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落ちロル……あんなんでよかったかな……
本当は前半部分もっとあったんだけど、手違いで消してしまった……ぐすん。
本当は、
[医務室をでた後、そこにいた男性とは特に会話を交わす事はなかった。挨拶もしなかったのは少々失礼だっただろうか。会釈くらいできればよかったのに。その場を離れてから心の中で謝った。
それから、薬を飲もうと水を求めてレストランに行ったが、人が沢山いるらしく何やら騒がしかった。私は中に入る事ができず、その場を後にしたのだ。
そして、この場所に辿り着いた。
ラウンジの真ん中で1人、体育座りをして薬袋を指で弄ぶ。]
あーあ…逃げてきちゃった……
こんな事なら、カークの所で飲んじゃえばよかった……
[大きな溜息を………………
ってなるはずだったの!
──── ??? ────
[夢を、見ていた。
10年前のあの日の事。
怖い怖い、夜の事。
狂った男の人と
私と
大勢の警察と
────その中でたった1人
私に銃口を向ていた警官の話。]
─────── 回想 10年前 ───────
[その日、私は11歳で、今のお父さんとお母さんに出会ってから8年が過ぎようとしていた。]
行ってきまーす!!
[見送る2人に笑顔で手を振って、玄関の扉を勢いよく開ける。
向かう場所は近くの公園。
友達と遊ぶ約束をしていたのだ。
外に出ると両手を突き上げて大きく伸びをした。]
ん〜〜〜〜っ!!!
やっぱり外は気持ち〜!!
[とにかく外が大好きで、友達と遊ぶ時は決まって公園。
家の中で遊んだ事など、殆どなかった。
暗い表情も見せた事がない、誰が見ても"活発で明るい子"。
────それはきっと、子供ながらの気遣い。
私が暗い顔をすれば、両親は私を心配する。
本当の両親を知らない、自分の素性を知らない"可哀想な子"だから。
自分ではそこまで重大だと感じていなくても、彼らにとっては何より大切な事なのだろう。
私は、今の両親が大好きなのに。
だから彼らに心配されないよう、陽気に振舞って2人の目の届かないところに行って。
勿論、友達と遊ぶのは楽しかったけれど。]
ふんふふんふふーん♪〜〜〜〜♪〜〜
[鼻歌交じりにスキップし仲間ら公園に向かった。]
[公園の入り口で中にいる友達を見つけ、大声で"お待たせ〜!"と言いながら駆け寄る。
私が一番最後だった。
公園には私達以外にも人がいた。
ベビーカーを押す女の人。
砂場で山を作っている少年。
その少年の傍にしゃがんでいる女の人。
ベンチに座っている男の人。
────あ、あの人かっこいい。
年齢はいくつくらいだろうか。
わからないけど、私よりも10歳以上上なのだと思う。
気がつくと私はその人をじっと見つめていて、相手もこちらに気づいたようだった。
目があって、瞬きをせずに5秒間。
周りの音がシャットアウトされ、背景は白色。
まるでどこか違う空間に2人飛ばされたような感覚。
そうして私は微笑んだ。
コレガ全テノ始マリ。]
──── 現在:自室 ────
[どのくらい経った頃だろうか。
気がつくとそこは自分の部屋だった。
────アレは……夢…?
"アレ"とはこうなる前の事。
展望ラウンジで起こった、10年前の再現のような。
自分の体を調べてみるが、傷はないようだ。]
あぁ……なんかリアルな夢だったなぁ……
[呟き、ベッドから降りようとしてはたと気づく。
ここはベッドじゃない。私は床に垂直である、と。
おまけに、船酔いとは違う浮遊感があった。
先程までとは体の重さが全く違う。
今の私は驚くほど身が軽かった。]
[自分の足元に目線を向ける。
案の定、私の足は床についていなかった。]
え……?浮いてる……?
なんで?船酔いの進化バージョンかな?
[パニックに陥りそうな思考を必死に制御し考える。
────そうだ。何かの本で読んだ、"幽体離脱"に似ている。
ならば、と部屋の扉の方へ進む。
足を使わない、平行移動。
それは扉が近付いても止まる事はなく、次の瞬間には扉をすり抜け廊下にフワフワと浮いていた。]
こ、怖かったぁ……
でも凄いや……私、凄いことしてる!
[興奮した様子で自室と廊下を何回か行き来した。
………そして気づく。
向こう側が騒がしいという事に。]
なんだろう…銃声………?
怖い……けど、逃げちゃダメだ……
[なぜだか行かなくてはいけないような気がして、右手をぎゅっと握りしめると音のする方へフワフワと移動していった。]**
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