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しかし、占先について返事がない...
ダミーがメリー扱いというのは判るんだけど、
捨て占いでシステム的にだけ占うのも駄目なのかな。
灰にやると呪狼で事故るのが怖くてですね...占パス機能がほしい次第。
―回想:研究所にて―
――今度のは凄いぞ! 完璧だ!!
[電子顕微鏡を覗き込んで、男は歓声を上げた。
とある海洋惑星の海底熱水噴出孔で採取されたバクテリア。
未だ正式名称さえ未定の辺境の星で、凍結したCO2の氷河から発見された原生生物。
その他諸々を強制的に共生させ、遺伝子を弄くり、あれやこれやと試行錯誤した結果のものだ。
『なにが凄いんです?』という助手の問いに、男は上機嫌に応じる]
ああ――こいつのベースになったのはだね。
生物の細胞の性質をコピーし、同化した対象の一部として増殖していく性質を有している単細胞生物だ。
それを私は、一度コピーした性質を維持し、その性質を示しつつ別の生物に同化するようにと変質させた。
さて、ガルーの性質のひとつに、宿主を獣に変えようとするというものがある。
つまり、寄生されたの宿主の肉体は大なり小なり原種から変質しているわけだが――、
[長々と理論を説明し、まとめに入る]
――要は、検査したい人間の体組織をこいつに喰わせてだ。それを普通の人間に、投与してやるのだ。
すると投与された人間の体組織上で増殖し、擬似的にガルーによる変質と同様の結果を生じさせる。
だから、まあ――獣じみた毛が生えたり、爪が鋭く伸びたり、そういう変化が生じてくるはずなのだよ。
『……それって、生えた毛だの爪だのはどうなるんですか?』
うむ、そこはこいつのDNAを操作してだね、多細胞生物の特質であるアポトーシスを加えてやるのだ。
細胞の増殖速度と、PCDによる細胞自壊までの時間を調整してやれば、生じた変化も直ぐに元に戻るだろう。
『でも、ガルーは宿主を変質させるのだから、細胞死の性質が維持されるとは限らないのでは?』
問題ない。あくまで"ガルーによって変質された体組織の性質"のコピーだ。
決して、"宿主を変質させるガルーの性質"をコピーするわけではないのだよ。
[まだ訝しげな助手に、気付いた点があるなら言ってみたまえと、そう促せば]
『いえ……それ、投与された側は、大丈夫なんですかね?』
もちろんそのままでは、異質な細胞の増殖で拒絶反応を起こして死ぬだろうな。
そこで先日発注した寄生虫の出番だ。あれは免疫系に作用してアレルギーを抑える成分を分泌する。
あれをベースに改良を続けていけば、おそらく命に関わるほどの反応は抑制できるようになるだろう。
『その投与で寄生が拡大する危険はありませんか? ガルーの寄生経路は不明ですが……』
大丈夫だ、問題ない。脳細胞に寄生するガルーが、脳のない単細胞生物を媒介とするのは論理的に考えられない。
『じゃあ、安全だとしてですよ。たとえば宇宙港でこの方法を使う場合、乗客と同数の検査員が必要になりますよね』
それは……安価な奴隷でも大量に輸入して……まあ、その奴隷を検査する必要が新たに生じるが……。
『ガルーは亜種も多いですし、変化も様々だといいますよ。そう都合よく、判り易い変化が生じるものですかね』
む……、それはそうだが。
『第一、地球系に近い外見の種族以外はどうするんです? 元から獣みたいな外見の連邦加入種族もいますけど――』
[――これは急所だったようで、沈黙してしまった男に、助手がひとつ呟く]
『……どうやら検査方法の確立には、まだまだ遠いみたいですね……』
――実用性に幾分かの問題があるのではないかという君の指摘には相応の理があると認めることは私も吝かではないが、しかしそれは枝葉末節に等しい部分であって本質たるガルー寄生体の判別という問題に対するアプローチ方法自体には瑕疵はないはずで、そして古今東西のあらゆる発見発明において基礎研究の時点で実用段階にあったという事例の方が少ないはずだと私は認識しているのだが。
『一言でまとめると?』
――方向性は正しいはずだ。総会の発表はこれでいく。
[助手は、またマッドって言われますよ先生――と、止めはしたのだったが*]
―メイン・サロン―
あとは――そうそう、これは笑い話の類だがね。
[ひとつ、そう前おいて]
ガルー種は脳細胞に擬態して寄生するのだが、実は、直接に脳と繋がっている器官がある。
人間の神経のうち、嗅覚と視覚を司る神経だけは脳神経系でね。
視神経の方はかなり発達しているのだが、人間の嗅覚というのは原始的でね。
まあ――簡単にいえば、脳にもっとも近い器官が鼻ということなんだが、
鼻というのは、寄生による変質の影響がもっとも生じ易いとされている。
これは、ガルー種の寄生する脳に近いためだと考えられているのだがね。
[芳香を楽しむように、グラスに鼻を近づけ、軽く揺らして]
さて、話を転じて、私たちがいま口にしているアルコールについてだ。
アルコールが脳に作用するのは説明するまでもないと思うが、
実は脳に寄生しているガルー種もアルコールの影響を受ける。ガルー種も酔うのだね。
そこから導き出された人狼の特徴のひとつに、こういうものがある。
[少しばかり、タメを作って]
警備部のクレメンス――、
[印象的なことでもなければ、乗員の名など一々覚えてはいない。
もちろん、先刻までここにいたのが、その上司だと気付く由もなく。
記憶を辿ったあとで首を傾げてから、カレルと名乗った若い乗員(>>324)に]
うん――私は、オオイ=リー・アレクシス・░▓▒▓█▓という。
一応、生物学者の端くれなのでね。
特定危険生物の件で、手伝えることがあるかもしれない。
そのように、きみの上司に伝えてくれるとありがたい、カレルくん。
[そうカレルに告げて、グラスに残った酒を乾す。
そろそろ、酒は切りあげたほうがいいだろうか。
同席のオズワルドがどうであれ、自分は次を注ぐことはしなかった*]
ああ、それと――、
[思い出したように、付け加える]
船内の規則には違反しているだろうが、
なにか武器になるものを携行しても構わないかな。
誰だかが人狼に襲われて、重体だというからね。
流石に丸腰では、いささか不安がある。
いや、無論――、
船内の治安を維持できるほど乗員が残っているなら、話は別だが。
[そうではないだろうと見越した上で、武器携行の許可を要望した*]
うん――部屋に戻れば、メスが何本かある。
航行中の研究に必要だといって、
持ち歩かないという条件で認めてもらったのだがね。
[その他、何種かの薬品類も自室まで持ち込んではいるが]
まあ、本来、獣を仕留めるには、大口径の実体銃が最適なのだが……、
[ぽつり呟いたのは、辺境惑星の調査行で得た経験のひとつである。
レーザーをはじめとする光学兵器は、物理的な衝撃がほとんどない。
このため、中枢神経を撃ち抜きでもしないかぎり、基本的にはストッピングパワーに欠ける]
ま、訓練を受けていない私が用いても、自分の足を撃ち抜くのが関の山だ。
状況がもっと切迫したならば、そうも言ってはいられないだろうが――、
[と、カレルの、武器を融通するとの申し出(>>339)は、ひとまず断った*]
ああ――オズワルドくん、君はいいのかね?
[自分は不要だと答えたあとで、同席のオズワルドに視線をやる]
必要があるなら、なにか武器を融通してもらえるようだが。
[そう話は振ったが、さて、彼はどう応じただろうか*]
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んんんー...?????
オズワルドの役職が真面目に判らん、ぞ?
死神は別にいたから、共鳴かと思ってはいるんだが...
他に判ってないのといえば、呪狼だよな...??
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くっ、結局食いつかれるのか...
でも大真面目にオズワルドはなんなんだ。
死神でもQPでもないのは確定として、えーん...?
―第2エリア・自室―
[オズワルドや、マーティンと別れたあと――ひとまず、一時的にでも自室へと戻れば。
手荷物として持ち込めた範囲内では、限られる。
護身に役立ちそうなものは、数本のメスのほかは少量の麻酔薬程度のものだったが、懐に納め]
――ラヴィ!
[この緊急事態の下では、ほとんど出番のないであろう兎(>>382)を、呼び出して]
どうやら――花屋があるみたいだね。
まあ、長い船旅だ――切り花を飾ったり鉢植えを置いたり、したくなるのは判るがね。
……それはそれとして、化学肥料の類は置いているのかな。窒素系の肥料だ。
[答えが是なら、小さく笑みを浮かべるだろう]
それに、ああ――化石燃料はどうかな?
整備士に頼めば、手に入るだろうかな?
[果たして、コンパニオンのラヴィが、化学肥料と化石燃料の結合に気付くかは判らねど]
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