565 【SF＆BBS風人狼騒動RP村】Sleeping Silver Sheep ④ ～ 銀色羊は＂狼月の村”の夢を見るか ～
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【見】 【独】 イベントコンシェルジュ ルージュ
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さて、凄腕ハッカーって誰のことなのかしらねえ〜。
ロゼータとの縁はあからさまに。
矛盾した疑似人格、のような仄めかしはしてますが、さてはて……。
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―― メイン・サロン：商談ルーム ――
[商談ルームに場所を取り、レトさんと情報交換・共有を行う。
メイン・サロンは不特定多数の人間が行き交う場だが、その一角に設けられたここは、少なくとも私が知る限りではプライバシーが最も守られた場所だった。
（少なくともコクーンのように見る夢をモニタリングされることはない）
対話によって得られた事実――なによりレトさん自身の秘めた目的を知ることができて、この人を協力者と決めたのは間違いじゃなかったと、安堵とともに、レトさんへの信頼感も芽生えていた。]
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もし、『犯人』が、あの紋章が示すようにロム・レム王国に関わる人物だったり、目的が王国に関わるものだったとして……
国家に関わるような自体だとしたら、事態はむしろこの船の外で動いているんじゃないでしょうか……。
例えばプレイヤーの皆さんをはじめ私達はこの閉鎖空間で知らないうちに人質に取られた状態だとか……とすると、ゲームがあれから何事もなく進んでいるのにも説明が……。
[王国について触れるとやはり負担がかかるのを感じる。
レトさんはそれを察しただろうか、それでも話は続けた。]
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それとも……そうですね。
『犯人』の標的はテストプレイヤーの皆さんで、書き換えられた編成プログラムを最後まで遂行することが、目的とか……？
[テストプレイヤー選出が地球出身者ばかりだったこと。舞台が地球の村の再現であり、その村の伝説のスポットに『紋章』が存在したこと。
[抽選結果に偏りがあったことにも、実はその時点で『犯人』の手が加わっていたとすれば、一つの筋が通るのではないか。
当時から不審の声は聞こえていたが、まさに不審な結果だったことになる。]
…大胆な犯行ですけど…大胆過ぎて…というところもあるのかしら。内部犯の可能性が高くなって疑いたくない気持ちも出てくるし…
それに、目的も、動機もわからないし…
[そう、ロム・レム王国に関わっている？と一つ推測が立っている今でも、その目的は想像がつかないままだ。]
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[
商談ルームでの対話を終え、レトさんとの協力……顔が広く、多方面で信頼を得ている人だった……こともあり、
声かけできる人を増やして情報を集めるように行動した。
結果はどうだったか………所詮は閉ざされた船内で、例え真実に近づいたとしてもできることはなかったかもしれない。
カーク医師やサーラ女王との接触は行えたか。
レトさんの伝手であれば、カーク医師は真実の幾らかは伝えてくれたのだろうか。それとも……。
そして、ロゼータ博士は…………。
]
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[
そんな中、
自分自身も知らぬ間に
『村』の『すまし顔のルージュ』のような
不確かさと うらはらなきもちが
自らの心を覆っていることに
『私』自身も
気がついては いなかった…………。
]**
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[
『私』は、ゼラト氏の工作員。
『私』は、ゼラト……ロゼータ様に救われ、ロゼータ様に仕え、ロゼータ様につくす。
『私』は、ロゼータ様とともに、主の復活と復権を寿ぐ者……
『私』は、『私』は………
]
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ル・ウルタールの、名も無い奴隷だった私。
ロゼータ様に名を頂いて、ルージュになった私。
けれど、私は………今でも隷属者のまま。
複数の『私』を使い分け、あやふやに、うらはらに。
善良な人を装い、裏切り、主の勝利を寿ぐ、隷属者……
そんなものになりたかったわけじゃ、ない………！
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――メイン・サロン ジルと ――
[レトさんとの『密会』の前に。
その場、商談ルームに移動する中、何気ない声で自分の名を呼ばれて、振り返る。
（『ルージュ』……私はルージュ……このときはまだかすかな引っかかりにすぎなかったが、それでも違和感を覚えただけで……）
]
はい……ああ、こんにちは。
ジル＝コストさん、改めまして、ルージュです。
広報部の人間で、今はここサロンのコンシェルジュを勤めています。
…すみません、先ほどはお見苦しいところをお見せしまして……。
[などとこちらも平常を装い、一時的な不調に過ぎなかったことを伝えながら、少し先を行っていたレトさんには目配せをした。
さすが、それだけで察し、ジルさんに気を使われない程度に離れた席に一人移動し、何かしら作業を始める仕草。
ジルさんに『先客でしたか？』と問われても、いえ、大丈夫です、と返しただろう。
レトさんと２人いるところを、この状況ではなるべく意識してほしくない……誰を信じるべきか判断つかない、今は。
素人レベルの配慮では大して役には立たないかもしれないが、念のため]*
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