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― 地下迷宮>>+8 ―
ふむ。
友の苦しむ姿を見るのは辛いかね?
[くいと鞭の柄を雛仔の顎下に押し当てて、仰のかせ]
ああ。
良い顔になった。
[得たり、と満足げに笑む。]
このまま泣いて許しを請うだけでは、興ざめだと感じていたところだ。
もう少し、このまま意気地を保ってくれたまえ。
私が君の叩き直せるように。
[ぐいと鞭を引き、手元に引き戻す。
雛仔が握ったままであれば、手の平の皮を裂き、轍のように深い掻き傷を作ることだろう]
[このゲームの建前は独立と赦免の前の試練であり、
参加した雛や罪人が殺されることは殆どと言って良い程無い(しかし何事も例外は存在する)のだが、
当然のことながらこの些か落ち着きのない雛仔にそれを教えてやるほど親切ではない。]
ふむ。
そういう感動的な台詞を吐いて格好を付けたいのであれば、
君はもっと色んな物を学ぶ必要があるな。
――そう、取り敢えずは忍耐と己の分を知る事から。
[腕の一振りで鞭をまた杖に変え、
ぱちりと指を鳴らす]
[雛仔の足元がとぷりと漆黒の波紋を広げたかと思うと、
そこからぬめりを持った闇色の触手が多数飛び出し、
雛仔を取り囲み、四肢を絡め取ろうと襲いかかる。
絡んだ触手は服の間から入り込んで蠢き、
皮膚を擦り立て、敏感な箇所に絡みついては
絶えず刺激する。
艶たっぷりに微笑み、]
さて、躾のその二だ。
その子らは君の行動を妨げないから、何処でも行くといい。
君の行くところ何処にでもついていく。
ただし、私が良いと言うまで、決して離れない。
[顔つきは忍耐強い教師のそれを装って、
教鞭のように杖を上下させる]
それで忍耐を学びたまえ。
そうだな、私が良いと言うまで君が充分に耐え切れたと判断したら、特別の褒美をやろう。
そうしたら、私の名も教えてあげよう。
期待しているよ。
[くるりと踵を返して手を振り。
闇に溶けるように霧の中に消えた。* ]
/*
我が
この村、グロもハードエロスも制限付きなので、外道になりきれないのよ。
― 地下迷宮>>+84 ―
――やれやれ。
君は本当に度し難いな。
[呆れたような笑いを含んだ声が闇の中に響き、
羽撃く音がひとつ]
何処の世界に与えられた課題を勝手に終わったことにして、
試験官を呼びつける者が居るのだね?
[更にまた離れた場所でも羽撃き]
もっとも、
君が頑固であればあるほど、
私は君を罰する悦びが得られる訳なのだがね。
[ククッと喉鳴らす密かな笑声に混じり、
何処からか鴉が谺のように鳴き交わす。]
私は、「私が『良い』と言うまで君が充分に耐えたら」と言わなかったかね?
私はまだ「良い」とは言っていないよ。
[噛んで含める物柔らかな声音だが、
その実、言の葉は蜜に浸した刃]
君に与えた試練は『忍耐』。
にも拘らず君は、耐えずにそれから逃れようとした。
それでは及第点はやれない。
それどころか、試練の放棄と見做されても文句は言えないな。
ふむ。
この期に及んでもまだ注文をつけるかね。
だからこその忍耐、だったのだがね。
君にはもっと違う形の訓練が必要なようだな。
[主の思案を示すように間が空いて]
よろしい。
内容を変えよう。
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