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乱鴉の大公 テオドール が見物人として参加しました。
乱鴉の大公 テオドールは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
[舞い散るは漆黒の鴉の羽根。
足取りは軽やかに、だが辺りを払う威風堂々。
握りに大粒の宝石を幾つも嵌め込んだ杖を振り、その人物は笑む。]
さあ、奏でよ。
お前の至上の痛苦を。
私は常にお前を見ている。
私がここにいると知ったら、あれは大層驚くだろう。
[くくくっと喉を鳴らし、機嫌の良い猫科の肉食獣の笑み。
当然ながら、血子には知らせていない。
どころか、此処には来ないと教えてある。
真実を知った時の驚愕は如何ばかりか。
パチリと指を鳴らすと、闇から滲み出るように斜め後ろに侍従のお仕着せの人影が出現した。
捧げ持つ盆には、血のグラス。
それを優雅に掬い取り]
ああ。
早く喉を潤したいものだ。
こんな二級品でなく、
極上の美酒で――
[くいと杯を干して、陶然と血の香の吐息を。]
我慢は悪。
あれ以外にも、良き旋律の奏で手はいることだろう。
ほんのひとくち味見するだけならば、宴の興も削がれまいて。
[するりと手から盃を落とし、惜しげも無く砕く。
衣の裾翻せば、黒鴉の羽根が散る。]
いざや、遊戯の駒のもとへ――
[鴉の鳴き交わす声が、乱がわしく辺りに谺し、
漆黒の羽根の乱舞が散った後には既に人影はない。
感興の赴くまま――血蜜を湛えた花のもとへ。**]
― 廊下 ―
さてね。随分と愛らしい仔猫だが。
君も遊戯の参加者かね。
[唐突に闇が言葉を発したかのように。
黒猫>>337の背後から声が響く。
はらりと猫の艶やかな闇黒の足元に黒羽根が舞い落ちて。]
[天井を足下に、逆しまに立つ影は漆黒の。
ごてごてと宝石を飾り立てた杖を大仰に振り、懐き取るように両腕を広げ。]
気楽にしてくれたまえ。
私は堅苦しいのが好きではないのでね。
[すいと視線を移して]
そちらは……ほう。
[リエブルを見遣り、独り合点して笑みを零す。]
これは幸先が良いね。
[恭しい礼に満足気に目を細め。
次の瞬間には、黒羽羽散らせ、黒猫の眼前に立っていた。]
ふむ。
よく躾けられているようだ。
余程蛇殿の仕込みが良いのだろうね。
[茶器か調度を愛でるように、ヒトの姿に戻った猫の顔に手を伸ばす。]
>>357>>359
[「リエブル」の名は記憶に新しい。
広まるきっかけとなった一件もまた。
その“親”に至っては、記憶を辿る必要もない。
距離を置くように佇む彼に見せつける如くに、
滑らかな黒猫の眼尻を頬を、指が這う。
その手付きも、見事な陶器を愛でると何ら変わらず。]
良い仔だ。
出来の悪い我が
[目を細め、揶揄い混じりに芝居がかった大仰に嘆息。
指先は顎の線を伝って下り、首筋へ。
血の脈をそっと押さえ、淫靡なくすぐりを。]
……味見をしても?
[鷹揚に口の端緩め、拒否してもよいと言外に伝える。]
[黒猫が首筋を露わにする>>377を、当然のように眺め。
屈み込み、背に手を添えて、懐に抱き取る。
掌で顔を鷲掴み、仰け反らせ――撓った背は対の舞踏の如くに。
曝け出された喉に唇を這わせ、しかし留まったは一瞬。
針を刺したような僅かな痛みの後に、微かに湿った感触だけ残して、何事もなかったかのように、去っていった。]
[奪った血潮は一啜りにも満たぬ量。]
佳い味だ。
[掛ける言葉はそれだけで充分、と。
舌先で唇を舐め、労いの笑みを零す。
密かに去ろうとするリヴエルの背>>380に一瞥をくれ、]
禁秘に醸された秘蔵の美酒。
どれほどのものか、楽しみにしているよ。
[実に愉しげな笑声を上げた。]
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