65 ルー・ガルー OROCHI
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【見】 【墓】 霞草 ジル
[暖かい指先が、薄い紅茶色の髪を撫ぜる。
その感触が好きだった。
…かつて剣を取り、盾を構え。直接的に間接的に、
戦を通じ多くの血を流したことは知っている。
戦う彼も、
政務に励む彼も、
傍らで優しく肩を抱く彼も。
どの姿も彼に違いなく、どの姿も愛おしい。
だから願うものに向かって尽力することに
難色を示す気はないのだけれど]
【見】 【墓】 霞草 ジル
…、あのね。
頑張るのは悪いことでは無いよ。
ジークにしか出来ないことがあるのも分かっている。
ジークが、ランヴィナス復興の為に頑張っているのも分かっている。
ランヴィナス国民の満ち足りた笑顔の為に――…
でもね。
その国民の中に、ジークも居るのだということを忘れないで。
【見】 【墓】 霞草 ジル
貴方が倒れてしまっては意味が無いんだ。
貴方が出来ることは沢山在るだろうけれど、
貴方が全てを抱え込む必要はないんだよ。
皆で作り上げるからこそ―――皆が我が子のように其れを愛おしむんだ。
私は…、平和とはそういうものだと 思う。
[若草色の奥へ、蒼が煌くように微笑いかけた]
【見】 【墓】 霞草 ジル
[口元に笑みを湛えたまま、ゆっくりと瞳を伏せる。
この責任感の強い人は、
それを分かっていても今の様に行動してしまうのだろう。
だから傍に居ることを決めた自分が、
こんこん。と時々、忘れそうになる意識の扉を叩いてあげようと思うんだ]
【見】 【墓】 霞草 ジル
あー…
ははっ、お腹すいちゃったね。
あんまり食べると夕食に差し支えあると思って、
サンドイッチと果物を持ってきたんだ。
[場の空気を壊すように軽やかな声で話題を変える。
運んできた軽食は、お盆ごと卓の上に置いてあった]
紅茶、淹れるね。待ってて。
[ちょっとだけ名残惜しそうに、愛しい人の腕の中を擦り抜けて、
人肌に温めてある茶器に手を伸ばした*]
【見】 【独】 霞草 ジル
/*
そして寝子ゲルトの婦人呼びに、そわそわする。
とってもとっても、そわそわする…！ｗ
此処とも絡みたいなあ。というか絡む（きぱ
【見】 【墓】 霞草 ジル
ジーク、無事でいて…
[強張った指先が自然と祈りの形を作り、震える唇が願いを紡ぐ。
愛しい人がこの窮地を脱しますように、と*]
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