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最恵国待遇、ですか。
………ええ、言葉だけなら。
[>>329 冷静に、且つ、此方にもある程度の理解と敬意を払う度量に、そっと喉を鳴らす。
成程。器量の良さも相まって、渉外向けの男である。
このまま唯々諾々と頷いてしまいそうにもなる。]
つまり、貴方の故郷はそうやって与していったと。
[そしてカナンが申す、件の条約について耳を傾ける。
そうやって、共和国は群れをなし、ひとつの大勢を作っていくのか。
アレクシスはティーカップを指先で軽く触れながら、静かに聴く。
が、肝心の所を濁されたような気がする。]
――……ええ、悪くない話ですね。
それだけならば、私も今すぐ国を開きたい気分ですよ。
[>>344 情熱を湛えた青年に対して、ひとつ頷く。
案外あっさりとした返事に、拍子抜けするかもしれない。]
美味し過ぎますね。
平たく言えば、ナミュールの危機はナチュザレムが守ってくれる。
更に、ナミュールの内政に干渉しない。
おまけに、ナチュザレムの美味しいお菓子も届けられる、と。
まさに至れり尽くせりです。
―――――……申し訳ありませんが、信じられませんね。
[足を交錯させ、思慮深い双眸でその精悍な顔を見据える。]
また、国民性も変わるかもしれませんね。
貴方がた、共和国のなかには民主主義や、無宗教国家もあったはずです。
それら異国の価値観に感化され、反政府主義が生まれる事も、我々は懸念しています。
今の、学徒達がそれに近いですね。
それは、巫女の失墜や、王政の転覆に繋がります。
お堅いと思われるかもしれませんが―――……呑めません。
そうですね、譲るとしても……
大使を送り合うなどの、部分的交流でしょうね。
今の国政を考えると、それが現実的でしょう。
カナン様が求めるような、全ての門戸を開いて異国を歓迎する事は。まず、難しいでしょう。
[保守派のアレクシスから、部分的交流の言葉が出ただけでも、充分意外な事である。
そんな風に、国の情勢を分析しながら、カナンに妥協点を提示した。
然し、それは開国に対する、否定の意であることは変わらない。]
― 会見の前>>=13 ―
―――――……大変……
失礼致しました。
[凛とした声に反する事は出来ない。
今自分が紡ごうとした事は、大変な無礼な言葉だったから。
まさか、そんな。
自分でも動揺しているそれと分かるくらいの震える声で、ひとつ、謝る。]
[>>=14 そして静かに鈴のような声を聴き。
よく知っている名を聞けば、
フィオン君ですね。
勿論覚えていますよ。
今も軍でよく顔を合わせます。
[学館で会った時よりも彼女はずっと逞しく。
そして美しくなった。
そんな風に褒めたら、怒られた事もあっただろうか。
けれども、そのフィオンが今は巫女姫の傍に居る。
それは心強くもあり、同時に、]
彼女が居れば――――……安心ですね。
[嫉妬に近い感情を覚える。
本音を言うならば、フィオン自身が巫女姫を連れて帰ってくれたら好いのに。
彼女の性格から、巫女姫の意向に逆らう事はないのだろう。]
[>>=15>>=16 沈黙には沈黙で応える。]
――――……。
形式だけの会見ならば、
それこそ私がやりますのに。
わざわざ貴女の御顔をお見せする必要もありません。
[けれども、国民に威光を示すという彼女の主張も理解できるものであり。
深くは糾弾しなかっただろう。
全く、下手に頭が良過ぎるというのも困る。
だからこそ貴女の事を敬愛するし。
同時に、恐ろしくなる。
貴女は人形のように居るだけでも良いのに。
その方がずっと、ずっと楽だ。]
<ボツ>
[そしてアレクシスは、故郷を捨て。
慣れぬ官僚貴族のなかに入っていき、軍部の深みへと手を汚していくのだ。
然し、その切欠はほんの些細な、運命の
そうですか、良かったです。
私も貴方とこうしてお話出来て良かったですよ。
[>>374 前向きに応える彼に穏やかな微笑みを向ける。
此方は否定的な意見を述べたはずなのに。
どうしてこうも前を見据える事が出来るのか。
なんとなく、まだ見ぬ共和国の、国民性を垣間見た気がした。]
――――…そうですね、
[>>375 続く個人的な問いには、少し目を丸くさせ、]
面白い人がたくさん居ましたよ。
放課後になる度に、軍人に戦いを挑み、毎日やられました。
[そんな風に昔を懐かしんで、先程とは別種の笑みを向ける。
>>1:451 懐にまだ、彼から貰った手紙がある。マーティンは今頃何をしているだろう。その強さゆえに、無謀な事をしていなければ良いのだが。]
私のような、巫女派の考えは少数でしたね。
南方は比較的、開国派が多く。巫女信仰は些か北に比べると、薄れております。
皆、未来に目を輝かせて――――色んな議論をしました。
方向は違えど。
国を想い、より良くしようと、前を進んで―――……
そして大切な人と、出会って。
[ふ、とひといき吐いて。遠い過去を振り返る。
もう戻らない、セピア色の記憶。]
何を学んだか、と聞かれたら一言では言い難いですが。
敢えて答えを出すならば――……
義、でしょうか。
何に信念を置いて、何の為に生きるのか。
それを問われる、学館生活でしたね。
ああ、ありがとうございます。
[>>385 甘い香りを携えて、銀髪の大使補佐が入ってくる。
存外、その様子が似合っていて、不覚にも微笑ましく思ってしまった。
もっとも、今はクレメンスとカナンと対談している時なので、それはおくびにも出さず。
簡素な御礼を告げるだけに留める。
黄色いスポンジ状のそれにフォークを立てて、静かに口へと入れる。
どうせ、媚びたような甘さの、諄いものであろうと―――]
――――……ッ!
[思わず小さく咽た。
ほろほろと、口の中で優しい甘さは溶けていき。
砂糖と卵、そしてざらめの香ばしさが、幸せを伝える。
真剣な対談中だというのに、思わず、シメオンに物欲しそうな視線を送ってしまった事は。
………アレクシスの不覚であった。]
ご忠告、感謝致します。
[>>397 老婆心には、形式のように、小さく頷く。
もとよりそのような覚悟は―――――……
とっくの昔に出来ている。
でなければ、こんなにも自分は穢れに染める事もなかっただろう。]
分かりました。
巫女姫にお伝え致します。
………あまり良いお返事は出来ないかもしれませんが。
私も善処は致しましょう。
[>>396 異国の甘味を持ってきた腹心の手に、そっと触れる大使を見て。
唇の端を柔らかく上げる。羨ましいものだ。
早く此方も、敬愛せし主のもとへと駆けていきたいのに。
>>398 やがて大使が去るのを見届ければ、対談は、再びクレメンスへと移ったか。]
<下書き>
[そして命辛々、オプティモを抜けた先。それを受け取る。]
鳩?――――……ふむ。
[>>2:129 差し出し主は先程三百もの兵を引き連れて、プリンのレシピを要求してきたあのソマリ・フル・アレイゼルであった。全く、つい先日は巫女姫に近付いたかと思えば、今度は此方に。
手が早い男である。正直、彼の考えは、アレクシスですら全てを慮る事は出来なかった。
彼は彼で、貴族らしい強欲と、そして好奇心から動いているのだろうと推察する。
訝しげな様子でその封書を開ける。
あの男らしい、堂々たる言葉で、その内容は綴られていた。]
暗殺?
あの、スルジエ領主が、ですか。
[スルジエはシュビドからそう遠くない場所に位置する。
とすると、確かにシュビドに赴いていた巫女姫を討つ事は可能ではあるか。
然し、それにしても、差出人が胡散臭い。
恐らく、わざわざ彼がアレクシスに手紙を向けるなぞ、魂胆が無い方が可笑しいのだ。
よもや、単なる忠義の念では無い事くらい、当に悟っている。けれども、]
―――――……まぁ、良いでしょう。
一応、信じて差し上げます。
真偽はどうあれ、これでスルジエを討つ大義名分が出来ました。
感謝致しますよ、ソマリ・フル・アレイゼル。
貴方のこういう汚いところ、
本当に食えなくて―――――……好きですよ。
[その場には居ない貴族に、同じような腹黒い微笑みを空に向けた。]
はい、平たく言えばそうです。
[>>424 確認するような言葉にはひとつ頷く。
そして、此方を伺うような姿勢に。そのまま、]
…………有数の貴族であり、ご聡明なラウド・レイ・クレメンス様が。
まさか巫女姫のご期待を裏切り、正統ではない反政府組織に力を貸すなんて愚行……
無いかとは思っておりますが。
[>>428 底知れぬ笑顔には、此方も同じような笑顔で。
然し、そこは年の差と、経験の差か。
向こうの考えている事の全てを、推し測ることは難しく。
言葉を選びつつ、続ける、]
<下書き>
あと、ラウド・レイ・クレメンスには不慮の事故に貰いましょうか。
若しかしたら、その際、不運にも異国の客人を巻き込んでしまうかもしれませんが。
そのような悲劇――――……起こらないと良いですね?
[口ではそんな事を言いつつも。当然額面通りの意味な訳はなく。
腹黒い軍師は、手を挙げてオプティモに散開する兵士に伝える。
やがて、オプティモの至る所から偶然にも、多数の火の手が起こるだろう。]
さて―――……
これで私も簡単には街を出られないかもしれませんね。
[この様子を黙って見過ごして貰えるクレメンスでもあるまい。
素早く路地裏へと身を隠し、出来る限り見つからないように駆けて行くが。
果たして無事に街を抜けられるかは、まだ、分からない。*]
影の軍師 アレクシスは、栞を挟んだ。
― クレメンス邸 ―
出来るだけ民には安全居て欲しいと思いますよ。
何か、不孝な事故が起きてしまうかもしれませんが、ね。
もっとも、オプティモを簡単に掌握したのは……
誰かさんが留守であったから、で――――、
[>>441 と、また直ぐに毒舌の押収になってしまいそうだ。
此処はこちらが我慢をするところだろう。と苦笑したところで、]
………そうですか。
[>>445 首元に輝く銀の切っ先を見つめる事は無い。
それよりも獰猛に燃える、その貴族の双眸を見つめる。]
残念です。
貴方がそこまで愚かだとは思いませんでした。
ではそれが貴方の答えと――――
お受け取りいたしますが。
― クレメンス邸 ―
出来るだけ民には安全居て欲しいと思いますよ。
何か、不幸な事故が起きてしまうかもしれませんが、ね。
もっとも、オプティモを簡単に掌握したのは……
誰かさんが留守であったから、で――――、
[>>441 と、また直ぐに毒舌の押収になってしまいそうだ。
此処はこちらが我慢をするところだろう。と苦笑したところで、]
………そうですか。
[>>445 首元に輝く銀の切っ先を見つめる事は無い。
それよりも獰猛に燃える、その貴族の双眸を見つめる。]
残念です。
貴方がそこまで愚かだとは思いませんでした。
ではそれが貴方の答えと――――
お受け取りいたしますが。
― クレメンス邸 ―
出来るだけ民には安全居て欲しいと思いますよ。
何か、不幸な事故が起きてしまうかもしれませんが、ね。
もっとも、オプティモを簡単に掌握したのは……
誰かさんが留守であったから、で――――、
[>>441 と、また直ぐに毒舌の押収になってしまいそうだ。
此処はこちらが我慢をするところだろう。と苦笑したところで、]
………そうですか。
[>>445 首元に輝く銀の切っ先を見つめる事は無い。
それよりも獰猛に燃える、その貴族の双眸を見つめる。]
残念です。
貴方がそこまで愚かだとは思いませんでした。
このままですと、それが貴方の答えと――――
お受け取り致しますが?
[>>448 刃物なんて特に恐るるに足らない。
この程度の修羅場ならば、何度でも潜り抜けてきた。]
[続く言葉のほうが、アレクシスを動揺させるのに足り得た。]
ええ…… そうですね。
蜜を吸うばかりの、力にもならない官僚貴族なんて、
私個人はどうでも良いのですがね……。
然し、そのどうでもいい彼等と良いお付き合いをしている以上、
本当は、私も取りたくない行動ではあります。
だからこそ、貴方とは円滑にいきたいのですがね。
[曲刀から逃げることもせず、素直に吐露した。]
いかがでしょうか。
では、貴方が望む条件というものがあれば、出来る限り御受け致しましょう。
[>>451 そして最後の言葉は、]
全て、私の独断です。
巫女姫に非?有るはずが無いでしょう。
このような下賤の血ですが、
それで貴方が満たされるというならば、幾らでも捧げます。
然し――――……
それでは、ゆくゆくは貴方の愛するオプティモも、
諸国に脅かされる事になる事を、お忘れなく。
[影の本性が零れる。
全ての非は自分にあるから、と。**]
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