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――こちら、アイゼンシュタイン少尉。
了解致しました。
ただちにそちらへ向かいます。
[普段と変わらない淡々とした口調で通信を返すと、畳んだ毛布を手に取って*立ち上がった。*]
――こちら、アイゼンシュタイン少尉。
了解致しました。
ただちにそちらへ向かいます。
[>>*0 何の要件か…など、余計なことは返さない。
最低限、必要な返答だけを通信で返してきた。*]
― 士官学校跡 技術班待機所 ―
…そうですか。
やはり、我々が持つ通信機と同じ…ではあるが、そちらで登録されているものでもないと。
[ただちに向かいます、と答えた所会議の開始は一刻後だった。
念のため、ローズクォーツの通信機について技術班に確認を取る。
石の色合いや形状は、帝国の技術班で作成された記録はななく、リエヴルが、自分たちが知らない間に開発させたものではないらしい。
恐らくは、帝国側で開発されたものではないか>>0:141との回答]
………帝国側……あちらに通信機技術がわたるとしたら…
[思い出す。この技術が流出したであろう事件を。
今日、天に還ったばかりのノトカーの、唯一の心残りであろう事を。
自分に与えられた通信機を、じっと見る。]
[眺めてから、回線の出力を最大にする。おもむろに大きめな声…遠くの者にも、聞こえやすい位の声で語り始めた。]
それでは、このローズクォーツの通信機や、公国側に配備された盗聴器の数々は、
ギリアン・ラムスドルフ氏が配置されたものなのですね。
[何かにあたったような、こつんという音。不意に通信機から伝わる音が大きくなる。
まるで、何かの事故でスイッチが動いたかのように…]
それでは、このローズクォーツの通信機や、公国側に配備された盗聴器の数々は、
ギリアン・ラムスドルフ氏が配置されたものなのですね。
あの方も気の毒でしたね。
ラムスドルフの公国側縁者に妻と義理の両親を惨殺されて…
単身、諜報活動に入られている精神力には感服します。
彼のもたらした情報は、今までも…これからも…必ず、帝国側の勝利に役に立ってくれると確信しております。
あの方も気の毒でしたね。
ラムスドルフの公国側縁者に妻と義理の両親を惨殺されて…
単身、諜報活動に入られている精神力には感服します。
彼のもたらした情報は、今までも…これからも…必ず、帝国側の勝利に役に立ってくれると確信しております。
……おや、申し訳ない。
うっかり通信出力が上がったままになっていましたか。
こんな内容を傍受されては大変です。
以後、気をつけます。
[出力部分を弄り、今まで通りの範囲に調整し直す。]
[唖然とした様子の技官に、手元のメモに偽情報を流すテスト、と書きつける。
別に効果を期待しているわけではない。
思いついたので、試してみてもいいか…と、そう思っただけ。
帝国側からみたら、誰もがわかる偽情報で、一刻後の集合の際にも改めて説明をするつもりだった。]
……おや、申し訳ない。
うっかり通信出力が上がったままになっていましたか。
こんな内容を傍受されては大変です。
以後、気をつけます。
[何かを弄る音。音量は急に小さくなり、今まで通りの音の拾い方に戻っていた。]
― 士官学校跡 技術班待機所 ―
「アイゼンシュタイン少尉…ちょうどいい所に。
この前の、ラムスドルフ少佐から託された通信機
>>2:51>>3:219>>3:220の解析結果が出たのですが…]
…早かったな。どんな感じだ。
[待機所の机を借り、ローズクォーツの報告用情報を纏めていた所で、技官に声をかけられる。
受け取った内容は音声媒体が中心。
再生用の魔器に残された内容を確認しながら、眉を寄せる。]
【シュヴァルベ陣内にて鹵獲された他国諜報員の装備品について】
記入者:ラムスドルフ混成中隊・第一工兵隊副長
ヴィンセント・アイゼンシュタイン少尉
本内容は、数日前のシュヴァルベ戦線にて斥候隊により発見・処分された傭兵隊員の所持品の解析より得た内容である。
・記録内容
音声媒体中心。画像数点。画像はいずれも解像度が荒く不明瞭。
地形調査・報告を中心とした内容になっている。
>>0:264>>0:265>>0:272
記録地は、帝国・公国双方。氷乙女作戦以前の陣内の構成や詳細報告も含まれる。
音声の種類は三種類。いずれも男性。
帝国公用語を使用する者一名。訛りの強い言語を使用する者2名。
氏名等は不明。認識番号でのやりとりが行われていた模様。
帝国側調査地点は、シュヴァルベ北部の鉱山地帯及び
内陸の湾岸都市。
内陸都市ではフェルゼンベルク湾岸に関する報告が特に多め。
何らかの意図を持ち収集したことが伺われる。
公国側調査地点は、特に港湾部の情報が多く、諜報隊が内陸ではなく港を経由した移動を行っていたことが推定される。
陣地情報については、時期は古いが貴重な公国内部の情報であると判断。本国にて再解析予定。
記録媒体本体については、既に情報取得済の空器状態であること、現在の戦況を考慮し、斥候隊預かりとする。
新たな情報及び接触がある場合は適宜報告を提出するものとする。
[聞いた限りの情報を、報告書にまとめていく。
召集の際には、ローズクォーツの通信機情報と共に
提出される*予定*]
― 学校跡地・臨時執務室 ―
[>>198 一刻後、士官クラスが居並ぶ中に混ざり敬礼。
自分は一応仮眠をとれたが、血の付いたままの軍服のジェフロイの姿に、彼が今迄どれだけ忙殺されていたかを窺い知ることができた。]
[>>199 並べられる死者の名に、一瞬視線を伏せる。]
――――っ!……
レイヴンウッド技官が……
[>>201 カサンドラが凶弾に倒れたことは初耳で、一瞬声をあげかけて止める。
ノトカーが助け、寄り添うように手を握っていた姿を見たのが最後。
両手を強く握りしめた。**]
― 学校跡地・臨時執務室 ―
>>202>>203
…魔道具の使用…ですか。
レイヴンウッド主席代理が前線にいることを想定していた計画であったのなら、送られてくる可能性の高い属性陣は、「放熱」「風」「炎」>>1:748を組み合わせたものでしょうね。
上手く運用すれば一気に片をつけることができます。
…ただ、射程距離の問題がある。
士官学校に設置した場合、間に川がある為、通過中に強い水属性の影響を受け威力もある程度相殺されてしまいます。
最も効果的に設置するなら対岸。
公国兵をある程度退け、橋の前に陣をおく必要があるかと。
― 学校跡地・臨時執務室 ―
[>>252 ソマリの言葉に顔をあげる。ウェルシュの視線も同時に感じた>>253。
そのまま、発言許可を貰い説明を始める。]
全く威力がなくなるとまではいきませんが…
炎の場合は、攻撃力が格段に落ちます。
河は、水分が巻き込まれて濃霧が発生し、一時的に水位の下降が起こるでしょうね。
その後の隠密行動、奇襲攻撃には便利かもしれませんが、攻撃力が高く稀少な炎魔法をそれで消費するのは…どうなのでしょう。
更に、敵陣営の渡河の危険性も増します。
水と組み合わせて利用する作戦なら…一番有名なのは「嵐」
組み合わせは「放熱」「風」そして「大量の水」
2年前、海に落として>>0:403公国海軍を壊滅させた方陣です。
範囲指定ができません。帝国軍の拠点が河に近すぎる為、採用するなら公国に気がつかれない内に拠点を放棄する必要があります。
[>>261 ジェフロイの言葉には、少し考える様に記憶を手繰る。]
「風」と「放熱」だけの組み合わせで攻撃力を重視するなら、「竜巻」が出てくる可能性はありますね。
熱により、風の流れに強い影響を与え、突風の通過位置にあるものを薙ぎ払います。
「嵐」と異なるのは、一定範囲内での制御が可能なため、範囲指定、誘導が可能です。
但し、一回につき数射しか使えず、効果範囲はさほど広くない。効果時間も比較的短いため、地下や堅牢な岩山等に陣を置く相手には不向きです。
この条件を考えると、攻撃兵器として一番考えられるのはやはり…「炎」に、油や魔法石の鉱塵といった触媒を足したものが一番考えられるかもしれません。
>>272
ドーベルニュ少佐の言われる放熱単独で干上がらせる方法についてですが、理論的には不可能とは言いません。
ただし、かなり大量の魔力が必要になります。
具体的に言うなら、河全体を沸騰させ、全ての水を消失させる程の熱量が。
中途半端に水を残すとわが軍の馬は熱湯の中を超えて移動しなければならなくなりますから。
実行するなら、完全に干上がらせること前提ですね。
火と風が効果的なのは、間違いなくその通りですね。
炎の方向性を風で誘導し、ある程度意図的な方向で攻撃を与える事ができる。
この組み合わせが採用されているなら、比較的扱いやすい兵器になるかと思います。
>>272
…運用についてですが…
私の記憶にまちがいなければ、これらの陣は、原版がレイヴンウッド技官のオリジナルが1つしかない特殊陣形です>>1:750。
氷乙女のように、事前に準備をしていたとしても大型魔器に装填できるだけの魔力を準備するには一月程度の時間がかかる。
それぞれ一度くらいしか使える量はないのでは…と考えます。
…これは、あくまでも渡河もしくは橋を超えた時前提の話ではあるのですが…
もし、事前に最前線での拠点調査を行うなら、工兵隊の技術班を伴い、確認させて頂きたいかとは思います。
どんな魔器がくるにせよ、使用条件・設置場所の条件が厳しいものが多く>>1:750、むやみやたらな箇所に配置することができません。
位置を誤ると、自軍への損害が発生する可能性もありますから。
元士官学校敷地内から運用するなら、大体の調査は終えていますので、その場合は特に問題もないの*ですけどね。*
― 学校跡地・臨時執務室 ―
問題は、近々到着する魔器が、どのような性質をしているか…ですね。
ここで色々設計を考えても、実際には全く異なるものがくるかもしれませんから。
レイヴンウッド技官の作成した以外の版が採用される可能性も、無きにしも有らず…ですしね。
[考え込むソマリ>>287には、そのように説明を足した。]
>>356
…そうですね。工兵隊にも戦闘工兵はいますが、主だった隊長クラスは橋を出た後の前進拠点構築に回したい。
それと、陣地外での単独戦闘ではどうしても専門兵種には劣ります。
できれば、小回りの利く斥候隊に護衛を頂けると助かります。
…人選は、そちらの隊の作戦内容を優先した上で、ダーフィト中尉にお任せします。
万が一、調査が必要な場合は…よろしくお願いいたします。
[工兵隊としては、ダーフィトの申し出に賛同を示して頷き、同意を求める様に*周囲にも視線をむけた*}
>>389
河への対策を考えるなら、使えそうな魔器がなかった場合はラウエンブルク大佐の>>241別隊案が一番現実的でしょうか…
問題は、公国側にもシュヴァルベ士官学校の出身者が多いので、あちらにも知られている可能性が高い事ですが。
逆に、こちらへ入られない様に警戒を強化する必要はあるでしょうね…
[会議が進むと、ローズクォーツの通信石の事、通信機の解析結果などの説明
>>184>>185>>186>>187を差し挟みつつ、作戦が練られて行く様子を*確認していた*]
― 会議の二日後 帝国軍拠点―
……レイヴンウッド技官らしいというか…いや、技術局の仕業か。
この陣形からいうと…暴発しそうで怖いのだが、いや、そう扱うしかないのか…仕様説明にも、確かにそうなっている。
効率的といえばそうなんだが…正直、持ち歩くのもぞっとしない…
[届いた魔器を前に技官全員で考え込む。届いた魔器は2種類。
一つは、「
[書かれた陣の術式と説明では、「放熱」と「風」を組み合わせ、一見「竜巻」のようにも思えたのだが、その合間に複雑に「雷撃」…取扱い難易度上位>>1:708素人が触るな危険コーティングも難しいとされている魔方陣が混ぜ込まれている。]
恐らくは、構造と効果は単純。竜巻の破壊力に雷撃の付属効果を練り込んだものだろう。
制御…というか敵陣に放り出すには、箱の横に配備されている魔法弾の山をありったけ放り込んで押し出すという力技らしい。
…まぁ、公国には魔法弾がないからそれでいいのだろうが。
これ、下手な場所で投げ込み失敗すると自爆だな…
やはり、橋前に陣地を形成する必要はあるのか…
[なんとなく、頭を抱えた。]
そしてもう一つは………
予想通りだな。
―――「
「炎」の陣で形成され、触媒は油と魔石の混合物。
ただし、込められている魔力は通常の魔器とは比べものにならない高さ。
一見小さいが、最高値まで圧縮された魔力の塊だ。下手につつくんじゃないぞ。
まさに、短期決戦向きの兵器が送られてきたわけだ。
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