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− 王府軍船上 −
[>>295 予想通りというかなんというか。
この大使はゲームをする事を選んだようだ。
唇の端を緩く上げて、軽く小首を傾け、]
そうですねぇ………
私はこう見えてもゲームは好きですよ。
ヌメロンやグリードでも良いですし。
シンプルにトランプを使ったお遊びでも良いですか。
ブラックジャックやポーカーがお手軽に遊べますかね。
[政治家たちとのお付き合いで色々と嗜んできたものだ。
今出来そうなゲームの例をあげつつも。ふと、思い付いて。]
そう言えば―――……
そちらの国ではあるかは知りませんが。
21ゲームというものがあります。
ルールは簡単です。
交互に1〜3の数字を足していき。
21を言ったほうが、負けなのです。
………やってみますか?
カナン様がお客様ですし。
先攻で、どうぞ。
[良く晴れた青空の下、軽く投げかける。]
[>>295 そして賭けの報酬には、冗談めかして、]
悩みますねぇ。
面白そうなのは、シメオン様の身柄を王府に頂くとか、でしょうか。
勿論、そちらが勝てば私の身柄がそのまま、貴方のほうへ。
………でも、シメオン様居ませんしねぇ。
[副官を寄越せなどと野蛮な事を申しつつも、]
何か良い案ありますか?
[大使の様子を伺った。何が狙いだろうか。]
[唇の端を弧に描きながらも、口調はあくまで平静に。
巫女姫の勘違いに柔らかく、応対する。]
…………言葉が足りなくて申し訳ございません。
合流するのは先遣隊のみです。
では、先遣隊にはデ・モール火山の麓で会えるように手筈を整えておきます。
――――また、ブラバンドにてお逢い致しましょう。
こちらの方が距離は近いですが、いかんせん、不安定な海路です。
巫女姫の方が早く到着する可能性もありますが。
ご心配なく、ブラバンドでの準備はしっかり整えてきましたゆえ。
安全に城内に入れる事でしょう。
[そして、暫しの間のあと。軽く笑って、]
ふふっ、
―――――……迎えに来て欲しかったですか?
[意地悪く、問う。]
おや、ご存知でしたか。驚きました。
[>>327 肩を竦め、大仰に反応してみせた。
そう「21ゲーム」は先攻は絶対に勝てないゲームである。
詳しい説明はここでは省く。
>>335 然し、その賭けの報酬の方には偽りなく、]
――――……驚きました。
[驚いた、と正直に吐露してみせた。
船室へと戻っていく大使の背中を、静かに見つめ。
一言、呟いた。]
…………。
[計算し過ぎなのだろうか。人を疑い過ぎなのだろうか。]
―――――……外は、寒いですね。
[けれども、船室に入る事はなく。デッキで海を見つめた。*]
そう言えば、お土産をひとつ預かっています。
貴女のお口にも、きっと合うでしょう。
甘いのが苦手な私でも食べられたのですから。
[シメオンからの手土産の事を伝え。
同時に、甘いものが苦手な事も、遅ればせがら告白した。]
[穏やかな談笑の一方で、]
そうですか。
白銀の乙女なら、安心して後陣を任せられますかね。
[>>=30 一度フィオンとも話しておいたいのだけれども。
なかなかそれは叶わなさそうだ。その報告に、ひとつ頷いた。]
-ブラバンド港-
そろそろ到着ですよ。船酔いなどは大丈夫ですか?
[久しぶりの帰還である。オプティモ港よりも数段大きく、そしてずっと古めかしい街並みが視界に入る。出立した時と同じように、ウミネコの鳴き声が聞こえてくる。
充分過ぎるほどの準備を整えてきたので、特に混乱する事もなく、港に入る事が出来た。]
直に親征軍も到着するでしょう。
もしかしたら先遣隊は既にこちらへ到着しているかもしれません。
いずれにせよ、謁見の手筈が整ったら、お逢いする事が出来るかと思います。
[船の揺れが完全に収まってから、静かにアレクシスは降りる。]
護衛の皆様も長旅、お疲れ様でした。
このままカナン様を城へとお連れ致します。
さ、カナン様。
どうぞ、ご案内致します。
[潮風を浴び、穏やかな様子でカナンを促した。特にカナンに意見がなければ、このまま城に赴き、謁見の準備を始めるだろう。*]
-船-
―――――………。
[独り、物思いに耽る。
ナミュールの海は不思議な色をしている。
否、ここの海しか知らないので、カナンに言わせればまた違うのかもしれないが。
時に昏く藍のような色をしたり、時に眩いばかりの翠を放ってみたり。]
………私は巫女姫がもし居なくなれば、どうなるのでしょうね。
[海に、問う。]
……………。
そうですね、
先程のゲームは貴方の仰る通り、悪戯のようなものですし。
あのゲームにローカルルールを科すよりかは……
正々堂々ゲームをしますか。
[そしてカードを差しだす。]
単純です。数字の大きいカードを引いた方が勝ちです。
[そして、はたと気づく。
何となく、嬉しいようなくすぐったい様な。そんな気持ちだ。
ただのお遊びに、何の邪推もなく、真剣に検討する自分に、笑ってしまった。]
-ブラバンド城-
それでは此方で暫くお待ち下さいませ。
っと、失礼。
――――――――……そうですか、分かりました。
[カナン様を、控え室に連れていった時だっただろうか。
>>376 伝令がアレクシスのもとに訪れて、巫女姫がブラバンドに戻った事を伝える。]
タイミングが良いですね。
巫女姫もお戻りになられたようです。
お疲れでしょうから、直ぐには逢えないかもしれませんが。
そう遠くないタイミングでお会い出来るように致しましょう。
その後で、街案内もしてあげますよ。
[>>383 先程そっと伝えられた街の見学の希望も飲みつつ。
カナンが待機する部屋の入り口に兵を配置させ、アレクシスは部屋を抜けた。]
[そして、]
巫女姫……、ッ、
[それはどんな声だっただろうか。
緑の世界で常に交わしていた時とは違い、自分が彼女を呼ぶ声は少し震えていたかもしれない。
それでも、きっと巫女姫の凛とした声と、宵闇の双眸を見とめれば、]
――――――……おかえりなさいませ。
[激情は飲み込み。心のなかで殺して。
慇懃な様子で、影は静かに一礼をしただろう。]
――――……ご無事で良かった。
[>>406 恭しい様子で佇み、巫女姫の様子を伺った。
心に直接響くような声音とは、また少し違うような気がする。
然し、やはりその鈴のような声に、自ずと震える。
出会ってから、もうかなり経つけれどもこの感触はやはり、慣れない。]
色々言いたい事や相談したい事が山積みですが………
先ずは、カナン様との謁見が先かと思われます。
とは言えど、戦地からの帰還。
ゆっくり休まれてから会われるのが、良いかと。
いかがいたしますか?
[もし休むようならば、カナンに街案内をする方が先決か。
或いは、カナンも一晩城で休んで貰うべきか。
巫女姫の意志を第一に、と。彼女の指示を仰いだ。]
畏まりました。
では明日謁見出来るように支度をしておきます。
カナン様からは、私が申し伝えておきます。
[>>426 少し疲れた様子の姫に、ひとつ頷く。]
そうそう、お土産です。
シメオン・オリオール様からです。
控えめな甘さで、スポンジのように柔らかくて美味しかったですよ。
これでも食べて、疲れを癒して下さいませ。
[そう言って、菓子箱を巫女姫に手渡した。
姫はそれを口にしたら、どんな表情をするのだろう。]
そうですね。
当然の感想だと思いますよ。
[>>=38 弱音を自分にだけ零してくれる事が、嬉しくもあり。
柔らかな口調で、そう答えた。]
-少し前:>>=36-
………食べ飽きているんですよね。
[>>=36 少し残念そうな声音を孕む巫女姫に、肩を竦めて。
貧しい者だと、砂糖菓子なんて口にした事無い者だって多いと言うのに。我ながら、庶民の分際で生意気なものである。
然し、]
でもあの羊羹は――――……
今まで食べたどのお菓子よりも、
凄く、凄く美味しかったですよ。
[そっと付け足して。勿論、アレクシスのなかではそれが真実だ。]
はい、カナン様も楽しみにされておられましたよ。
[>>446 明日の謁見に自分は居合わせるべきだろうか。
他に手を回しておけるところは、一刻も早く回しておきたいところだが。
そんな算段を素早く計算しつつも。静かに頷く。]
[そしてカナンの部屋へと再び赴き、]
カナン様、お待たせ致しました。
巫女姫のご好意により、明日、会われる事になりました。
カナン様、ご準備を宜しくお願い致します。
[そう言いながら部屋のドアを開ければ、]
―――――?
何でしょう、その箱は。
[>>403 絡繰り仕掛けの小箱のようなものが盆に乗せられていた。
それを不思議そうに見やりながら、貴公子にそのまま不思議そうな目を向けた。
きっとその正体は明日、知る事になるのだろう。楽しみだ。**]
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