565 【SF＆BBS風人狼騒動RP村】Sleeping Silver Sheep ④ ～ 銀色羊は＂狼月の村”の夢を見るか ～
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負傷兵 シモン
――ああ、良いものがあるじゃないか。
［木箱を持って来て、部屋の中央の机にドカッと置いた。］
ここに殺したい奴の名前を書いて入れれば良い。
勿論匿名でだ。
毎日決まった時間に票を確認して、
その日の処刑先を決める。簡単だろ？
［ぐるり見回し、各々の表情を観察する。
さあ、皆はどんな顔をしていただろうね？］**
負傷兵 シモン
［――部屋の中央に立って居ると、
皆の顔が良く見える。
なあ俺は、今どんな顔をしてる？
仕方が無い事とはいえ、
この間まで仲睦まじく暮らして来た、
この人達に俺は"殺し合え"と唆した。
この人達には俺が、
悪魔に映っていやしないだろうか？
手は震え、心臓がバクバク鳴るのを
ひた隠しにして、よくやってるもんだよ。
全ては己が目的の為の大立ち回り。
だけど、なあ、誰か、
俺は今どんな顔してる？
――本当に、これで良かったのか？］
負傷兵 シモン
［バンと投票箱を叩きつける音がして>>348、
ゆっくりリーザに視線を合わせる。
"悪魔の仕業"
"全部お前のせいだ"と言われている気がした。
――狼の戯言かも知れない、気にするな。
そう自分に言い聞かせる。けれど、
無表情を貫く心の奥に、抜ける事のない針が、
ズキンと突き刺さる。］
［続いてディーターが投票箱に紙を入れた時、
彼と数秒目が合った。>>374
何もかも見透かされる気がして、
必死に無表情を取り繕ったが、
その瞳の奥の狼狽は果たして隠し切れたのか。］
［ニコラス>>378が、クララ>>386が、
票を入れていくのをじっと見守る。］
［カタリナから"狙ってるみたいに悪目立ち"していると言われた>>394時にはドキリとして、少し瞳孔が開いた。
睨みつけられた時、やはり目を合わせる事が出来なくて、思わず目を伏せてしまった。］
［全ての投票が終わるまで鉄面皮を装うも、息は震え、鼓動は早まり、心音が聴覚を奪っていく。
それでもなお、俺は"役割"を全うしなくてはいけない。
村を混乱に陥れる『悪魔』の役割を――］
負傷兵 シモン
― ⑨号室へ ―
――やあ、ちょっと良いかな？
［神父が護衛先を決めた後>>421、部屋に訪れた彼は、汗に濡れて青い唇をして、先程談話室に居た悪魔とは見違えるほどに――弱っているようだった。］
何って事じゃないんだ……ちょっと話がしたくって。
［立ち話で済ませようと思ったが、もし椅子を勧められたならお言葉に甘えさせてもらうとしよう。］
――ねえ神父さん。天国って何色か知ってる？
［不意にそんな事を問いかける］
俺は見たことあるよ。
青いんだ。
どこまでも真っ青で、冷たくて、綺麗で……
そこでは人も人狼も別け隔てなく、
皆幸せに暮らしているんだ……。
［空を見つめ、焦がれるように、懐かしむように、
言葉を紡ぐ……］
負傷兵 シモン
［やがて視線は神父を捉え］
ねえ神父さん。
皆死んでしまえば、一番幸せかもしれない。
それでも貴方は、生きていたいと思うかい？
屍を越えたその先に、痛みを抱えて生きていく事を選ぶかい？
［果たして神父の答えはいかなるものであったか。］
――なんて、ね。
すまない、色々話しすぎた。
懺悔室って、こんな感じなのかな？
［邪魔したな、と部屋を離れようと扉に手をかけ、］
そう言えば、ゲルトの遺体はまだ教会にあるかい？
夜風に当たるついでにお参りでもしようと思ってね。
［安置場所を教えてもらったなら、ありがとうと礼を言って部屋を出た。
その後自室に戻り、一心不乱に手紙を書き付けたなら、
簡単な荷物を持って宿を出た。
道中人に会ったなら、「教会に行ってくる」と伝えて……*］
負傷兵 シモン
― 教会―
［教会は皆が弔問に訪れやすいよう、夜でも鍵は開いたままだったようだ。 中に入って奥に進むと、冷たく横たわるゲルトがそこにあった］
――やあ。久しぶり。
花の一つでも持って来れれば良かったんだけどね。
［横たわる遺体に語りかける。］
一人っきりもそろそろ寂しいだろう？
心配いらない、直に賑やかになるさ。
［そう呟いて、扉の方に体を向けたら、
待ち構える様に"それ"をじっと待った――*］
負傷兵 シモン
［一歩一歩近付く足跡。
ひとしきり笑い終えた後、一瞬下を向く。
左に体を傾けたと思った瞬間、］
うああああああああ！！！
［左足を踏み込むと同時に左腕を鞭のようにしならせ、
隠した小刀で獣の右前足を斬りつけた！］*
負傷兵 シモン
― ④号室：あてのない手紙 ―
『親愛なる妹へ
ついに人狼騒動が始まった。
やれることは"演った"。
ここまですれば、狼たちもきっと放置する事は出来ない。
けれどもそのおかげで、兄ちゃんはついに悪魔になってしまったみたいです。
――俺は、兄ちゃんは、ただお前たちに会いたくて。
でも丈夫に生まれたばっかりに、
何遍首を吊っても、
凍える夜に野垂れ死にそうになっても、
一向に"そっち"に行ける気配がありません。
だから、もう一度あの時のように、
人狼たちに出会えたなら。そうしたらもう一度
人狼騒動さえ起きれば望みは叶うと思ってた。
けど、そのために俺は、村の人達を殺し合えと唆し、
人狼の牙さえも利用しようとしてる。
村を混乱に陥れる悪魔の正体が、
人狼も村人も全員騙して自殺を企てた、
ただの死にたがりだったなんて知ったら、
皆いったいどんな顔をするだろうね？』
負傷兵 シモン
― 教会：弱者の一撃 ―
［斬りつけた弾みで前につんのめって倒れる。
すぐに立て直して、右肩から右頬の辺りを狙って斬りつける。］
うおおおおおおおお！
［致命傷でなくて良い。
少しでも"しるし"を付ける事が出来れば……！］*
負傷兵 シモン
［振り切った刃は茶色の毛を掠め取った。
すぐさま右から鋭い爪が切り上げてきたので、
咄嗟に半歩後ろに跳んだ。
その瞬間に振り下ろされた爪が、
痩せっぽちの身体を右へ吹っ飛ばす。］
ガハッ……！
［半身を起こして獣をにらみつける。
先の攻撃で左腕がやられた。
小刀を右手に持ち替えて立ち上がり、
獣に向かって突き立てる。］
（右腕はなんとかやれたか…
これで義理は果たしたぞッ！）
うあああああああああ！！！
［決死の覚悟で獣に襲いかかる。
しかし軸腕の左腕が使えぬ今、
右腕と左足の攻撃の動きはちぐはぐで。
それは例えば猫が蝿を戯れで捉えるが如く、
打ちのめされるのは必定であった］*
負傷兵 シモン
― 問わず語り④旅路の果て ―
［――妹を喰らったアイツは、
遠い遠い果ての村で息絶えていた。
誰も食べようともせずに、
黙って吊られて死んでいったそうな。
分かっていたさ。お前が優しいやつだったって。
分かっていたさ。お前が故意に妹を襲ったんじゃないって。
分かっていたさ。お前だってずっと悔いていたんだろう？
俺の旅はここで終わってしまった。
故郷には既に俺の居場所は無い。
目的を失った根無し草は、一体どこへ向かえば良い？］
負傷兵 シモン
［狼の体軀の下で自嘲めいた乾いた笑い声を上げた。
そして渾身の力を振り絞って叫ぶ。］
――さあ、喰え！
手も脚もはらわたも喰らいつくし！
二度と生き返る事がない程に貪り尽くせ！
［そう吐き捨てた後、身体の力を抜いて、
全てを預けるとばかりにそっと眼を閉じた。*］
負傷兵 シモン
［喉笛を噛み切られ、全身噛み跡だらけの屍体は、
教会のステンドグラスに照らされて、
うっすらと微笑みをたたえていた。
傍らには血濡れの小刀。
切っ先に残るは血で固められた茶色の体毛。
教会の椅子の一部が壊れており、
ここで起きた戦いの激しさは
想像に難くない事だろう。 ］
負傷兵 シモン
― ④号室：最後の手紙 ―
［――送る当ての無い手紙は、④号室の机の上に積み重ねたまま置かれている。
もし明日部屋に入るものが居れば、その手紙の山にいくらでも目を通す事が出来るだろう。
そして積み重ねられた一番上の手紙には、こんな文章が書かれていた。］
『村の皆には申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
だが俺自身の望みも捨てたくない。
正直な所、死んでしまった方が皆幸せになれると、
今でも思っている。
けれども、君たちがそれを望まないのなら。
屍を越えたその先に、
痛みを抱えて生きていく事を望むなら。
俺にはそれを踏み躙る事はできない。
だからせめて最期の時は、俺に与えられた
最後の”役割”を、精一杯果たしてみせよう――
負傷兵 シモンは、仕立て屋 エルナ を投票先に選びました。
【独】 負傷兵 シモン
/*
シモン（theFRAGILE）：こわれもののシモン
【出典】
問わず語り①鳶色の瞳の君：
G1142_見捨てられた村
問わず語り②アイスブルーの瞳：
オリジナル（8年前より着想あり）
問わず語り③赤金色のマフラー：
G1477_極寒の村
問わず語り④旅路の果て：
オリジナル（8年前より着想あり）
*/
【独】 負傷兵 シモン
/*
【メインイメソン】
サン=サーンス「死の舞踏」歌曲版
【作業BGM】
スプラトゥーン3ヒーローモードBGM
「あんぜんフロンティア号」
「シオカゼの星」
【着想ブースト】
ミュージカル『刀剣乱舞』 にっかり青江 単騎出陣
以上でお送りしました**
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フィルタ
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犠牲者 (5)
★★処刑者 (5)
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