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士官候補生 ミヒャエル は 士官候補生 ベリアン に投票した
士官候補生 ミヒャエルは、士官候補生 ノトカー を投票先に選びました。
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF#.E9.9A.8E.E5.B1.A4.E6.A7.8B.E9.80.A0.E3.81.AE.E5.9B.B3.E8.B1.A1
漠然とミヒャエルは大体ナード、プレッピー、メッセンジャーに跨る立ち位置のイメージで作ってるけど、ここってヒエラルキーがあるわけじゃないからな。
b>― 回想・キマイラ戦後 ―</b>
>>15
あ、ありがとうございます!
そうかな……そうだったら嬉しい……
[ ヒンメルの言葉と、ソマリにもねぎらいの言葉を受けて、笑顔を返す。
と、演習場の壁際、観客の中にクラスメイトの姿を見つけた。 ]
ステファン、見に来てくれたんだ、ありがとう。
やっ、掃除までごめん。色々散らかして……
ノトカーおまえも手伝えよ!
ってか汚したの俺らだし、なに当然のように『ありがとう』とか言ってんのおまえは!
― 回想・1年ほど前 校内 ―
>>*63
まあ美的感覚は人それぞれだしなぁ。
カサンドラ教官を美人と思わないからって、ホモとは限らないんじゃないの。
いやいや、俺はあの人美人だと思うよ。一般論的にな。
それにノトカーはちゃんと初恋してるみたいだし、心配ないだろ。
俺なんかまだだよ。
恋とかよく分かんないし。
― 回想・キマイラ戦後 ―
[ ノトカーのまだ『考えてない』という言葉>>308に。 ]
ああ、ノトカーは市街地に家あるんだっけ。
妹さんも待ってるだろうし、それじゃ誘っちゃ悪いかな。
俺は、いつもニューイヤー休暇以外は帰省しないしな……
家にっても誰がいる訳でもないし。
[ 問いたげな森の緑の色の瞳に、ついそう答えていた。* ]
……誰かに聞いてほしいような悲しい出来事や、懐かしく、胸をうつような思い出はない。
家についての詳細を話すのは、大きな禁忌だ。
士官学校とシュヴァルベに置ける規則のみならず。
つらい記憶がある訳じゃない。
俺は大事に育てられてきたと思う。
だが、それは果たして《俺》なのか。
一番古い記憶は、小さな、まるで犬小屋のような家にいたこと。
凍りついた窓から見える外は、ケーキに振りかけた粉砂糖のように真っ白だった。
粗末なテーブルに掛けられた赤いクロスの上にも、雪を被ったモミの木とそっくりなケーキがあった。『四歳になった』のだと教えられて、俺は嬉しかった。
赤い髪をおさげにした女は、小さな俺を膝に抱いて幸せそうに笑っていた。
間近に覗き込んでくる猫のような瞳は、俺と同じ金色をしていた。
『かあさん、めが、おほしさまみたいだ』
『そう? ……それは、お前の目の中にお星様があるからだよ。きっとそれを映してるからなのね』
その前の年のクリスマス、教会に飾られていたツリーの天辺の星のように、彼女の眼はきらきらとして美しかった。
家の中には俺と彼女の二人だけだった。
それでも寂しかったような覚えはない。
たぶん、俺は幸せだったのだろう。
その次に古い記憶は、《お屋敷》のこと。
俺は、小さな家で着ていたのとは比べ物にならないような上等な服を着て、小屋全体よりも広いベッドに一人で寝ていた。
たくさんのメイドに使用人たち。『お坊っちゃま』と呼ばれ傅かれ、だが、そこに赤毛の女の姿はなかった。
《母上》と呼ぶように言われた相手は見たことのない女だった。
彼女にも《父》にも年に数回会えば多い方だった。
二人とも、領地のあちこちに家を持っていて、季節ごとに住まいを変えていた。
名ばかりの本宅で、俺は使用人やメイドたちに囲まれて育った。
後継ぎに相応しくあるようにと教育を受けて、いずれは父と同じように将軍になるべく士官学校に進むのだと言われていた。
俺は、あの小さな家に帰りたかった。
どうしてここにいなきゃいけないのかと泣いて、メイドに窘められた。
国の要人、王族や貴族の家系について、それぞれに贈るのに相応しい賄賂を学ぶよりも、どうしてここにいなければならないのか、《俺》の本当の居場所はどこなのかを教えてほしかった。
それは禁忌だと。
世の中には言ってはならないこと、知ってはならないこと、知らぬふりをすべきことが多いのだと教えられた。
ならば、春に小屋の周りを埋め尽くした花の名前を、母の瞳と同じ色に輝く星のわけを知りたかった。
空を流れる雲の行方を。
それらを知れば、いつかは帰れるかもしれない……
十四歳になって、俺はこの士官学校に入学させられた。
十五歳のある日、街である男に会った。
自分もかつては《ミヒャエル》だったと名乗る男は、俺の前にお屋敷にいたのだと言った。
《父》に幾人の子がいるのか、俺は知らない。
だが、数えきれないほどに、兄も弟もいるのだろう。
己が誰なのか、どこから来たのか、どうありたいのか。
父の求める道から外れて家を出た《兄》の代わりに俺が育てられたように。
キルドルフ――《教会のある村》
士官学校に入学する際に姓を偽る必要に迫られ、あの星が飾られていた教会に擬えて、つけた。
だが、それすら本当の村の名前ではない。
俺の姓も名も、本当の物はなにも、俺自身さえも知らないのだ。
……知りたいと望む。
脳の空白を埋める地図を描くこと。記憶を繋ぐ星座を真っ暗な夜空にみつけること。
本能はそれを求める。
だが、理性はそれを制する。
ちょうど、この学び舎に厳然とある戒めのように。
なぜ、俺はここにいるのか………**
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相変わらず薄暗い設定を作ってしまう癖が直らぬ…
いやマイナス地点から和気藹々→殺し愛の方がより悲劇的かなって
殺し愛してくれる相手がいればだけど(*ノノ)
>>58
っと、今はとにかく対人戦だ!
寮長と会長と、ルーデン先輩とフレデリカってどんな試合になるのか想像もつかないよなぁ……早く行かないと!
[ 大慌てで掃除を終えて、対人戦を観に行く連中と共に演習場を後にする。
通り掛かり、掲示板にちらりと目をやると『生徒会主催のお茶会』との文字が目の端を過ぎった。 ]
あ、何か催しとかあるかな、……お茶会?
後でちゃんと見とこ。
[ その後に急ぎ訪れた練武場で見た一戦は素晴らしかった。
あのフレデリカが堂々と、デュークと肩を並べて戦っている。 ]
見違えるなぁ……
フレデリカが眠れる獅子って奴だったのか、あいつをそこまで鍛えたのがルーデン先輩なのか。
寮長と会長だからこそ化けたのか。
ホントすごいよ。
[ その夜は遅くまで、実技試験の大変さ、それと比例する高揚感や楽しさについてが自室のみならずあちこちの部屋で語り合われていたようだった。* ]
>>69
採掘場か、なんかレア鉱石が見つかったとか聞いたっけ。
石が好き?
ふぅん、マリガーネット……ガーネットって赤いのかと思ってたけど黄色のもあるのか。面白いね。
バザールにあったら見てこようかな。
[ 各人の瞳の色を石に例えて話すノトカーに笑って。 ]
本当に詳しいんだなぁ。
宝石商にでもなるのか、あ、いや……
違うな。俺たちは軍に、
――国と臣民を守るため、誇り高き士官となる。んだったな。
[ 少し間をおいて。 ]
じゃあ、俺は明日は草原に遠乗りしてくる。
明後日はバザールで送別パーティの差し入れ探しだ。時間が合ったら一緒に行こうぜ。
[ 途中、掲示板でお茶会の告知を確認しつつ、寮へと戻っていった。* ]
― 花の咲く草原 ―
フルール、今日は競争してるんじゃないから急がなくてもいいよ。
[ 馬の蹄がようやく隠れるほどの若草が、通り抜ける風に靡いている。
厩舎から借り出した月毛の牝馬の背に揺られながら、ゆっくりと草の海を渡る。 ]
――うわっ!
なんだ、タンポポか……。
腹減った? 少し休むか。
[ 不意に足を止め、草むらに鼻先を突っ込んだフルールのせいで危うくつんのめる所だった。
笑って、馬の背から滑り降りる。
街道の目印に道沿いにいくつか打ち込まれている杭のひとつに馬を繋いで、そばの岩に腰掛けた。 ]
新芽ばっかだから美味いんだろうなぁ。
知ってるか、フルール。
草原は、毎年野焼きをするんだよ。
放っとくと草が木に育って森に飲み込まれちまうから、毎年冬になると火を点けて焼き払うんだってさ。ここがそうかは知らないけど……俺の知ってるとこはそうだった。
火が燃やしつくした後は、まるで戦場みたいな焼け野原……俺は戦場みたことないけどな。本当にそんな感じなんだ。
それでも春が来れば、芽が出て一面の緑になる。不思議だな……。
[ しみじみと呟いて、草原の果てを見晴るかすように眼を細める。* ]
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