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15人目、男爵 マレンマ がやってきました。
男爵 マレンマは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
[そのものの姿は異様であった。
長いコートを身にまとい、不自然に膨らんだフードからは春だというのに白い息が出ている。
村の石畳をコツコツと鳴らすブーツは男にしては分厚いが、身長のせいであろう。
どこかへ向かっているようだ]
[フードの中から声が聞こえる]
「あぁ、ここが僕たちの村なのかな」
「そうだよ。きっとここだよ。やつらの匂いがするもん。」
「楽しみだね、楽しみだね」
「クスクスクス…楽しみだよ、楽しみだよ」
[フードの中で二つの山が揺れる。
おもむろにフードを外したそこには、二つの頭が覗いた]
「僕たちの名前はマレンマ。よろしくね」
「頭が二つのあること以外はいたって普通の男の子だよ」
「よろしくね、よろしくね」
「クスクスクス、よろしくだよ、よろしくだよ」
「ハァイ。こんばんわ」
「こんばんは!」
「僕たち、回覧板には答えられないんだ。字を知らないからね」
「だから村の掟はみんなに任せるよ。」
「クスクス、ごめんね」
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