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― 夜・学校跡地 ―
……大佐。
[名前で呼ばれ>>233ビクリとした顔を向ける。
水音に背を向け少し移動してから口を開いた]
最後の二年間になら、少しは。
元西寮生に聞いた方が確実とは思いますが。
[小首を傾げて先を促すと、自分でも少しは答えられる内容の問いだった]
私から見える範囲でも、かなり親密だったかと。
リエヴル先輩が心を許しているのはトール先輩だけ。
そんな話を何度か耳にしましたし、実際、トール先輩の前だけでは態度が違いました。
[チラリと背後を振り返る。あんな風に、というように]
というか、大佐もそういう場面は何度かご覧になっているかと思うのですが。
全然気づいていらっしゃらなかったのですか?
[花畑で遭遇した時のことを思い出す。あの時だって大概、と思うのに。声に僅か呆れの色が混ざった]
― 夜・学校跡地 ―
[振り向いた時、視界の端にポーズは可愛い何かが見えた。>>245
色々な隠し事もある今、知人であっても人前で気を緩めるつもりはなかったのだが。
んぐ、とか喉が変な音を立てていた]
― 回想/学校跡地・一角 ―
[名前で呼ばれると、どこかが震える。
ドーベルニュは士官学校にいなかったが、ウェルシュはいた。
名前で呼び起こされる記憶は、暖かくて痛いから]
懐かしいよね。
[そう相槌を打ちながら、感情が零れてこないように蓋をして微笑に近い形を作る。
ヴィンセントの指が綺麗な円を描く>>248のを薄茶色で追いかけ、はじけた小さな火花を映した。
儚い一瞬の光。そして消えた後の沈黙]
まあ、そんなもの、かもしれない。
形あるものはいつか必ず失われてしまうものだから。
……とても、遠いね。
[任務については何も言わない。何も言えない。今回も同じ。
昔を懐かしむ様なヴィンセントからそっと視線を外して、もう一度、光の消えてしまった円を見詰めた**]
[カサンドラの途切れ途切れの通信に耳をそばだてる]
引き摺られてでもいるのか。
身動きを制限されている状態でしょうか。
[それはより都合が良い。自分の役目にとっては]
火事場泥棒ということは、市街地跡?
反応を図らなくても位置が予測できますね。
[都合が良すぎるとも取れる展開だ、という感想は心の内だけに]
― 回想/夜・学校跡地 ―
そういえば、大佐にとってはあの頃から天敵でしたね。
まあ、私もあの時期までは、ルームメイトだから仲が良ろしいのだな、としか思っていませんでしたが。
[憮然として、ボソリと呟く人をフォローするように言う。
「トールには従順で他には冷たい」から始まって、そこまで尾鰭がつくところまで行った理由は知らない。たまたま教えてくれた西寮生が膨らましてくれたのかもしれない。
懐旧をふんだんに含む会話に、そろそろ感情の蓋をしておくのも辛くなって頃、ダーフィトにもお声が掛かった。>>278
目立たぬよう密やかに息を吐きながら、二人の会話を聞く。
本当にそこまでいっていたんだな、というのが正直な感想]
― 回想/夜・学校跡地 ―
さて。
元より時に苛烈な方ですから。
あれを見なければ、そうとは限らない、と申し上げたのですが。
[もう一度、西寮の方を見る]
断言はいたしかねます。
[冷ややかな声で、ジェフロイ>>306に答えた*]
[断言できないというのは正直な感想だった。
カレルはまだ分かるのだ。
教官がルームメイトでもあったし、今もって割り切れていないところが見え隠れしているのに気づいていたから。
相手と繋がっていて、しかも愛らしさを見せる犬を前に絆されたとしても、許す許さないはともかく、理解は出来る。
けれど、リエヴルは。
何故裏切られたはずのシロウの犬にもああできるのか。
極端な二面が混在しているのを目の当たりにしてしまうと、何がどうなっているのか分からなくなった]
[士官学校時代は、物事が分かるようになっていくのが楽しかった。
カサンドラ教官の授業しかり、シロウ教官の実技しかり。
友人達との語らいしかり、共闘しかり、対戦しかり。
今は、わからなくなっていくことばかり。
それでもソマリに言った通り、前に進むしかない]
『どう……して、』
[その声が、どれだけ振り払っても頭の中に響き続けていても*]
さあ。公国の意図がそこまで読めるようなら、参謀にも取り立てていただけているでしょうから。
[ジェフロイとノトカーの言葉に困惑を返す。
笑えばいいのか、呆れればいいのかも分からない。とりあえず、リエヴルの思わずといった声>>*21に反応してはいけないことだけ、分かっているつもりだった。
これだけ必死に助けようとしている人達の裏もかかなければならないとなれば、他の誤魔化しを考える余裕もなく。
半分冗談、半分本気の言葉しか出てこなかった。
ノトカーの心中>>*25なども知れはせず]
……そう、ですね。
[ヴィンセントの言葉>>*29への反応は間が空いた。
実に正しい主張だと思う。
そう、利だけをそこに見るのならば。
けれど自分は、自分達は、害をそこに見た。
見えてしまったら、無視は出来ない。
覚悟を促すようなリエヴルの言葉>>*35に、無言で頷く]
― 市街地外 ―
……準備を。
[槍を持つもの、剣を持つもの。
自分も右手に剣を抜き、左手で腰の銃を確認する]
目標、レイヴンウッド技官。
[友人から贈られた平和な金色ではなく。
既に大切なものを壊してきた黒色を携え、介入に最良の時を待つ]
/*
カレル……!
ベリアンのロールが見事で、涙が。
昨夜余計しかけたのとか、即引いて良かった。
戦場村で旧友達と……ですもの。
できるなら戦場で散りたいですよね。
ここでも、旧き友に、敬礼。
展開上、レトが見送りできないのは残念ですね…。
― 市街地外 ―
それは……無理です。
[通信を通して聞こえてきたカサンドラの言葉に、端末となっている魔石を掌で覆ってから、低い声を紡ぐ]
せめて、貴女がもう少し早くから逃げる素振りだけでもしていれば、違う判断もあったのかもしれませんけれど。
疑惑は生まれてしまった。打ち消せるだけのものが見えてこない。
帝国はこれ以上、混乱の種を抱えるわけにはいかない。
[誰に届くわけではないはずだけれど。
それが絶対要件だと自己暗示をかけるように囁いた]
― 回想/学校跡地・教室 ―
[視線を感じてそっと窺い見ると、ソマリの眉>>319が寄っていた。
唇の端が僅かに吊り上がる。
空虚さこそ漂わせていないけれど、一応の持ち直しをする前によく見せていたような、あまり気持ちの良くない形に]
(そういえば、まだあのことも話せていない)
[外務大臣襲撃事件の話だ。知られているという確証がなかったから、リエヴルにも言っていない。
今度の作戦のことや、シロウの犬のこと、方々に気を取られて忘れていた。ソマリの休息時間を奪いたくなかったのもあるとはいえ。
その機会はこの夜の内に作れるだろうかと、頭の隅で思う*]
― 回想/夜・学校跡地 ―
そこまで強調されなくても。
[更に憮然とするジェフロイ>>400に軽く肩を竦めた]
まあ、現在は共通にして最大の敵ですね。
頭が消えれば全てが瓦解する、というほど公国軍も甘くはないでしょうけれど。
[思い浮かんだのは、琥珀の瞳の敵将。
一瞬の揺らぎも見逃さなかったあの視線は、昔少しだけ憧れたものと変わらないように見えた]
― 回想・夜の学校跡地 ―
[ダーフィト>>404の方もチラリと見た。
そこまで驚くものじゃないですよねと、目だけで確認するように]
確かに、目立ちすぎでした。
[声に出して頷いたのは、そちら>>406にだけ。
ジェフロイ>>401とは違い、疑惑とまでは強まっていなかった*]
― 市街地外 ―
北でヒットだ。
伏兵があるらしい。囲まれたらラウエンブルク・ラムスドルフ両隊が大きく損なわれる。それは避けなければいけない。
[ジェフロイの通信が切れるのと前後して部下に告げる。
ここで二人が失われては本末転倒どころではない]
再設定。目標は敵兵、並びにレイヴンウッド技官。
射撃、狙撃を封じるため乱戦に持ち込む。
結局いつもと同じような形になったな。
[最初から予定を伝えてあった数人と顔を見合わせ、ヒヤリと笑う]
……では。
友軍を、助けるぞ!
[通信を聞いてから応援に来たにしては些か早いタイミングで。
わざと声を張り上げながら北寄りから回りこむような形で市街地へと突入し、カサンドラの姿を探した**]
/*
やらかしました。ごめんなさい。
ノトカーのロールを見てると、先を急ぎすぎたというのがひしひしと。
時期を図るって書いたなら、他の人が全部動くまでじっとしているべきだったでしょうか。それだとレトやミヒャエルも混乱するかなと思い、自分の動線を書いた心算でしたが。
そして、カサンドラにチラチラしてるのは、いざとなったらここがいるからねという意思表示であって、誰かが積極キリングに行くなら無理矢理奪うつもりまではないのですが。
こうした意図、何も伝えられていないのではないかと。
それに位置把握も、もっと確認を細かく取るべきでした。
昼間のメモもクロイツさんをもっと混乱させただけではないかと感じたので。そうだったら、本当にすみません。
あと、多分不適切だろう言葉がありました。時間足りない時に勢いだけで書いてしまったのですが、こちらもお詫びします。
今はどうにも凹みモードですが、人が本格的に集まるまでには立て直せるよう頑張ります。
[ヴィンセントの一報>>*42が届いたのは、意識を完全に切り替えてしまってから。
そうでない時に届いたなら、何か反応を示しただろうか。
大尉ではなく中佐。激戦の音が響く中で、職務を全うしての帰還。何を指すのか分からないはずはなかったけれど]
…………。
[今は感情の蓋を強く閉めてしまっているから、ただ無言。
あるいは何かの影響があっても、作戦に入った二人>>*41>>*43と同じく、傍受を警戒して無言を貫き通したかもしれない。
約束が果たせなくなったことを哀しく思うのも。
今は、出来ない*]
― 回想 ―
[
別に幼い頃は、半逃亡生活だったとはいえ戦場を巡っていたわけではない。スパイクの代わりに小石が、木の実落としによく使われた。
一人になって引き取られてからも、窓の外に向けてよく小物を投げた。それが祖母にバレて大目玉を食らった後、やるならば使える技術として身につけなさいと武器を渡され、護身術の教師がついた。
士官学校前半、腕力で劣りながらもレトに実技相手を頼めたのは、この事前教育による反応速度のお陰だった。
ただあの頃は出し惜しみをすることが多かったから、結局そちらでも押し負けてしまうことが少なくなかったけれど]
― 回想/6年前 ―
東寮だと成果自慢できないから行きません。
[ただ、スパイクは奥の手に取っておきたかったから。
この先は実技も辛くなるなと思った放課後、小柄なカサンドラ教官に質問しにいった。
寮長に見つかったら自分が狩られてしまいます、なんて茶化し笑いも挟みながら]
体力と集中力。
そこは銃以外でも同じですよね。
[よく寝てよく食べる。その重要さは想像が出来ても、それが出来なくなる状況については、恵まれた環境では実感し難い。だから軽く返してしまった。
戦場に出て、精神を磨り減らす任務が増えてきてから、その言葉の重みを何度も噛み締める事になる]
でもそれこそ、兎は止まっていません。
構造を熟知して、止まっている的になら必中できるようになってから狙え、ということでしょうか。
それとも……?
[あとは>>488の後に続く言葉を考えながら、じっとその顔を見た*]
帝国軍少佐 ウェルシュは、情報将校 ミヒャエル を能力(襲う)の対象に選びました。
― 回想/6年前・カサンドラと ―
場所の開けている方へ逃げる?
[カサンドラ教官の教えはいつもそういう形>>615だった。
ヒントを一つ貰って、自分の考えていたことと結び付ける]
跳んで着地した直後は、兎の動きも止まる。
そこを予測して、急所を狙えば……。
[それは何も兎ばかりではなく。人でも動きを予測できれば]
― 市街地北 ―
一個小隊程度は引けたか?
では、後は任せる。出来るだけ倒しきらずに押し込め。
乱戦域が広がっているほど、後の処理は楽になる。
[市街地に向かいかけていた部隊が一部>>625こちらにやってくる。
無茶混じりの指示に長い髪の士官が頷き、更に勢い込んで槍を片手に突撃を掛けた。
軍馬が入り乱れ剣と剣が交わされる中を自身は僅かに後方へと下がり、隙を見て乱戦の端をすり抜けるように全力で駆け、市街地内へ飛び込んだ]
― 回想/6年前・カサンドラと ―
自分だったらどう逃げるかを考えて。
一つの場所に誘い込めるように、他を閉ざしてゆく。
複数で追い込めると、より効果的ですね。
[そういえば狩猟は本来そうやるのだったなと。
何年前かの記憶を引き出しながらカサンドラ>>632に頷いた]
赤字は嫌ですけれど。
兎ならともかく、逃がしてはいけない猛獣とか相手だと。
どうしても必要な時もありそうです。
[経済の話にも、大いに頷きながら、それでも反論を挟んだ。
一番優先するものは何か。それ次第だろうと]
― 市街地・北 ―
[振り切った先、少し開けた場所だろうか。
小柄な橙色と、金色が見えた。その向こうには大佐の姿も。
金色が誰か、背後からでは分からない。剣を突きつけているのは見えたが、それでも自分は構わない]
嫌いなものからは、どんな動物でも逃げるもの。
馬、お嫌いでしたよね。
[スゥと息を吸い込んで、勢い良く馬の腹を蹴った。
足音も高く、状況を整理することもなく、勢いつけて小柄な二つの影に向かい、馬を走らせる。
これだけでどうにか出来るとは思っていない。ただ状況を動かすことを考える。標的を、追い込むために]
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