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さて、異民族狩りか。異教徒狩りか。国は違っても血腥いものだ。
[異世界にいるものを狩るという命令とは思ってはいない。
来たばかりであればこれが日常的な光景の一つかどうかすら判別がついていないのだが、今はそこに思考を傾けるべきではないのだけは確かなこと]
ただ、わかりやすくはある。
[力が横行する政治形態。あるいは倫理観なのだろう。捕らわれたもの、被害を受けたものに心を傾けるほど現状に余裕は、ない]
[もしも馬を預けたことを問われれば、先まで気絶していたことを理由としてあげるだろう。建前としてはそれで十分だったが、問答は不要となり通じた心地よさを味わう
ゆくさきを委ねたのだ。それ以上はいわず、ただ正面へと向けられた操者の意志に剣を合せる
こちらにくると思っていなかったのか。あるいは他の喧噪に紛れているからか、未だ混乱の渦中を一頭と二人は疾駆した。
大腿に力をこめ、向けられた槍の穂先を叩き斬り。炎に包まれたトカゲのような馬の目を貫く。
腕に這うような熱風を気にも留めぬ。今は体の中に巡る血潮のほうが、アツイ]
[止まれば死ぬ騎兵は生きるため動き続ける。馬と騎乗者の技能を併せ、翻弄するように一団の中を突っ切り翼を生えたが如き跳躍>>563
着地と同時に隣にあった、骨の檻を一閃にて破壊した。真横へと揺れる大腿の力で維持しながらも先に囚われのものが脱走しはじめれば、追手を向けるのは厳しくなるだろう。
その間に速やかにその場を離脱した
その先に見えたのは、美しさよりも威圧感。清廉よりも巨大さを示す象徴]
― 魔王城付近 ―
城だな。ここの権力者が住んでいるとみていいだろう。
[遠方に見える城は、王の住まいかこの地方の領主の館かまではわからないが、あいにくこの国に伝手のないものにとっては縁のない場所。むしろ目をつけられたら厄介な類のものだが]
私たちにはあまり関係のない場所だが、少し見て回るか?ここは先程の場所よりは静かなようだしな。
[それでもまだ近くで危険があるようだが、さっきの場所よりましだろうと考えてのもと、相変わらず進路はシュテルンに委ねたままだ]
[男の胸中知らぬまま、どうにも小馬鹿にしたように見える態度に、こちらは苛立ちを覚えて許せなかった。
きちんと相手をしてくれないから拗ねた、とも言える。]
もういい、知らない!
[相手の痛みに気づけずに、ぷいと視線を逸らすのだった。]
……許さなくていい、むしろ断罪すればいいんだ。
[その方がずっと気が楽になるのにと、腕の中で呟く。
優しい言葉はそれ故に胸に刺さり、暫くその腕の中から動く事をさせなかった。
目を背けていた罪を間近に見ているのに、取り上げられるようにして許されれば、どうしていいのか解らなくなる。
罪の一欠けら、奪った右目を見上げながらそう思っていた。
思えば、あの時もそうだった。]
― 回想 ―
[その時の遭遇もまた酷いものだった。
秘密を抱えて、人に囲まれ生きていくのは辛かった。
秘密を共有していた仲間と呼べる者はもういない。
理想と象徴であるようにと振る舞う傍ら、積もる淀みを洗い流すように、時折誰にも告げずに一人泉を訪れては、纏う物を脱ぎ去りシュテルンからグリヴに戻った。
そんな一人の時に出くわしたのだ。]
…………!?
きっ……
[喉にせりあがった悲鳴を、無理やり抑え込むと、服を掴むよりも先に剣を握りしめ、逃げるよりむしろ斬りかかった。
見られた。
口を封じなければならないと。
裸身のまま剣を手に、見覚えのある相手を、だが認識もせずに斬りかかった*]
― 回想 ―
……断罪されたい。の間違いじゃないか?
[戦場において、指針であり、手本であろうとする姿はここにはなく。
戦場にたつなど似つかわしくない姿をさらしているのを見て、問いを向ける。]
私が赦そうが、赦すまいが、お前がそもそも自分を赦していないように見えるが…それで満足できぬなら…私は私の感情をぶつけよう。
[頭を抱えていた手を時、頬を手で挟み、顔を上げさせるとじっと見つめながら、その感情が芽生える次なる切欠を思い起こしていた]
― 回想 ―
[立場上予測しえる遭遇。というのはあったが、今回の遭遇は予想だにしないことであった。
食料を多少なりとも賄うための狩りと、偵察ということも兼ねていたのだが、少し歩いただけで、軍の進軍には困難な森であることは察せられ早々に偵察という意味合いは失っていた中。水が跳ねる音が聞こえて向かった先
水辺の中、一糸纏わぬ姿の女がいた。]
…女?
[現状を確認するために述べた声はこの静かな森のなか響き女の耳にも届くが気にしてはいられない。なにせその姿は、勝ちと負けを繰り返した相手に瓜二つで。
認識したのはそこまで、敵対行動をとる相手を前に余計な思考を瞬時に切り捨てるのは...の軍人としての強さの一つ。
咄嗟に剣を抜き、第一撃を防ぎ、力づくではねのけた]
[攻防はながくは続かない。焦りの見える剣筋をついて、剣を弾き飛ばし、尚抵抗の意志を消さない女の手を掴み、馬乗りになって力づくで押し倒した]
っ…はっ……お前はやはり…シュテルン……シュテルン・ダルスバーレイ…なのか?
[息を整えながら、先までの剣筋と、月明かりに映るその貌を見つめ問いともつぶやきとも取れぬ言葉を漏らした*]
― 回想 ―
……。
[図星を刺されて押し黙る。
裁かれて、楽になりたかった事を見透かされて、腕の中で睫毛はゆると伏せられた。
この身を預けている以上、何をされても抵抗する気もなかったはずだが、強制的に上を見上げさせられ、ひとつしか無い目で未だ涙に滲む瞳を覗きこまれると、未だ迷うように息を止め唇を真横に引き結んだ。]
― それより更に昔の回想 ―
[長く続いた戦争へのプロパガンダ要員として、人為的に英雄を作り出そう。
そのコンセプトの元に作られたリリーパの英雄の名が
「シュテルン・ダルスバーレイ」だった。
出自の存在する人物ではあったが、英雄として用意された駒は、身寄りのない男女混じった子供4人。
年端もいかない頃から一流の戦士、あるいは暗殺者としての教育を徹底され、同時に国に対する忠誠心と、英雄としての強い意識と振る舞いを植え付けられ育った。
少年から青年に差し替わる頃、4人は代わるがわる「シュテルン・ダルスバーレイ」となり、対アムドゥスキアとの戦場を駆け抜けた。
若く高潔であり、誰よりも率先して敵陣へと駆け、味方を率い、敵を屠るその姿は、英雄とよぶに相応しいと賞賛された。]
[だが戦時、最前線で戦わされ続ければ命を狙われる危険は増える。
4人居たシュテルン・ダルスバーレイは、一人減り二人、三人と減り、最後に残ったのがつぐみの名を持つ、萌葱色のシュテルンだった。
嘘は綻びを招く。男のはずの英雄が女だという事は、味方にも敵にも秘匿しなければならない。
言い含められていた女の反応もまた素早かったが、焦りもあり、鍛えているとはいえ同じ軍人相手に性差を覆す事までは出来なかった。]
[剣を弾き飛ばされ、なお喉元に喰らいつく勢いで拳を振るう。
自身にとって、正体の露呈は生きるか死ぬかの問題であり、見苦しくあろうとも必死だった。
だがそれも、押し倒され身動きが取れなくなれば、怒りや焦りは次第に絶望へと変わってゆく。
水にぬれていた肌はひやりと冷たく、肌の色は月明かりに照らされ、なお青白く照らされていた。]
…………っ。
[問いに応える事はしない。
ただ強く奥の歯を噛み締めて、視線だけで死ねばいいのにという程に、月を背にした男の、影の中に浮かぶ顔を、睨みつけていた。]
― 回想 ―
[涙を滲ませながらも押し黙る様子は審判を待っているというよりは、どこかおびえているような姿をじっと見つめながら、口を開く]
私は、お前が……
[潤んだ瞳の下、真一文字に結ばれてる唇に見て、頬に触れていた手に力をこめて引き寄せ]
― それより更に昔の回想 ―
[リリーパの英雄「シュテルン・ダルスバーレイ」
自国においては辛酸をなめた怨敵といわれ、リリーパにおいては偶像化される英雄。
一個人が軍に与える強大な影響力をもつ、"男"であったはずだ。
一瞬だけ視線を顔から胸へと向け戻す。無言を貫きながらも総身に危機を走らせる殺意を向けるのは紛れもない"女"だ]
無言は肯定。と受け取る。
[瓜二つ。と考えれないわけでもなかったが、言葉よりも雄弁にその態度が本物であることを語っている。
謀を巡らすのであれば、単純であった。ばらしてしまえばいい。英雄視された偶像に罅をいれてしまえば、それは少なくない影響を与えるだろう。それはわが軍を有利とする行為だと考えていたところで]
『リヒト様ーー!!どこにいらっしゃいますか!?』
[狩に共に出ていた兵の声が聞こえた。連れて行ってしまえばいい、そして偽りの姿を衆目の元に晒してしまえば]
ここにいる。水辺を見つけたので水浴びをしていた。そこで見張っていてくれ。
『ここにおられましたか。わかりました。任せてください!』
[忠実なる部下の声を聴き指示をだしながら、軍人として考えていたこととは全く違う行動をとる自分自身に少し戸惑いながらも]
静かにしろ…ばれたくなかったらな。
[女にそう告げていた*]
おい……まったく。
[わかりやすく怒った。というより拗ねたシュテルンに困ったように微笑む。
本当に理解していないのだろうか?と聞いてみたくもあったが、脱出劇による弱肉強食の図をみて思いをはせている様子をみて、問いを向けるのをやめた]
― 魔王の城付近 ―
ああ…まったくここにきてからというもの物騒でしかない。
[言葉>>623は礼ではなく事実として受け取る
半分は自分たちのせいであるが、それでも束の間の空白に安堵し、熱気を冷まし剣を鞘に納める]
わかった。可能ならば、先ほどの光景を率先して行っているような領主なのか。それとも領主とは別の動きが絡んでいるのかわかればいいしな
[城を行き来する者の様子をみればそれとなく測れるだろう。
ゆっくりと走る馬の上>>624で、こちらの要望に応えるように城の入り口を探し、木々の間を縫うようにしながら進む]
[そして見えた巨大な門。その奥の広場にて繰り広げられる光景は醜い餓鬼に堕ちたものたちの、素直で残虐で純粋な狂気が渦巻いている。
そして率先として行っているのがこの城の主のようだ。]
そうだな、必要なものはもう見た。長居は無用だ。安全な場所でも探そう
[これ以上見るべきものはない。シュテルン>>628に同意して二人と一頭はこの場を後にする]
― 浮遊する群島 ―
[闘技場に一旦戻りかけたが先ほどの騒ぎの直後なので違う場所をいき、たどり着いた先には、大地が浮かんでいる。]
どういうつくりになっているのだろうな。
[摩訶不思議な光景だ。自国にはこんなものはない。
環境の差というのはここまで影響するものなのか。
いや、だから違うぞ。とばかりに馬が嘶く。]
再現できる技術を知りたいところだが、今はそれよりも休める場所がほしいな。…あちらなどどうだ?
[遠くから音が聞こえる。穏やかではない暴虐の音だ。
馬上から眺め、岩が密集する島を見つけシュテルンへと示し、しばらく岩陰に身を潜めることにするべく馬を進めた]
― 浮遊する群島 岩山 ―
[途中浮遊している浮島を伝いながら、苔のむした岩波が山のようにたっている島に辿り着き、馬より降りると、シュテルンと手分けして軽く周囲を散策する。
小さな水辺、その近くには草も映え、ここに来る前の湖を思い出させる。岩を見張り台替わりによじ登った]
― 回想 ―
[囁きに目を見開く。
予想出来たそれは、だが耳に落ちれば酷く甘く響いてまた泣きたくなった。]
っ……
[行き場に迷った手は拳を握り、男の胸の上に乗る。
引き寄せられる力に逆らう事はせず、間近にかかる熱に目を閉じて、重ねるだけの口づけを交わした。]
[告白への返事は返せない。
返さない代わりに、胸の上に乗せた拳を解き胸の上に添え、そのままゆっくりと背中に回す。
力は、あまり込められなかったが、頬に添えた手と唇が離れるまでの長い間、自ら腕を解こうとはしなかった。]
― それより更に昔の回想 ―
[どうしよう、どうすればと尚も押さえつける力に抵抗しながら、思考は絶望的な未来を思い描いていた。
民を偽った罪人として、アムドゥスキアの仇敵として晒され殺されるか。
あるいは―――英雄シュテルンとは関わり無しとして切り捨てられるか。
どちらにせよ、生き延びる未来が見えずに、怒りは冴え冴えとした恐怖へと変わる。]
[同じ場所で生き、浅い人生の殆どを共に過ごした4人のシュテルンの結束は固く、この戦争の果てにある物を語り会い、幸せな未来を夢に見た。4人もいる英雄がどうなるかなど、その時は考えもせず、またそれは杞憂でもあったが。
英雄は一人ずつ死にたくないと夢を語りながら死に、自分の代わりに生きろと後のシュテルンに未来が託された。
最後に残ったシュテルンの肩には、英雄としての責務だけでなく、仲間の想いも重ねられている。
だから絶対に死にたくないと思いながら、だがこの状況を覆す方法は見つからずに、時折腕の下でもがくことしか出来ずにいた。]
………。
[無言の肯定との声に、僅かにだが眉が動く。
肯定を促すような仕草だが、どれももう今更だろう。]
[睨み上げる男は静かに、何かを考えている様子でもあった。
何を考えているか、思い計る余分はない。今はその様子を余す所なく見つめ、隙を伺うしか他にない。時間は無いのだ。
だが第三者の声が遠くから聞こえると、びくりと体が跳ねた。]
ぁ…
[悲鳴の代わりに声が零れる。零れる声は確かに女の柔らかな物で。
程なくして自分は引き出されるのだろうと、心臓は先ほどから、恐怖と緊張で鳴りっぱなしだった。]
………。
[だが予想は違っていた。
やって来た部下の足を止める命令に目を見開く。]
(何を考えて…)
[唇が問うように動きかけるが、静かにしろとの相手の命令じみたそれには、言われた通りに大人しく従った。
囚われた自分に他に方法など、なかった*]
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