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─回想・襲撃前の第四区画『ファーム・パーク』─
[僕とお手玉の女の子(名前は聞けたかな)と話をしていると、もう一人別の誰かがこちらに近づいてくる。>>0:528
僕らから離れるベクトルが圧倒的多数の中、流れに逆らって近づいてくる人物は何とありがたいのだろう]
やあ、フレデリカ。君もパークに散歩に来たのかい?
[元気よく近づいてくる女性に僕は見覚えがあった。
何日前だったか忘れたけど、僕がステージで演奏を披露した後で話を聞きに来た人だ。
幕間専門の楽師に興味を抱くなんて珍しいな、なんて当時は思いながら彼女の取材に応じたんだっけ。
演奏にかける想いを訊かれて、場当たり的にありきたりな言葉を並べた記憶があるけど、本当は食うために、生きるためにこれしか手段がなかったからなんだよね。
腹の中に真相を抱えつつ、愛器のリュートを爪弾いたんだっけ]
[どうやらフレデリカは、先ほどの僕の演奏を聴いていたらしい]
さっきの曲?
…───披露した事があったかな。『流浪の民の歌』っていうんだよ。
懐かしい感じがするのは、歌そのものが望郷を表しているからだね。
[戯れにとはいえ、なぜその曲を選んだのか僕自身分からないけど。
笑い交じりに軽く肩を竦めた、その時だった。…───船内に一斉に緊急アラームが鳴り響いたのは>>#0]
緊急事態?!
[僕らの間にも緊張が走る。避難、どこに、どうやって?
突然のアラームに混乱に陥った後で、僕らはまもなく、ドロイドの暴走を目の当たりにする、───。**]
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