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即座にファロンやカサンドラ技官を打ち抜かなかった、
打ち抜けなかったのも、恐らくはそうした甘さでしょう。
それはノトカー…敵指揮官のラムスドルフにも言えることですが。
[沸々と言葉の端々に滲むのは、怒りだろう。
敵兵に対し情けをかけて、彼ら自身の身を危うくしたことへの。
戦場で相対しておきながら、矛盾した想いだとは思うが。
場と状況に相応しくない言葉は口にすることなく、
本筋から逸れぬようにと、削りながら、言って。]
そりゃあな、人間らしい心の動きですよ。
信頼した相手、親しい友、慕う先輩や可愛い後輩を、信じたいというのは。
……それが許されるというなら。
それで戦が終わるならば、俺だってそうしたいさ。
………だが、違うでしょう?
[シュヴァルベの地で見送った幾人もの知己を思う。
けれど、大多数の命を背負えば安易な判断は許されない立場でもある。
自分たちは国の駒の一つに過ぎず、
今立っているこの地は戦場なのだ。
まだ、「情」で情勢が動く段ではない。
それでは血は流され続けるばかりだ。]
――――、
俺とは違い、「ディーク先輩」ならば、また違う道も示してやれるんじゃないか?
フレデリカと先輩を見てて、そんなことを思ったんだよ。
[どういう意味かまでは断定せずに、犬歯を覗かせた。
何に気づいているとかそういったことは、笑みに隠すだけ。]
多分……、断らないと思ってた。
というわけなので、よろしくお願いします。
俺にとっても大事な後輩なのには変わりない。
ああ、別に厄介払いとかじゃあねえってことは、
あいつに伝えなきゃならんけどな。
[彼女はどうも、そんな風に思っているきらいがある。
それもまた、信頼関係が浅いゆえだろうと苦笑するばかりだが]
……俺からの報告は以上になります。
[最後だけは“後輩”の態度は鳴りを潜め、
きちりと踵揃えて上官に向けての敬礼を取る。
そして、そう締めくくった。*]
/*
でぃーく
wwwwwwwwwwwww
wwwwww
いや、ちょっとごめん。更新したら不意打ちで。
夜中に(多分本人より先に)独占欲ロールを目に入れてしまったこの衝撃よ…。
/*
そっか、時間の問題かー……
てっきりディークの元で作戦を動かしつつ、帝国側の縁故もちの人と何かやるのだとばかり。
見込み甘かったか。そうか。
複雑な手順になってしまって悪かっただろうかな。
まあ、とりあえず落とすものは落とすね…!
― 公国軍拠点 ―
[ディークの部屋を辞したのち、与えられた部屋に向かう。
フレデリカを待たせてある、急がなければ次に差し障る。
次から次へとすべきことが山積みで、未だトールに別れを告げることも叶わずに居た。]
ただの、人殺し―――か。
[大儀の元に剣を振るい、生を断ち切る。
平和への礎に、などと態の良い言葉であやふやになる命。
意味はあるのかと自問する。
葛藤もある。
ディークも、心に惑いや迷いを抱くのだろう。
全てではないだろうが、兵の多くも、恐らくは。]
揺らさねえよ。
[少なくとも戦場では。
どれだけ心が揺れようとも、信を揺らがしてはならない。]
……後悔すんのは、終わってからだ。
[自らに言い聞かせるように。*]
状況が悪くて、直ぐに話をする時間が取れなかったのは悪かった。
お前のことだ。どうせなんか思い詰めて、自分だけの所為だとでも思ってたんだろ。
偵察なんざ言い出したのも、それでか。 …違うか?
[フレデリカの答えはどうであったか。息を吐いて。]
多数の兵の命を「仕方ない」で済ませる訳には行かないが。
もう、過ぎたことだ。
先に述べたよう、こっちにも責は多分にあるからな。
だから、あんま気に病むな。
[気にするなといって気にしないわけもないだろうし、
彼女の進言どおり偵察任務は話が進んでいる。]
状況が悪くて、直ぐに話をする時間が取れなかったのは悪かった。
お前のことだ。どうせなんか思い詰めて、自分だけの所為だとでも思ってたんだろ。
偵察なんざ言い出したのも、それでか。 …違うか?
[フレデリカの答えはどうであったか。息を吐いて。]
多数の兵の命を「仕方ない」で済ませる訳には行かないが。
もう、過ぎたことだ。
先に述べたよう、こっちにも責は多分にあるからな。
だから、あんま気に病むな。
何か文句ありゃ聞くし、言う事あるならここで言え。
[気にするなといって気にしないわけもないだろうが。
余り上手い言い方が出来ずに、フレデリカの言葉を待つ態。]
[言葉があるのであればそれに返答する形となるが。
それが終わってから、少し考えるような間を取った後。]
ただ――そうだな。
決して、向いていないとは思わないが。
…だがフレデリカ、どうも俺には、お前に軍人は適職には見えねぇんだ。
[ともすれば誤解を招く言い方であるかも知れぬ。
慎重に告げるが伝わったかどうか。
能力は高く認めているのだ。ただ、]
軍人は、いつだって命の計算を強いられる。
何年か前の最終試験に、そんな問題があっただろ。
可哀想な赤ん坊一人と、馬車の乗員どちらを助けるか―――と。
命を天秤にかけるんだ。
情やら感情を排し、「一般的に」最善と思われる策が求められる。
軍が好きだ、軍人で居たいというなら話は別だが。
俺には、あんまりそうは見えてねえ。
この戦が終わったら、軍服脱いで着替えちまうのも良いんじゃねえか。
[真面目な顔で、両の手を手前で組んだ。
もしかしたら、彼女を士官学校に、そして軍に繋ぎとめている何かは、そんなに簡単なものではないのかも知れないが。それでも、確信を得たゆえに、口を開く。]
………引き取り手が出来たろ?
[ディークには言わずに置いた言葉を、フレデリカには向ける。
どのような反応が返るだろうか。
かつて鈍感の極みと評された自分でも、そう遠い予測ではない自信があるのだが。
是が返るにしろ否が返るにしろ、言葉を続ける。]
…戦場で惚れた腫れたの話も妙だけどな。
何時死ぬかも分かんねぇ時は、惚れた奴の傍に居るのが一番いい。
これはさ、ホントのことだぜ。
[近くに居られるのであれば、後悔のないように。と。]
フレデリカがどう捉えているかは分からんが。
お前に対し、失望したり嫌ったりはしていない。
ましてや、厄介払いなんて思ってはいねえ。
多少、残念に思うことはあったがな。
それはきっとお互い様だ。
お前はな、ちょっとだけ俺の嫁さんに似てんだ。
あー……まあ、見た目だけな。
だから、俺が何思ってたか言っちまうと、
もう殺させたくないし、殺されて欲しくもねえし。
前に出られんのも、傍でちょろちょろされるのも不安だ。
いや、お前の能力は十分分かってるし信頼もしていた心算だけれど、それでもだ。
……勝手な思いだ。
だからといって任務に手抜かせたりはしてねえから、
エゴか惚気か感傷かとでも思って聞き流してくれりゃあいいが。
だから、今回の異動も、そういうことも込みだと思ってくれ。
全力で護ってくれる奴の傍に、お前が全力で護りたいと思う奴の傍にいて欲しい。
万一嫌だってなら、もう一度ディークの所に相談しに行くが。
……なんてな。
[通信機は、迷ったものの手元に置く旨を告げた。
専用回線が開いているのは、偵察時にも、今後の作戦時にも便利だと思うゆえ。]
ま、単に所属が変わるだけだ。
別に、そんな改まった挨拶も要らんと思うけど、一応。
短い間だったがご苦労だった。
預けた兵はお前の兵だ。好きに使ってやってくれていい。
[フレデリカとは、暫く言葉を交わしただろうか。
ディークのお呼びがかかったとして部屋を辞すならばそれを見送って―――
まさか、偵察任務が彼女の最期となるなんて思いもしなかった。**]
― 回想・軍学校時代 ―
フェリクス先輩って、前の寮長か。
針持ってるとことか想像出来ねぇけど、人は見かけによらないな。
そういや、あの人も無類のラヴィ好きだったっけ…
[羊毛がウェルシュの手の中で形を変えて行くのを眺めながら、中庭の芝に寝転んでいる。
おやつに持ってきたパパイヤをひょいと失敬しては、口に運ぶ。見つかるとラヴィがまた毛を逆立てるので、こっそりとだ。]
ん? 美味い。
じゃなくて、美味そうだと思うぜ。
ちょい貸してみ。……うん、もっちょい背中がふっくらしていたらシチューに出来そうだ。
[リアルさ加減を食欲そそられるかで計るのには、特に疑問も抱かずに。ウェルシュの手から羊毛兎を借り受けて、裏返したり斜めに見たりしながら真面目に意見を述べた。>>4:227
兎はウェルシュの手に戻り、再び微調整が為されてゆく。
趣味に勤しんでいる時のウェルシュは本当に楽しそうだ、と思う。]
………
………
[上げた右手が不自然な位置で半端に止まった。
ヴィンセントがドヤ顔で語った言葉。
本命がレト? 本命って何だ。何のことだ。]
―――、
[ラヴィの鳴き声に、はっとして。
中途半端に食いかけだったパパイヤを咀嚼して、飲み込んだ。]
美味いってさ。
[ラヴィがそう言ったかは知らないが、ヴィンセントにそう答える。
うっかりポロリの緊急報告とウェルシュのニマリ笑い>>489に直ぐに言葉を返せる気がしなかった為の時間稼ぎだが、実際パパイヤは美味かった。]
……で?
アリーセって、西寮のだろ。
金髪の―――なんか、大人しそうに見える癖、やたら押しの強い。
[最近漸く名前を覚えたばかりの女生徒。
なんだよ姫って、と眉を寄せた。
ユーリエが西寮のマドンナと呼ばれているのは同級の間でよく話題になるために知っていたが、あの娘がそんな有名人なんて聞いてない、という顔。]
………別に。ただの知り合いだし。
何か練武場を覗いてたから、
見ない顔だと思って声掛けただけで、他には何も――って、おい。
ウェルシュ、その顔はなんだよ。にやにやすんな。からかうな。
[突然の事に動揺と困惑と羞恥とが混ざったような心地で、わざと素っ気無く言って、目を逸らした。]
まー……、 まぁ ナンだ。
女ってのはその手の話が好きだからさ、
きっと何か噂が誇張されて伝わったんだろ。
何があったわけじゃなし、絶対違うって。
[ヴィンセントの部屋に来ていたのがユーリエだけでなかったのは知らないので、その時は何かの間違いだと片手を振ってそれっきり話題にはしなかった。
きちんとした形で友人らにアリーセを紹介することになるのは、猫兎スイーツカフェの開設後―――カフェの手伝いを行っていた彼女に袋掴まれてからの話になる。*]
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