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絵本作家 ローレル の役職希望が 銀狼 に自動決定されました。
[城に入ってすぐ。
ローレルの背で大きな音がした。
びくん、と固まってからそちらを振り返る。
扉は頑丈に、重たく、閉まっていた。]
…………え?
[誰もいないと思ったのに。
どうして、と扉へへばりつくが
ちょっとやそっとじゃどうにもならなさそうだ。]
何で!? 何で急に、扉がっ、…………。
[拳を数度打ち付けてみるが、
どこからも、誰からも。何の反応もない。]
…歓迎、されてないのかなぁ……。
[どこかずれた落胆を覚えながら、溜息を吐く。
しかしこうしてもいられない。
勝手に入ったわけではないし、誰かに来訪を知らせなくては。
そう決めると、建物の奥へ歩いて行くことにした。]
/*
Q.こんなひよっこなのに狼で大丈夫か?
A.これは死ぬ。
3. 温泉に放り込まれる。次の更新前に他の場所に移動するなら、[[cosm ]]姿にならねばならない
ひとりでいきなり温泉ってどうしよう。どうしよう。
/*
ここで初めて参加した255のシルヴェストリス(ゆうすけ)も、
温泉でざばーんしてたのを思い出した。
ローズマリーさんが女性らしいしゃべり方なので
子供っぽくいきたいローレルです。
[20年近く昔のことだったろうか、5歳は過ぎていた頃。
友達がひとりで、うちに遊びに来ていた。
いちばんの仲良しで、何でも話せるあの子。
大好きなおやつも二人で分けた。
日々の話をしては笑い合った。
その日もいつものように、おやつを食べて、
「おやすみ」を言い合って。
一緒に昼寝をした。
それが最後だった。]
[それからの記憶がない。
仲良しだったはずのあの子にはもう二度と会えなかった。
あの子の家族も、引っ越していったという。
どうしてなの、と母親に尋ねても答えはなくて、
「なんでもないのよ」と笑みを返されるだけ。
着ていたお気に入りのワンピースは――覚えている、空色だった――
何故か、処分されてしまっていた。
あれから、空色の服は身につけていない。
無意識のうちに、その色を使うことも忌避していた。
誰にも知られない、そんなこと。]
[こつりこつり、と歩を進めていく。
どこまで行っても回廊が続くような錯覚。
人気がない、足音以外聞こえない、
豪奢な内装がなおさらに不気味だった。
それより、なにより。]
……おなか空いてきちゃった。
[朝に食べたのはトーストと目玉焼き、珈琲くらい。
城にやってくるまでに腹ごなしはすっかり終わっていて、
そんなのんびりしたことを口に出す。]
あのね、私思うんだルーチェ。
どうしようもない状況でなにが大事なのかって。
平常心と健康。
そう思わない?
[語りかける相手は、もう会えなくなった友達。
時々ローレルは、物事を考えるとき彼女の名前を持ち出すのだった。]
空腹を何とかするのも健康維持のため。
そうだよね、私がここでおなかが空いちゃうのも
なにか食べたいって思うのも健全な心身のためなんだよ。
えっへへへ、やっとね、それらしいところを発見! ですよ。
あそこって食堂だよね?
としたらその近くに厨房があるよね?
ちょっとくらいつまみ食いしても怒られませんよね?
[そうだそうだ、どうせ閉じ込めるなんて嘘なんです。
ローレルはしばらくの間、この城でくつろいでしまおうと考えました。
そう、つまりはここで起きたことを絵本の題材にしてしまおうと決めたのです。
しかし腹が減っては戦はできぬ、
意気揚々とローレルは食堂に入りました。]
たのもーう!
誰か食べていませんかー?
[ローレルはきょろきょろと広い広い食堂を探しました。
けれども誰もいません。
ならばと、厨房の方へ移動していきます。]
/*
ローレルさん絵本化計画。
ひとりで遊ぶのが楽しい子。
濃厚ロールは難しそうですがたがた。
食い殺した上に家ごと破滅した友人>ルーチェ
[厨房ならば、食べ物でいっぱいのはずです。
ローレルはひょっこりと、食堂の隣の厨房に入りました。
美味しい林檎や新鮮なトマト、燻製のお肉なんかがずらりと並んでいて、なにが入っているのでしょうか、足下には樽がいくつも置かれています。
すん、と嗅覚に頼れば漂うのは酢漬けの香。
これは、樽に入れられているのでしょうか?]
きっと、そうだとローレルは思いました。
見えないルーチェに向けて首を傾げてみたら、ルーチェもそうだというように頷き返します。
ならば、まずはこの香りのするものを食べてみよう。
[ローレルはそう考えるのでした。]
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ジャンとシルキーを引き裂きたくなるのがRP的人情というもの。
そしてアルビンを長生きさせたくなるという。
それにしても襲撃どうなるんだろう、ばらばらになってランダムになる予感がする。
[さてさて、お楽しみのお食事の時間です。
それにしても、お城の中の厨房はなんと広いのでしょうか。
大きなオーブンがありました。
美味しいスペアリブが作れそうです。
大きな食器棚がありました。
百人食べても大丈夫に違いありません!
隣の食堂もとてもとても広かったのです。
使用人のみんなで食べるお食事は、きっと楽しいことでしょう。
ローレルはそう考えながら、棚の中にあるお皿を眺めました。
銀色のシンプルな食器は、もしや銀でできているのでしょうか?
大変です、そんなにお金持ちな人のおうちに入ってかってにご飯を食べようだなんて怒られてしまいます!]
でもそれだけ高貴なお人なら、少しくらい許してくれるはず!
そうだよね、あとでお皿洗いでも何でもすればいいんだよっ!
[誰もいないのをいいことに、ローレルは大きな声を上げました。]
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不気味なところでひとりで呑気にしてるキャラはたまにやります。楽しい。
ローレルは辛辣な男性に罵倒されるべき性格になっていきますね。あざといのもやってみたかったけどどうすればあざとくなるのだろうか。
[くるくるり。
スカートを翻してその場で廻ってみます。
うん、今日もなかなかいい感じ。]
…………あっ、
[と思いきや、床のワックスにでも滑ったのでしょうか、
ローレルはつるりと体勢を崩してしまいました。
このままでは転んでしまいます。
転ぶのはともかく、頭などを打ってはたまりません。
そう思って戸棚のノブに手を伸ばしましたが、蓋はぱっくりと開き、そこから出てきたのはといえば、]
うわ、わわわっ!?
[いくつもの調理道具。
おろし金にレモン絞り、ピーラー、研ぎ石、などなど。
なかなか重そうなものが混じっています。
包丁がないのだけが救いだったかもしれません。]
[さあ大変。
上から降ってくる調理道具を防ごうと、ローレルは手近にあった樽の蓋を手に取りました。
それを掲げて頭だけを守ろうとします。
ぷんと酢の匂いが鼻を突きました。
きっとこの樽では、ピクルスでも漬けていたのでしょう。
よろめきながら落ちてくる道具を避けようとしたところ、ふらついた足元を確認しなかったローレルはあわれ、]
へっ、……あ、しまっ、
[振り回していた手が樽に入ってしまいます。
とぽんと音を立てて手は酢に浸かってしまいました。
濡れた感触に驚いて姿勢を直そうとしたところで、更に手を引き戻します。
それがいけませんでした。]
[ばっしゃああああん。
ローレルは樽と仲良く転んでしまいました。
樽の中身はほとんどがぶちまけられて、ピクルスと液体にまみれたローレルは茫然とするばかり。]
大変です!
お皿洗いも覚悟はしていましたが、ローレルはこんな不始末をしでかすとは思っていませんでした。
どうやってお城のご主人様に謝ればいいでしょう?
いいえ、それよりも何よりも、こんな格好で謝るわけにはいきません。
[頭の中のテキストを声に出しながら、ローレルは困っていました。
髪の毛にくっついたピクルスを払いのけて、水浸しならぬ酢浸しになった服を悲しそうに見下ろします。
その背中に伸びてくる蔦のようなものには、ローレルはまだ気付いていませんでした。]
[しゅるしゅるしゅる、がしっ。
もしも漫画であれば、そんな音がしていたでしょう。
ローレルは突如現れた蔦のようなものに絡め取られてしまいました。
慌てて、肩掛けかばん――というよりはポシェットでした――を掴んで、自分を捕まえたものを見ようとします。
けれども紐のようなものとしか分からず、えっえっと小さく声を上げて後ろ向きに引きずられていくだけでした。]
たっ、たすけ、てぇ……!!
[ずるずるずる。
延々と引きずられ、ローレルの目はくるくると回ります。
あれよあれよと引きずられていった先からは温かい湯気が立っていましたが、それどころではありません。]
[ぺろりんちょと服は引っぺがされて、しかしローレルの身体はそのまま引きずられてゆきます。]
わ、わたし、の、ふく……っ!
[そこでローレルは気付きました。
ここはどうやら浴場――それも、露天風呂であるということに!]
ひゃんっ!
[そんな判断を下す暇もなく、ローレルは風呂に放り込まれました。
蔦はそれっきり、姿を見せませんでした。]
[ローレルには知る由もありませんでしたが、その露天風呂の入口には「お肌によし血流によし、男女混浴OK」の木の札が掛けられていました。
きっと有名な温泉の湯を引いているのでしょう。
ローレルの服は脱衣場にて、不思議な力によって押し洗いがなされているところでした。
いくら魔力の干渉があれど、乾燥はそう早くは行なえません。
お風呂場から上がったローレルが、替えの服として タートルネックにジーンズ を見付けるのは36(60x1)分後のことでした。]
―露天風呂―
[入ってみたなら、温泉はいいところでした。
温泉いいとこ一度はおいで。
そんなフレーズが浮かぶくらい快適でした。
ローレルは、顔の半分がお湯に浸かるまでもぐってみました。
子供の時ならば、ぷくぷくと泡を吹いてみたかもしれません。
でも、ローレルはもうお姉さんです。
子供じみたことはしないのです!
そう、ちょっとだけお風呂で泳ぎたくなったのも、気の迷いというものなのです。]
/*
ひとりだけがっつり日常ロールしてるの大丈夫でしょうか……。
あと変なフレーズ挟むの自重します。
うさちゃんがおおかみさん希望だろうとは思ってたけどあとひとりはどこなんだろう。
ねこさんだったらもふもふ赤でいいなあ。
[ざばざば、とそれでも控えめに泳ぎます。
それっ、壁を蹴ってターン!]
ローレルは、実は泳ぎが得意なのでした。
小さい頃は海や川で、よく泳いだものです。
友達の中でも、特に水泳がじょうずだと思われていました。
[すーいすい。
温泉の楽しさと、泳ぎの楽しさがダブルでお得でした。
ひょっとしたら、ローレルの前世はおさかなかもしれません。
こんなところをお城の持ち主に見付かったら、怒られてしまうでしょうか?]
…………?
[ローレルが楽しいひとときを過ごしていたとき、不意に人の気配がしたように感じました。
誰でしょう?
まさか、ここのご主人様?
それは大変です!
早くお風呂から上がって、謝らなくてはいけません。]
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