565 【SF＆BBS風人狼騒動RP村】Sleeping Silver Sheep ④ ～ 銀色羊は＂狼月の村”の夢を見るか ～
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負傷兵 シモン
― 狼月の村：船着き場 ―
［その男の風体は、ただの旅人や行商人にしては少々異様であったかもしれない。
薄汚れた外套は、元は上等な生地だったことを思わせるシルエットだが、既に袖口が破れ、土埃で元の色も分からぬ様。色褪せた首巻きは端がほつれてボロボロ。右膝から下に、失くした脚の代わりに棒切れを括り付けている。
船頭の助けを借りて、どうにか舟から降りたなら、その棒の脚はよたよたと、村の中央へと向かうだろう。
祭りに向けて浮足立つ村の景色を注意深く見ると、至る所に狼のモチーフが飾ってあるのに気づく。
――あれが噂に聞く『金狼』か。
甍の波を眺めた視線の奥にそびえるは月狼山。
狼の咆哮が如くに見えるその頂を仰ぎ、目を細める。
――湯治のためにここに来たのは本当だ。
だが、目的はもう一つ。
この村でなら、果たせるかもしれない……
――そんな僅かばかりの"期待"を、決して誰にも気づかれないように。
まずは当面の宿を訪ねて、よたよたと歩を進めた。］
負傷兵 シモン
― 宿屋：談話室 ―
――すまない、部屋は空いているだろうか……
［宿屋の談話室は賑わっていて、何人かが入れ替わり立ち替わり、さて誰が居ただろう？
誰が居たとしても、その顔ぶれに妙な懐かしさ――それは郷愁、あるいはデジャヴ？――を感じた。
この時代はどこの村でも、同じような役割の者は同じような服をきて、同じように務めを果たしていた。
だから、どこの村に行っても、かつて出会ったよく似た誰かの面影が重ね合わさる瞬間がしばしばあるものだ。］
ここの温泉がよく効くと聞いて来たんだ。
この脚だとすぐ疲れちまう。
いい時期に来れて良かったよ。
そうだ、暖炉を借りても？
［首尾よく部屋の鍵を貰えたなら、受付に礼を言って、談話室の大きな暖炉の前に腰を落とした。両手足を暖炉の方へ投げ出して、パチパチ燃える火でかじかむ手足を暖めた。］
ああ…… あったけえなあ……
負傷兵 シモン
［ところで、暖炉の前で地べたに座り込むボロを着た隻脚の男と言うのは、傍目には如何に映るものなのか。それはもはや言うまでもなくであるが、如何に思われようとも今の男には正直どうでも良かった。
かじかむ指がほぐれたなら、荷袋を開いてガサゴソと。
取り出したるは、
両腕いっぱいに抱えた大量の葉っぱや麻の布切れ。
どれもなにやらびっしりと文字を書き記してある。
それらを暖炉の火に惜しげもなく投げ込んで、パチパチと燃える様を眺めているのだ。
焚べられたそれらは炎の中で灰色によじれ、うねり、踊りながら、真っ白に朽ちていく。
もしも誰かが焚べられる前のそれらを覗き見ることが出来たなら、そこに書かれた内容が、どれも誰かに当てた便りであることに気がつくだろう。
そしてその瞬間、じっと炎を見ていた顔がパッと振り向き、眼と眼を合わせてきてこう言うのだ］
負傷兵 シモン
― 談話室：雲間燻らす蜘蛛の糸 ―
［すべての葉書が白い灰になったなら、すっかりスッキリした顔をして立ち上がる。
まだ談話室にはハーブティーを飲もうとしていた青年>>731は居ただろうか］
ああすまんすまん、邪魔したな。
今のはあれだ、儀式みたいなもんだ。
――せめて煙だけでも届いてほしい、なんて。
この村の人？いいね。ここは面白そうな所だ。
知ってるか？この世には自分に似た顔が3人は居るらしい。
俺は君によく似た顔の奴らを何人か見てきた。
皆良い奴だったが、皆同じように居なくなってしまった……。
それがあいつらの『役割』だったのかもしれないな……
［そんな話をしたものだから、病弱な青年も気になって、彼が見た夢の話を打ち明けてくれただろう。］
負傷兵 シモン
人狼ッ！？
君、そ、それは本当か？
本当に"人狼が来てくれる"のかッ！？
［思わず肩を掴んで揺さぶって、我に返って手を離す。］
あっとと、すまん、つい……
ただ、そうか。そうか…なるほど……
［青年のそばから一歩下がったなら、手を口元に当て、視線は床や壁や天井に揺れ、落ち着きなく歩き回る。
そのアイスブルーの瞳は、先程暖炉の火を眺めて居た虚ろではなく、明らかに生き生きと鋭く、光が宿っていた。］
君！教えてくれてありがとう！
俺はシモン！お互い頑張ろう！！
［互いの名前を聞けたなら、荷物をまとめてきびすを返し、忙しなくおぼつかない足取りで談話室を出ていった。］
負傷兵 シモン
そうか… そうか… そうか…！！
［1階に取った自室に向かう。その顔には隠しきれない笑みが浮かんでいた。］
叶う…叶うぞ…！
8年間狂う程に祈り続けた悲願が……！
［部屋に入るなりベッドに寝転んだなら、もう堪えきれなくなって笑い声が出た。］
ハハハハハ！アハハハハハハハハハ！
［ああ、なんと愉快なことだろう！
負傷兵 シモン
― まどろみの中で ―
「お兄ちゃん」「シモンさん」
［同じ顔をした娘が二人、こちらを見つめている。
一人はアイスブルーの瞳。もう一人は鳶色の瞳。］
「こっちだよ、お兄ちゃん」「シモンさん、私はここなのよ」
［二人の方へ手をのばす。けれども、どれだけやってもその手は空を切るばかりで。］
――待って… 待ってくれ……！
［手をのばす度に、二人の姿はどんどん遠ざかって行く。］
「大丈夫だよ、お兄ちゃん…」
「安心して、シモンさん…」
［ささやく声も、どんどん遠く小さくなって…
二人の姿は、伸ばした手の中にすっかり隠れてしまった］
負傷兵 シモン
― 宿屋：寝室 ―
［――目覚めると、そこは見知らぬ天井だった。
当たり前である。旅疲れが来たのか、高笑いしてるうちに寝落ちていたようだ>>935
体を起こすと、昨日までの陰鬱した気持ちが嘘の様に、頭はスッキリ冴え渡り、耳も良く聴こえ、見るもの全てが活き活きと輝いて見えた。身体の奥底でくすぶっていたやる気がむくむくと立ち上がって、手足の隅々まで行き渡るのを感じた。
こんな晴れやかな気分になるのはいつ以来だろう。
腕を天に伸ばして身体を解したなら、ひと息ついて立ち上がり。］
よし。先ずは温泉だな。
［そもそもの目的は湯治に来たのだ。忘れちゃいない。
果たして噂に名高き名湯は如何なものか。場合によってはリピートしよう。
簡単な着替えと手ぬぐいを持って、浴場へ向かった］**
負傷兵 シモン
［――湯着を纏った身体は全体に痩せていて、脚腰は歩きで鍛えられた筋肉が付いているが、上肢は鎖骨から肩にかけての筋肉が痩せ落ちている。
それよりも目を引くのは、顎下から耳裏にかけてぐるりと浮かびあがる浅黒い痣。
勘の良い人なら、それが首にかけた縄の跡だと気が付くだろう。
もっと目を凝らせば、その縄の跡が1本では無く、2本3本と重なっているのが判るだろう。尤も、湯けむりに阻まれて、遠目ではそこまでは見えないだろうし、そこまで凝視されたなら、こちらも流石に視線に気付くだろう。］
負傷兵 シモン
［不意に声を駆けられた>>1060
話を聞くに昔に大怪我をしたそうだが、湯けむりでその姿はよく見えなかった。
こちらも返事を返す。］
そうなんですか。それは良い事を聞いた。
この脚だと変な所が疲れてしまうので、お湯にも入り甲斐がありますよ。
［他愛のない世間話を交わしていると、奥の赤紫の男は先に上がるようだ>>1108
ご親切にこれから始まる儀式の場所も教えてくれて、さては良い奴だな？なんて。］
――なんか、皆さん気合入ってますね。
［なんて世間話の相手に投げかける］
本当に愛されてるんですね。その、金狼様？というのは。
まるで土着神か何かみたいだ。
……あなたも行かれるんですか？その、儀式ってやつ。
［世間話のつづきで、もし相手が儀式に参加するというなら、勝手の分からぬ土地、一緒に行かせてくれないかと頼むとしよう。
――あの青年の予言が本当であれば、この『儀式』とやらが終われば。
話は、そこからだ。］*
【独】 負傷兵 シモン
［さて、湯船につかってぽんより世間話を交わしながら、頭の中は今後の身の振る舞いについて思案を巡らせて居た。
予言の通りに惨劇が始まるとするなら、今の俺はこの村ではアウェイ、圧倒的に不利だ。もしこれまでの村のように投票で全てが決まるのであれば、見知った顔の仲間より、ただの一見さんの湯治客の方が票が入れやすい。
だがもう吊り縄は勘弁だ。何遍首をくくっても禄に死ねやしなかった。
だから今回の第一目標は、『吊り縄にかからない事』。
その為に出来ることは何か？
『村の皆に信用して貰うこと』だ。
人狼騒動の経験を活かして、皆に頼りしてもらえる立ち回りをする。そうすれば吊り縄は遠のき、牙が近づく。ゴールが見えてきたぞ。
そうなるとしくじったのは、談話室での予言の青年への対応だな…… あの時の俺は圧倒的に不審者だった。
人狼が"来てくれる"とか、うっかり口を滑らせたしな。
田舎ネットワークは恐ろしいからな。あの青年から口づてで俺の変な印象が広まってないといいんだが。
どうリカバリーはどうする？
『人狼に恋人を殺されて復讐に燃えている、今度この島で敵が討てるかもしれないと知って気持ちが昂ぶっていた』とか？
まあ半分は嘘ではないからな、怪しまれたらそう言う返しで行こう。］
負傷兵 シモン
― 祭壇へ至る道 ―
［ニコラスを待たせるわけにはいかないと思ったので、図書室の資料はまた今度。
祭壇へ向かう途中、大丈夫か>>1150という声にはありがとうと返し。歩幅の違いで段々とニコラスの後ろを着いていく形になった時、彼が手に持っていたものを見てはたと気づく］
（しまった。供物、何も持ってこなかった。）
［供えるものは何でも良いと聞いていたが、それにしたって宿の近くで何か買っておけばよかった。
（今から取り繕えるとしたら、今身につけている物を差し出すしか……）
首に巻いたボロの襟巻きに、心許なく握る。
『いつでも戻って来なさい。君の故郷はここなんだから。』
かつてこれをくれた人、――自分を送り出してくれた村長の言葉が、耳の奥で昨日のことのように蘇る。
――どうする。
ニコラスの後ろで人知れず悩んでいると、やがて遠くから角笛の音が>>1101］
負傷兵 シモン
― 供物と祈り ―
［儀式のやり方は、勿論さっぱり分からないので、周りがやっている事を注意深く観察し、真似をする。
郷に行ってはなんとやらである。
やがて人々は順番に祭壇に思い思いの供物を捧げ、祈り始めた。
たったの14人しか居ないので、あっという間にとうとう自分の番になった。
――今まで散々迷っていた。
けれどもやはり、差し出せるものはこれしかなかった。
『…それでもいつか、返ってくる場所は必要ですよ。』］
――すまない、村長。
［首の襟巻きをすっと引き抜き、祭壇の上にはらりと落とす。］
俺の帰る場所は、其処じゃない。
［祭壇に落とされた襟巻きは、ボロの布切れとなった。
後悔はあった。今まで自分が大事にしてきた何かを、永久に手放してしまった気がした。
しかし同時に、もう引き返す事はないという決意の証でもあった。］
負傷兵 シモン
［外套の襟を高く立てる。首の痣は、真正面から見ない限り襟で隠れて見えない。
両手を組んで祈りを捧げる。
誰に？ 神に？
神様は嫌いだ、禄に願いを叶えてくれた事が無い。
であればなるほど、金狼様の方がよっぽど話を聞いてくれそうだ。］
……俺はあんた方の事はよく知らない。
だがもし、あんた方が俺の願いを鼻で笑ったり馬鹿げてると思わずに聞き入れてくれるなら。
お願いだ、今度こそ――。
負傷兵 シモン
［気が付いた時には、倒れる予言者の体を神父がなんとか抱きかかえ、大事は回避されたようであった>>1233］
ッ！ 大丈夫ですか！？
［甘美な夢から覚め、一気に現実に引き戻される。
予言者の元へ這々の体で駆けより、顔を覗き込む。
それはおよそ生気を失った青白い顔だった。］
まだ、息はあるんだよな……？
［神父の助け>>1234にはなれそうにないが、体温が低くなりつつある青年の手を握ってやる事はできる。
歓喜の心地で予言を聞いていた時には、全く気づかなかった。気づけなかった自分を、恥じた。］
良かったな、君、神父さんのおかげだよ。
［少なくとも、悲惨な死に方をする役割からは逃れられたんじゃないか？と、心の中で語りかけた］*
【独】 負傷兵 シモン
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シモンさんの行動原理、
「自分に関係のない人が死ぬのは解釈違いですが、
それはそれとして計画を邪魔するやつはぶっ殺す事も辞さない」なのでややこしい
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【独】 負傷兵 シモン
［青年の手を握りながら、時折鋭い目で辺りを見回し、様子を伺う。青年が心配だったのは本心だが、良い奴に見せようという打算も2割くらいはある。
――始まったんだ。人狼騒動が。
予言はなんと言っていたか。
三頭の金色の獣と、金の星を授けられし一人の従者……
てことは相手はまず3頭。金の星の従者ってのがよく分からんが、おそらく金狼に魅了された狂人ってところだろう。
つまり、"3人"覚醒めた。多分さっきの光がトリガーなんだろ。
あと気になったのは『父なる金色の獣』『母なる従者』。
村の伝説ちゃんと調べとけば良かったかな…
確か温泉掘った聖人が女性だったんだっけ？
わざわざ父と母って言うって事は、つまり何？二人はデキちゃってる感じ？そう言えば『金色の獣の子孫』とも言ってたな。
なんだよこの島の人皆金狼の血引いてんじゃね？
てことは、この村で生まれ育った人のが覚醒する確率高いんじゃねえかな？
その観点から言うと、ニコラスは多分白の可能性高いな……
そしてこの理論だと俺は勿論真っ白という事になるな……］
【独】 負傷兵 シモン
うん、とりまこの『原住民金狼濃厚説』は折を見て提案してみても良いかもしれんな。それこそ原住民の反発必至かもしれんが、推理の緒はあった方がいい。
問題は切り出すタイミングだ……
おそらく人狼騒動のじの字も思いついてない人の方がほとんどだ。そんな中で原住民説を説くにはまず「この中に人狼が居る」という事実を周知させねばならん。
「俺のこれまでの経験から今回の予言者の言葉を噛み砕いた所、これ多分人狼騒動なってますね」なんて言い方で納得するか？
こう言うのは部外者が一人であれこれやるとややこしくなるんだよな。村のスピーカーを説得するのが早いか。
誰だろうな……
…
……
…………あの神父が良いか。
【独】 負傷兵 シモン
/*
本当は狼の味方をしたい素狂おじさんだけど、
第一優先目標が自らの噛み死であるがために
誰よりも推理を回して狼を追い詰めなきゃならんシモンさん、やり方がまどろっこしい……
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フィルタ
生存者 (4)
犠牲者 (5)
★★処刑者 (5)
★
★★★突然死者 (0)
見物人 (0)
退去者 (11)
★★★★★★★