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― サブ・ラボ ―
[本棚を調べると再生される音声ファイル>>6:+142は、音が掠れているのもあって不気味に聞こえる。
思うところは、ディーク>>6:+144が概ね代弁してくれていただろうか。]
扉って… ッ!?
[栞に記された言葉をハーランが読み上げる>>6:+151。その警告めいた内容にどきり胸がざわつく。
そのとき、メインラボの方からシューシューと音がした。空気漏れではない、何かの呼吸のような鳴き声のような不気味な音。メインラボに出て音のする方を見れば、ラボ入口の天井に巨大な蛇のシルエットが現れた>>6:+160]
ヨルムンガンドッ…!?
[鴉達がぎゃあぎゃあと騒ぎ出す。
あの蛇がこちらに敵意を持っているのは明白だった。入口を塞がれては(ベネディクト自身は気がついてないが)たとえホログラムの身でも突破するのは難しいだろう。
早速ノーラとディークが蛇に向かって攻撃を始めたようだ。]
何か武器はないか…!蛇…蛇に効くもの…!
[蛇の動向を注視しながら思案していると、急にズシリと両腕が重くなった。視線を落とすと、大仰な機構の火炎放射器が腕の中にあった]
悪いね、蛇酒も好きだが僕は蒲焼き派だよッ
[ハーラン>>+3とディーク>>+7に軽口を投げて、大仰な火炎放射器を担いだ。距離を詰めなければ火炎は届きそうにない。意を決して1歩2歩と踏み込むと、足元が瞬く間に海水に満たされ、うっかり足を滑らせた]
うわあっ!
[幸いすてんと尻餅をついた程度で済んだが、武器の射程範囲にはまだ遠く。
たち上がってあと2,3歩近づけば、足を踏ん張って蛇に向かって炎をぶちまけてやる!43]
[充分近づいたと思ったが、あと一歩距離が足りなかったか。
炎は蛇の肌を軽く撫ぜるだけで効いてないようだ]
クソッ、もっと近くじゃないとだめか!
[あと一歩近づこうとするベネディクトに、4(6x1)の攻撃が迫る。
回避:55]
うわぁッ!?
[半歩踏み込んだ所に、蛇の頭が現れサブラボ入口まで弾き飛ばされてしまった。]
うう…!
[みぞおちに痛みが走る。蹲って居れば徐々に痛みはおさまるか。
次に起き上がった時は、遠距離から狙える獲物の方が良いかもしれない。そう思った彼の左手には、いつの間にかアサルトライフルが握られていた*]
[なんとか立ち上がった所を、再び蛇の頭が襲う。
まだ痛みが完全には引いて無かったので、反応が遅れ、体は窓の方へとふっとばされた。]
グハッ!くっそう…
やられっぱなしでたまるかぁ!!
[窓にもたれかかった姿勢で、アサルトライフルをぶっ放す。
命中:22]
[痛みに任せた射撃では、勲章物の腕前も万全には程遠く。
弾は蛇の輪郭をなぞって反対側の壁に当たっただろう]
くっ…だめか…
[はあはあと肩で浅い息をはく。暫く窓際に腰を下ろして体力回復に専念した方が良さそうだ**]
― 蛇撃破直後 ―
くっ… やったか!?
[全身の痛みが引いてやっと動けるようになった時、蛇の体は薄っすらと消えていった。
窓際からよろよろとシル達の元へ駆けつけた時には、蒼い石はフギンの眼に嵌め込まれた時で>>+55]
…!これは…!?
[青白く光るフギン>>+56
それが示す情報はあまりにも膨大>>+57
投影されたホログラムを凝視しながら
真実を求めて思案する]
プログラム:オーディンとバルドル…
その引き金は
しかし…”半分の鍵”とは?
そして…バルドルとは、
オーディンがフェンリルに統合されたときのセーフティープログラムということか?
[食い入るように情報を読み込むが、いかんせんわからないことばかり。]
あと半分の鍵は、どこだ…?
[第三区画に行こうという提案>>+58には、二つ返事に。ここで調べれる事は一通り調べただろう。
痛みもだいぶ引いてきた。足早にメインサロンを立ち去るだろう。
『あっち』の映像>>+58には目もくれず。
――観たところで、壊れた夢を見る心では、どうにも現実味を感じられなかっただろうから。]
― 第3エリアまでの道 ―
[レーギャルン・ボックス。それが次に調べる手掛かり。
それが眠る第三エリアヘ向かう途中、鴉達が突然騒ぎ出す>>+93
鴉達が騒ぐ方を見れば――いつかディークの言っていた、銀色の巨大な狼が姿を現した]
あれが…フェンリル…!?
[無意識に携行していたアサルトライフルを構える。
狼の口元には、鮮血に赤く染まった羊の姿が見えた。
そしてその横には、フェンリルより少し小型の狼の姿>>+94も]
なんだあれは…?
フェンリルの、子供…?
[ふと、メインラボで見聞きした神話の一説を思い出す。
太陽を飲み込んだスコル。月を飲み込んだハティ。
フェンリルがそれらをひと睨みすると、2頭は慌ててこの場から消えた。>>+95]
[そしてフェンリルは、こちらをじっと見つめたかと思うと。
血塗れの牙を大きく開き、ビリビリと痺れるような大音量が空間全体を満たした>>+96]
!?!?ぐああああッ!?
[シルが頭を抱えて苦しみだしたのとほぼ同じタイミングだっただろう、頭の奥がズキズキと割れるような痛みがする。そのまま頭を抱えて蹲り、痛みが収まるまでやり過ごすしか無かった。
そのうちにいつの間にかフェンリルの姿は見えなくなっていただろう>>+98*]
― アースガルド空港 ―
[避難挺を収容した空母は、アースガルド空港の南端の搭乗口に乗客を下ろした。
避難客の波に紛れて空港ロビーに降り立つと、今度は北端に向かってまっすぐに歩く。
そこには民間船にカモフラージュした紅華の小型挺が待機していた。]
さあ、急ごう。
[小型艇に乗り込めばすぐさま出発し、銀羊号の本来のワープアウト地点近くで待機、待ち伏せする算段である*]
/*/*
コレ、今晩エピになるなら絶対ラグナロク探しの時間足りないよね…
それともエピになってもやるのかな?
でもエインへリアルは皆生き返ってしまうよ?
*/*/
― 第3エリア ―
[フェンリルが消えて頭の痛みが引いた後、大勢と共に第3エリアを目指す。
匣とやらが収められている貨物庫の入口で、あの海賊の船長に出会った>>+177]
あれ?久しぶりだね。
[先程メインラボで投影された映像はスルーしてきたので、彼女が首落ちて死んだことも、ましてや彼女が人狼である事にも気づく由はなく。
ヴェルナーからの情報共有を受けた後、彼女が口にしたのは"レーヴァテイン"という言葉>>+178であった]
へえ、この神話にはそんなのがあるのか。
君、結構博識だね。
[その後彼女は一人合点したようで、"だからここを調べるのか">>+179と臆せず奥の方へ歩いて行った。
神話に疎い彼は何のことが分からなかったが、もしドロシーのように神話に長ける者に尋ねることが出来たなら、「神話の中では、レーヴァテインは『レーギャルンの匣』なるものの中に封印されている」という事を知れただろう。]
[シルに着いて行き、虹色に光る黒い匣の前にたどり着く。
彼が匣に手を当てたなら、匣の壁面はうねるように波打ち、彼を飲み込んだ。]
あっ、待って!
[他の者に遅れを取らないよう、黒い波の中に飛び込んだ]
うっ、この臭いは…!
[黒い波の先は暗闇だった。闇の中に満ちる不快な臭いが鼻についた。
――血生臭い、腐ったような臭い…
目を凝らせば、暗闇の奥で見覚えのあるホログラムが光っている。
近づいてよく見てみると、それはやはり先程メインラボで見たものと同じだった。先のものと同様に、星星の傍らにそれぞれの星の座標が記してある。]
…あれ?何か…
[言いようのない違和感を感じる。しかし、先のホログラムでは銀羊号の動きの方が気になって、星系の座標の方はざっと見であったので、その違和が何かまでは思い至らず。]
"死んでる。"
[ホログラムの近くで、ドロシーの声>>+188が聞こえ。
暫らくするとノーラが強張った声で皆を呼び寄せる>>+206のが聞こえた。
近くに行きホログラムパネルの内容>>+206を確認すれば、先程の違和感の正体が分かった。]
これは…船のメインプログラムをハックして、惑星の認識座標を置き換えたのか…?
[すなわち、船の行き先を『すり替える』という事。すり替えた先は…]
…ディーク、さっきの歌>>+193。
太陽の真っ只中へって言ってたんだよね。
この船の本来の行き先は?
このパネルの内容が事実なら、今この船は、アースガルドに行くつもりで、ギムレーの座標を目指していることになる…!?
[思考整理がてら口にした結論。
それはまさしく先の歌声の案じたとおりの内容。
口にして声に起こして、そのおぞましい事実を確信する。]
じゃあこのヒトは…ここで頭ぶち抜いて死んでるヴォルヴァ博士は!
この船ごと太陽に突っ込んで、ラグナロクを葬るつもりだったって事か!?
自分だけ先に死んでおいて!!
[自己の死を未だ認識していない彼は、そこに転がっている"明確な死"に対して憤りを感じていた。
声に怒りが混じる。]
ふざけるなよ!
僕はなんとしてもアースガルドに行かなきゃ行けないんだ!
こんな所で心中なんか、まっぴら御免だよ!!*
シル!今からでも座標を元に戻せないか!?
[シルにパネルの操作を頼んでみるが、いくら操作しようとしてもエラーが帰ってくるばかり。
『Program:フェンリルの変更には、
Programフェンリルのパスワードか、
上位プログラム:ラグナロクが必要です』
という表示が、画面上で明滅を繰り返しているばかりである。*]
[突如入る艦内放送。そこで告げられた惑星座標とホログラムパネルに示された座標を見比べる。]
……元のギムレーの、座標だ…
[――顔からさっと血の気が引いてすっかり青褪める。]
下手に恒星の傍にジャンプアウトしたら、恒星の重力圏に引き寄せられてしまう…
しかも今回は惑星アースガルドと誤認した形でのジャンプだ…重力圏の範囲を誤って認識してる可能性が高い。
正に太陽の中に真っ逆さまってわけだ…
[惑星ホログラムを見ながら淡々と推察を述べる。]
ちくしょう!!
ちくしょうちくしょうちくしょう!!!
どうすれば良いんだ…!どうすれば止められる…!?
[声を上げて喚き散らす。何も出来ない事への、行き場の無い怒りをぶつけるように。
その時、鴉達の声が暗闇に響く。
声のする方へ視線を移せば、どこからともなく灰色の女性の影が獣とともに現れて、自分たちに"泣け"と告げる>>+228]
涙の、記憶…?*
― 涙 の 記憶 ―
[偉大なる祖父、尊敬する父]
[優秀な兄弟][平凡な自分]
"上の二人は厳しく育て過ぎたかも知れないな"
"3人目は自由にさせたいように育ててあげましょう"
[そんな親心は今に至るまで知る由もなく]
なぜ僕だけ兄さんたちの様に求められない?
僕がだめな子だから…?
兄さんたちの様に優秀でないから…
父さんも母さんも、僕になんか何も期待していないんだ…
[両親の真心も伝わらず]
[世間に出ればすぐに比較され]
[ねじれていく心根]
優秀になれないなら…
誰にも期待されないなら…
僕が生きる価値なんて、
きっとどこにも無いんだ…!!
うわああああぁぁぁぁ!!!
[瞬間、脳内が割れるように痛みだす。
視界がぐにゃぐにゃ歪み、心が悲鳴を上げる。
苦しい、ここに居たくない、
今すぐこの世から消えてしまいたい…!
衝動にかられて、携行していたアサルトライフルの銃口を口に突っ込んだ。]
ぅう… ううぅ……!!
[――引き金を引く手は、震えていた。
やがて視界がクリアになり、我を取り戻すと、オエッとえづきながら銃口を口から出し、いつもどおりの彼に戻っていただろう*]
― 少し先 ―
[他の人達が苦しむ度、記憶の断片が浮かび上がる。
やがて幾人かの"涙の記憶"が映し出されたのち、ヘルは『半分の鍵』として紅い宝石をこちらに差し出すだろう]
…これ…
[それは、先程見覚えのある形。]
ムニン!居るかい?
[左目の紅い鴉を呼び寄せたなら、その片割れと同じように、
虚ろの右目に宝石をはめてやろう。
果たしてどうなる??*]
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