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―回想―
[作戦行動後のしばしの待機の時間、部隊にもそこそこ馴染めてはきたが…]
『天使ちゃんに客がきたぞ。なんだい?新らしい夜のお供かい?』
[入隊したときからのその呼び方はまだ変えてもらうことができていなかった。
からかってきた部隊員のすねを無言で蹴っ飛ばす。悶えるのを見てくすくすと笑い声が部屋に広がる。
そんな部屋の入り口で待つ彼のもとへと向かい、割かし自己主張の大きめな胸を張り、びしりと敬礼]
お久しぶりです。今度竜騎兵連隊に配属されるそうですね。ご高名は耳にしております。
まさか、このようなところにいらっしゃるとは。
ディーク・フォン・ベルンシュタイン……
どうされましたか……?
[言葉の途中、彼の反応のおかしさに思わず聞き返し、続いた彼の言葉に…]
―回想―
[作戦行動後のしばしの待機の時間、部隊にもそこそこ馴染めてはきたが…]
『天使ちゃんに客がきたぞ。なんだい?新らしい夜のお供かい?』
[入隊したときからのその呼び方はまだ変えてもらうことができていなかった。
からかってきた部隊員のすねを無言で蹴っ飛ばす。悶えるのを見てくすくすと笑い声が部屋に広がる。
そんな部屋の入り口で待つ彼>>304のもとへと向かい、割かし自己主張の大きめな胸を張り、びしりと敬礼]
お久しぶりです。今度竜騎兵連隊に配属されるそうですね。ご高名は耳にしております。
まさか、このようなところにいらっしゃるとは。
ディーク・フォン・ベルンシュタイン……
どうされましたか……?
[言葉の途中、彼の反応のおかしさ>>305に思わず聞き返し、続いた彼の言葉>>307に…]
失礼いたします……少し二人でお話が!
[部屋にいた部隊員にそう告げ、そしてディークに]
では、しばしご同行いたします。
[と、その場を離れることを一度促してその場を後に]
[少し歩き二人だけになると]
変わったね、ディーク。
[久しぶりの再開をその後二人で懐かしんだり、たわいのない会話を少ししたりした。
それから、またくるという彼には、こんなところに来るべきじゃないことを伝えたが彼は変わらずに…会いにきてくれた]
―回想・フェルセン家襲撃後―
『フレデリカ、また彼氏が逢引にきてくれたぞ』
[無言ですねを蹴り飛ばす、いつものやり取りは変わらずに…、
ディークと二人になり、少し話し…、
遠く帝国のあるほうを見る]
リエヴルとか、向こうでなにしてると思う?
[腰に下げているサーベルの違いに彼は気づいたかどうか。
それ以降、その日はこちらからの言葉はなかった]
―□月△日―
『今日の任務は正直気が進まないところがある。拒否権は主軸になるフレデリカにゆだねるつもりだ』
[拒否をすることは確かにできるのだろう。けれどもできないと、断れば自分達のような部隊がどうなるか、それをよく理解はしている。
その上で、隊長は自分へとその決定をゆだねた]
私達に求められているものは……理解しています。
『そうか、すまないといえる立場でもないのが、はがゆいところだ』
そうですね、それじゃあできる限りステキなものをお願いします。
[そうして、連れて行かれたパーティ会場と、用意されたドレスは煌びやかで優雅な世界。
幼少時はいつかはあたりまえに来るはずだった未来、成長し遠い憧れとなっていた世界。
再び自分を女に戻し、そしてこの場の機会を与えたのが戦争だと思うと胸中によぎるものは多い。
なにより、まだ戦争が本格化していないからといって、この現実を見させられるとさらに思いは強くゆれて、全てを抑えた]
[可能な限り見栄えするように用意されたドレス、髪を綺麗にまとめ、
自己主張が過ぎないほどに豪華な宝石をちりばめたアクセサリー。不揃いな耳飾りは今日ばかりはとめられた。
令嬢としての所作も心得ていたことが功を奏して、見初められるのに手間はさほどかからなかった。
噂に違わない手の早さ、確かに自分には適任だったのであろう]
私のようなものが名高き伯爵様となど…、恐れおおく……
『いいから来たまえ、決してわるいようにはしない』
[連れられるまま、彼の私室へと、入り口前には護衛のもの達が二人。
これからしばらくの間、あそこに立たれているのかと思うと……]
[情報どおりに、ことは進められた。
血塗れたナイフを手にしたまま、床に転がる死体と、血の跡の残るシーツとを少しばかりさめた目で見つめる。
気だるさのわずかに残る体をすぐにふるい立たせる。感じる痛みは心にだけではなく…]
護衛が戻る前に……
[身をくるむようにドレスを手にして、窓から外へと]
[すぐに隊長たちと合流し手配されていた馬車へ逃亡を図る、屋敷が騒がしくなるのは大分離れた後のこと]
ごめん…みないで……少しの間一人にさせて……
[隊長も、もうひとりの仲間も終始無言で、ドレスを頭から被って、その姿を隠した]
―回想―
『すまねぇけど姫様は今日は会えないってよ』
[そんな日が数日、程なくして、部隊員の誰かから彼も話を聞くことはできただろうか]
あ…、ディーク………そっか、その様子だと聞いちゃったのかな?
[もし知らないのならば、そのとき自分の口から語ることになっただろう]
必要だったから、しかたがないよって思ってる。
[溢れる涙は止まらないまま、笑顔で彼に答えていた]
―○月×日 軍部の一室―
[配給された軍服に身を包む姿が、辞令の紙とともに指示された部屋へと向かう]
ハーヴェイ伍長、入ります。
[ノックをし、入ったその部屋の中央に見える机、そこに座るものがひとり。
書類に何かを書きながら、火のついていないたばこを口にくわえては灰皿へと押し付けている。
部屋の奥では銃の手入れを楽しそうにする女性や、いかがわしい本を読んでいるもの、一心にナイフを研いでいるもの…、
まとめれば、変人の巣窟といった印象の場所]
『よくきた。早速作戦の説明に入る』
[中央の机に座っていた男の言葉に皆が動き出す。きっと隊長格の人なのだろう。
階級証を見ればそれなりの地位の人であることも見えた。
戸惑う自分を見て、その男が説明を続ける]
『その顔を見たところ聞いていないようだな。君は射撃の腕が立つそうだな。
それを見込んで今日から私の部隊に入ってもらう。ではこれからはじめる作戦行動について説明する』
[後に新人に対する通過儀礼的なものらしいことを知ることになるか。突然のことにどう動くのかを見るための…]
―○月△日―
やぁ、マイチク。人を殺した経験は?
『あるわけないじゃないですか。そもそもなんなんですかその呼び方、名前で呼んでくださいよ』
一人前になれたら名前で呼んであげるよ。銃、構えてみて。
[素直に従う新兵をみて女はからかうような笑みを浮かべながら]
へぇ、形はできてるんだ。後は心さえこもってれば完璧だね。
『狙って撃てばいいんでしょ?それなら得意です』
違うよ、狙って……、殺すんだよ。
今回は私と二人、作戦の肝だからよろしくね。
[新兵の初任務が要人の暗殺、しかも同国のもの、ましてや肉眼で見えない馬車越しの相手を狙撃する。
無茶な任務ではあった。結果としては、女の撃った銃弾だけが狙撃の手となった]
―□月×日―
[その日の作戦行動は自軍領地内の集落に対してのもの。
中央の小さな教会を中心とした村、そこには和平主義の宗教の信者が集まり反逆を企てている為、粛清を行う為のもの。
老人や子供を含め、ほとんどが戦闘に向かないものの集まり、焼ける教会を眺めながら女が隣の男に問う]
隊長、今回の情報の信憑性は?
『3割くらいだな』
ああ、ずいぶんと高い方ですね。
『でも、こんなこと必要だったんですか…確証もないのに……』
マイチクはまだわからないの?必要かどうかとか、やらないとか、そんなことはこの部隊に求められていないよ。
[集落ではまだ時折悲鳴が聞こえてくる。隠れいたところを見つかり殺されたものの悲鳴]
ああ、それとも賛美歌でも歌ってあげる?
『彼らの声と魂は、十分に上に届いているから大丈夫だろう』
[まだなにかいいたそうだった新兵が、集落から逃げてきた子供に気づく。同時に女はボウガンをすでに構えていた。
こちらに気づき、反対へと逃げ出そうとした子供に向け、女はボウガンの矢を放った]
―○月□日―
[他の部隊と合同の作戦行動となり、突き刺さる視線と、浴びせられる言葉はこの部隊にとっては常のもの。
気にするものはおらず動じた様子を見せることはない、ただ一人新兵を除いて]
まだ慣れないの?マイチクは仕方がないなぁー。
『からかわないでくださいよ!あとその呼び方やめてください!聞きましたよ意味!』
大切なものはある?もしくは大切な人はいる?家族とか。
『幼馴染ならいます』
へぇ、恋人?
『そ、そんなんじゃ』
告白する勇気なかったか。仕方がないね、マイチクだもん。
[言い返せず悔しそうにする新兵の胸に、女はとんと拳をあてると]
その大切なもの、常にここにしまっておくといいよ。自分を救う光になるから。
『准尉殿でもロマンチックなこといえるんですね?』
[その日初めて人を殺し、たくさんの人が死ぬところをみた新兵を、女は黙って頭をなでて慰めた]
―回想―
また補充兵で、今度は新兵が入ってきたんだけど…、私も昔はああだったのかなーって思ってみてたよ。
[たまたま同じ作戦行動に一緒になったディークと、その日も話をした]
でも、ようやく一人前に近づいてきたって感じかな。
今度の作戦は厳しくなりそうだからね。
こうして話せるの最後になっちゃったりしてね。
うそうそ、冗談だって、そんな怒らないでよ。
いい男のお守りいっぱいあるからね、私には。
[そう、彼にもらった宝石に、左耳のピアスに触れて笑いかけた]
―△月○日―
[シュヴァルベのある場所に、帝国の補給部隊駐屯しているらしいとの情報を元に、名目上は偵察となっている任務に向かっていた。
第一目標は敵の資源の奪取、第二目標が敵資源の破壊、第三目標は敵情報を持ち帰ること。
物陰に隠れる姿はみっつ、応戦する姿はひとつ]
『隊長の血が止まりません…、すごい苦しそうで…』
止まらないから止血を頼んでる。死んでたら苦しむことすらできない。
[女は狙いを定めた敵兵の頭に一発、すぐに弾の装填をし、モウ一人の頭に一発。
最後の銃弾をこちらに向かってきた敵の足に打ち込んだところで、相手の動きが少し止まる]
『隊長、大丈夫ですか、意識が戻ったんですね』
隊長、敵の動きが一度止まりました。いまのうちに。
『フレデリカ、ちょっとナイフを貸してくれないか』
[隊長の言葉の意味に最初は気付かず、懐から取り出したナイフを一本手渡した]
『天使の護りがあればもう安心だ。
ああ、すまないが変わりに渡せるものはこんなものしかないが…、受け取ってくれるな』
[差し出された隊長証と、認識票、それと箱を二つ]
『箱の中身は好きにしろ』
[女は少し躊躇ってから受け取ると、振り返り隊長に背を向ける]
また、後で。
『ああ、できる限り、ゆっくりで構わない…』
『え?ちょっと待ってくださいよ。隊長も!』
[新兵の言葉をさえぎるように]
以降の指揮は私がとる。第一、第二目標の遂行は不可能と判断、第三目標へと移行。
ハーヴェイ、二人でここから脱出するよ。
[男を引き連れ、さっていく女を見送りながら、隊長が懐からタバコを取りだし火をつけようと…、
血濡れたそれは、どうやっても火がつくことはなく]
『お迎えの天使も嫌煙家か………』
[後に、彼の死体のそばにはナイフを刺された帝国兵が二人転がっていた]
―現在・兵舎―
[最後の認識票に刻まれた名前をなぞるように磨く、ハーヴェイと書かれた認識表を小箱へとしまうと]
あ、決まったの?配属先?
[伝令兵がちょうどやってきて、次の配属先の辞令表をもってくる]
ありがとう。
どこも引き取りたくないんだろうね。そう思わない?
[答えに詰まる伝令兵を置き去りに兵舎を後にした]
―兵舎付近―
レナト・デ・フォルテア大尉のところにか。
[ひとまずはそこにあいにいくようにと、配属部隊などは全部そこで聞けと、ずいぶんな辞令だとも思う。
受け入れさきがない結果、押し付けられた形なのかなと推測できる。
聞き覚えのない名前だなと思いながら、彼の待つという場所へと歩を進めた]
[おそらく実際の戦場というものを自分の方が知るくらいにいろいろと経験してきた。
そんな自分に対して、全てとまでは、自分の一端に触れた彼ならば、その行ってきたことも知らないわけではないだろうに]
ありがとう。
[駆けつけると、その言葉だけでも嬉しくもあった。
髪をなでる手に笑みを返して]
ディーク頭下げて、撫でられないから。
[背伸びして彼の頭に一生懸命に手を伸ばすしぐさをすれば、こたえてくれるだろう]
[頭を下げてくれたそのときに、そっと手を首に回し、顔を寄せる]
………
[数秒間の後、彼から離れると、とんと胸に拳をあてて]
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