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あ、どうも、ええとコンラート・フリーデルです、よろしく。
[ そういえば挨拶もまだだった、と後から気づいて、そこに揃う者達に、名乗りをあげ...少し考えてから、空軍式の敬礼をした。
なんとなく、その方が、相応しいような気がしたのだ* ]
は、陛下、ですか?
[ ルートヴィヒの名乗りを聞き、傍の威風堂々という言葉を体現したような人物の紹介を受ければ、思わず驚きに声が多少上ずった。
つい先刻気安く声をかけた
偵察が必要なら、俺が適任だと思う。
[ 交わされる会話を拾って、なんとか自分の役割を掴もうとしていたが、得た結論はそれだった ]
飛行船や、空飛ぶ艦隊、か?それは目立ちすぎると思うし、シメオンは戦闘力が高い、直接的に当たるべきだ。
俺は、飛ぶしか能が無いけど、偵察には慣れてるし、悪運は強いから、襲われてもなんとか逃げ切れると思う。
[ 空で襲ってくるなら、空を飛ぶ魔物だろう。それならば、滅多に負けはしない、という自負がある ]
瘴気も...多分辿れます。
[ ルートヴィヒの言葉に、そう告げるのは、自分にとって、魔物の瘴気は近しいものだからだ。
だからこそ取り憑かれたのかもしれないが、二度目を許す気もない ]
戦闘になった場所に呼んでもらえば、倒された敵の瘴気の流れを辿れる。もしもそれが操ってる奴と繋がるなら、試してみる価値はあると思う。
それじゃ、俺も出撃します。
[ 偵察と索敵の任を請け負うと、コンラートはもう一度敬礼してから、ダーフィトの後を追って身を翻す ]
なあ、この飛行船どうやって持ってきたんだ?
[ 飛行船に乗り移る間に、ダーフィトに問いを投げ、他からの情報もいくらか得て、漸く、この世界の仕組みを理解するに至る ]
て、ことは...いざとなったら、航空部隊を作れるってこと、か。
[ 索敵に集中している間は、多分無理だろうが、敵を絞り込むことが出来れば、戦闘も可能かもしれない、と、頭に置いた ]
Take off!!
[ やがて、飛行船団の艦載機の中で、機動に優れた複葉機を選んで、コンラートは再び空へと帰る ]
てか...これ新型機?
[ ここへ飛ばされる前に自分がテスト飛行していた新型機の、どうやら改良版として機能しているらしい複葉機は、実のところ、コンラート自身が呼び出した機体であるかもしれなかった** ]
ゲルトだっけ?なんなら俺がそっちに援護に行くぜ。
「目」を破壊する瞬間に立ち会えると索敵もできるし、頭の上を飛んだら、相手の気も逸れるだろ。
狙撃も、まあ、出来なくはないしな。
[ 新型機の性能なら、上空からでも、かなり安定した狙撃ができる。そう請け負った** ]
学び舎か、うん、なんとなくイメージできる、すぐ向かう。
あんたは空には気をとられるなよ、ゲルト。
[ そんな隙を作る男ではないのじゃないか、と、冷静な声を聞けば感じ取れたが、一応の警告を置いて、彼らの元へと念じる ]
― 校舎/上空 ―
ここで、正解、かな?
[ ゲルトを間接的に援護するため、彼の元へと念じると、青空は一瞬色を失い、気づけば眼下に見知らぬ建物が見えた* ]
― 出撃前/《シュトルツフェア》 ―
俺だから無傷じゃないって、なんだその認識は?
そもそも、人の事が言えるのかよ、あんたは?!
[ ダーフィトに医療キットを押し付けられると>>177ほぼ条件反射でぶーたれたが、素直に自分の傷も相手の傷も手当てした辺り、相当慣らされてきたと言えなくもない。
実際、異世界と言える場所で、この男の顔を見て、妙に安心してしまったのは事実なのだ。
絶対にそこは口にはしないつもりだが ]
...今度は艦ごと特攻なんて無茶はすんなよ?
[ 送り出される前、ぼっそりと、言い捨ててしまったのは、ちょっとした過去のトラウマのせい、ということにしておいた* ]
飛行船も無いのか?そーか、なんていうか、時代とかもずれてる感じだな。
[ ゲルトのぼやきめいた言葉に応じながら、眼下に目を凝らす ]
今、上空に着いた。建物の中、じゃないよな?
...と、中庭か。
さて、さすがにこの高度から狙うのは無理があるな。
[ やるなら、急降下して相手の気を逸らし、その隙をゲルトと連携して狙う、というやりかたになるか、と旋回しながら思案する ]
え?
[ その視界に突然、飛び込んで来たのは、見たことのない複葉機の姿 ]
他にも、パイロットが呼ばれてたのか?
[ 声をかけてみるべきか、と、一瞬思ったが ]
げっ!?
[ 近づいて来たソレが、車輪ではなく鉤爪を備えた無人の機体であることが目に止まると、思わず変な声が出た ]
わっらえねえっつー
[ 瞬時の判断で高度を上げる。下で戦っているシュテルンに気づかれない位置まで引き離そうという考えだった。
異形の機体は、猛然と後を追って上昇してくる ]
ちっ!軽い分、あっちが速いか...
[ みるみる縮まっていく距離に、舌打ちしながらも、可能な限りの上昇を続け ]
おっらあっ!!
[ ぐるりと機体を反転させて、背面飛行に移行、同時に機銃を相手の胴体に向けて撃ち込む 5(6x1)]
[ 淀んだ色の煙を吐きながら、それでもしばらく勢いが止まらず上昇してきた複葉機の爪が、下降に移ったコンラートの髪を掠め、空に散らしたが、それを最後に、異形の姿は溶け消えた ]
あっち、か?
[ 同時に流れていった瘴気の気配の方向を探り、今の戦闘での機体ダメージをチェックしようと、動いた時、髪に絡んでいた石のようなものがぽとりと落ちてくる ]
なんだ?これ...鉱石か?
[ 拾い上げた結晶を眺め ]
マチスなら、何かに使うかもしれないな。
[ 土産にしようとばかりに、胸のポケットに収めた* ]
[ 良く考えたら呼び出せないという道理もなかった ]
よし...これで...!
Per penetrare
[ 短い詠唱に応じ、赤い羽根が光となって解け、拳銃を包み込む* ]
く...おおおおっ!!
[ 放った銃弾が「目」に命中する瞬間は見ることは出来なかった、墜落寸前の機体を再度持ち直す事に全神経を集中していたからだ。
しかし ]
...やった、みたいだな...。
[ 地上から伝わった瘴気の気配に、どうやら役目は果たせたらしいと知る ]
やっぱり、あっちの方だな...
[ 消え果てながらも、瘴気は先ほどのお化け複葉機と同じ方向へと一瞬流れて揺らいだ ]
これで瘴気の流れは追えそうだ。
そっちは大丈夫か?
[ 思いっきり怪我してた気がするけど、と、案じる声をゲルトに投げる ]
2人とも、しばらくは無理すんなよ。まあ、魔物とか襲ってきたらのんびりもできないだろうけど。
なんかあったら、また呼んでくれ。
[ 散った魔物や「目」から放たれた瘴気が流れる方向は一定している。それは、恐らく、放たれた元の場所へ戻ろうとする動きだろうと、コンラートは予測していた ]
もうちょっと絞らないとな。
[ 少なくとも、あと2地点の観測が必要だが...とりあえずは、示された方角へと機首を向けた* ]
[ 助かった、と心話を通して聞こえたゲルトの声には、複葉機の翼を振って応じ、そのまま他の気配を探しながら、空を渡る ]
うっわ、綺麗な花畑とかあるんだなあ...
[ 途中、チコリの青い花畑を通りかかるとそんな場合ではないと思いつつも何だか和んだりもした ]
真ん中辺、荒れてるのは魔物のせいかな?
[ 当たらずとも遠からず ]
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