突に、ときの声が上がり人馬がぶつかりあう。鏃の先を押し曲げんとして、四角く組まれていた陣の方が凹の形に変わる。]
[互いの騎馬がぶつかる中央、前方から襲う槍を撃ち祓う。]
…ちっ! 随分練度が高いのがいるな……!
[初手の衝突では厚みにおいては有利のはずの中央が切り崩される様子があった。]
──学校跡地付近、公国側橋前──
[馬上から敵の腕を叩き落とし屠り血の飛まつが飛ぶ。
乱れる渦中で奮われる一刀には容赦がない。
ただただ、命を切り落とす事だけを狙い奮われる。]
邪魔だ、どいてろ!
後ろにはいかせねえぞ!
[ど。っと、赤く染まった厚刃の曲刀が馬が首をなでぎりにした。馬上から人間が地面に落ちゆく。その向こうから、長柄の槍が向かい来た。]
──!
[避けきれず駆っていた馬体に槍が深々と突き刺さる。]
こっの、や、ろう!────…
[馬に槍を突き刺した主に向けて曲刀を振り下ろせば、ぎいん!と音を立てて抜き放たれた刀に受け止められた。]
…ッ
[交差する刃の向こうに見交わした空色は見まごうはずもない。
カレルだ。]
────刀、
[思わず声を零してから、ああ。と思う。カレルの相部屋相手はシロウだったはずだ。]
…そうか。
[短く零して空色を見る。
士官学校を出てより、見なかった顔だ。
酷く久々の邂逅だった。]
[口端が、知らず皮肉げに笑う。向かうカレルの表情を見止めて、我知らずどこかで、やっときたか。と、思った。]
── 。ようやく、止めにきたのか
[声を投げれば、古い記憶が浮かぶ。ぎ、ぎ、ぎ。と交差してかみ合わされた曲刀が押される。槍を突き刺された馬の脚がぐらついた。]
…ッ
[馬体が沈む感覚に、これは押し切られるな。と悟る。]
─────、…!
[援護射撃がの発砲音が響いたのは、その時だ>>206。
耳慣れた発砲音に、誰の手になるものかを知る。]
― 学校跡地付近、公国側橋前 ―
[>>293 発砲音にはっと意識が妙に覚めた感覚があった。押していた力がふっと軽くなる。目前で肩が放たれた弾丸にカレルの体のバランスが背中側へと押された。鼻先が天を仰ぎ、
金色の髪が風になぶられて靡く。
馬の鐙から左足を抜き、馬の背に足をのせた。
足場にされた馬が四足を折る。
その場に沈み出来る高低差を背に立つ事で埋めて、
曲刀が目前にあった、カレルの胴体に潜りこむ。
ご。っと殴ったような音がして、
身体の中央、半ばほどまでに刃が食い込む。]
[防具を割る感覚過ぎ腹部の柔かい肉を断ち切る感覚があり、頭上に光る銀光がある。]
──こい、 来い。 まだだろうが
[来い、と次を求める声、胴体を断ち切るまでは行かずに奥側へと押し切らんとする。カレルの腕が天上を刺すように振りかぶり、肩へと切り炉される。肩口に焼けた痛みが走れども──浅く。]
…の、…っ
[それが、なぜか無性に、腹立たしい。]
[肩口の刃は肩の肉で止まるままだった。瞑目は一瞬のこと、一息に引き抜いた刃を、喉に向けて突きいれた。
──刃の入った右の喉、刃先が
骨に当たり僅かに斜めにずれる。
ぴ。と赤が見えて模擬刀では噴き出す事の無い
赤い血が褐色の頬に円をおいた。]
…
[身体の横に、どさりと、人間が馬から落ちる音があった。]
― 学校跡地付近、公国側橋前 ―
[腹を裂き貫かれた体が地に横たわる。肩に振り下ろされた刀を持ったままに地に伏せる。下を見ずにいる間に、目前で馬が前足を上げた。背から主人を落とされたことに腹を立てるように。]
お前は使えねえな
[曲刀を構え馬の足を牽制する。
馬を奪わねば、まず持ってこちらの身が危うい。]
― 学校跡地付近、公国側橋前 ―
[馬の背から飛び降りて後を振り返る。
遠くより叫ばれる名前に瞑目して、
きり。と、奥の歯を噛み潰した。
浅いとはいえ肩への刀痛は痛む。]
……糞馬鹿
[毒づいて曲刀を携えた身柄へと、切り込んでくる兵の姿が見えた。]
[身形は騎馬に乗っていたと思しき姿だ。馬を失おうと動けるように指南されているのだろう、真っ直ぐな、誰かに似た剣を使う。]
──こいつの隊か?
[問いながらも身体は動く。白刃が下から切り上げられるのを受けて、押し返す。あの馬鹿以外に此処で殺されるわけにはいかなかった。]
(そうだ。 レトに)
[あいつには、言わなければならない。カレルが死んだと。俺が殺したと。どんな顔をするのかと思えば刀が泥のように重くなった。]
[打ちこみを受けながら、後ろに下がる。持っていけるなら、持っていってやるべきだろうか。回収に来るだろうか、帝国は。]
… 面倒な、厄介事おいてきやがって。
[徒歩でじりじりと下がる背に大尉!と馬を連れた部下より声がかかった。]
[馬に、速く!と急かす声にああ。と答える。]
──指揮官は落とした
あちらもいっぺん、建て直しだな
[落とせて、しまった。]
深追いはするな、意気の高い兵だ
殿下の指示に従い下がる
[返り血を浴びた頬も拭わずに、指示を出して部下が連れきた曲刀を持った手を伸ばし馬上にあがる*。]
──公国側橋付近、突撃命令前──
[前線にてぶつかった一帯は馬が倒れ、落ちた兵らが倒れ伏す。騎馬隊は中央を削られたままに左右に分かれ、陣を乱しつつ、来る兵団を包むように両翼へと広がりつつあった。
小柄な部下の身体を前に、馬の背に上がった身の斜め前、
投石機を狙い火矢を射かけていた弓兵が、
喉を裂かれ どっと倒れた>>385。]
────、
[二名乗りの騎馬は引く部隊の後方にある。
それゆえ、カレルの回収より前に前線に出た斥候部隊が>>371
弓兵を投擲により鮮やかに落としていくのが見えた。]
[その奥からは、ざ、ざ、ざと音を立てて優雅にゆっくりと部隊が上がりくるが見えたか>>374。]
──操馬は頼む。
[短く指示を出して、左で曲刀を握る。肩を負傷した右は落ちぬように腹を抱くで手一杯だった。]
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