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というか、統合されてるかもしれない、今。
だから、一人称は俺だけど、立場としては吸血鬼とか。
もともと、そんなにくっきり人格分かれてないし、
記憶は完全に共有だったもんね。
とすると、空腹だけど自制が効く、というのも出来るのかな?
ちょい確認なう。
>■□□なら空腹
>凶暴化しており、[[who ]]を振って遭遇した相手から■を奪おうとします
ふむふむ。
1)whoを振って遭遇する
2)奪おうとする
1)は強制だけど、2)は目的というか、絶対奪わないといけない訳じゃない、と解釈していいのかな。
とすると、
whoを振ってたとえばジェフロイさんが出る。
で、俺は奪おうとしつつ、自制している……ならぎり可能?
というか、そういうグレーゾーンをやるくらいなら、大人しくエッセンスを使って□■■になれって話ですよね!
はい!そうです!
でも、なんかせっかく黒ビンがここで出たなら、出たことに意味が欲しいんだよなあ。
― ダンスホール ―
[……さすがにしばらく動けなかった。
急激に血を失った倦怠感と、ひり付くような渇きに堪えながら、
ソファに身を預け、青空を描いた天井画をじっと見上げる]
[……いや、天井画だと思ったがそうではなかった。
無音の絵の中で時々鳥が飛び、ひらりと葉が舞う。
でも、太陽はなかった。
空の色から、あちらの方にあるのだろうと予想は出来るが、それでも描かれてはいなかった。
……これを描いた者は何を思っていたのだろう。
吸血鬼の城の中。太陽のない昼の空。
絵心のないアルビンには分からない]
[ゆると石榴を指で弄んだ]
[アルビンの推測は外れていたのかもしれない。
だって、あまり鍵のようには見えないから。
失った血の代わりに、これでも食べておけと言うことだろうか。
口元に運びかけたが、物を食べる気力もなく、石榴を持った腕ごと、ぱたりと胸に落とした。
こんなものじゃなくて、血が欲しい。出来れば女性の甘い血が]
[失敗したウィンドチャイムのような。
賑やかな音が聞こえてきたのはその頃か。
どこかで聞き覚えが、と記憶を辿って思い出す]
[吸血蔦に囚われて居た時、闇の剣で首を斬られた。
名前は……そう……確か……、
セルウィンだっけ]
[まだ誤解していた]
ええ。
[まだ体が起こせないので、ゆるりと首を向けて、
小さく返事だけを]
……血の匂いがします。
[女の血だ、とまで読み取れた。
それで、獣化したはずのジェフロイが人の格好でうろうろしている理由も察しがついた。
「セルウィン」が匂いを嗅ぐ様子と、トマトという言葉を聞くと ]
……欲しいんですか?
あげますよ。
トマトではなく、石榴ですが。
[手首だけ振って、ろくに相手も見ずに投げた。
そして億劫そうに首を戻して]
さっさと何処かに行かないと、襲いますよ。
私は、機嫌が悪いんです。
これで脱出出来ると思ったら、渡されたのがそんなものだけで。
[妙に気弱な様子の男を、訝しげに見た。
以前とは、喋り方も目の光も違うように思う。
二重人格だろうか。自分がそうだから、特に疑問もなく受け入れた]
叩かれるのがお望みですか?
短鞭から九尾の猫、棘や針のついた物、お好みの物で叩いてあげますよ。
死なないようにじっくりと。
[薄く笑って言ったが]
……。
[一緒にと言われ、きろ、と漆黒の目を向ける。
……たぶんあれは、複数人が必要な脱出路。
同じ部屋に2つの隠しがあったのがその根拠だ。普通の人は1つを見つければ満足する]
[……ならば、
隠し通路に入ってからもそうである可能性がある。
脱出成功には、人数が居た方がいいはずだ]
[格好のつかない女装に赤面しつつも、
己の命を分けようと、男の顔で近づくジェフロイを見上げた]
……全く。
人間臭さを残す奴はどうしてこうも。
[小さくごちた]
……気が変わりました。
血は要らない。
代わりに、私の服の胸ポケットに、薔薇のエッセンスの小瓶が入っています。
飲ませて貰えますか。
[目を細めて笑った]
……叩きませんよ。
貴方もジェフロイさんもね。
[喉が渇く。この際、同族の男の血でもいいから飲みたいと体が欲す。
それを意思で制して]
仕方ないので一緒に行ってあげます。
……脱出、しましょう。
[瓶を見て頷く。
なんとか、少しだけ身を起こして、仰向いた]
ん、
[唇が触れあう。思わず噛みつきかけるが、それを必死に抑える。
少しだけ体温が残る気がする薔薇の精髄を、啜り、飲み込んだ。
唇の端を、香り高い液体が一筋零れた]
……キスがお上手ですね、シスター。
[本気かお世辞か?そんなことは瑣末な事だ。
アルビンはちらりと笑った。あの神父を殺してから、初めての心からの笑いだった。
そして、ごく自然な動きでジェフロイを両手で押しのけ、
ソファから立ち上がる]
では、書斎に行きましょうか。
その空瓶、持っていて貰えますか。
おそらく、それが必要じゃないかと考えています。
[顎まで伝ってきたエッセンスを、指先で拭い、
ぺろりと舐め取った]
[男に着いて早足で歩く。
アルビンは裾の長い神父服だったが、慣れた様子で捌いて]
……道が分かるのですか?
[やはり、一人では抜けられない試練なのか、と舌を巻いた。
思ったよりもすぐに書斎が見えてくる。
途中曲がり角ごとに、出会った人々の名前を呼んだが、返答はなかった]
シルキーさん、お待たせしました。
ジャンさんは?
[中に踏み込みながら聞いて……思わず足を止めた]
……修羅場があったようですね。
[ジャンが来ていない。
……主催者たちに浚われたまま、返して貰えていないのだろうか。
それとも他の理由があって?
ともかく、彼が動ける状態ならば「大事な人」を、アルビンと一緒に置いておくはずがない。
恐らく待って居ても無駄だろう]
[……いや、そうでもないか。
シルキー実はとんでもなく強いし。ブチ切れると怖い女性だし。
一瞬半目になったが、口には出さなかった]
[残ったのはこの4人だけか。
他の人々はすでに脱出したか。それとも脱落したか。
知るすべはなかった]
……!
これが、隠し通路ですか。
お手柄ですね、シルキーさん。
[鍵がかかっているとの言葉には、やはりと思う。
壁側の隠し物置へ向かった]
[隠し物置の、紫の繻子を示す]
ジェフロイさん。
さっきの空き瓶をここにお願いします。
もし1本でだめなら……。
……そうですね、
他にも空き瓶か、もしくはエッセンスを持っている方を探さないと……。
[思ったよりたくさん、皆が瓶を持っていたことに目を丸くする]
……そうか、
やはり脱出に必要な物だということだと思います。
だから、一通りは行きわたる数が用意されてるということかもしれません。
ひとまず、あるだけ全部置いてみましょう。
くぼみの感じからして、ある程度の数が必要な気がします。
確信はありませんが……。
ともかく違っても俺が恥をかくだけで、他に失う物はありませんからね。
[苦笑しつつ、空き瓶が置かれるのを見守る。
すると、カチン!と近くで金属の音がした]
……!
どうやらアタリみたいですね。
その柘榴……。ここで使うものだったのですか。
[色どりについては良く分からないが、
寂しかった隠し物置がなんだか立派になったような気がする]
……ちょっと待って下さい。
ここまでが知恵が必要なトラップ。
ということは、この先は力が必要なトラップじゃないでしょうか。
つまり、
魔物か何かがいるかもしれません。
……全員が全員、合格は出来ないかも知れませんね。
それでも行きますか?
[楽観的でノリノリな同行者たちに、緩く微笑んだ。
どうやら、無用な心配だったらしい]
それでは、前衛をどなたかに頼んでよろしいですか?
俺は戦闘に不慣れなもので。
……いざとなれば、私がやりますが。
[ずっと預かっていた銀のナイフを取り出した]
ジェフロイさんにお渡ししてもよろしいですね?
シルキーさん。
[持ち主の許可を聞く]
[そして、シルキーを間に挟み、他に希望がいないならしんがりに収まって。
ヒュ、と抜くのは、拷問用ではなく実戦用の長鞭]
……行きましょうか。
外へ。
親鳥の庇護と束縛の外へ。
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