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[そして、長い溜め息を吐いた。]
―――――……厄介な事になりました。
ソマリ・フル・アレイゼルはそれが狙いでしょうか。
[どういう事ですか?と兵の一人が問う。]
私の考え違いでした。
ソマリ・フル・アレイゼルは王府ではなく、クロード・ジェフロイ側に付いたという事です。
それらの文句は、ただの大義名分でしょう。
つまり、王府の為、巫女の為というのは詭弁。
その真意は、反政府軍に与したという宣誓です。
恐らく先日、私がラウド・レイ・クレメンスと会っている所から推察し、先手を打ったと思われます。
[軽く腕を組み、対抗策を考える。
先日、ラウド・レイ・クレメンスからオプティモに撤退を求められたが。
こうなれば話は別だろう。クレメンス軍だけで対抗出来るならば問題は無いが。オプティモが陥落しては此方も困るのだ。]
砦に居る兵に伝えて下さい。
オプティモに向けて援軍を送りましょう。
ラウド・レイ・クレメンスには私から伝令を送ります。
もし、彼が援軍を辞すようならば、それでも構いません。
ただしオプティモが、ソマリ・フル・アレイゼルに乗っ取られぬよう、注意して下さい。
[そして兵の一人が尋ねる。『ドルマールへの進軍は?』]
――――……放置で。
[尋ねた兵が素っ頓狂な顔をする。]
最悪、神殿は陥落しても構いません。
寧ろ、わざわざドルマールまで貴重な兵力を割いてくれて感謝したいところです。
[恐らくソマリ・フル・アレイゼルは気が付いていないか。
或いは、もともと巫女の文化には疎いだけなのかもしれない。
今、そこに王府の兵力を割く必要が無いのだ。
>>0:6 そこに
報告は以上ですか?
[一通りの報告を聴き、それに沿った指示を与える。まだまだやる事は多そうだ。>>11 昨晩の巫女姫の顔が思い浮かぶ。馬車馬とはよく言ったものだ。書簡の整理をする為、軍にある自室へと戻り、筆を取る。]
『ラウド・レイ・クレメンス様
先日は手厚い歓迎、有難うございました。――――……』
………。
私は手紙にすると、いちいち長くなってしまいますね。
[火急の内容だというのに。随分と冗長的なものだ。
5(6x1)枚にもなってしまったそれを封筒に入れ、伝令に手渡した。]
さて、そろそろ対談も終えた頃でしょうか………。
[もう一度城へと戻り、謁見の場へ顔を出そうか。
もしカナンがあの鉄箱を紹介したいと言うならば、その部屋に再び案内もしよう。]
失礼致します。
[影は再び会談の場に戻る。存在感の薄い男は、そもそも、部屋を出た事すら気が付かれなかったかもしれない。
まだ話は続いていたようだ。
>>200>>229 熱の孕む視線を互いに交わし、ナミュールの未来について語っていた。然し、互いに平行線で。交わる事は特に無いようであった。
>>217>>218>>220 ナミュールの海の事や、まつろわぬ民の事。
巫女姫は頑として、自分の意見を譲らなかった。当然か。
アレクシスは再び、静かに部屋の隅に立ち、その様子を見守った。]
――――……。
[>>200 憧憬の視線を隠すこともなく送る様子に、幾分冷ややかな視線を投げつつも。アレクシスはその双眸を僅かに細める。
>>48 先程、巫女姫にカナンの人となりを聞かれた時、全てを正直に話さなくて良かった。
>>2:362 部分的交流ならば良いのではないか?という妥協案を出した事や。
>>3:380 船上でのカナンの様子。
そして度々知らしめられるナチュザレムの進んだ文明に。
>>48 アレクシス・ユレが――――現体制維持に、少しばかりの揺れを抱きつつあるなんて。
巫女姫に報告出来るはずも無いのだから。**]
影の軍師 アレクシスは、元軍将校 ガートルート を投票先に選びました。
――――……。
[>>296 カナン・リリから船上での出来事について話を振られれば、肯定とも否定ともつかない様子で。ただ黙するのみ。ただ、警戒していた目尻を僅かに緩めたか。]
――――……。
[>>296 カナン・リリから船上での出来事について話を振られれば、肯定とも否定ともつかない様子で。ただ黙するのみ。ただ、警戒していた目尻を僅かに緩めたか。
最初会った時よりも、アレクシス・ユレの様子は幾分、緩和されていただろう。
実際、アレクシスは多少、絆されていたのかもしれない。
この異邦人に。
蛮族と罵った当初よりもずっと友好的で頭のいい―――]
―――― 大変仲睦まじい会談中、失礼致します。
巫女姫は、遠征から戻られたばかりです。
そろそろ御労りのほどを。
[>>338 あくまで穏やかな口調のままで。然し、視線は凍てついていただろうか。前言撤回。やはり侮れぬ男だ、よくも堂々と謁見の場でそのような不敬を。]
カナン・リリ様。
宿へは私がお見送り致しましょう。
―――――― どうぞ。
[>>339 半ば強引に彼を巫女姫から引き離すと、彼をブラバンドへの宿へと案内した。>>8 肖像モデルの件は当然、白紙に戻す。*]
影の軍師 アレクシスは、栞を挟んだ。
-王府軍基地-
[さて無事に(?)ナミュールとセドナの会談も終わり。
暫しの休息の後、王府軍へとアレクシスは戻った。
>>429 時を同じくして、ブラバンドの民へ、巫女姫もまた語り掛けていたことか。ならば此方は、此方で出来る事をするだけ。]
来ましたか。
[謁見の間で色々な事が起こっている間に、戦況も大きく動いたようだ。
>>251 伝令の報告に依ると、ラウド・レイ・クレメンスは王府軍をあしらうという事はなく。かと言って完全に受け入れるという訳でもなく、西側の砦の方に戻る事を要請した。]
あくまでソマリ・フル・アレイゼルとは自分の手で……という事ですね。
王府に下手に貸しを作りたくないというのもあるかもしれません。
――――……分かりました。従いましょう。
此方もクレメンス様とは波風を無理に起こしたくありませんから。
[ひとつ頷いて、クレメンスの要請に従う事にする。
此方もソマリ軍にばかり、かまけている余裕は無い。]
[恐らくそろそろか、と頭の中で計算をし始めていた頃にその伝令は来る。>>438 舞殿の方にも時を同じくしてその報は来たか。]
――――― 反政府軍が海路を通って?
しかも、北側から……ですか。
[オプティモ西の砦に兵を集め、シュビトからの迎撃用に備えていたが。もはや意味は薄いか。]
………そこまで阿呆でもありませんでしたか。
分かりました。
至急、海戦用に部隊を再編成します。
ブラバンド港に至急、兵を集めなさい。
機械矢と、あと、兵糧を直ぐに準備して乗せない。
準備ができたものから出航を。
また、ブラバンドの護りを固めなさい。
櫓を応用しなさい、海への警戒を中心に。
―――――……私は、少し急用がありますので。これにて。
また来ます。
後はお任せしましたよ。
[手早く指示を送ると、軍から抜けようと足を進める。
目指すはカナン・リリの居る場所。
彼には色々と聞きたい事がある。
巫女姫とも相談したかったが、ひとまず後と。
踵を返すと、彼の居る場所へと向かった。*]
―――――……いいえ、まさか。
[>>=15 揺れる緑の問いかけに静かに応える。]
器用に応える事ばかりが、外交ではありません。
[それに、と言葉を区切って。]
その方が――――……巫女姫、貴女らしいです。
[確かに自分が彼女の立場なら、もう少し穏健な態度をとれたかもしれないが。
それが百点満点の回答ともあるまい。そういうものと、頷き。
内心、少しだけ安堵した自分が居るのも確かだった。]
………巫女姫。
貴女から見て、カナン・リリはどう思いましたか?
[>>=7 先程同じ問いを、今度は彼女に返す。]
― 出陣前:王府軍基地 ―
[>>458 全く耳の早い姫だ。
立ち去る直前の言葉、そして申し出には。]
―――――……駄目です。
[一言。冷たくあしらった。]
何度言えばお解りになりますか。
向こうの狙いは巫女姫を失脚させる事であり。
そして貴女の護る宝珠です。
早い話――――
貴女を護り切ればこちらの勝ち。
負ければ、こちらの負け。
そう言う話です。
[我儘な姫をどう言えば納得させる事が出来るのか。
聡明さと、勇敢さを持ち合わせているがゆえに。
説得も一苦労であった。]
そして貴女も分かっているはずでしょう。
王府側には味方ばかりではありません。
貴女を失脚させ、巫女を形骸化させようとする貴族諸侯もいるのです。
ソマリ・フル・アレイゼルがその良い例です。
自ら戦地へと赴くなんて――――
鴨が葱を背負ってきたようなものですよ。
[>>464 それでも頑として巫女姫は自分が往く事を譲らなかっただろう。
決して穏やかで、感情をそれほど崩さず。ましてや、激昂など。
特に姫の前では見せなかった、アレクシスが、]
――――――……ッ、
[平手打ちを一発。
巫女姫にした事なんて、本人ですら意外な事であっただろう。]
………。
畏まりました。
私は直ぐにブラバンド港から出立して、海戦から攻めます。
先ずは、ガートルート・フル・オルヴァル率いる先遣隊を討ちましょう。何かあれば直ぐに知らせて下さい。
[若しかしたら、軍法会議で問われるかもしれないが。
知った事ではない。
そのままアレクシスは踵を返し、軍を出ていった。*]
― ブラバンド ―
お急ぎなさい。
[アレクシス率いる海戦隊の足並みはそう早くない。
然し、間に合えば、彼等の背後をつく事が出来る。
>>474 巫女姫率いる陸戦隊の報告によると、彼等は海路を通ったにも関わらず、海戦の準備は殆どしていないようだった。ならば、丁度背後から奇襲するような形で襲う事が可能か。]
機械弓の準備を。
そろそろ陸が見えてきます。
敵兵が見えれば構わず打ちなさい。
[見張りの兵が居る事も警戒し、そのように指示をする。
船上にいる兵たちに緊張が走る。]
――――……さて、カナン・リリをうまく使えたら良いのですがね。
[彼はジョーカーのようなものだ。諸刃の剣である。
潮風を受けながら、昨日のカナンとの様子を、思い返す。]
− 戦地に赴く前:ブラバンドのどこか −
探しましたよ、カナン様。
先日は素晴らしい会談、お疲れ様でした。
[>>418 丁度カナン達が空の偵察を終えた頃だろうか。
含みをもたせたような言葉と笑顔で彼に話しかける。
彼は此処にアレクシスが居る事に驚いただろうか。
そうしたら、「ブラバンドで知らない場所はないですよ」と地の利(>>1:35)をひけらかしたか。]
病の方は大丈夫ですか?
面会謝絶と言われるくらいの重病だそうですが。
[軽く首を傾げ、心配している訳でもなしにそんな事を問いかけた。]
− 戦地に赴く前:ブラバンドのどこか −
そうですか、それは良かったですね。
ならば、特に良い医者を紹介する必要は………ございませんね。
[笑顔を崩さぬまま、静かに頷く。
特に此方から捕まえたり、上層に報告する気はない旨を示唆した。
以前にも述べた通り、アレクシスからカナンに危害を加える事は難しいのだから。
だからこそ、ある程度、カナンにも余裕はあるのだろう。
>>142 それに、カナン・リリにはもう一つ、聴きたい事もあった。]
カナン・リリ様。
先日、敗走した兵士の甲冑を調べたところ。
何か、火傷を伴ったような、不自然な孔を見つけました。
――――心当たりはありませんか?
[疑問形ではあるが、確信を持って、黒仮面の彼に尋ねた。
あの騎士団が負けるなんて、何か此方にはない切り札を反政府軍が握っているという事だろう。]
― ブラバンド近海 ―
――――……上陸。
[>>491 火柱が幾つも上がる。それが上陸の合図であった。
上陸する事は容易かっただろうか。
ある程度、反政府軍の反撃を受けてしまったかもしれないが。
こちらは規模としては陸戦隊の半数といえど、護りの薄い裏側。
兵力はあまり失う事なく、海側から攻める事が出来ただろうか。]
ある程度は船に控えたままで良いです。
火に炙られ、海に逃げるであろう兵を迎え打ちなさい。
それが狙いです。
[アレクシスは静かに船の上で戦況を見守り、指示を出す。
火で焼かれた兵の逃げ道を断つかのように、船は控える。
その先の水は――――死の水だと。]
− 戦地に赴く前:ブラバンドのどこか −
――――……侮っていました。
私の采配のミスです。
………惜しい部下を、失いました。
[>>534 ひとつ頷き、白銀の乙女に祈りを送るかのように、目を閉じる。>>536 続くライフルという新しい兵器の情報に、やはりと小さく声を上げた。対策法も一先ず信じる事にする。現状、それしか無いのだから。]
分かりました。
直ぐに兵にそれらの情報を伝えましょう。
[それは来るべき陸海戦に、有効に活用されただろうか。]
有難うございます。観光が終わりましたら、速やかに城に戻られる事を勧めます―――…
[そう言いながら、踵を返そうとしたが。はたと止まって。]
………いいえ。やはり聴いておきましょうか。
カナン・リリ様。貴方はどちらに付くおつもりですか?
それともどちらにも付かないつもりでしょうか。
[会談のカナンの様子。あれを見る限り、若し、出来る事ならば、彼は此方に引き入れる事は出来るのでは?と。
アレクシスの内心とは別に、そんな打算的な計算を先に打ちだし。そしてそれを口にした。アレクシスはそういう男である。]
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