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士官候補生 カレル は 士官候補生 ソマリ に投票した
― 実技試験 vs キマイラ五連星 ―
[ハイタッチの代わりに打ち鳴らされる盾。
高らかに、試験会場に音が響いた。
とはいえ、あまり喜んでいる暇もない。
キマイラの首から解け落ちたリボンを手首に巻いて、
周囲をぐるりと見回した。]
ウェルシュが大変そうだから、先ずはそっちかな。
ベリアンならきっと大丈夫。
[美男子がどうの、と聞こえてきた方をちらり見て、小さく笑う。
油断できないが余裕はある。
この四人で戦っているからこそ、いける、と感じる。
レトと一度視線を合わせてから、
新たなターゲットへ向けて、走り出した**]
士官候補生 カレルは、士官候補生 レト を投票先に選びました。
いっそ全員で乗って、
キマイラレンジャーとか名乗れば面白いんじゃない?
[なんて言った時は冗談だったのに、
まさか全員分に余るくらいのキマイラと戦うことになるなんて、
このときは、ちっとも想像していなかった*]
レト!ベリアン! 怪我!!大丈夫!?
ウェルシュも!
[終わった、と思った瞬間仲間たちの方を振り向く。
単語ばかりなのは、動転している証拠。]
ごめんっ!俺がもっと気を配ってれば…っ!
[きり、と音立てて歯を噛み締めたあと、
冷静なベリアンの様子と、笑うレトの顔を見て、
肩の力をようやく緩めた。]
俺は大丈夫。
ちょっとぶつけてるくらいだ。
[ウェルシュに頷いて、それから大きな笑顔になる。]
ともかく、俺たちキマイラ五匹をやったんだよな。
やっぱ、みんなすごいよ、最高だよ。
俺たち最強!
[あはは、と笑い、拳を突き上げて気勢を上げる。
寝てた最後の一頭も、ちゃっかり数に入れておいた。]
[そこまで、の号令と共に、幻たちは消える。>>131
がらん、と音がした方を見れば、ベリアンの剣が転がっていた。]
ベリアン、あれひとりで倒してたんだもんな。
惜しいなぁ。見ておけばよかった。
[どれほどの手腕だったんだろうと、と残念がってから、
教官の言葉を聞く為に向き直る。
講評の後の「おめでとう」に、一気に笑顔が広がった。]
ありがとうございました、教官!
[満面の笑みで一礼する。
ちなみに、試験前に見た教官の笑顔>>2:360に関して
実は、筆記の成績が悪かったんじゃないか、
なんて内心でびくびくしてたのは、余談である。]
[試験会場を出れば、軽く伸びをして、
くるりと体ごとみなの方へ振り向く。]
合格やったな!みんなお疲れ!
いっしょに戦えて、すごい楽しかった!
また、やろうな!
[握った拳をゆるく掲げて、少し前に突き出す。
4人で成し遂げた高揚感は、しばらく消えそうにない*]
― 練武場 ―
[自分たちの試験が終われば、まっしぐらに練武場へ向かう。
皆の怪我の手当を先に、とは一瞬思ったけれども、
幸いにもみな、手当より観戦の心だったので、
気兼ねなく直行した。]
こんな試合、もう二度と無いからね!
[なにしろ、試験が終われば卒業してしまう二人がいる。
見逃すわけにはいかない。]
[すでに始まっていた試合は、大勢の見物人で賑わっていた。
なんとか最前列に割り込み、試合の様子を目の当たりにする。
既に床は何カ所かペイント弾で汚れ、
トールとディーク、リエヴルとフレデリカ、という
二組に分かれての戦いへ移っていく。
そこで繰り広げられる攻防を、食い入るように見つめていた。]
あ、れ…?
[見ているうち、気が付いたことがある。
フレデリカと対峙するリエヴルの動き。
どこか、不自然なそれを目で追って、意識の中でなぞって、
こう、記憶をたどって……]
ああーーーっ…
[不意に声を上げたものだから、周囲の視線がいくつか刺さったが、
口を両手で押さえ、あとは黙って試合を見ていた。]
[2人対2人の最終試験が終わってから、
シロウが声を掛けた片づけにも加わらず、そっと抜け出す。]
あああ、どうしよう。
絶対悪いよなぁ。
でも、謝っても悪いよなぁ。
うーん…うーん……
[なにやら唸りながら向かうのは、購買の方。]
― 購買 ―
おばちゃーん。
え、実技試験? もちろんばっちりだよ。
うん。当然。
レトもウェルシュもベリアンも、みんないっしょだったからね。
[購買のおばちゃんとひとしきり雑談をかわした後、
真剣な表情になって、声を潜めておばちゃんに耳打ちする。]
あのさ、相談、っていうかお願いなんだけど、
おっきいホールケーキって作ってもらえるのかなぁ。
ほら、よくお菓子入ってるけど、もっと大きくて豪華なやつ。
紅茶に合いそうな、…うん。
頼んでおいてくれる?ほんと?やったぁ!!
じゃあ入ったら寮の方に連絡ちょうだい。
うん、いいよ。
無理だったらお菓子詰め合わせで我慢するから。
[初恋話になっても、相変わらずもふの方に熱心だった。
話を振られても笑ってはぐらかすばかり。]
そうだな。
レイチェルよりはベティーちゃんの方が好みかな。
[某エロ本のモデルの名を口に出したりして、
まともに答えはしなかった。]
― 回想:入寮当時のこと ―
[諸般の事情で寮に移ってきたのは、
あれはたしか冬ごろのことだったか。
その時たまたま部屋が空いておらず、
東寮に唯一空いていたのが、シロウ教官との相部屋。
その時の東寮の寮長から、ぜひに、と勧められたのは
もふ用おやつ詰め合わせセットを持っていくことだった。]
あの…カレル・ライアーです。
今日から同室で、失礼します。
ええと、これ、ご挨拶がわりにと、
[おやつセットに猫じゃらしも添えて。
ほんとうにこんなので喜ばれるんだろうかと、
厳つい顔を見上げて、縮こまっていたものだ。]
[それが今ではすっかり馴染んで、
部屋からなにが出てきても驚かなくなって来ていたが、
時々、カモフラージュの必要が出てくると
せっせと掃除をして片づけて、見せる用の本を出しておく。
『月刊・わたしとウサギ』 『図録・こねこの時間』
そんなものを、部屋中に蒔いておくのだった。]
― 購買 ―
あ、あとこれも。
[購買でお願いをしたついでに、
人参やら塩分控えめジャーキーやらを買っていく。
シロウのもふ用おやつ袋を時々補充するのも、
気が付けば習慣のようになっていた。
買い物を済ませ、寮に戻れば水を浴びて汗を流し、
ベッドに横になるやいなや、たちまち寝息を立て始めた**]
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