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― ありふれた話 ―
[政治家の家の家庭環境なぞ、どこの家も似た様なものかも知れない。
偉大なる政治家の祖父と父、優秀な兄弟。
幼少より兄達と比較され落胆される毎日、
コンプレックスを抱かない方が可笑しい。
「自分は期待されていない」
「なんとしても家族に自分を認めさせたい」
「いつか手柄を立てて家族を見返してやる」
そんな思いが彼を士官させた。
(口煩い家族から逃れる為というのもあるが)
もしもベルガマスコと腹を割って話し合う事があれば、
――そんな事がこの先あるか分からないが――
お互い政敵の家柄であれ、彼の身の上>>0:483を聞けば、きっと共感する事も多かっただろう。]
[機密を世間に暴露しようと思ったのは、正義感も勿論あったが、そう言う家庭環境のコンプレックスから来る無自覚な自己顕示欲の現れだったのかも知れない。
あるいは若者特有の全能感から来る慢心であったかもしれない。]
[いずれにしても、彼という人間は、海賊連中の様に壮絶な過去がある訳でも無ければ、銀羊の乗員の様に悲惨な体験を経た訳でもない。
ありふれた家庭の事情に振り回される、ありふれた若者の一人に過ぎないのであった*]
― 避難艇 ―
うーん……ちょっとマズイ予感が……
おうどした?
いや……現在の僕らのプランは、亜空間から抜け出てアースガルド空港に到着したターゲットを捕捉、だよね?
そうだな。
で、今銀羊号では恐らく例のアレ、やってる最中だよね?
ああ、人狼を全員コクーン送りにする迄終わらねぇアレな。
……もし、ソレが失敗して、人狼が船を支配したら?
/* ほら、メタな事言うと今回の狼位置って割と落としにくい所に居るじゃん?割と今回狼勝ちもあり得るんじゃないかと思うんだ
あー、確かに……
*/
いや待て、逆に考えると俺らにとってはやりやすいんじゃないか?データと身柄を引渡してもらって、向こうは放免。万一計画の内容がリークされてたとしてだ。人狼達にとっては悪い話じゃないだろう?むしろ引抜きの口実になる
ふむ……やはりその路線で行くのがベストか……
本部、念の為空港に小型艇を1隻手配して欲しい。
所属が分かると警戒される可能性がある、民間船にカモフラージュを。
/*
てか、だよ。
ゲオルグの養父関連を改めて読み返して来たよ。
おじさん何やってんの
今日も今日とて”アースガルドにおじさんが居るかも”なんて噂を聞いて有休で探しに来たのにさ……
脱走兵だのラグナロクだの、とんだ休日出勤だよ……
*/
― 武器保管庫跡 ―
無い、ない、ナイ!
どこだ…データ、データが!
[ドロイドの消化も粗方終わり、人気の無くなった武器庫跡。
煤けたガラクタを必死で掻き分けようとする人影――それは、人によっては残留思念、或いは亡霊と呼ぶかもしれない――があった。
己の肉体は木っ端微塵の焦げカスと成り果てた。
故に彼は、己の死に気づかない。
脳髄が焼き消えたせいか、ところどころ記憶が抜け落ち、世界は都合の良い解釈に歪められる。
だから、さっきからガラクタを掻き分けようと差し込んだ手が、尽くガラクタの山をすり抜けているのにも気が付かない。
もしこれからこちらの声が届かない事があっても、触れようとしても触れられないとしても、それは初めからそのような世界だったと解釈して、気にもとめない事だろう。
もしこちらの声が聞える者がいれば、それはそれでそういうものなのだと納得するだけである。]
[――今、彼の頭に残っているのは、
「データを死守すること」
「なんとしてもアースガルドにたどり着くこと」
「その為には海賊を追い払うこと」
「海賊の目的はラグナロクであること」
そして、この中で最も優先すべき事項は、
「データの死守」である。
――そう、彼の世界は都合の良い様に歪められている。
人狼に対する恐怖・興味はおろか、ひょっとしたら死守すべきデータの中身さえ忘れてしまっているのだろう。
そんな彼の観ている世界は、さながら"狂った悪夢"とでも形容出来よう。しかし彼自身は、きっと夢の中に居ることにすら気がついていないのだ*]
…やっぱり無い。
どこに行ったんだ?ゼッタイ此処で失くしたのに。
[ジャケットの右襟に手を掛け、先ほどまで"何か"が付いていた、ほつれた穴の跡を親指で撫でた]
ひょっとして、誰かが見つけて持ち出したんじゃ…
[呟いて、青白い顔が引きつる。]
いや、きっとそうだ。
あの中>>18に隠してるデータは誰にも渡さない。
ゼッタイに見つけないと。
[己に言い聞かせる様に頷いて、立ち上がると、データを持ち出した人物を求めて武器庫跡を出ていった。
どこに行くかは当てもない。
もし声をかけられたら、世間話がてらデータの行方を尋ねるとしようか*]
……うん?ちょっと待て?おい本部、偵察機1隻手配しろ
どうしたの?
……亜空間から銀羊号が戻って来た時、船が海賊に占拠されていたらどうなる?奴らの狙いは…調査に依ると積荷を奪取、アースガルド行きを妨害する事だ。大人しく空港まで来ると思うか?
……!ワープアウトからの連続ジャンプインか!
いや、それが出来なくても、船が正規の進路を外れて逃亡を図る恐れがある……!
ワープアウト予定ポイントに偵察機を配備しろ。船が規定航路から外れたら直ぐに追跡しろ。
僕らも宇宙に上がった方がいいね
ああ、出来れば直ぐに船と接触出来た方が良い。
― 邂逅 ―
!?誰だッ!
[ガラクタ漁りに見切りを付けて立ち上がった所に背後から声を掛けられる>>+17
敵か?と警戒し、拳銃を構えようとするが。
――持っていた拳銃がどこにも見当たらない]
…アレ?銃、銃は?警棒も…ベストもない?
[体中をあちこち叩いて探すが、全くの丸腰状態になってしまったようだ。
何故急に装備が失くなったのか、その原因には思い至る事はなく]
…見ない顔だ。海賊の仲間か?
[半身で構えて、警戒を怠らず。
表情の読めない相手、まるでこちらを観察しているようだ。
さて、問いかけへの返事はどうだったか。]
…そうだ、データ。データを知らないか?
[やがて海賊の仲間でないと分かれば、データの在処を尋ねるだろう。*]
あ…違うや、えっと…
[男の返事はどうだったか、不躾にデータと言っても何のことか分かるはずもない]
…ここで、"バッジ"を落としたんだ…
[と言って指で大きさを指し示す。
それでも手掛かりを掴めなければ、いくらか言葉を交わした後、武器庫を後にしよう。相手の行き先次第では同行するのも悪くない。
もし途中に武器庫の前を通り過ぎたり、立ち寄ったり>>323する者があっても、
もしかすると、一緒にドロイドマラソンしたのもすっかり忘れて
特に気に留めることも無いだろう*]
/*/*
個人的には唐突に殺されるのも諸行無常でリアリティがあって好きだけどね。ロル回す方としてはもっと演りたい欲があるのは分かる。
(なお、昨日はハーランが割って入らなかったらドロシーに降伏してラグナロク探しに協力するつもりだったけど、僕拳とか唇とかちょっと切ってて血が滲んでたからその匂いにドロシーが反応してズシャって殺るよう仕向けるつもりだった)
*/*/
/*/*
なお、今回中の人発言が特殊な運用になっておりますが。
/**/←こちらはディーズリー達のメタ時空オーディオコメンタリー
/*/**/*/←こっちが本当の中の人
って感じで使い分けてます。
*/*/
/*
ふーん、あのオッサンの姉弟子"二人">>313、だとよ。
――……。
美味そうな娘だったのに。結局喰えずじまいになっちまったなぁ?
いいんだ。あの娘が元気にやっていたんなら、それで…
…僕はそれで満足だよ。
ふーん…(全然満足な顔してねーの。ウブか。初恋引きずり過ぎか。プラトニック童貞か)
聞こえてるよミゲル?何だよプラトニック童貞って
*/
旅人…?そっか、君も僕と同じ乗客か…
[両手を上げたのを見て、すっかり警戒を解いた。
生前の彼ならば、もっと疑り深く詰問しただろうに、特に深く考えずに納得したのだ]
ん?おかしなことを言うんだね。
[何を言ってるんだろう?>>+28と首を傾げ、言われるがまま差し出された手に握手を試みる。
男の手の中で、自分の手がグーパーグーパーと空を掠める。
握手を試みた手を凝視し、しばししてフッと視線を男の顔に上げると、]
…だから?
[何かおかしな事があっただろうかと、キョトンとした眼で首を傾げた。
――彼の頭の中で、世界は都合よく書き換えられている。
死を自覚すれば、本当に壊れてしまうから
相手に触れられないのも、彼の頭の中では"常識"として上書きされてしまっているのだ
使命を成すことが出来ないと、認めたくないから]
とにかく僕は、あれを見つけないといけないんだ。
あれを見つけて、海賊を追い払って、僕はアースガルドに行くんだ。
…君は、この辺では見てないんだね。
やっぱり誰かが持ち去ったのかな…
[右手を顎に置いて、うーんと考え込む。
こんな彼の様子を、果たしは相手はどのように"観察"していた事だろう*]
ああ、そう言えば名乗ってなかったね。
僕はベネディクト。君は?
[すっかり落ち着き払った様子で、相手の名を尋ねる。]
もしどこかでバッジを見かけたら教えてほしい。
僕は、ちょっと他の場所を探そうと思う。
[さてどこに行こうかと見回し。
そう言えばNルームの方面にはまだ行ったことがなかったと、半ば気まぐれで歩を進めることにした。相手が此処で別れるなら、軽く挨拶をしてその場を離れるだろう。
ルームの入口に着いたなら、乗客の一人が起き上がった頃>>+32であったか*]
― 少し前>>+36 ―
[医者が通り過ぎていった。
男は医者を指差すが、特に振り返りそちらの方を確認しようとは思わなかった。
男の言葉をゆっくり瞬きしながら聞いていた
都合の悪い言葉など、記憶の断片から削ぎ落としてしまえ
都合の悪い世界など断じて認めてはならない]
…ふーん…
[全てを聞いて出てきた言葉はそれだけだった。
まるで自分の死にも、人狼にも興味が無いように…*]
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