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シスター ナネッテ が見物人として参加しました。
シスター ナネッテは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
『親しき我が師父さまへ
そちらの青空の下、ご様子は如何でしょうか。
なんだかんだ御元を離れてから
随分と経ってしまいましたね。
そろそろ一度くらいは、あの鉄面皮でなく
神父さまのお顔を拝見したいと思いますけれど
聞き及ぶ状況からしてまだ難しそうですね。
手厚い援助者のお力添えもあり幸いにして。
こちらは目まぐるくはありますが
日々、安定してきてはいます。
此方にいる子たちはみんないい子ばかりですしね。
ええ、まあ懸念事項はありますが、それでも。
(情勢報告はむしろ表情筋が死滅している墓守からの方が
詳細にお聞き及びかと思います)
いずれは、会いにいければと思うのですが。
お元気にしていらっしゃるでしょうか。 』
『追伸
送っていただいたエディゴナ商会謹製の木綿布
とても出来のよいものですね。
うちの子たちの肌着に使うには値がはりますけど
そちらの状況と生産量を考えると正解でしょうね。
『遠き隣人の助け』でしたっけ?
お名前提案なさったとお聞きしました。
利権に絡んで騒がしくなったりはしていませんか。
シメオンが問題ないか心配なら帰れしか言わないので
そこまでの大事にはなっていないのでしょうけれど。
今は一面白い綿毛が青の下で揺れるころでしょうか。
私がいたころと風景も変わったのでしょうね。
お返しにというほどではありませんが、
こちらで取り寄せた野菜の種と栽培方法を送ります。
低木ですが根が深く倒れにくい品種です。
痩せた土地でも育ってくれるといいのだけれど。 』
──施療院、事務室──
[インクをつけたペン先で紙をひっかき文字を綴る。
微かな音をさせている室内に、ぱたぱたと軽い足音が続いた。]
『せんせええ! せんせえええ! たいへん!』
[石造りの部屋に飛び込んできた齢10歳ほどの少年は、駆け込んできた勢いそのままに、部屋の主の椅子の背もたれをがっと掴んだ。この孤児院を兼ねる施設の事務室には入り口にドアを設けていない。
誰でもすぐ声をかけられるようにだ。]
はいはい、どうしたの?
[よってなんの作業中であれ来訪者があるのは折り込み済だった。
手紙から顔を上げて、修道女は椅子から降りて少年に向き合う。]
『みんなでせんせいにお茶をいれてね?
もってこうってしたんだ。
でも、ざーっていれすぎちゃって、
コップから溢れそうであつあつで、
持ってる奴が動けない……』
……はい、なるほど。状況把握したわ。
報告、よくできました。えらいえらい。
[どうやら事件は台所の方で起きているらしい。預かり子の一人の頭を撫でてから、そのまま修道服の裾を引く手に案内されることにした。
手紙はひとまず横に置くことにする。
戻る頃にはインクもきっと乾いているだろうし*]
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