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15人目、業務部 マリエッタ が参加しました。
業務部 マリエッタは、守護獣 を希望しました(他の人には見えません)。
── シルバー・メリー号 入口 ──
[様々な人でごった返す入り口付近に1人、
目をキラキラ輝せ、目の前に広がる船内を懐かしそうに眺めている女がいた。
中紅花色の長い髪を後ろの高い位置でひとつにまとめており、服装はどうにもきっちりとした制服姿。普通の一般客とはどうも違うということが伺える。
長い髪をふりふり尻尾のように動かしながら船内を見回しているうちに、どうやらこの船のメインシステム「キャプテン・メリー」が話を始めたようだった >>1 。]
わーかってるよ、キャプテン・メリー!
ふふ……懐かしいなぁ
[懐かしい記憶。
随分昔に何度も聞いた羊さんのセリフには、懐かしそうに目を細めて。
目の前に現れたホログラムをもふもふっとしてみれば、パラリ…と紙の感触が掌に。
どうやら乗船者記録の記入用紙のようだった。
それにざっと目を通せば、後で提出しておくね、と腰に下げたサイドポーチに丸めて押し込んだ。
そして、嬉しそうな笑顔で一礼をしたキャプテン・メリーには、こちらも満面の笑みで返し]
ただいま!シルバー・メリー号!
[と、船内全体に笑顔で挨拶をした。]
── 入り口の奥:第2エリアの通路にて ──
[入り口を通り、船内の奥へと進む彼女の向かう先は、第1エリア。
そこに乗船員の居住スペースがあると聞いたから、とりあえず自分の休む場所を覚えておきたいと思ったのだ。]
いやぁ……それにしても。
まさかここにもう一度戻ってこれるとは思わなか
ったなぁ……
[彼女がまだ幼い頃。
ようやく少しずつ自分で物事を判断できるようになった5つの時に、母親の仕事が軌道に乗り始めた。
調査として様々な星の土地に赴き、その土地の歴史について調べることが、母の仕事であったのだが、最初のうちは女だからと馬鹿にするものばかりで、誰も母の功績を認めようとはしなかった。
さらに周りの視線は冷たいもので、シングルマザーな上にまだ幼い娘を現場につれて来ていたことも、不信感に拍車をかけた。
それでも母は諦めず、調査に懸命に取り組み、向き合い、ゆっくりと着実に信用を勝ち取っていったのだ。]
[そんなある日。
ちょうど、少女が10の誕生日を迎えた日。
母娘の生活は一変したのである。
ここでの暮らしがもう1年も経った頃。
貯めていた金も底をつき始め、明日に食べ物があるのかすら不安になった時。
そろそろ潮時だと、発掘現場から足を遠ざけようとした瞬間、見つけたのである。
その星で見つかっている生き物の中で、最も古い化石を。]
それからが早かったなぁ。
周りの手のひら返しには笑っちゃったもんね。
[くすくすと肩を揺らしながら笑う。
そう、その後すぐに現地メディアに取り上げられ、それはあっという間に星中を駆け巡り、政府の耳へと届いた。
冷たい視線はいなくなり、代わりに賞賛の拍手が贈られた。
それから母は、毎度の如く総会に呼ばれ、星の開拓の為に現地に赴き、考古学のなんたるかを未来を担う若者に教え込むという日々が続くようになる。
たったひとつの化石で、こうも人生が変わるものなのかと、幼い少女は驚いたものだが、隣で楽しそうに毎日を過ごす母を見れば、これで良かったのだと笑顔をこぼした。]
その頃の私は、いっつもママの後ろについて回ってたから……
[ちょこまかちょこまか後ろを走り回りながらも母の仕事を見るのが大好きだった彼女にとって、このシルバー・メリー号は懐かしの場所なのである。
総会へ赴く時は、いつもこの船に乗っていた。
それに、この船にはいろんな思い出も詰まっている。
総会に出席する人との交流や、乗組員とのお喋りだって、少女にとってはとても楽しい思い出のひとつ。
この広いようで狭い船の中。母が病に倒れるまでの長いようで短い5年間。
ここでの人々との一期一会は、とても刺激のあるものだったから。
それからさらに10年が経ち、もう一度乗る機会が得られた時。本当に嬉しかったのだ。]
まぁ、ここに乗れた理由ってのが、人員不足で手が回らないから〜……は、ちょっとどうかと思うけどね。
[この船と全く関係の無い内勤の業務部が乗れたというのも、ただの人手不足。
乗れた気持ちは嬉しいが、これからどんな雑用をさせられるのかと考えれば、心はズーンと重くなる。
どこに配属されてどの仕事をするのかはまだ教えられてはいないのも、さらに心を重くさせた。
ただ、星の偉い人から博士やらが集まるこの総会。きっと護衛などが大変であろう警備部にだけは回されたくないと思う。]
それに、警備部の1人に考古学者が嫌いなおじさんがいるって聞いたことあるし……
[まぁ、ただの噂だからと心に言い聞かせる。世間話が好きな同僚の、ただの噂話。学者嫌いの警備部なんて >>198、そう深く考えることもないだろう。
それに、もしかしたらその頃に総会に居た人や、乗組員の人とも会えるかもしれないし!と楽しいことを考えることにする。]
[そうしてぐるぐる思考を回していれば、ふと足を止めた。
周りをキョロキョロ。頭をぐるぐる。
はたと、彼女の動きが止まった。]
どこだろう、ここ??
[第2エリアのとある通路。
どうやら彼女は迷子になったようだった。]
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