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……そのために、結社員がいるのですよ。
[罪無き者を手にかけた罪を他の者が背負わずに済むように。
ヴァルターのつぶやきには静かに、そう答えた]
ヴァルター……。
私は退役したとはいえ、軍人なのです。
でも、ありがとう。
[気遣いには、まず感謝を]
もし私の身に何かあった時は……。
[その時は頼むかもしれないと、わずかに笑んだ]
シモン…お前、その体でできるのか?
[傷がどれほど治っているのかわからないが、
杖つく相手に無茶はさせられないと苦い笑みが浮かぶ。
ゲルトが取り出したナイフをレジーナとふたりで見て]
なくなったというナイフはこれで間違いないかい?
皆がそれでいいというのなら、鍵箱は私が預かろう。
[レジーナに頷き、次いで周りを見回して]
問題は人狼が何匹いるか、だな。
こればかりには私にもわからん。
ただ分かっているのは、
人狼をすべて処刑できなければ我々が死ぬということだ。
[正直人狼が一匹だけなら良いと願わずにはいられない]
何を言っているんだ、ヨアヒム。
人狼がいることはローゼンハイムのことで、もうわかっている。
人狼だけでも大変なことなのに、狂人がいるとなれば……余計に事だ。
狂人は人狼と違い、人狼のために死ぬことを恐れない。
その死すらも人狼のためとなれば構わないと、心酔する者がほとんどだ。
[頭が痛そうに瞳を伏せて]
そんなのを相手にするのは、大変なんだぞ。
状況の把握は必要だ。
今、私がわかっている現状は、
人狼がいる。そして狂人もいる。
あとは神父様が審判者だと名乗りを上げてくださったことと、
アルビンと自分が結社員であることだけだ。
[だからと続けて、議事録代わりのノートを指差し]
今は一つでも情報が欲しい。
ヨアヒムも、ヨアヒム以外のものも。
気づいたことがあればなんでもいい。そのノートに記してくれ。
もちろん私に直接伝えてくれても構わない。
君も、か。
[新たな宣誓にクララを見る。
占い師がふたりいるのならば、僥倖だ。
……今は、まだ。そう信じたいと思う]
クララ、君も勇気に感謝する。
ああ、全くだ。
人狼を見つよう。できるだけ早く。
[多くの犠牲者を出さないうちに]
……ところで今日は随分と饒舌だな、ヨアヒム。
普段の君とは様子が違って、若干驚いている。
[いつもの彼はこんなにも刺々しかっただろうか。
少し困ったように、見つめて。
ディーターの身を案じてくれる言葉には]
なんだ、お前。
私の身を案じてくれたのか。珍しいこともあるもんだ。
…………ありがとうな。
[手を拒否されて、些か甘やかしすぎてしまったかと苦笑し]
ああ、構わない。
アルビンが気づいたことがあるそうだ。
皆、聞いてやってくれないか?
[と、周りへ声をかけた]
いや、それはない。
[ディーターの足をグリグリ踏みつつ、
胸の前で手を左右に振る]
私が人狼と対峙した時は……。
複数の異能者が名乗りを上げたことがある。
……だが。
[一度言葉を濁して]
その片方が偽物だったことは、多々あった。
だが二人が本物だということもないわけじゃない。
今は、二人を信じるべきだろうと、思う。
昨日獣の仕業じゃないかといっていたのは、
ディーターもだったな。
よかったら、アルビンの質問に答えてやってくれないだろうか。
[ぐりぐりと足を踏みながら、幼馴染の青年へと*問うた*]
― レジーナの部屋 ―
[ゲルトの言うとおりだ。
こういうことはさっさと済ませてしまったほうがいい。
レジーナの部屋を借り、女はゲルトたちへと背中を向ける]
…………ゲルトは医者とはいえ、やはり緊張してしまうな。
ふふ、私も女だったか。
[冗談交じりに笑って、しゅるりと衣擦れの音を響かせて黒衣を床へと落とす。
黒衣とは対照的な白磁の肌には、いくえにも縦に伸びる爪痕と、脇腹には餓狼の牙の跡が深く穿たれていた。
肩口には食いちぎられたあとなのか、失った肉を取り戻すかのように、醜く引き攣れた痕も見えるだろう]
背中のやつは初めて人狼と相対した時に後ろから襲われた時のものだ。
で、ついでとばかりに脇腹に食いつかれた。
仲間が気づいてくれなければ、私はその時死んでいただろうな。
こっちの肩のやつは、占い師の力で人狼だと見極て拘束したときにやられた。
油断した一瞬に食いつかれたよ。窮鼠猫を噛むというやつだな。
[饒舌に女は語る。
これらの傷は未熟だった自分を晒す恥ずべきものだった。
叶うなら一生誰にも見せずにすませたかった、のだけれど]
(せめてものの救いは、
この検分にあいつがいないってことだな)
[どうしてかはわからない。
けれどこの姿を古馴染みのあいつにだけは見られたくないと思ってしまう自分に自嘲するように口端が上がる]
人狼は、同族を襲わない。
………この傷は私が身に刻む、私が人であるという証だ。
[白い背を見せたまま、ゲルトとレジーナへ]
……これで、納得してもらえただろうか。
[二人の返答を待ちながら、
女は床へ落とした黒衣を手に取った*]
― レジーナの部屋 ―
随分とレジーナはゲルトを信用しているんだな。
[彼女の言い分に少し感じるところがあり、思わず言葉がついて出る。
そのあとにつづく言い分が納得できることもあり、それ以上の追求をすることはなかったけれども]
二人に感謝する。
[信用すると言ってくれたレジーナとゲルトにまずは謝辞を。
脱ぎ捨てた黒衣を纏い直し、身繕いを終えてから振り向くと、改めてレジーナから改めて鍵を受け取り、しっかりと握り締めた]
……う、ん。
私が知っている限りでは、人狼は同族を襲わない。
もし人狼を襲う存在がいるのなら、それはもう別の生き物なんじゃないだろうか。
[自分の知識が全てではないことを知っているからそう口にし、神父様やクララに聞くというのを格別止めることはしなかった。
パメラの部屋への同行については首を振り]
一応私なりに昨晩改めさせてもらったから、今回は遠慮しておこう。
人狼の仕業だと思うがローゼンハイムのようにわかりやすいそれと違って、獣のそれと言われれば私には判断が難しい。
もし医者の見解で気づいたことがあれば知らせてもらえないだろうか。
[そう告げて、レジーナの部屋をあとにする。
ゲルトがパメラの検死を行うあいだに、自分は宿内の戸締りを兼ねた見回りをしておくつもりだった]
― 一階廊下 ―
[レジーナの部屋を出て、まずは裏口へと回る。
鍵の形状を確かめると鍵をかけて、一応中から誰かが出入りしたかどうかわかるように、小さな紙片を扉の下方に挟んでおいた]
これでよし、と。
ワイヤーがあれば簡単なトラップもできるんだが。
[残念だ、と。
腕を組みながらつぶやいた]
シスター フリーデルは、シスター フリーデル を投票先に選びました。
― 裏口→厨房 ―
[裏口からまっすぐ廊下を歩き、ナイフが消えたという厨房へと向かう。
ナイフの他にも何か消えたものはないか。
危険なものがないか調べる必要がある、と厨房の扉に手をかけたところで]
………おっと。
[ガチャリと食器がぶつかる音が聞こえて、苦笑する]
杖付きながらじゃ食器を洗うのも面倒だろう?
変わろうか?
[元傭兵だったという男へ、声をかけた]
君は先程、まだなまってはいないと言っていたな。
―――……率直に言う。
私と同じ、死と隣り合わせの世界にいた君だからこそなにか気づいたことはないだろうか。
[じっと傷ついた元傭兵を見る。
自分にはない外部からの視線だからこそ、
人狼の話をした時の皆の反応に気づくところがあるのではないかと、僅かな希望を込めて]
……少しでも情報が欲しいんだ。
君なら私にはない目線で見えるものがあるんじゃないかと思う。
なにか気づいたことがあれば、教えてくれ。
……そうか。
[特にない。
そう聞けば、さすがにため息が漏れた]
君はどう思う?
君から見て、あいつらは人間を殺せると思うか?
[この村にいる者は自分たちのように特殊な場所にいた者たちじゃない。
善良な村人だったはずなのだ。少なくとも一昨日までは]
[端的な回答に、女は苦く笑った。
まったく同じ感想だったからだ]
嫌になるな、まったく。
[疑いたくないのに疑わなければならない。
善良な村人の顔のしたで、舌を出している人狼がいるのは間違いないのだから]
きっとこれから血なまぐさいことが起きるだろう。
もし私が死んだらその時は……あの銃を君に受け取って欲しい。
構わないだろうか?
なに、君なら使えるさ。
いや……君に使って欲しいんだ。
ほかのやつらには使わせたくない。
[汚れ役を押し付けているのだと、暗に告げる。
真っ白な彼らの手を血で汚したくないという思いは、
きっと私のエゴなのだろう]
……まあ、そうそう簡単にくたばる気はないがね。
だけどその時は、頼む。
[重くかすれた声でそう告げて、女は深くこうべを垂れた]
[ふ…と息を吐き、それからもう一度シモンを見て]
つまらない話に随分と時間を取らせてしまったな。
すまん。
もしどこかに行くのなら、送ってやるぞ。
もちろん風呂場と手洗い以外だけどな。
[重い空気を入れ替えるような軽口で、にやりと口端を上げる。
背中の戸をこつこつと叩いて、どうする?と目線で尋ねた]
血まみれシスター以上のことを言われているがな!
[ディーターやペーターのことを思い出し、
がるるるっと犬が吠えるように唸りを上げる。
それから少しだけ意外だったというように、シモンを見て]
見た目によらず、意外と紳士なのな。
[頭を上げろという彼を揶揄するように、笑ってみせた]
― 談話室 ―
[シモンと別れて次に向かったのは談話室だった。
途中の掃除用具室の中にあった箱を部屋の隅において]
投票箱をここにおいておく。明日からでも構わない。
直接名指しするのは難しいだろうから、
疑わしいものの名前を書いてこの箱の中に入れてくれ。
[室内にどれだけの人が残っていただろうか。
室内にいるものたちを見て、女は重い言葉を告げた]
― 談話室→307号室 ―
[異論がなければ女は無言でそのまま談話室をあとにする。
自室に戻り、死んだあとシモンに託すと告げた銃を取り出して。
これから使うことになるだろう武器の整備を念入りに始める]
ああ、いかんな。
火薬が少し湿気っている。
気づかなければ暴発するところだったな。
[薬莢の中の火薬を取り出すテーブルの隅で、
ランタンの火がゆらゆらと、揺れる―――**]
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